みんなの議会

本別町議会 平成26年第1回定例会 2014年3月11日

御質問でございます空襲体験のある我が町ならではの平和教育

2014年3月11日、本別町議会の一般質問で、阿保静夫議員が「御質問でございます空襲体験のある我が町ならではの平和教育」について質問し、教育長 中野博文が答弁しました。

質問者
阿保静夫 議員
答弁者
教育長 中野博文

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 10番 阿保静夫

それでは、2問目の質問を行います。空襲体験のある我が町ならではの平和教育をということで伺います。本年も7月15日、本別空襲を伝える企画展を開催するとのこと、空襲体験のある本町ならではの平和教育について伺います。教育行政執行方針で7月15日、本別空襲を伝える企画展を開催し、歴史学習や平和学習の場としての活用を図ることが述べられています。本町の小学校、中学校の教育現場でも、これまで平和教育の多様な取り組みがされてきたと理解しております。未来を担う子どもたちに戦争の過ちについて、何が過ちであったかを考え、過ちを繰り返させないために自分ができることを考えていけるような学習の場を提供していくことが平和教育の当初の目的にかなうものと考えます。とりわけ空襲を受けた本町ならではの平和教育が期待されるところです。そこで、本町における平和教育の取り組みと推進の考え方について伺います。

答弁 教育長 中野博文(教育長は2018年3月まで)

〔登壇〕阿保議員の御質問でございます空襲体験のある我が町ならではの平和教育につきまして御答弁をさせていただきます。本町は昭和20年7月15日に空襲を受けまして、多くの尊い命、多くの町民の皆様の貴重な財産が失われました。最愛の肉親を犠牲にされた御遺族の皆様の思いや深い悲しみに絶えながら、多くの困難を克服してきた歴史を経て今日があります。平和で豊かな本別の礎として尊い犠牲があったことを決して忘れてはなりません。だかこそ、欠かすことのできない平和への願い、平和の尊さをしっかりと子どもたちに伝えるべく本別空襲をテーマとした我が町の7月15日展を資料館で毎年、開催しております。道内では、このような取り組みは他に類を見ないものとして毎回、各地からも多くの来館者がございますし、開催期間中には町内の小中学校の児童生徒が郷土学習の一環として資料館を訪れ、資料説明を受けながら展示物の見学や体験学習をし、町内に残る空襲の跡地を見学する取り組みをしています。また、図書館でも平和を考える図書コーナーを設置し、連携事業を進めているところであります。さらには、空襲体験者の語り部の会を開催し、平和の尊さを生の声で伝える場としております。これらの活動が実を結び、本別町の子どもたちは平和への願いが高いものと確信しているところであります。現在、映像等の記録を保存し活用する取り組みや、新たな語り部の発掘を含めて資料館友の会と連携し、次の世代への継承も進めているところであります。これからも十勝最大の被害をもたらした悲惨な本別空襲を風化させることなく、しっかり後世に伝え、恒久平和への願いと二度と悲惨な戦争を繰り返さないとの思いを醸成し、世界の平和にも貢献する子どもたちを育む本別ならではの平和教育を本別学びの日の祈り風事業の一環として進めてまいります。以上を申し上げ、御答弁とさせていただきます。

質問 10番 阿保静夫

7月15日展のような取り組みをしているのが道内では類を見ない取り組みだということで、私自身も帯広の女性団体が子どもたちを連れてきて後日、非常にすばらしいねというか、非常にいいことを取り組んでいるというお褒めの言葉をいただいていますのをとりあえず報告しておきます。それで、今、取り組みの幾つかが紹介されましたし、ことしも7月15日展のほかに図書コーナーを設けたりとか、語り部の会を催すということだったのですけれども、数年前なのですが総合学習の関連かとは思いますが、私が伺ったのは中学生の子どもたちが町内に在住している戦争体験者のところに話を聞きに来たと、私が聞いたのはおばあちゃんなのですけれども、アパートに住んでいる方でそこまで来てくれて、いろいろ話をさせてもらったということで、おばあちゃん自身もすごい喜んでいました。そのような取り組みが現在されているのかどうなのか、ちょっと今の話の中ではなかったものですから、非常にいい取り組みだなというふうに思いますけれども、総合学習も何かいろいろ変わってきているようですので、そういう時間がとれていないのかどうなのかわからないけれども、少なくても以前、取り組んでいた中身としてはそういう感想を伺っているもので、ぜひ機会を設けたらいいのではないかなというふうに思うものですから、そこをちょっと改めて伺いたいと思います。それで、今、安倍首相を初めとして政府幹部やNHKの会長とか、経営委員の方が公の立場で、このような方々が物をしゃべるときに私的な立場ってあるのかなというふうに思いながらニュース等を見ているのですけれども、私は全て公の発言だというふうに思うのですけれども、日本が起こしたこの侵略戦争ということへの反省がみじんもないと、それらの戦争犯罪と言われるべきものをなかったかのように表現していると感じているのです。そして、よく出てくる言葉が自虐的歴史観、言葉の意味はよくわかるのですけれども、なぜこういう言葉を使うのかわからないのですが、こういうものとの決別なんていう表現をしていますよね、歴史的に起こったことは事実なので、それを自虐的と評価するかどうかは別問題だと思います。事実があったということをどういうふうに受けとめて、二度と、先ほど教育長がおっしゃったように二度と戦争してはいけないということを今の子どもたちにきっちりと教える、そういう教育こそが真の平和教育であってほしいというふうに願っているものです。ですから、事業を進めながらという限られた中での時間配分でしょうから、なかなか難しいことだと思いますし、一応、政治家が教育にあれやれ、これやれというようなさっきの話と同じで余り好ましいことはないと思いますけれども、平和をやはり平和教育を進めるという立場では、今までやってきた中でもし今、取り組まれない部分があるとすれば、何とか工夫をして進めていただきたいなというふうに思う次第なので、体験者のところに出掛けていってグループで話を聞くようなチャンスというのが今後持たれるのかどうなのか、やっていればやっているでいいと思いますけれども、その辺について伺いたいと思います。

答弁 教育長 中野博文(教育長は2018年3月まで)

まず1点目の学校で総合的な学習の時間ばかりでなくて社会科の郷土学習だとか、そういうような中で25年度は、本町6校ありますから、1校ですね教育課程の時間のコマ数の関係でできなかったのですが、5校についてはそれぞれ総合的な学習の時間等で資料館にもありましたように、これは生徒数でいけば263人の子どもたちですが、例えば語り部、これは資料館友の会に語り部の方が数人いますから、その方々のお話を、体験談を聞く、あるいはその当時の食べ物ですね、でん粉がきだとか、そういった大変な時代の食料というのはどんなものを食べていたのかとか、そういう体験をしているというような、いわゆる学校としても資料館の7月15日展等を最大限活用させていただいているということであります。今のいわゆる政治的なお話ございましたが、私は政治的な話をコメントする立場ではございませんので、その辺は差し控えたいなというふうに思いますが、とにかく私ども資料館でその取り組みをしているのは今、来年は戦後70年なのですね、町民といいますか、日本人の80パーセント近くは戦争を知らない世代になってきております。そういう中で、昔の私なんかが子どものころは祖父母が、あるいは父親も戦争に行っていましたから、そういうことで話をいろいろ聞かせてもらいました。話の内容はよくわかりませんが、その当時こうだったとかという話を聞いた中では戦争って本当にひどいものだなというようなことを聞いた覚えがありますが、だんだん高齢化してまいりますと、そういった話を聞くことも難しくなってまいりましたし、核家族化というようなこともございますから、なかなか話を聞く機会がなくなってきている。私どもの町は空襲を受けた町でありますから、そういった意味ではそういうことを伝えていくというのは、本町の使命ではないかなというふうに思っています。この7月15日展は、ただ単に戦争が悲惨であるとか、平和が尊いとか、そういったこと、もちろんそういったことも伝えなければなりませんが、それに加えていわゆる本別町の先人がその悲しみとか、途方に暮れた中で、その焼土と化した町を復興させたという、それも手をつないで取り合って、そういう力強く、そしてたくましく復興をしたと、それは相当な並大抵の苦労ではないと思いますが、そういうことを歴史があって本別町があるということをその子どもたちにぜひ伝えたいなと、学んでほしいなということです。いわゆる今、学校の教育はもちろん学力向上は大事なのですが、学校で求められているのは豊かな心を育むということであります。そういったことの視点でも、この7月15日展は貴重なものであるなということだと思います。それと、戦争をしてはいけないというようなことは、これはどこでも学べることでありますし、それは当然のことでありますが、阿保議員の先ほどの御質問の中にも御指摘ありましたけれども、戦争をやらないということも大切ですが、戦争をやらないために、そうしたらどうしたらいいのかという、そういったことを学ぶということが最も大切だというふうに思っています。そのためには資料館のその展示を見ていただくというばかりではなく、あるいは語り部の皆さんの貴重な体験の話をしていただきますが、それのみならず子どもたちがどうしたら戦争がなくなるのかということを話し合ってもらうとか、そういった場を設けることが大切でないかなというふうに思いますので、そういったことも学校現場とも連携しながら進めてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。

質問 10番 阿保静夫

本当に歴史を受けとめない者は未来も受けとめられないというふうによく言われているとおりだと思うので、そういう立場から今まで本町が取り組んできた平和教育というものを非常に評価したいなと私自身は思っております。それで、先ほど話の中で語り部が高齢化していますよね、当時10歳だった方が80歳、20歳の方はもう90歳というようなことになると思うので、新たな語り部をこれからつくっていくということなのですが、これも計画的にというか、一定のめどをつけながら進めなければならない部分なのかなというのと、あわせてそういう高齢化する語り部の人の力も当然、借りることは大事なのですけれども、やはりそれにかわる伝え方というのをそろそろあわせて考えていく時期なのかなというふうに思うのですけれども、一般的には印刷物だったり、映像だったりするかなというふうに思うのですが、そろそろそういう時期なのかなと、どうしても年数はたっていくものですから、そういう意味でも今後の平和教育の取り組みということにどのような考えを持っているのかあわせて伺いたいというふうに思います。

答弁 教育長 中野博文(教育長は2018年3月まで)

御指摘のとおり、今の資料館の友の会に入っていただいている会員の方に語り部をしていただいて、高齢化、まだまだ元気ですが、いずれできないような状況にもなるかもしれません。そういう中では、その後継者といいますか育成する必要があります。その対策の一つとして今、語っていただいている語り部の方の映像、あるいは音声を残す作業は今現在やっておりますが、これからは実際、体験していない方でもそういう解説ボランティアといいますか、説明ボランティアといいますか、できれば資料館友の会に入っていただいて、そういうボランティアを育成するということが今現在も考えているところでありまして、それは今後も積極的に進めていきたいというふうに考えているところであります。

質問 10番 阿保静夫

終わります。

出典:本別町議会 平成26年第1回定例会 2014年3月11日 議事録 PDF(105ページ) 間違いを知らせる