本別町議会 令和2年第2回定例会 2020年6月17日
他の任意予防接種にかかわる必要性と費用助成について
2020年6月17日、本別町議会の一般質問で、藤田直美議員が「他の任意予防接種にかかわる必要性と費用助成について」質問し、町長 髙橋正夫、保健福祉課長 飯山明美が答弁しました。
- 質問者
- 藤田直美 議員
- 答弁者
- 町長 髙橋正夫、保健福祉課長 飯山明美
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 11番 藤田直美
議長のお許しを頂きましたので、通告に基づき、以下2問について一般質問をいたします。まず、1問目の新生児聴覚検査と各種予防接種について、1問1答細目方式を選択いたします。新生児聴覚スクリーニング検査は、多くの場合で産後3日以内に出産した病院で行なわれております。検査は、任意で有料ですが、ほとんどの新生児が現在受けております。また、他の任意予防接種にかかわる必要性と費用助成について伺います。一つ目に、新生児聴覚スクリーニング検査で、早期に異常を発見し、できるだけ早い時期から適切に対応することで、子どもの未来の可能性を広げることができます。検査にかかる費用は、医療保険適応外となっており、基本的に自己負担をしております。各病院によって費用は異なり、十勝管内では4,000円から6,000円ほどかかっております。他自治体においても、このスクリーニング検査の必要性を認め、助成している団体が増えてきており、本町でも助成するべきと考えますが、見解を伺います。二つ目に、厚生労働省は、本年10月1日からロタウイルスワクチンを定期接種の対象とすることを決めました。現在、これも任意有料で、希望する人は2回接種で約3万円かかっております。本町でも定期接種とし、公費負担で進めていくべきと思いますが、見解を伺います。三つ目に、骨髄移植その他の治療を受けたことにより、予防接種の免疫が消失し、接種済みの定期予防接種の効果が期待できず、再接種により免疫を得られる効果が期待できると医師に判断された方が、予防接種を受ける場合には接種費用を助成するべきと考えますが、見解を伺います。
答弁 町長 髙橋正夫(町長は2021年6月まで)
藤田直美議員の新生児聴覚検査と各種予防接種についての質問の答弁をさせていただきます。まず、1点目でありますけれども、新生児の聴覚検査についてですが、これは乳児の聴覚の異常を早期に発見をして、適切な治療を行なうことで言葉の発達への大きな効果が期待されることから、任意の検査として平成17年ごろから実施されるようになりました。検査可能な医療機関や検査費用を助成する自治体が増えてきていることも、御質問のとおり事実であります。北海道内の状況といたしましては、検査費用を助成する自治体が平成30年度には40市町村だったものが、令和2年度には129市町村へと拡大をされています。今年度から北海道が参加を希望する市町村を代表して、北海道医師会と協定を締結して公費負担、これを実施することとなりました。本町といたしましても、10月から協定の参加に向けて助成額の検討など、実施体制の整備をしているところでありますので、御理解をいただきたいと思います。2点目であります。ロタウイルスワクチンの定期接種についてですが、藤田議員の質問のとおり、本年10月から定期検査の定期接種となりますことから、本町といたしましても、定期検査として全額公費で実施をすることとなりまして、関連予算を当初の予算に計上させていただいておりますので、もう一度お目通しを頂きたいと思います。3点目であります。定期予防接種の再接種についてですが、平成25年1月に予防接種法が一部改正されました。免疫機能に障害を生じる疾患だとか、免疫機能を抑制する治療を必要とする疾患など、国が指定をいたしました長期にわたり療養を必要とします疾患にかかった方への定期接種の機会が確保されるようになりました。これは、決められた年齢範囲の中で定期予防接種が受けられなかった方が対象でありまして、骨髄移植のように過去に定期接種を受けた方が、医療行為によって免疫を失った場合の再接種は対象となっていないということなのです。平成30年7月に行なわれました全国調査でありますけれども、骨髄移植後の再接種に対して、何らかの助成事業を行なっている自治体は89自治体、最近では約250自治体という報道もされておりまして、少しずつ増えている状況にあると認識しております。現行の予防接種法では、医療行為による免疫を失った場合の再接種を定期接種として対応することは想定されておりませんが、対応については、現在、国の厚生科学審議会、ワクチン分科会、そして予防接種の基本方針部会において、継続審議がなされているところでありますので、本町といたしましても、国の動向、また他自治体の動向を踏まえながら、前向きに、また慎重に検討協議をしてまいりたいと考えておりますので、御理解を頂くようにお願い申し上げるものであります。以上申し上げて、答弁とさせていただきます。
再質問 11番 藤田直美
再質問させていただきます。まず、一つ目ですが、国が全ての赤ちゃんを対象に実施するよう求めている新生児聴覚検査についてですが、町内のお母さんにお聞きしましたら、皆さん検査を受けておられました。出産後、助産師に検査を勧められて検査を受けられたというお母さんがほとんどでございました。日本産婦人科医会のアンケート調査では、公費補助がある地域の受検率は96.6%。公費補助のない地域では84.9%という結果であり、実費で検査をするという、その壁が保護者から検査の機会を遠ざけている原因の一つになっているのではないかと、日本産婦人科医会ではコメントをしております。さらに、公費の補助があると受検率は高くなる、優位になると思われますが、100%にならないのは、一部補助ということが100%にならない理由であると結論づけております。費用の助成については、検討していくとのことですが、近隣町村では一部助成、全額助成など様々であります。住んでいるところで格差が出てしまう、このことについては、どのように考えているのか伺いたいと思います。先ほど、町長も答弁の中でおっしゃられていましたが、この新生児聴覚スクリーニング検査で1,000人に1人から2人、両耳難聴が発見されております。同じ人数も片耳難聴も診断されております。早期に発見し、補聴器を装用し、早く聞く力や話す力をつけることで、早期療育、教育ができると、それだけコミュニケーション能力を高くすることができます。それは、生活の質を大きく改善することになるのは明らかであります。赤ちゃんの聞こえの安心を支えるためにも、本別町の未来を担う新生児に対して、自治体の責任として無料で検査を受けられるよう対応を急ぐべきではないかと思いますが、考えを伺います。
答弁 町長 髙橋正夫(町長は2021年6月まで)
再質問を頂きました。思いは、私どもも同じ思いであります。お腹にいるときから心臓の音を聞いて、そして育っていくと。そして、生まれてきて一番先に発するのが、やはり産声であります。その産声が聞こえるか、聞こえないかという、やはりその重大な場面がそこから始まるわけでありまして、耳も目もそうですし、あと口もそうですけれども、特に耳が聞こえづらいとなると、これからの成長には大変な影響を与えるわけでありまして、そういう意味では、御質問のように早期発見をして、早期治療の中で一日でも早く音を取り戻す。そして、お母さんの声だとか、また兄弟の声だとか、それぞれ家族の声、また小鳥の声、風の声もしっかりと感性豊かに育つという意味では、一番大事なところだと私は思っておりますから、そのことについては、先ほど申し上げましたけれども、金額にしたら5,500円ぐらいということでありますけれども、ここはしっかりと子育て支援の中で大事なところでありますから、本町としても、先ほど言いましたけれども、10月から参加できるようにしていきたいなと思いますので、それについては全力を尽くしていきたいと思います。合わせて、私だけではなかなか分からない部分もありますので、担当課長からしっかりと答弁させていただきます。よろしくお願いします。
答弁 保健福祉課長 飯山明美(保健福祉課長は2021年3月まで)
御質問にお答えをさせていただきます。大きな方向性としましては、今、町長の答弁で申し上げたとおり10月の協定参加に向けて実施体制を整えていきたいというところです。今、検査費用等々どういう助成の仕方が必要なのかという、その詳細の部分を検討しておりまして、検査も初回検査と、もしそこでちょっと聞こえに問題がありそうであれば、産科入院中に2回目の検査があります。さらに、それでも精密検査が必要となると、3回目というふうになっていきますので、それぞれ1回目だけの検査なのか、2回目までなのかですとか、どういう形で助成していくかというのは、本当に各市町村に任されている現状でありまして、道としても一律の単価を定めるというようなことはしないという見解で、今、来ておりますので、その辺を他自治体との状況等々も確認しながら検討してまいりたいというふうに思っております。以上です。
再質問 11番 藤田直美
道としても一律にするつもりはないという、今、御答弁でしたが、先ほども言っているように住んでいる所で差が出でしまう、陸別町を例に挙げますと、全額負担としております。里帰り出産においても、大きな病院で大きな精密な機械で受けたとしても、それは全額負担しますということで進められていると聞いております。それを考えてみましても、乳幼児、新生児にかかわる聴覚検査においては、全額無料とするべきだと思います。最初の3日以内に受ける検査においては、疑いという部分で終わりますので、その後の精密検査についても、1歳未満のうちに早い装具の装着などが求められておりますので、また、国のほうも自治体が公費負担をして、療育者の経済的負担軽減を図るということを求めております。ぜひ、本別町でも続けて頂きたい、このように思います。助成額については、そういう部分では他の町村に負けないよう高い設定でいくべきだと思います。また、その点についてもう一度伺いたいと思います。また、この新生児聴覚検査の意味や聴覚に問題があった場合の対応ですね。現在、母子手帳にその記載もあるということですので、最初にその説明を十分にして、お母さんたちに理解してもらう働きかけもしっかりと行なうことが大事ではないかと思います。国も受診奨励、検査結果の確認、要支援児とその保護者に指導援助を行なうことなども通知されていると思います。記載されている箇所を確認し、結果の把握、難聴の疑いがあった場合、その後の対応という、療育につなげる対応というのは、どのように本町で行なっているのか、その点も伺いたいと思います。
答弁 保健福祉課長 飯山明美(保健福祉課長は2021年3月まで)
御質問にお答えいたします。1点目の料金の部分につきましては、藤田議員の御意見というか御要望も踏まえつつ、協議をさせていただきたいと思います。あと、もう1点の結果の把握ですとか、その後のフォロー体制の部分でございますけれども、今、協定に参加をしていませんけれども、医療機関で実施した結果というのは、母子手帳のほうにほとんどの病院が記載をしてくださっております。なので、新生児訪問等でその結果を確認させていただきまして、そこで何か異常があったり、早期支援が必要という場合には、継続した訪問ですとか相談体制を組むようにしておりますし、これが公費負担をしますよということになりますと、検査結果が母子手帳で確認する以前に検査終了後、速やかに医療機関のほうから町のほうに来るような形になっておりますので、より早い段階からの支援は可能になるかと思いますので、その辺は十分活用させていただきたいと思っております。以上です。
再質問 11番 藤田直美
それでは、2項目の再質問からさせていただきます。このロタウイルスワクチンですが、全額予算計上されているということを伺いました。予算計上に当たっては、見落としのないように務めてまいりたいと思いますが、本町は、ロタリックスというワクチンを2回接種ということで進められていると思いますが、接種対象者ですが、国は接種開始は10月1日から、接種対象は8月以降に生まれた者を定期接種の対象とするとしています。本町もそうなのか。そうであるなら、なぜ8月なのか。国の考えは、その時期まで任意接種で自己負担となるため、経済的負担が大きく、初回接種時期を遅らせる人が出てくる可能性も懸念されているからとしています。そうであるなら、早期に集団に免疫を付与する目的からも、4月以降に生まれた新生児で、まだ接種してない子どもがいるなら、ぜひとも受けていただくよう勧めるとともに公費負担とするべきと思いますが、見解を伺います。
答弁 保健福祉課長 飯山明美(保健福祉課長は2021年3月まで)
藤田議員の再質問にお答えをいたします。先ほど議員がおっしゃられましたように、国は定期予防接種ロタリックスは10月1日から、対象となる子は8月生まれの子からということで進めておりまして、本町につきましても同じような考え方のもと、開始は定期接種は10月1日から、対象は8月以降生まれの子どもを対象にするということでやっていく考えでおります。それまでの間につきましては、任意の予防接種ということで、受ける意向がある方については、自費でお願いをしたいということで、妊婦の方にも説明をしてきているところです。
再質問 11番 藤田直美
初回接種においては、生後2か月から14週6日までに行なうことが好ましいということになっております。14週6日を超えた初回接種を促進することは好ましくないということもうたわれております。しかし、今、4月1日生まれから14週6日目というのは、7月14日になりますので、初回接種がまだ間に合う計算となります。受けられていないお母様方には、受けていただくようにするのが、やはり集団免疫力を高めるという国の方針でもあるのにもかかわらず、8月生まれからというのは、納得ができないなというところでもあるので、本町としては、やはり4月生まれの子どもたちからを対象として補助していくことが望ましいのではないかと思いますが、もう一度その点について伺います。
答弁 保健福祉課長 飯山明美(保健福祉課長は2021年3月まで)
前倒しをして4月生まれのお子さんから対象にしない理由というところで、少し説明をさせていただきます。今の段階で国は、あくまでも10月1日から定期接種ということで、今、現状としては、任意の予防接種ということになっております。予防接種に関しては、どの予防接種もそうなのですけれども、必ず副反応といいますか、副作用の問題が出てきます。その健康被害があった場合に対するその補償ですとかというのは、定期接種であれば国のきちんと救済制度があるのですけれども、任意の場合は、医薬品副作用被害救済制度というような救済制度がないわけではないのですけれども、国の救済制度と比べれば、かなり手薄というか、そういうような制度しかないということで、定期接種の該当になっていない時期に積極的にそれを勧めて、万が一のことがあっても救済される、きちんとした救済が十分してもらえないというようなことがまず1点と、あとは、ロタリックス以外にも乳児期から予防接種として受けていかなければならないものがほかに多数あります。生後2か月を過ぎてから始まるものというものありまして、皆さん、新生児訪問のときに大体こういうスケジュールで、この順番で予防接種を受けていくようにするといいですねということで、要は接種スケジュールみたいなものを御相談して決めていっているわけですが、ここに途中からロタが入ってきますと、ロタウイルスワクチンにつきましては、生ワクチンでございますので、ロタを接種しますと、その後4週間ほかの予防接種が受けられないということになってきます。そうなりますと、本来ほかにも受けなければならないものが、受けられなく可能性もあるというようなことも考慮いたしまして、町といたしましては、国の定期接種の時期に合わせて、同じ対応をとっていきたいというふうに考えております。以上です。
再質問 11番 藤田直美
ほかの予防接種と併用できないものもあるという、スケジュールの関係でということでしたが、このロタリックスに関しては、併用できるものも多いというふうに聞いておりますので、その点も検討されていくことはできないのかなということを伺いたいと思います。
答弁 保健福祉課長 飯山明美(保健福祉課長は2021年3月まで)
併用できないということではなくて、ロタリックスを接種すると、ほかの例えば4種混合ですとか、そういうワクチンは不活化ワクチンでありますので、1週間空ければ次の予防接種に行けますけれども、ロタの場合につきましては、4週間を空けなければいけないので、途中でそのスケジュールの中にロタを入れてしまうと、その後4週間空けないと次の予防接種、不活化ワクチンも打てないということになってきますので、そうなると一定の期間の中で、いろいろな予防接種をちゃんとこなしていくということが難しくなってくる方も出てくるということもありまして、町といたしましては、国の指示どおりというふうに考えております。以上です。
再質問 11番 藤田直美
それでは、3項目目の再質問に移りたいと思います。小児がんと診断され、小児がん以外もそうですが、抗がん剤の投与、あるいは造血幹細胞移植、骨髄移植を治療を受けた後、以前に接種されたワクチンの効果が低下、消失してしまい、再接種を必要とすることがあるこの再接種は、原則自己負担というふうになっておりますが、公費負担で支援しようという動きが全国に広がってきております。小児がん患者は、年間2,000人から2,500人程度、これは単純な計算ではありますが、1自治体に1人か2人いる可能性も出てくるということも言われています。がんの子どもを守る会を初めとする小児がん患者の家族会は、広く呼びかけており、国へも要望しているところです。検討審議会も行なわれていることも分かっております。その中で、厚生労働省定期接種実施要領の中にも、長期にわたり療養を必要とする疾病にかかった者等の定期接種の機会の確保にも示されておりますが、小児がんに限らず、やむを得ず定期接種ができなかった特別な事情があった場合、接種機会の確保や費用助成は町民の経済的負担を減らすとともに、大きな病気で苦しむ患者や家族の心の支えになると思います。ぜひ、抗がん剤治療後の患者に再接種時の費用助成をするべきだと思いますが、再度考えを伺います。
答弁 保健福祉課長 飯山明美(保健福祉課長は2021年3月まで)
御質問にお答えをいたします。抗がん剤治療というふうにもおっしゃっておりましたが、骨髄移植等というような捉えでよろしかったでしょうか。今、藤田議員がおっしゃいましたように骨髄移植をした後、自分のこれまでの免疫が消失してしまって、新たな免疫を獲得するために予防接種の再接種をという声が広まっているということとか、それに対して、その助成をしている自治体も少しずつ増えてきているという状況につきましては、私どもとしても、本町といたしましても、押さえているところです。先ほどの答弁の中にも、国の審議会でも今、検討中というような状況があります。私ども現場としては、本当にそういう方というのは、本別町に限って言いますと、レアなケースというか、ほぼほぼ何十年に1人とか、そういうような状況で発生するのかなということもありますけれども、確かにそういう状況の方がおられた場合に、これから集団の中で生きていくときに、免疫がないというのは非常に厳しい状況であるということも十分理解はしております。国の審議会等でも出ておりますけれども、がん治療、白血病の骨髄移植等々含めて、免疫力が低下するその疾患というのは、白血病以外にも多々あるということで、どういうその範囲のものを救済していくのがいいのかというようなことが、国の審議会でも議論されているところですけれども、私たち現場といたしましても、これに対して仮に助成をしていくとなると、対象範囲というのをどういうふうに考えていったらいいのだろうかということですとか、あと実施されているその自治体の例なども調べたりしますと、やはり上限の年齢をどこで線を引くのかというようなところも考え方の整理をしなければいけないのかなというふうに思っております。そうなったときに、やはりこの病気までよくて、この病気までは駄目とかというのは、私ども行政の中だけでは整理もしきれない部分もありますので、これからの対応策といたしまして、小児科の先生ですとか、そういう専門的な方の御意見等も少し伺いながら、なるべく救えるような方向で検討はしていきたいというふうに考えております。以上です。