本別町議会 平成29年第1回定例会 2017年3月14日
就学援助の入学前の支給とアンケート等の実施をにつきまして
2017年3月14日、本別町議会の一般質問で、阿保静夫議員が「就学援助の入学前の支給とアンケート等の実施をにつきまして」について質問し、教育長 中野博文、町長 髙橋正夫が答弁しました。
- 質問者
- 阿保静夫 議員
- 答弁者
- 教育長 中野博文、町長 髙橋正夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 10番 阿保静夫
議長のお許しをいただいた、私の一般質問の2問中の1問、新・国民健康保険制度、国保税の負担増となるのかは、この場での質問を留保し、残りの1問、就学援助の入学前の支給とアンケート等の実施をについて質問をいたします。就学援助の入学前の支給とアンケート等の実施をということで伺います。就学援助の一環で支給される入学準備金について、支給時期を前倒しして、入学前に支給する考えはないか、伺います。また、児童生徒の状況について、アンケート等で把握する考えがないか、伺います。町では、要保護、準要保護児童生徒を対象に、教育費の援助、就学援助を行っています。小中学校に通学するお子さんをお持ちで、生活保護を受けている世帯や生活困窮の世帯に対して、学用品費、通学用品費、給食費、修学旅行費などを援助しています。支給時期は、入学後の6月から7月というふうに聞いているところです。現在、就学援助の一環で支給される入学準備金について、支給時期を前倒しする自治体がふえているとのことです。ある調査では、本年2月の時点では、全国で80の市区町村自治体が、入学後から、制服購入などで出費がかさむ入学前に支給時期を変更しているとのことです。この取り組みは、北海道では室蘭市を初め道内自治体でも広がりつつあるとのことです。さらに、国、厚生労働省ですが、2015年の調べでは、子供の6人に1人が貧困状態ということです。北海道では、2016年10月から、子供の貧困の実態を把握するために、初めて生活環境調査というのを実施するというふうになっております。国が示している基準では、新入学児童生徒学用品など、国の基準単価として、小学校で2万470円、中学校で2万3,550円というふうに見積もっております。国の予算としては、それぞれその半分の、小学校では1万235円、中学校では1万1,775円を国庫補助の対象ということで予算化しているという中身というふうになっております。そこで、まず最初、1番目ですが、就学援助の入学準備金の入学前の支給を行う考えはないか、伺います。②ですが、全国的には子供の貧困というのが問題化していますが、各地で取り組み例があるように、児童生徒の充実した施策を進めるために、状況を把握、アンケートなどを行って、推進をしていく考えはないか、伺います。以上、2点伺います。
答弁 教育長 中野博文(教育長は2018年3月まで)
〔登壇〕阿保議員の就学援助の入学前の支給とアンケート等の実施をにつきましての御質問に御答弁させていただきます。1点目の入学準備金の入学前支給についてでございますが、本年度は小中学校全児童生徒462名中64名を就学援助費の該当者として認定させていただきまして、各費目を支給したところでございます。もとより、就学援助費につきましては、経済的な理由により就学が困難と認めた世帯に対して支給するという趣旨のものでございますから、入学準備時期に出費がかさみ、その対応に苦慮するケースが多い状況であれば、改善する必要があるのではないかと考えております。今後は、保護者の状況を把握し、返戻等の支給形態に不備が生じないことを点検しながら、平成30年度入学者の新入学学用品費を入学準備金として平成29年度中、つまり前倒しでの支給に向けまして検討してまいりたいと考えてございます。次に、2点目の状況把握に係る御質問でございますが、現在の就学援助制度につきましては、就学が困難である方から申請を受け、申請者の承諾を得ながら世帯所得の審査を行うことによって成り立っているのが実態であります。つまり、全ての児童生徒の状況を把握するためにアンケート調査を行う、あるいは実態調査を行って把握をするというようなことは、現在の個人情報保護の観点からも、なかなか保護者の理解を得るのは難しいのではないかと考えてございます。したがいまして、適正な把握は、今の現状の中では困難というふうに考えてございます。なお、児童生徒の経済状況につきましては、就学援助費の申請をいただくことと、さらに、民生委員など、関係機関と連携をしながら、一層把握をしていく努力をしたいというふうに考えてございますので、御理解を賜りますようお願い申し上げまして、御答弁とさせていただきます。
質問 10番 阿保静夫
平成30年度の入学前から、いわゆる平成29年度中に入学準備金については実施する考えだということで答弁いただきました。二つ目の、実態を把握して、今後の施策に生かすという点では、私も今回、いろいろ調べると、大都市圏から始まっているのですね。先ほど申し上げたとおり、北海道も、道は札幌市と協力をしてこの種のアンケートを進めていくということで、全国的にも、私が調べた範疇だけで言うと、東京都圏内のところとか、横浜市とか、大阪市、そういう大きなところが、いわゆる名前を言えばあれだけれども、実態調査ということでしょうか、実態を把握するアンケートをやっていると。個人情報のことがあるから、多分、アンケートというのは有効な手段だろうというふうに思われます。それで、北海道においても、ことしあたりから、いわゆる私たちのまちのような町村で広がりを見せるという動きになっているということですので、今、教育長がおっしゃった懸念される部分、個人情報の部分を、例えば大都市の例を見ると、20項目くらいの生活実態調査でやっていて、要するにその中の一部として就学援助にかかわるような部分が入っているというような、ある意味、工夫をしてやっているし、これは就学援助にかかわらず、やっぱり本町の小中学生の子供の実態をつかむという意味では、全国学力テストのときにもそういう部分があるようですけれども、そういう意味で、施策の充実を図る一環としては、工夫をすれば、受ける側も感情的にならないで受けられるのかなということが一つあります。それから、申請主義でこの就学援助が成り立っているということですから、こういう制度があるということを、以前にお兄ちゃんやお姉ちゃんがいてわかっている家庭はわかっていると思うのですけれども、新たな家庭というのも生じないということにはならないと思うので、可能性としてはあるということで、知らせるという意味でも、このアンケートなり調査の一つの行動が知らせるということにつながっていくのではないかなということで、このことに対しても、一部の調査では、マスコミの調べですけれども、アンケートを受けて嫌な感じになったというような回答もあるようですから、それは本末転倒になってしまうので、本当に政策に生かすという意味では、その辺を細心の注意を払いながら、やっぱりこの制度を知らせる意味も含めて、先進の地域がどんどんその手のものを出して、情報としてはこれからあふれてくるように思うのですけれども、そういう観点でのアンケートの実施等を考えていってはどうかなというふうに思うのですけれども、その点、もう一度伺いたいと思います。
答弁 教育長 中野博文(教育長は2018年3月まで)
お答えさせていただきます。アンケート調査につきましては、研究をしたいと思います。ただ、先ほど阿保議員から、大都市部でのそういうアンケート調査なり調査ということでございますけれども、私も少し聞いたことがございますが、大都市部においては、なかなか周知徹底を図ることができない、あるいは市民といいますか、移動が激しくて、漏れることがあるというようなことを聞いたことがございます。私どものまちにおいては、もちろんそういう公募をする、あるいは御案内をさせていただくという中では、いろいろな手法を使って行うことが必要だというふうに思いますし、そのように行ってきているつもりでありますが、ほとんど御案内を差し上げることによって漏れることなく申請をしていただいているというふうにまずは受けとめてございます。もちろん、そういう中でも100パーセントということは言い切れないわけでありますから、そういった部分につきましては、先ほど申し上げましたとおり、例えば民生委員ですとか、そういう関係機関との連携も必要だというふうに思いますし、学校の中で、例えば家庭訪問も教職員が行っています。これの一つの目的は、その世帯の生活状況を把握するというようなことも目的の一つでありますから、そういったことを十分行って、現時点ではそういうことで把握してまいりたいというふうに考えてございます。
質問 10番 阿保静夫
今回の質問の相手方に町長も加えたというのは、教育委員会だけの問題でないというふうに思っております。あるまちでは、これも市ですけれども、要は事業所調査などもあわせて、その中にこういうようなものも組み込んでいくというような趣旨を話されておりました。要は、町民生活の実態はどうなっているのだろうということを自治体としてやっぱり把握する必要があるのではないかということで、これは今は教育委員会のことということで質問をさせていただきましたけれども、例えば事業所の状況の調査とか、いわゆる町民生活の実態調査の中でもこういうようなことを、知らせるということも含めてやっていけばいいのかなというふうに思っております。そういう意味では、教育委員会だけでなく、町の行政として、町民の生活実態把握のいろいろなアンケートは今までもあると思っていますけれども、こういうことも含めて進めていくということが必要ではないかなというふうに思って、今回の質問をしたところです。その点について、町長部局の関係のほうからもしあれば伺いたいと思います。
答弁 町長 髙橋正夫(町長は2021年6月まで)
子ども未来課が新設をして、その中で、それぞれ子供の貧困、子供の貧困でなくて大人の貧困だよというのですけれども、子供の実態だとか、また家庭の実態、これはしっかりと把握するように、実は担当に指示して、幼児のころからしっかりとそういう実態把握について、実は実施をしています。それで、これは教育委員会とも連携をしながらやっているのですが、そうして負の連鎖にならないように、子供のときにずっとそういう境遇にいた人たちが、大人になってもやっぱりということが世の中には随分あるということですから、そういう負の連鎖を断ち切るためにも、そういう状況を把握して、しっかりと就学前を含めて応援できるもの、また、それぞれの暮らしの状況などをやるということについては、それは大事なことですから、それはしっかりやっています。やっているという中で、もちろん先ほど教育長が言っていましたが、民生委員、児童委員の皆さん方にも大変な御協力をいただいたり、自治会長さんにいただいたりすることで、非常に多く実態把握に努めています。また、学校現場もしかりですが、そういう意味では、私どもは今、子ども未来課の中でのいろいろな調査対応も含めて、相談案件も含めて、わかりやすく言えば、暮らしの中がよくわかるぐらいの、そのぐらいのきめ細かな対応をしていると思っておりますので、アンケートについてもいろいろ協議してみました。してみましたけれども、都会での、今、阿保議員の御質問のように、出入りがあるとか、また、周知が十分にいかないとか、そういう巨大な人口規模などにいるところについては、それも一つの手段かなと思います。それでもまだ回答があったりなかったりということになるとあれですけれども、だめなことばかり言っているわけではありませんが、それよりも、そのアンケートを受ける側の、アンケートをする側の気持ちだとか、個人情報だとか、いろいろなことを考えたときに、それをする以前に、しっかりとした状況把握、実態把握をするということについては、幼少期のころから大変だということで、実は子ども未来課の業務の中で、児童手当だとか、児童扶養手当、さらに要保護児童対策、就学前の児童情報活用、さらに横断的な連携を深めた中で、相談の支援、学びの支援、生活の支援、保護者に対する就労支援、経済的支援なども努めてきて、それぞれ負の連鎖にならないように、断ち切るということを本当に最大の私どもの目標として取り組んできていますから、それをさらにまた充実、強化しながら、本当に家庭の中でも意思疎通がしっかりできるように、警戒心を持たれるとか、嫌悪感を持たれることがないように、本当にしっかりとした、普通に生活実態がお互いに意見交換できたり、実態把握ができるような、これからもそういう活動を、調査も含めて実施をしていきたいというふうに思っておりますので、改めてこちらのほうが全体にアンケートをした中で、そういう項目があるとか入れるとかというと、またいろいろな心配も出てくるのではないかなというふうに思いますので、そういうことにいく前に、しっかりとした、今申し上げたようなことをさらに実態把握に向けて取り組むのと、さらにまた、そういう対象となり得る児童生徒さん方には、漏れなく制度が行き届くように、しっかりと取り組んでいきたいなと。これは教育委員会のみならず、まち、行政全体としてしっかり取り組んでいくということにさせていただきますので、どうぞ御理解いただきながら、また、いろいろそういう実態もありましたら、また御支援もいただければと思いますので、以上申し上げて、答弁とさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
質問 10番 阿保静夫
終わります。