上富良野町議会 平成14年第1回定例会 2002年3月12日
本町の産業活動化策について
2002年3月12日、上富良野町議会の一般質問で、向山富夫議員が「本町の産業活動化策について」質問し、町長 尾岸孝雄が答弁しました。
- 質問者
- 向山富夫 議員
- 答弁者
- 町長 尾岸孝雄
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 18番 向山富夫
私は、先日、世界がもし100人の村だったらという1冊の本を目にいたしました。既に読まれた方もおられるかと思いますが、地球上が100人の村だったらと仮定をして、こう問いかけております。私たちの中に、もし冷蔵庫に食料があり、着る服があり、頭の上に屋根があり、寝る場所があるなら、その人はこの世界の75%の人々より裕福ですと。また、もし銀行に預金があり、財布にもお金があり、家のどこかに小銭の入った入れ物があるなら、その人は、この世界で最も裕福な上位8%のうちの1人ですと、こう書かれておりました。非常に多くのことを考えさせられる1冊でありました。既に御案内のように、昨年から国の内外を問わず世界を震撼させるような大きな事件が続発し、身近なことでも、バブル崩壊により相次ぐ銀行の破綻に起因するデフレスパイラル、ボーダレスの景気の低迷、加えてBSE問題に端を発する雪印食品問題など、これらの結果、お互いが人間不信に陥っているような印象を受けるのであります。いずれの問題も、過度な利益の追求に走った当然の帰結であると思います。多くの教訓を残すことになったのであります。今その後始末で、国の経済も大きく揺るがし、激しい荒波が力の弱い地方へ地方へと押し寄せてきているのではないかと思います。挙げ句の果てに国は、この難局に対応するため、窮余の策として、市町村に合併を推し進め、苦境をしのごうとしているような印象をも持たざるを得ないのであります。私は、こんなときこそ、しっかりと自立できるまちづくりのために、町民一人一人が真剣にまちづくりに取り組むべきで、しかも一刻の猶予もないと思います。そのことが、今日の基礎を築いてくれた先人に対する義務でもあり、次の世代に対する責任ではないかと思います。このような観点から、私は我が町を支える基本は、何といっても産業が活性化することであると確信し、この際町長に5点について御質問させていただきたいと思います。まず、1点目ですが、今日の我が町の農業、商工業は大変深刻な状況に直面しており、これらの状況に、町として早急に対策を講ずるべきと思いますが、健全財政維持方針のもとで財政運営が行われているのでありますが、町長の現状の認識と、財政運営上の基本的な対応のお考えをお伺いいたします。2点目ですが、産業全般にわたる低迷から、我が町においても雇用環境は一段と厳しさを増してきておりますが、かねてより町長は、雇用の促進には起業家の促進や地元企業者による事業拡大、観光事業の振興を図り雇用を創出すると言われてきておりまずか、現在どのような状況なのか、まずお尋ねいたします。私は、今こそ我が町の農畜産業者や商工業者の方々が一体となって地元の生産物を生かした地産地消や高付加価値化に積極的に取り組むべきだと考えるのであります。こういう取り組みから新たな仕事が生まれ、雇用の創出につながるものだと思いますが、この点は町長と考えを一つにするものであります。しかし、残念ながら、現状を見ますと、意欲を持ちながらも、それぞれが自分の本業を守るだけで精いっぱいなのが実態ではないかと思います。そのため、ここでお互いがもう一歩踏み出せる牽引役を町が多様な主導力を発揮して推進するべきではないでしょうか。まして、こんなときだからこそ、すぐれた人材を求められるチャンスでもあるのではないかと思います。もちろん、各自が自主的に取り組むことが基本であることは申すまでもありませんが、今はその余力さえも失っており、当面行政がリードするべきではないでしょうか、町長のお考えをお伺いいたします。3点目ですが、商工業の活性を図る上において、町が進める都市計画事業と民間事業とは、一体不可分でなければならないと思います。そのような観点から、昨年都市計画マスタープランが示されたものだと思います。ぜひこの具体化を期待するものであります。そこでお尋ねいたしますが、富良野農協の平成14年度の事業計画を聞きますと、本年中に旧上富農協食品工場跡地に大型スーパーの出店を行うと言われておりますが、これは先ほど申し上げました都市マスプランの中で、きちっと位置づけがなされております中心商業業務地計画などと整合性は図られているのか、お伺いいたします。次に、異常とも言える離農者の激増は、お聞きいたしますと30戸にも達するという状況であり、本町の農業基盤を根底から揺るがす緊急事態であります。私事になりますが、昨年いただいた同世代の方からの年賀状の一通に、こんな添え書きがありました。何十年も続けてきた農業経営を去年でやめる決心をしました。本当に残念でなりませんと力なく書かれてありました。仲間の一人として、こみ上げてくるものがあったのであります。このような離農者急増に至った要因として、私は農地の条件整備のおくれにより、生産性が極めて低いという点があると強く感じております。この点に対し、常に町長は、基盤整備などは農家の自主性に負うと言われておりますが、私はこのような農業情勢にあっては、農家個々に余りにも価値観の違いがあり、地域内での合意形成を図ることは、極めて難しい実態であります。半面、条件整備が進まない限り、抜本的な農業の再建は図れないと思います。一刻も早く行政主体で強力に推進するべきと思いますが、町長のお考えをお尋ねします。最後に、以前にもお聞きし、私には前向きなお答えとは理解ができませんでした農業施策の拠点づくりに関する点であります。前段までの御質問で申し上げましたように、我が町の産業の低迷は、本当に深刻であり、特に農業においては離農者数や売却あっせん希望面積の増大などからも、その対策に一刻の猶予もありません。そのため、今こそ時代の変化に素早く適切に対策が講じられるよう、農業関係諸機関の拠点づくりを行い、一体的に仕事ができる仕組みづくりがぜひとも必要と感じるわけでありますが、改めて町長のお考えをお聞かせ願いたいと思います。加えて、進まない農地の流動化、将来に本当に不安を感ずる後継者不足など、実行ある対策の手法として、この際庁内に農地保有合理化法人を設立し、農地の流動化や後継者育成の核とするよう具体化を検討していただきたいと切望いたしますが、お考えをお伺いいたします。以上、5点についてお尋ねいたしましたが、町長は保健福祉センターに関する審議の中で、常に力説されておりますが、この計画は介護が必要となる前に少しでも健康に過ごせる期間を伸ばさなければならず、そのためにどうしても必要な施設だと申されております。この点に、私も全く共感するものであります。では、一方、町の産業もまさに人と同じように生き物と言えるのではないでしょうか。むしろこちらの健康は、永久に介護が必要な体にはできないのであります。苦境に陥ってからの対処療法では、本当の活性化を図ることはできません。町民があすに希望を持って暮らすことができるまちづくりのため、力強いお答えをお願い申し上げ、質問とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)
18番向山議員の御質問にお答えさせていただきたいと思います。まず、第1点目の農業、商工業における現状認識と対応につきましは、町の三本柱であります農業と商業ともに、かつて経験したことのない長い経済不況が続く中、一刻も早く経済の再生がなされるよう、国の対策をも含めて望んでいるところであります。農業においては、野菜を初めとする農畜産物の輸入拡大、農畜産物価格の低迷などによって農業経営も厳しさを増してきております。離農を余儀なくされておりますし、これらの現状を十分認識し、第4次農業振興計画に基づく諸施策の展開を関係機関の協力のもとに推進し、生産性の向上と経営の安定が図られるよう努めているところであります。商工業においても、大型店の進出、後継者不足等による閉店、廃業などがありますし、またペイオフ解禁を受けて、金融機関の再編に向けた動きがここ数年で進行することが予想されており、経営資金の融資が厳しい状況下にあります。このような中、町といたしましても中小企業に対する利子の補給助成、信用保証協会保証料補てん補助による緩和策を企業振興措置条例、商業振興条例に基づいて、意欲のある者に対する補助を行っているところであります。今後も、支援が可能な事業について、関係期間とも十分協議、調整をしてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。次に、2番目の地元産業振興についての御質問にお答えさせていただきます。まず、企業振興措置条例による雇用につきましては、平成10年度から実績では、63人の雇用となっております。また、観光シーズンにおける短期雇用者を含めますと、雇用人数は昨年約310人となっているところであります。町の異業種の集まりであります観光産業懇話会では、観光事業者と農畜産物生産者が観光と地元で生産される農畜産物を結びつけた付加価値のある商品を開発し、また事業化するような話題の提供など、論議がなされているところであります。ここでは、より具体的な検討を観光協会などともに進め、積極的に取り組んでいただける人材が育ち、その役割を果たしていただけるよう、町としても支援対応してまいりたいと考えておりますので、御理解を願いたいと存じます。3番目の大型スーパーに関する御質問でありますが、旧上富良野農協工場跡地には、Aコープふらのの上富良野店が本年度建設される予定となっており、開発行為申請等の手続が現在行われている状況にあります。議員御質問のAコープ店舗出店計画と都市計画マスタープランとの整合性についてでありますが、都市計画マスタープランに示す中心市街地の整備方針では、駅周辺を含む商業地域を町の中心として重点的に整備を進める内容となっております。この中において、現Aコープ店舗も、その大きな役割を担うものと予定していたところから、今後の駅周辺を含む商業地域への影響は大きなものと思っており、あわせて当面の問題としては、現Aコープ店舗を利用している消費者への利便性が創出されるものと懸念をいたしているところであります。今後、中心市街地への整備方針への配慮とあわせて、商業振興の観点からも、商工会とも協議をし、対処していかなければならないと思っているところであります。また、都市計画マスタープランの今後の市街地整備方針についても、駅北側の農協倉庫等跡地を含む周辺地域の土地利用については、将来において住宅地域とすることが望ましいとしており、周辺地域道路網の整備方針についても、生活関連の新たな店舗進出もできるよう、これらの見直しが必要になるものと考えております。先般、町におきましては、店舗建設周辺地域の道路網整備に影響を及ぼすことをも理由に、Aコープふらのに対しまして、店舗建設位置の計画見直しについて要請を行ったところであります。しかしながら、当町の道路網整備方針に理解を示しつつも、昨今の経済不況の中、Aコープふらのの運営存続の基盤事業と位置づけた計画であるために、他に選択肢がないとの返答があり、町といたしましては、民間企業が行う経済行為に対し、法的にも規制できるものがないことから、必要以上の指導や権限の行使は適切ではなく、今回のAコープ店舗出店計画は、認めざるを得ないものとして、その取り扱いを行ったところでありますので、御理解を賜りたいと存じます。次に、4点目の農地基盤整備の推進についてお答えさせていただきます。農地の基盤整備については、従来より国営事業、道営事業などを積極的に取り入れ、推進してきているところでありますが、事業実施により排水不良の改善、土壌改良、圃場の効率性など、農業生産の向上、安定的な農業経営を確立するためには、欠かせない事業であると認識しております。しかし、事業を行っていく上で、実施地区の取りまとめや受益者負担などの課題も多数ありますが、町といたしましても、今後も計画段階から農業者の意向を十分踏まえながら事業を推進するよう努めてまいりたいと考えております。5点目の農業施策拠点づくりの必要性と農地の流動化、深刻化する後継者不足に対する方策についてお答えさせていただきます。最初に、農業施策の拠点づくりについては、議員御承知のとおり、従前は庁舎内に各農業関係機関が置かれておりましたが、時代の変化とともに組織の効率化や事業の執行の効率化の観点から、広域化や合併が進められ、今日に至っているところであります。クリーン農業の推進、農地整備などの営農指導、技術指導などの重要性は十分認識しておりますが、現行体制の中で農業委員会、農協、農業改良普及センターなどの関係機関とより一層綿密な連携を図りながら、適切な指導ができるよう取り進めてまいりますので、御理解を賜りたいと思います。農地の流動化、後継者不足などの方策については、離農とともに農地の処理も課題として出され、さらに農業の担い手も減少する状況で、今後も同様なことが見込まれることで、大変懸念をいたしているところであります。これらを解消していく一つの方策としては、例えば公社的な農業法人の設立により、農地の集約化や農作業の受委託、また農作業従事者として、これらの法人に就職するなどの方法が考えられます。私といたしましては、このようなことをも視野に入れ、関係機関と十分協議し、公的農業法人の設立が可能かどうか模索し、可能な場合には、行政として必要な支援をしてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
再質問 18番 向山富夫
再質問をさせていただきます。まず、全般的にわたりまして、町長の非常に真剣に前向きに取り組んでいただける姿が見えてきておりますことを、私として評価するものであります。まず、1点目でございますが、財政運営の基本的な考えにつきまして、町長は認識におきましては私と同様だと思いますが、その中で、かつて経験したことのない長い経済不況が続いているという認識を示されているわけでございますが、もしそのような認識をお持ちであるなら、当然予算措置の上でも、そのような配慮がなされてしかるべきでないかというふうに思いますが、私が見る限り、平成12年度、平成13年度と本年度比較たいしましても、特に産業の活性化を意識したような予算編成だというような感じは持てないわけでございます。もし町長がそういうような配慮もしてあるのだぞというような部分がもしあるのだとすれば、それもあわせてお聞かせ願いたいと思います。2番目の新規の起業家と雇用の問題でございますが、観光産業懇話会というのでしょうか、それらの活動や幾つかの朝市のグループもありまして、それらの活動についても見聞きさせていただいておりますが、さらにそれらが実際の行動や一段の広がりにまで至っていないというような感じを受けているのであります。そういう懇話会などを通じまして、あるいは小さなグループなどがすばらしいアイデアや意欲を持っておられるのですが、さきの質問の中でも申し上げましたように、もう一歩踏み出す余力がないということでございまして、都市計画プランにも掲げられておりますが、それらをさらに一歩進めるために、実験店などを設けてみてはというようなプランも示されておりますので、ぜひ実験店などを設置していただきまして、町民の融合の促進と活性化の起爆剤となるように活用されてはどうかと思いますが、そういうお考えについてお尋ね申し上げます。3点目の中心商業業務地計画についてでございますが、この多くの町民が真剣に取り組んで策定された都市計画マスタープランにもかかわらず、先ほど町長の答弁の中にありますように、わずか2年もたたないうちに、その根幹部分が揺らいで見直しが必要になっくるということは、この計画そのものがどうだったのかということが問われている一面もあるのではないかと思うのです。この計画書を見させていただいておりますけれども、この計画策定には、それぞれの団体を代表いたしまして、農協や商工会の方も参画されております。特に私は、これらの団体は町内においては非常に広域性が高いと思い、いわばまちづくりに対しましては、行政と両輪という形で位置づけられる存在ではないかというふうに認識しております。そういうようなことでありますので、さらに農協に対しまして、町が策定しております都市計画に基づきます計画に理解をいただけないかどうか、さらに粘り強く協議を行うつもりがあるかないか、ぜひこの点をお聞かせ願いたいと思います。まさしく、こういうことにこそ町長としてのリーダーシップを発揮する仕事ではないかというふうに考えております。4点目にお尋ねいたしました農地の条件整備については、特にそれぞれ御案内のように、当町におきましては、水田においてそのおくれが顕著であります。例えば、水田の1枚の圃場の大きさなどで見ますと、隣の中富良野町と比較して見ますと、30アール以下の圃場がどのぐらい水田の中で占められているかという比率で見ますと、中富良野町ではおおむね28%でございます。それに対しまして、上富良野町では51%、ほぼ倍でございます。半分以上が小さな区画でありまして、当然これらと比例いたしまして、用排水や農道の整備も大きくおくれているは実態であります。このような状況でありますから、特に転作作物の栽培に当たりましては、ちょっとした雨でも致命的な打撃を受けまして、大きく生産性を低下させている実態でございます。さらに、このような圃場条件のもとでは、農地の流動化もせず、農地の価格も著しく低下しておりまして、これがさらに担保力の低下を招き、やがては離農に至る大きな要因になっている側面も否定できないのであります。一刻も早い整備の推進をぜひお願い申し上げるとともに、特に私は町長にお願い申し上げたいのは、地域の合意形成には非常に苦労が伴うと。質問の中でも申し上げましたけれども、それぞれ前向きに営農をされている方もあれば、離農の時期をいつにしようかというようなスタンスで営農されている農家があることも事実でございます。それらのいろいろな価値観の中で、そういう面的な整備を進めるというために、合意形成を図るということは、地域のそれぞれ農業者間で調整をするということは非常に無理がございます。ぜひこういう点におきしまして、町が積極的にかかわっていただきまして、合意形成を図れるような指導をお願いしたいものでございます。最後にお尋ねいたしました農業施策に係ります拠点づくりでございますが、これで2回お尋ねさせていただいたわけでございますが、いずれも多少認識のずれがあるのかなというふうな感を再認識させられたわけでございます。お答えの中にもありましたように、組織の効率化や事業執行の効率化を図るために、今日まで合併だとか統合がなされてきていると言われておりましたが、その結果どういうことが起きたかと申しますと、徐々に執行者側と農業者との距離ができまして、本当の農家の考えや悩みなど、農家の体温をじかにくみ取りにくくなっていったのではないかなというふうに感じているわけでございます。私思いますに、行政の基本は、常に軸足を町民に近いところに置いて、タイムリーな施策を講じることだと思っております。こういう意味におきましても、ぜひ農業の施策の拠点づくりが必要だと強く感じておりますので、ぜひ町長にもそのような認識を持っていただけるようお願いしたいと思います。もう一度この点も確認させていただきたいと思います。それから、農業の法人化でございますが、公社的法人の必要性は御認識いただけましたこと、まことにありがたく感じております。国におきましても、平城14年度では重要な施策として位置づけがなされております。これを核といたしまして、加工や流通、作業受託などによりまして、雇用機会の提供など多様な展開が期待できるものでございます。現在取り組まれております新規就農事業も、こういう経営体を活用して行うことが有効ではなかろうかというふうに思っております。そういう意味におきまして、ぜひ検討をさらに一歩前進させていただきまして、何としても具体化していただけるように、いま一度町長の強い意気込みをお聞かせ願いたいというふうに考えております。以上、5点についてお答え願いたいと思います。
答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)
18番向山議員の再質問にお答えさせていただきます。まず、財政運営面から見た今の農業振興計画、商工振興計画等々の中で、予算措置がどうなされてきているのかということについてでありますが、御案内のとおり、第4次農業振興計画を農家の皆さん方が中心となって農業協同組合でつくっていただきました。これが平成15年までの期間の推進計画でありまして、この農業振興計画をもとにした5カ年間の財政措置を講じているわけでありまして、これを単年度で終了させてしまうというのではなくて、これを長期的に対応することによって、例えば地力の増進等々の対応につきましては、単年度単年度でやるのでなくて、長期的に対応するとによって、その成果がまたあらわれてくるというようなことも含めながら、今農協さんが合併いたしましたけれども、上富良野町としては、第4次農業振興計画の期間は、この計画をもって推進するということを基本として財政予算措置をさせていただきながら事業の推進を図っているということで御理解をいだきたいなというふうに思います。それからまた、商工業関係につきましては、新たに商業振興条例の設置、また企業振興措置条例の改正等々で意欲的に対応する商工業者に対する支援策を講じておりますし、これらにつきましても、今年度も13年度に引き続き14年度も予算措置をさせていただいているということで、その対応を図っているということで御理解を賜りたいなというふうに思っております。それからまた、いろいろな農業と商業、観光、これらの異業種間の連携ということは、これからのまちづくりの中で非常に重要な課題の一つであるというよなうことから、先ほど申し上げました観光産業懇話会等々でも対応していただいておりますが、町長と語ろうというようなことで、昨年も実施させていただきました。それぞれの異業種間の皆さん方にお集まりいただいて、それぞれの御意見を承りながら、それらの対応を観光協会中心とした中で、その推進を図るべく会合を重ねてきているところでありまして、この中で議員からも御質問のありました農家の皆さん方の売店を経営する方々、そして地域の商業者の方々、観光業の方々、そういう方々との会合の場を設けながら、一歩一歩その異業種間の連携について取り進めてきているところでありますので、ひとつこの成果を期待いたしたいなというふうに思っておりますし、そういう中で出てくる課題について、出てくる対応について、行政としても最大限の支援をしていきたいというふうに思っておりますので、それらの異業種間の会合の中から出てくる課題に支援をしていくことを考えていきたいというふうに思っておりますので、御理解を賜りたいと思います。それから、都市計画マスタープラン、これにつきましては、議員御指摘のように作成して間もなくこのようなことに相なったわけでありますが、考えてみますれば、農業協同組合の広域合併がこういう結果になったのかなというふうに考えているところでありますが、これらにつきましては、JAさんにもお願いを申し上げ、いろいろと話をしましたけれども、その対処はしていただけそうにもないということでありますので、議員もう少し根気よく調整をしたらということでありますが、もう既に開発行為の申請も出され、対応しているというような結果になっておりますので、私としては、これからJAさんと話し合っても解決めどは立たないというふうに認識いたしておりますので、次の段階として、駅周辺整備、中心市街地整備を含めた中で、その周辺の整備をどのように今検討を今年度で、最終年度で今計画構想を策定中でありますが、策定する委員の皆さん方がどのような構想をつくってきていただけるのか、そういうものを期待しながら、今後の行政として対応を図っていきたいなと。それともう1点は、今Aコープ店を利用している地域の皆さん方の対応を、今後商工会の皆さん方と御相談申し上げながら、その対応をも含めて今後の課題として検討を加えていかなければならないというふうに思っているところでありますので、御理解をいただきたいと思います。また、次の基盤整備、水田地等々の基盤整備でありますが、これにつきましては、議員おっしゃるとおり、合意形成を図ることが非常に難しいということはよく承知しておりますが、行政指導をしながら対応をしていくということは、当然行政としても地域の皆さん方の中に入って対応しているころでありますけれども、やはり何としても個々の負担が伴うものということでありますから、行政が強制的に対応するということには相ならんという部分もありますので、ただこの基盤整備がいかに必要なのかということを十分理解していただける説明は、十二分に図りながら対処していきたいというふうに思っております。今回は、残念ながら1地区で合意形成が図られませんでしたけれども、次の地区の整備については、何としても推進を図っていくように地域の農業者の皆さん方の御理解を賜らなければならないなというふうに考えておりますので、御理解願いたいと思います。次に、農業施策の拠点づくりでありますが、これにつきましては、何度もお答えさせていただいておりますように、それぞれに残念ながら行政組織機構が別々であるというような部分もございまして、町の行政がどう対応でき得るのかという部分につきましては、町の農業振興課の中で対応できるものは、最大限その対応を図っていかなければならない。町の農業者に軸足を持った行政推進を図っていくのは当然でありますし、私自身もそういう認識のもとで農業振興策を講じているつもりでありますが、ただ単にその実行は、実践母体は行政が対応するということには相ならん。やはり行政は、そういう指導機関で指導しながら、行政指導を図りながら、また応分の助成策を講じて対処していく。今の行政人員の中で、行政が実施母体となって対応していくということにはなかなか難しいので、それぞれの組織、農業協同組合さんあるいは農業委員会さん、それぞれの組織の中で、ひとつそれらの部分を行政と調整をさせていただきながら、行政が支援をしながら助長していきたいものだというふうに思っております。また、最後の農業法人化、これにつきましては、今農業協同組合の方で動いている中で、二、三の法人化が設立される方向に進んできているというような情報をお聞きいたしておりますが、何としてもこの農業法人化の設立を図って、農地の流動化対応も含めながら、また先ほども申し上げました離農された農家の皆さん方の労働力の働く場の確保をも含めながら、この農業法人化を促進していくために、行政としても支援を惜しみなく対応していきたいなというふうに思っているところであります。また、農地の流動化対応につきましては、今後相当の農地が滞る、そういう実態が出てくることは十二分に予測されるところでありまして、現状の中での農地の流動化が思うようにはかどらないという状況下にあっては、公社的な対応をも含めて、今後農協さん、あるいは農業委員会とも十分協議をしながら、その手法をも含めた中で検討していかなければならない課題であるというふうに思っておりますので、御理解をいただきたいと思います。
再質問 18番 向山富夫
何点か御質問させていただきます。まず、財政運営についてお尋ねいたしますが、どうも私の感じ取る気持ちといたしましては、そういう現在町の経済が疲弊しているというような部分に配慮した予算編成ということは、町長の答弁からも、これだという御答弁もなかったように印象を持ったわけでございます。この健全財政維持方針の中でも、きちっと位置づけなされておりますが、特に優先順位をつけて事業の推進をするというようなことも一考ありますが、私は考え方によっては、むしろこういうときだからこそ既定の計画を後年度に延ばしてでも、例えば経済の活性化を図るのであれば、そういったことの対応の方がむしろ優先だという解釈もできるのではないかというふうに理解しております。ぜひそういうような配慮が強くにじみ出るような予算編成に意を注いでいただけるようお願い申し上げる次第でございます。それから、次に中心商業業務地の計画についてでございますが、町長のお答えによりますと、農協との話し合いは、一応区切りをつけたというようなお答えでございますが、これは例えば日の出山の公園の一層の充実だとか、あるいはそれを利用するためのアクセスの方法だとかということ、非常に大きく今後の町の観光政策にもかかわってくる私は重大な問題だというふうに認識しております。なぜここで協議を断念するのか、私は非常に残念でなりません。何とか、その建設計画そのものが考え直していただけないとするものであれば、せめてそのマスタープランにも示されております道路の計画等が実現できるような、そういう部分だけでも、ぜひ町に協力をしていただけるような話し合いを、私は町長としてこれはまだまだ粘り強くしていただきたいということで、この点もう一度強くお願い申し上げ、御答弁願いたいと思います。それから、法人化の部分でございますが、これにつきましては、私はまずとりあえず今こういう非常に緊急の事態でございますので、何としても公共性の公社的法人を立ち上げていただきまして、そしてこれらによりまして農地の流動化や後継者対策を解決が図られるように、まず前向きに取り組んでいただきたいと。それから、一言私の考えと申しますか、私なりに理解している部分申し上げますと、こういう法人化は、私といたしましてはあくまでも終局的には自立できる経営体を育成するための手段でありまして、これは目的ではないということだけ私は考えておりますので、町長の御認識もお聞かせ願えればと思います。以上、3点よろしくお願い申し上げます。
答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)
18番向山議員の再々質問にお答えさせていただきます。まず、財政運営でありますけれども、先ほども申し上げておりますように、農業施策につきましては、第4次農業振興計画を継続的に取り進めているのだということでありますが、それ以外に、やはり農業経営の状況に応じて貸付金の対応だとか、利子の補てんだとか、それは臨機応変に対応してきているつもりでおります。予算措置も、また債務負担行為の御議決も常にいただいておりますように、利子の補助等々の対応を進めさせていただいているわけでありますから、そういうような点につきまして一切なく、一同第4次農業振興のみを取り進めているという感覚ではないということをひとつ御理解を賜っておきたいな。それから、商工業関係につきましても、先ほども申し上げましたように、今まで従前の商工業の活性化事業等々の対応を含めながら、今回はやはり商業振興条例に基づく意欲ある商業者の皆さん方に対する助成策を講じていこうと。また、企業振興措置条例の改正によって、小規模な部分についても対処できるように、支援できるように取り進めていこうということで取り進めさせていただいているということで、ひとつその都度その都度予算措置がされているという、年度年度で予算措置がされているということで御理解を賜りたいと思います。それからもう1点、2点目の中心市街地の問題でありますが、非常に向山議員のお考えと同時に、私自身も残念に思うところでありますが、今日まで文書をもったり、いろいろな話し合いをしたりしてお願いをしてまいってきております。しかし、今日まで来た結果、理解をしていただきつつも、こちらの考え方に立ち向かっていただけないというようなことで、もう開発行為の申請がなされ、その措置が進められてきていると、もう最終段階に来ていると。今まだ農協さんと交渉してみても、100%時間の浪費に終わってしまう。従前に、今までの間に対応させてきていただいているというようなことも含めて御理解をいただきたいと。議員御指摘のように、今後の日の出公園のアクセスの問題、また市街地開発の問題、大きな拠点となった店舗がなくなってしまうということについては、大いにまちづくりの中で方向を、計画を十分煮詰め直さなければならないということにつきましては、残念ではありますが、相手方の御理解をいただけないということで御承知いただかなければならないというふうに思っております。それから、最後の農業法人化でありますが、私も議員と同じように、一時的な過程で対応するのではなく、やはり将来的な基礎づくりをなされたい、永久的に営農が通じていけるような対応のもとで農業の法人化が進んでいくことでなければいけないというふうに思いますし、そのためには行政として農業の法人化設立に向かっては、できる限りの支援を講じながら育て上げると言うと語弊ありますが、育っていただけるように支援をしていきたいというふうに思っておりますので、御理解を賜りたいと思います。