本別町議会 平成29年第1回定例会 2017年3月14日
新国民健康保険制度、国保税の負担増となるのか
2017年3月14日、本別町議会の一般質問で、阿保静夫議員が「新国民健康保険制度、国保税の負担増となるのか」について質問し、町長 髙橋正夫が答弁しました。
- 質問者
- 阿保静夫 議員
- 答弁者
- 町長 髙橋正夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 10番 阿保静夫
午前中保留した1問について、一般質問を行います。新国民健康保険制度、国保税の負担増となるのかということで、伺っていきます。国民健康保険制度の運営が平成30年度より市町村から道に移行しますが、道の試算では、本町の1人当たりの保険料は大きく増加するとされています。加入者の負担増に対し、町としての対応について伺います。主に農家や自営業者や無職の方などが加入する国民健康保険の運営主体が、2018年度、平成30年度、市町村から道に移行して、保険料が変更になる際、保険料が大幅に上昇する市町村があるとのことです。30パーセント以上上昇する8市町村を含め、5パーセントを超える市町村が69あるとのことです。道が示した本町の1人当たりの保険料の仮算定では、平成27年度比で14万7,106円から17万1,077円となり、2万3,791円、16.3パーセントの増となります。道が行うとしている激変緩和措置、この増率を5パーセントに抑えるものですが、その後でも15万4,461円と、7,355円の負担増です。本町として取り組んできた国保料引き上げをしない努力、医療の充実や、健康管理センターなどでの取り組み、それから、一般会計からの繰り入れ等の努力が報われない制度ではないかというふうに考えております。ちなみに、データとしては、平成26年のデータしか手元にないのですが、本別町は全道123町村中、保険料の高いほうから数えて46番目という位置にあります。中の上くらいの位置ということになろうかと思いますけれども、そういう本町の国保の状況というふうに押さえております。①ですが、制度移行について、これまで町村国保を運営してきている立場から、現時点での見解について伺いたいと思います。②ですが、道は、市町村が保険料負担の緩和を図るために、当初はそういうことはしてはいけないというふうに私は押さえていたのですけれども、一般会計からの繰り入れ等を行うことは、市町村の判断で行われるものというふうにしています。したがって、本町として、可能な限り保険料負担の緩和措置を検討すべきというふうに考えますけれども、見解を伺います。
答弁 町長 髙橋正夫(町長は2021年6月まで)
〔登壇〕阿保議員の新国民健康保険制度、国保税の負担増となるのかという質問の答弁をさせていただきますが、今、阿保議員の質問の中で、本町の状況が、16.3パーセント、試算の中で上がるということになりました。そもそも国保を市町村から都道府県に改革しようという目的なのですが、ちょっと私も資料を持ってきましたので、これはこのとおり進めているのですが、14年度の実質的な国保の赤字額というのは3,585億円に上りまして、この辺も聞き流していただいて結構だと思うのですが、市町村が補てんのために毎年同規模の金額を一般会計から法定外で繰り入れていますと。ただ、全住民から集めた税金を国保加入者だけのために使っていることになり、本来は好ましくない状況でありますと、これが国の見解です。そして、今回の改革で期待される効果として、厚生労働省が挙げるのは以下のような点であるということでありまして、1点目には、財政運営が都道府県に移ることで、人工透析などの高額の医療費発生のリスクが都道府県全体に分散されて、急激な保険料の上昇が起きにくくなるということと、二つ目には、地域医療構想を含む医療計画を策定する都道府県が国保の財政運営にも責任を負うことで、医療の提供体制が効率化できる。三つ目には、都道府県が医療給付に必要な額を全額市町村に交付するため、予想外の医療費の増加による財源不足や、一般会計からの繰り入れが解消される。これが今回の厚生労働省が挙げる期待される効果ということであります。都道府県への移管に当たっては、地方側は、赤字に相当する額の財政支援を国に要求、15年2月に国と合意を結び、15年度から国が順次財政支援をして、17年度以降は毎年3,400億円を拠出することとなったと、こういうことであります。具体的には、一つには、消費税の5パーセントから8パーセントへ引き上げの財源、これを使って、15年度以降、低所得者対策の強化に1,700億円を拠出すると。2番目には、15年から17年度に計2,000億円の財政安定基金を造成。3番目には、医療費の適正化の取り組みなどに応じて交付金を配分する。保険者の努力支援制度などで、18年度以降、1,700億円を拠出する内容ということになっています。これらの合計で、年300億円を国から支給するということでありますから、基本的にその矛盾が今明らかになっているのですが、今までの国保制度が、都道府県の財政を含めて大変な状況になっていると。これが持続、継続できる保険制度になるためには、都道府県、実施主体を広くすることによってスケールメリットを出しながら、今言った厚生労働省の期待する効果を含めて、このような方針の中で都道府県ということになったのですが、残念ながら国は、3,400億円のうち、また新年度、これから300億円が、消費税が5パーセントから8パーセントになったけれども、8パーセントから10パーセントになっていませんので、その財源がないと、こういうことで、300億円がまだ拠出されないとなると、勢い、それはやっぱり保険者の負担になるのかということになるのです。でも、それはそうではないということを言いながらも、結果としては、北海道も、議会の答弁にありますように、市町村で一般会計から繰り入れするのは、これはだめですよという制度なはずなのに、それをあくまでも市町村の判断に任せた。こういうことでは今までと同じでないでしょうかと、こういうことになりますよね。さらにこの制度は、まだ試算の段階ですけれども、現試算では、私どもも北海道の保健福祉部から直接話を聞いて、北海道町村会の常任委員会の中でも、保健福祉部の担当者が全員来て説明するのですが、特に十勝に限定すると、十勝の農村部で、産業基盤がしっかりして、所得のあるところは、35パーセント、36パーセント、保険料が上がると。こういうことではどうなのですかというのが率直な、それは大変な話ですよね。何のために都道府県でやるのですかということですよ。反面、大都市は、それぞれ所得層も違いますし、それぞれの人口構造も違うということも含めて、大都市は逆に保険料は下がる。小規模のこういう農村地帯などなど含めて、産業基盤のしっかりしているところは当然のこととして大幅に上がる。本町も、上位、中位ということではないけれども、まさに中ぐらいですけれども、16.3パーセントも上がるということでは、何のためにこれをやるのですかと。こんな実態で、それでは新しい制度を30年度から、これが軌道に乗るのですかと。これは間違いなく軌道に乗るような状況になりません。それは試算の方向も含めて、激変緩和の国からの財政支援もしっかりと、当初の国が言っているような方向を示していただかなければ、この制度は発足できませんよと、こういうことで強く申し入れをさせていただいています。それで今、北海道も新たにまた試算をして、極端に言うと、大都市の下がるところを、それほど下げる必要はないのではないかと、まだ標準化になっていませんから。それよりも、例えばそこを現行どおりとしたら、上がるところは圧倒的に上がらないで平準化できるということは財源的になり得ることなのですよね。例えば札幌と十勝の人口とはえらい違うわけですから、そういうことを考えると、そういうシミュレーションもしっかりしながら、安定した財政基盤の中でスタートできるように、そして数年かけて平準化すると。これも、平準化というのは、自治体が持つのでなくて、やっぱり国がその分をちゃんと補てんするという、そういう約束のもとというか、そういう政策判断の中で都道府県ということになるわけですから、ここはしっかりやるということで、私ども、今取り組んでいるところでありますから、あくまでもその分については、私どもも全力でそういう当初の目的の国の方針に沿って、改正のほうに向かってしっかりと取り組んでいきたいなというふうに思っています。ですから、今まで質問いただいた分については、全てそのとおりでありますし、これら、万が一本町が、自治体が赤字の分を補てんする、横持ちを出すとすると、これは赤字とみなされて、赤字解消計画もつくらなければならない。そんな矛盾した話になりませんからね。そういうことは絶対起きないように、しっかりと国の制度の変更の趣旨を生かしながら、あくまでも保険者に新たな大幅な負担増のないように、平準化した中でのきちっとした持続、継続できる保険制度を、さらに国の責任において、それの受け皿としてなるのが都道府県のこれからの保険者ですから、そのことで現場のそれぞれの業務はもちろん都道府県がしっかりと担っていくということでありまして、そういう役割分担を含めて、この保険制度をしっかりと維持していくと、こういう立場でしっかりと取り組んでいきたいなと思います。以上申し上げて、答弁とします。
質問 10番 阿保静夫
答弁いただきましたとおりだという状況だと解釈をしております。平準化という言葉が町長のほうから出ましたし、我々も何回か説明いただいている中で、要するにでこぼこをなくすというような意味だというふうにとらえております。ただ、先ほど申し上げたように、本町としても、私の中では、例えば健康管理センターが、全道で2カ所ぐらいしかないときに、本別ができたということが、多分、町民の健康を守るというスタートラインだったように思うのですよね。全国的に、青森だったか、小さな村の取り組みとか、いろいろあるのですけれども、いずれにしても、そのまちの住民の健康をそのまちの行政が守るのだという取り組みを、もう20年来してきたというふうに私は解釈しております。そういった中で、平準化という言葉を使って、国保料が安いまちは高く、高いところは安くというふうにとらえたのですけれども、いずれにしても、先ほど町長が説明したような方向で国としては説明していると。私は、国が本来出すべきものを減らすための制度ではないかなと解釈していますけれども、それは国の話なので、では私たち本別町としてはどこから見るのかという点では、町長は、確かに平準化を求めていくのだというのは、それはそのとおりだと思いますけれども、現実問題として、今与えられているデータでは、先ほど言ったように、一番少ない金額としても7,300円ほどの上昇が道のほうで試算されると。しかも5パーセントという枠をつけた上での話ですから、全体としては大きく動くというふうに思われます。ですから、先ほど言ったように、国保を構成している方々は、私たち農民も含めて、自営業者、あるいは余り収入のない方も含めて、そういう人たちが基準ですから、やはり町としては激変緩和措置というのを、やはり当面は考えていかなければならないのかなというふうに私は思うのです。先ほど申し上げたように、当初はそういうことをやってはいけないというふうな解釈をしていたのですが、先般の道議会の担当の責任ある部長と課長がやりとりで答えていた中には、今町長もおっしゃったように、赤字解消のために町がお金を出すということはなくしていきたいけれども、激変緩和ということについては、そういうことも認めていくというような趣旨の答弁をされているので、本町としても、先ほど申し上げたように、一般会計からの持ち出しを今の現制度でやっているわけですけれども、町民の皆さん、国保加入者の皆さんに大きな負担増とならないような、現時点でのそういう心構えというのは、私は必要ではないかなというふうに思うのですけれども、その点について伺いたいと思います。
答弁 町長 髙橋正夫(町長は2021年6月まで)
これは基本的な話ですから、現実対応をどうするかというのは、これは別な、またこれからの話になりますけれども、先ほどもわざわざ読み上げましたけれども、今までの国保のシステムのあり方が、余りにも負担が多いと。本町も、ちなみに基金と一般会計の繰り入れから約9,000万円ぐらい負担をするのですよね。先ほど国の指針にもあったように、町民の皆さんの税を、さらに国保だけにいっていいのかというのが全国的な、国を挙げての、やっぱりこれは、いいことではないという判断の中から出てきているものですから、その部分については、そういう判断の中でしたものについては、しっかりと国も都道府県も含めて、これはしっかりと守ってもらおうと。その後で、制度の中で算定をして、全体の保険料、今度は税でなくて保険料なのですけれども、それを算定して、例えば本別町が、今、5パーセントで七千何ぼ上がるのか、3パーセントになるのか、2パーセントになるのかわかりませんが、そういうことになった部分については、それぞれまた対応も考えなければならないかもしれませんが、全国的な基本、私どもでは、全道的では最終的にどうするかというのは、それは判断をしなければなりませんが、そうならないためにこの制度改正があるわけだから、そのことをしっかりと求めていかなければだめですねと。それは北海道も市町村も同じスタンスでしっかりとやっていくと。ただ、試算するものは北海道が試算しますから、試算の中ではそういう工夫も、大都市と小規模自治体との調整だとか、そういうものを含めていこうということになっておりますので、例えば大都市が10下がるとして、地方が16だとか30上がるとしたら、大都市が10下がるやつを、下げるということをしないで、今現行のままでいくとなると、圧倒的に財源というのは出てくるわけですから、そういうことも含めて、それを一定の期間で平準化するまでしっかりといきましょうと。その間に、やっぱり国のそういう補てんもしっかりと求めながらいきましょうということで、あくまでも今の幾ら横持ちを出しているか、上乗せしているかというのは別にしても、今の保険料率を極端に上げることのないように、下がることについては別に異論はないのでしょうけれども、上がることのないように、暮らしに急激な負担をかけない、そういう考え方の中で、しっかりとこの制度を堅持していくために努力しようと、こういうことでありますから、今、阿保議員のおっしゃるように、激変緩和の対策をすべきでないかと、今から言って、そうですねと言ってしまったら、これを全部認めてしまうことになりますから、そうならないように、しっかり私どもも取り組んでいく責任もありますし、それは結果として、その後についてはその都度、いろいろ今までのことも含みながら、あくまでも保険者、町民の皆さん方に本当に大きな負担にならないような、そういう仕組みをつくりながら努力していかなければならないと、こういうことであります。
質問 10番 阿保静夫
国の制度ですから、この場で云々というのはもちろん限界がありますが、これまでの本町の行ってきた努力は、先ほど申し上げたとおり、町民の皆さんの健康を守り、維持する、いろいろな催しとか取り組みをしてきたと。そのことをますますこれから、一つは、制度は変わったといっても、基本的には医療費を、そういう健康を維持することによって抑えるという努力は、これは制度が変わっても基本的なところは変わらないというふうに思いますので、先ほど申し上げたように、健康管理センターを中心としたこれまでの取り組みをさらに深めていく、広げていくということが必要だと思いますし、9月にもまた仮算定の数字を出すというような話もちらっと聞いていて、先ほどの7,300円が、またそれを縮小するような数字が出てくるのかどうか、それはわかりませんけれども、仮算定するたびに、そういう数字だけが踊って、根本の町村にいる被保険者の負担というところを顧みないようなことではやっぱり困るので、今、町長は、補てんをすることでの前提での話を今ここではできないというふうに思っているという趣旨だったと思いますけれども、私の趣旨で言えば、被保険者の負担を現状からふやすようなことのないように、町村としてできることは、とりあえずできないと言っていたものができるような正式な答弁を北海道でしているようですから、その辺も含めて取り組みを強化していくべきではないかなというふうに、今聞きながら思っているのですけれども、その点について、もう一度最後に伺いたいと思います。
答弁 町長 髙橋正夫(町長は2021年6月まで)
そういうことにならないように、この制度を変えていきましょうということがそもそものスタートなのですよね。それが、北海道の議会の中での答弁、やりとりの中で、それは市町村が判断することであるなどということ言うこと自体が、私どもにしたら大変不謹慎な話ではないのかと。何のために北海道、都道府県がやるということの基本的なところをしっかりと踏襲できないで、そういう答弁をしてしまうのですかと。市町村にそういう協議だとか相談が1回かあったのですかと。ないですよね。全く違うのですよ、今回の改正の内容と。それは私どもは本当に受け入れられることでありませんから、これは北海道、市町村もしっかりとこの部分については対応していかなければなりません。ただ、国の制度の中にも、保険料が著しく増加するようなところは、安定化基金を活用することができるということもありますから、これももちろんその中に含まれながら対応していくことなのですけれども、ただ、安定化基金といっても、ただいただけるものでありませんから、それは使ったらまた返さなければなりませんから、そういう制度もあるにしても、まずそもそも論で、やっぱり基本的なことをしっかりと、言ってみれば国も都道府県も市町村も、しっかりと同じ認識を持ちながら、現実にどう対応していくのか、それぞれの産業構造も違うし、保険料率も違う、そのところの対応をどうしていくのかというのは、そこで初めて市町村の実態の対処の仕方だとか、その辺からいろいろ工夫が出てくるのではないかなというふうに思います。私どもも、そういう基本的な考え方をしっかりと堅持しながら、先ほども申し上げましたけれども、どういうことになるかは、結果はまだわかりませんが、激変になる、著しく変わるとか、保険料率が相当また高くなるというときには、やっぱりそれなりの対応をして、被保険者の生活に支障のないような、負担の増加にならないような方法はやっぱりとっていかなければならないというふうに思っています。それは直接出すのか、安定基金だとか、そういう国の対策の中で出すのかというのは別にしても、私どもはそういう責任を持って対応をしていかなければならないというふうに思っています。以上であります。
質問 10番 阿保静夫
終わります。