本別町議会 平成26年第1回定例会 2014年3月11日
午前中に保留しました1問について
2014年3月11日、本別町議会の一般質問で、阿保静夫議員が「午前中に保留しました1問について」質問し、町長 髙橋正夫が答弁しました。
- 質問者
- 阿保静夫 議員
- 答弁者
- 町長 髙橋正夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 10番 阿保静夫
午前中に保留しました1問について、一般質問を行います。介護保険制度改定議論、その影響はということで伺います。厚生労働省の介護保険制度の改定のため、検討作業が進んでいますが、その内容は安心の介護保険を求める国民の願いに逆行するものと考えます。本町の現場実態と影響等について見解を伺います。2013年厚労省は、社会保障審議会介護保険部会に制度の改悪とも言える改定案を次々に示したことが報道されました。その柱は、①一定の所得のある高齢者の利用料負担増、②要支援1、2の方の通所や訪問介護を保険給付から外し、町村事業に任せる、③特別養護老人ホームの入所条件を要介護3以上にするなどで、平成27年度実施に向けて法案の具体化を急ピッチで進めているそうです。本別の本町議会では、昨年12月の第4回定例会で国の介護保険の見直し方向に対して利用者本位の持続可能な介護保険制度の確立を求める意見書を全会一致で採択し、国に送付しております。本町の平成24年度の決算資料から数字を見ますと、本町の介護保険の中で要支援、要介護認定者は477人、被保険者に対して17.1パーセントという数字です。この477人のうち、要支援1の方は79人、要支援2の方は51人で、合わせて27.25パーセントというふうになっております。現在、要支援1、2の人は介護保険の介護予防サービスを受けられることになっているというふうに理解をしているところです。本町が行っているこの受けられるサービスの主なものは、一つにはホームヘルパーによる身体介護や生活援助を月一、二回程度受けられる、あるいはデイサービス、デイケア、ショートステイなども受けられる。有料老人ホームなどの入所者に日常生活上の支援を行う。福祉用具の貸与や購入費を支給する、手すりやスロープなどの住宅改修費の支給、地域密着型サービスで共同生活をする住居など、認知症の方へ支援もしていくということで要支援2の方のみということになっていますが、具体的にこれらのサービスを行っているというふうに理解をしているところです。一方、特別養護老人ホームでは、これまでの平成24年度の決算資料なのですが、入所者が49人中、要介護1の方が2人、2の方が2人で合計4人、8パーセントいらっしゃるという状況ですし、特別養護老人ホームの行う介護予防支援は801件やっているということで、これは24年度の数字ですが、そういう現状だというふうに理解しているところです。そこで、改めて今、申し上げたのは24年の数字なものですから、まず一つ目に本町の介護現場における要支援1、2の方への介護サービスはどのような状況かというのをまず伺いたいと思います。それから、特別養護老人ホームにおける入所者の介護度の状況について、現在の数字について伺いたいと思います。三つ目に、この①、②を踏まえて、本町の現状を踏まえて国の介護保険制度見直しの方向についてどのような影響があるというふうに考えているのか、またその対応について検討しているものがあれば伺いたいというふうに思います。
答弁 町長 髙橋正夫(町長は2021年6月まで)
阿保議員の介護保険制度の改定議論、その影響についての御質問の答弁をさせていただきますが、昨年末に開かれました厚生労働省の社会保険審議会の介護保険部会におきまして、介護保険制度の見直しに関する意見が示されました。新聞報道にもありましたけれども、厚生労働省は地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備に関する法律案ということで、ことし2月12日に閣議を決定しました。そして、今国会に介護保険法の改正案を今、提出しているところであります。今回の見直しにつきましては、サービス提供体制と費用負担の両面における改革を行うものでありまして、改正の施行は一部を除き平成27年、来年の4月からの、27年4月からの予定となっております。御質問の1点目でありますけれども、本町の介護現場における要支援1、2の方への介護サービスの状況についてでありますが、平成26年1月末時点でのサービスの受給者数であります。要支援1が45名、要支援2が19名で、合計64名となっております。今回、地域支援事業の対象となる訪問介護は2月分では10名、通所介護では19名で合計29名となっています。2点目の本別町の特別養護老人ホームにおける入所者の介護度の状況につきましては、3月1日現在でありますが、入所者は48名でありまして、男女別で申し上げますと男性が12名、女性が36名となっております。さらに要介護度別の人数では、要介護1が2名、要介護2が3名、要介護3が6名、要介護4が16名、要介護5が21名となっておりまして、全体の平均の要介護度は4.06となっています。3点目の部分につきましては、今の1点、2点目の質問を踏まえまして国の介護保険制度見直しの方向についての影響ということでありますけれども、要支援1、2の方が予防給付の訪問介護と通所介護、地域支援事業に移行することについてでありますけれども、介護事業所によります介護や生活援助から住民ボランティアなどによる生活支援、これは話し相手、家事だとか買い物などの外出支援でありますけれども、これらを合わせたサービスの提供が示されています。これらの対応につきましては、国からの指針が示されることとなっておりまして、今後、町内介護事業者サービス連絡会や町の健康長寿まちづくり会議の中で検討していきたいと思います。また、特別養護老人ホームの入所基準の見直しに伴う要介護1、2の方の影響についてですが、既に入所されている方の経過措置としては継続入所は可能となっております。さらに、新規の場合につきましては、認知症高齢者で常時、見守りや介護が必要な方など、特別な事情がある場合は市町村の適切な関与のもとで特例的に入所が認められることになっております。事業運営に伴います見直しの影響につきましては、地域支援事業に移行された際の限度額など、まだ具体的な基準が示されていないこともありまして、今後、介護報酬の改正も考えられますので、現段階での見解はまだできるような状況ではありませんが、いずれにいたしましても今後の国からの正式な通知をもとに事業者や利用者の皆様方に不利益が生じることのないように慎重に検討をしてまいる所存であります。以上を申し上げて答弁とさせていただきます。
質問 10番 阿保静夫
要支援1、2の方が合わせて本年1月末現在で64人いて、地域支援事業に移行すると思われる方が29名、地域支援事業というのは町の事業ということですね、町の単独事業になるかと思います。ということで、数字としては約半分近くの方になるのかなというふうに思うのですけれども、一番問題はやはりこの人たちが今、受けているサービスと地域支援事業に、町の事業に移ったときに表現は今の状況とちょっと違う状況に置かれるのかと、中には表現は違うと思いますけれども、サービスの低下につながらないのかということが一番心配されることです。もちろん、今、町長おっしゃったように料金のことなどもこれからいろいろ示されるということですから、今の段階で料金どうのこうのと言えないですけれども、介護保険の1割負担ですよね、サービスを受けるということは1割負担ですから、願わくばというか、その範囲内で進めてほしいとは当然、思っているわけなのですけれども、その料金体系とサービスの中身が仮に移行した場合に保てるのかどうなのかというのが、多分、一番の関心事だと思います。それで、町長おっしゃるように現段階で、では具体的にどうかということはなかなか言えないのかもしれません、言える状況ではないかと思いますけれども、ただ普通に考えると27年から始めるわけですから、かなり現場には具体的な情報として来ているのではないかなというふうに思いまして、そういうこともあわせて今、伺いたいというふうに思って今回、この質問を取り上げましたし、聞くところによると今、老人ホームの入所の方で継続的に入っていれると、1、2の方も入っていれるという話もあったように、2年とか3年間の猶予期間というのでしょうか、そういうものもあわせて設けられるような話にもなっていると思うのですけれども、やはりいずれにしても現状で介護保険制度の中でいろいろなサービスを受けていると、本別でも先ほど申し上げたように項目でいうと8項目ぐらいサービスやっていますよね、要支援1、2の方に、それが現状から見て低下することのないということをやはり願っているわけで、その辺の現時点での担当課としての見解というか、どのような情報をもってそのことを判断しているのかというのが一番伺いたいことです。それから、議会としては昨年の12月の4回定例会でこの方向はだめだということで意見書を全会一致で上げたわけなのですけれども、行政という立場でいうと国が決めたらこれに基本的には従わなければならないという立場だとは思っています。ただ、今、私がいろいろ伺ったようなことをいろいろ現場で分析したときに、この点はまずいねということがもしあれば、これはいろいろ限界はもちろんあると思っていますけれども、町長自身の立場もいろいろ考えたら大いに上に向かって物を言ってほしい場面を考えてほしいなというふうに思っているのですけれども、その辺の観点も議場の中でこの点が悪いと言えるかどうかわからないのですけれども、矛盾を抱えているとか、困難性があるとかというものがあれば、ぜひ伺いたいと。現状から後退することはないのかどうか、現場での矛盾は今、ないのかと、改善すべき点があるのかどうか、それをもしここで伺えれば今後の議員活動の中にみんな聞いている中でも生かしていける部分があるかなという、そういう観点もありまして、今回、まだ法律にはなっていませんけれども、今、私が持っている情報の中で伺う次第なので、その点をひとつまた再度お願いしたいと思います。
答弁 町長 髙橋正夫(町長は2021年6月まで)
介護保険制度がスタートして、平成12年ですから、それぞれ見直しを進めてきました。それぞれ地域性があって、特に利用者1、2が思い切り膨らんでいったのは都市部なのです。要支援1、2の利用者が圧倒的に多くなって、それで介護保険は実に個人負担含めて使い勝手のいい保険制度でありますから、そこにいろいろなこのメニューが入り込んできたと、こういうことでありまして、この社会保障費が毎年1兆円を超える額が伸びていっているという現状もありながら、その中で介護保険制度をいかに持続継続していくかということが大きな、やはり課題となっているのも事実であります。そういう意味では、やはり一番困っている人たちにしっかりと介護保険制度を継続、持続させようということも含めて、しからばある程度、まだ軽度の部分の要支援1、2を市町村の事業に移管をしようと、こういうことでありますが、ただ国の都合でそれをやられてしまっては、我々現場が混乱するばかりでありますし、どのような仕組みでどうしていいのかというのは全く示されません。もっと言えば、どのような財源が保障されるのかということも全然ないということでありますから、こういう制度は問題ですよということは私どもも昨年の12月に厚生労働省との勉強会をしてきましたので、しっかりと現場の意見を申し上げてきました。それぞれ担当した職員の思いだとか、またトップにいるその幹部の皆様方の思いというのも種々聞かせていただきましたけれども、基本的には結果としてはやはり市町村が事業を継続して担える体制をしっかりつくるために、この制度をそのマスコミ、新聞発表されたような内容ではなくて、しっかりと持続、継続できる市町村が中心となった事業主とやれる、そういう制度にしっかりと見直していくと、こういうことでありまして、あくまでも市町村が担っていただくその応援団として、この国の機関もあるべきだという話をさせていただきながら、その回答をいただいているところでありますが、やはり幾ら制度を見直しても、ただ問題なのは本別町に限っていうと要支援1、2が例えば市町村事業になっても、これは受けられるかもしれないのです、本別町は。やれる。でも、中にはやはりこれはとても無理だという、そういう市町村、自治体もあるわけでして、その辺をどうするかということであります。一番は、そうしたら財源がどうなのだと、先ほど言いました。財源がしっかりすればできますよね、間違いなく。でも、財源がないから、これは市町村事業ということになってしまうと、それツケばかり回されて介護保険料どんどん上がっていくわけで、これだったら全くやっていけないわけですから、そういうことではなくて国の責任と市町村の努力も含めて、しっかりとこの高齢化時代、さらにまた今はこれから団塊の世代がこれからまた20年、30年ピークを迎える、そういう年齢構成でありますから、この制度を利用するそのパーセントも非常も多くなるということは間違いないことでありますから、それらも含めてしっかりと継続、持続した制度として、本当に大事なときに十分に使える介護保険制度を継続、持続するためにしっかりとした市町村の意見を含めて、これは対応すべきだということでお話をさせていただいています。今、国会でこれから審議が始まるところでありますけれども、そのような方向性でしっかりやっていきたいなと思っています。そして、養護の特養の入所が3以上ということになっていますけれども、それはあくまでもその自治体にそれぞれ、その施設を持っているところの判定委員会というのがありますから、その中でその家族の状況だとか、個人のいろいろな生活環境の事情だとか、特殊考慮すべきでありますから、これは継続してやらせていただくということで、私どもが求めているのは基本的には今のこのサービス体制を悪化することなく、後退することなく、しっかりと継続させていきたいということの、そういう申し入れもさせていただきながら今に至っているところであります。何と言っても現場、第一線が大事でありますから、そういう地域の中でずっと住み続けていくための制度としては介護保険というのは欠かせない制度でありますし、これをしっかりと今後のよりどころとして、我々は全力で継続していくと、このようなことであります。ただ、負担の部分についてはまだまだ出ておりませんので、これからどうなっていくかということでありますし、ひょっとしたら所得でいろいろ入ってくるかなどなど検討はしているようでありますが、それらも含めてこれから注視をしながら実態としてなかなかなり得ないものについては、しっかりとその制度の改正を求めながら、より何度も言いますけれども持続できる、そして使い勝手のいい本当に介護保険にさらになっていくように全力を尽くしてまいりたいと思っております。以上であります。
質問 10番 阿保静夫
本別は多分、町村事業の中で受け皿になるのだろうなと私も思っております。ただ、ちょっとそれぞれの人数はわからないのですが、ホームヘルパーによる身体介護等の支援から始まって、地域密着型のサービスで共同生活住居、例えば本別でいうと清流8になると思うのですけれども、そういうことへの項目でいうと8項目、現在の要支援1、2の方が受けられるということに、国が今、進める方向でそれは介護の給付から外すよといったときに、同じようなことが継続できるのかということが、やはり今は町長答弁の中では努力するということですから、多分、本別は努力すると可能なのかなというふうに思う面もあります。ただ、介護保険ということでいうと、そういう利用料も今まで収入としては入っているわけですよね。ですから、1割の利用料を使っている方は払うわけですから、一定の金額になっているかというふうに思うわけです。ですから、そういう面からいっても結論からいうと、この改正方向はやはり正しくないのではないかなと。正しくない、40歳から介護保険料を支払ってきて、保険に入っているうちは給付を受ける権利があるというふうに思うのです。ですからもちろん、その程度に応じた適正な介護サービスを受けるということがもちろん前提ではありますけれども、受けられなくなるということ自体がやはりこれは最大の問題だったなというふうに思うし、それを言葉は悪いですけれども、市町村に丸投げというか、押しつけるようなやり方、これはやはり大きな問題だと思うので、それぞれの国会議員や政党の立場でいろいろな意見で多分、今やっていると思いますけれども、町村の実態からはするとやはりこの方向は余りいい方向ではないなというふうに私は思うのですけれども、その点について再度、伺いたいと思います。
答弁 町長 髙橋正夫(町長は2021年6月まで)
御質問のとおりだというふうに私どもも認識していますし、そのことをしっかりと意見として物申させていただいています。特に、本町はこの厚生労働省含めて介護保険、また介護基盤などなど含めて政策が本町がモデルにほとんどなっている町でありますから、そういう意味では私どもの意見というのは非常に気にしていただいていますし、そういう意味では私どもも正しくできる、できない含めてやはり実情にそぐうのか、そぐわないのか含めて、しっかりとした立場で意見を言っていかなければならないというふうに思っておりますので、そういう面ではしっかりと言っていただいています。ただ、国全体の制度ですから、まさに沖縄から北海道まで同じ制度ですから、その地域の実情に合わないことがあります。さらにまた大都市と、またこういう小規模町村との実態も合わないとこも多分にありますから、それらも含めてこの制度の運用についてはある程度、柔軟な方向で、柔軟な方向というのは先ほども申し上げましたけれども、そこの自治体で最大限努力してやはりやりやすい、やはり継続できる、持続できる制度というのをしっかり求めていかなければ、この制度が崩れてしまうと、まさにこの介護保険が危うくなるし、それを結果としてはやはり多く利用を求めているその人たちがサービスを受けられないということになると、これは大変なことになってしまうということですから、あくまでもやはり自助努力の中でそれぞれの努力をしっかりと積み重ねながら、常に安心して住み続ける、そしてそういうサービスが受けられると、そういうまちづくりをしていくためにも、この制度というのはしっかりと継続するために全力を尽くしていくと、これは私ども市町村どこでも、その思いだと思いますので、そのことは今後ともそういう明らかになってきた時点ではさらにまた意見を申し述べさせていただきますし、この案が発表されたときも先ほど言いましたけれども、相当強くそのことを要請しました。あくまでも、結果はまだわかりませんが、その最終責任者の幹部の方の意見をいただいたとおり町村が困らないように、町村の見方としてしっかり私どももこの改正の制度を審議させていただく立場で物をつくっていきたいと、こういうこともお話させていただいていますので、それらも含めて本当に事あるごとにしっかりとそのことを申し上げながら、より充実した制度になるように努力していくと、こういう立場でございます。以上でございます。
質問 10番 阿保静夫
終わります。