みんなの議会

広尾町議会 令和7年第1回定例会 2025年3月6日

田中町長の選挙公約達成のための取組とその現状について

2025年3月6日、広尾町議会の一般質問で、志村國昭議員が「田中町長の選挙公約達成のための取組とその現状について」質問し、町長 田中が答弁しました。

質問者
志村國昭 議員
答弁者
町長 田中

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 7番 志村國昭

私は、田中町長の選挙公約達成のための取組とその現状について伺います。就任以来1年に満たない段階で、既に常設保育所利用者負担や給食費の無償化、在宅育児手当の創設、また、修学旅行費の援助などなど、公約に沿った政策を速やかに実施していることについては敬意を表したいと思います。しかし、主権者である町民からは、まちづくりに掲げた公約の中で様々な批判あるいは取組状況が伝わってこないことへのいら立ちや憤りがあることは、ご承知のことと思います。そこで、数ある選挙公約の中で、今回は次の4点について伺います。1点目です。防災公園については、選挙の際、「一から議論をやり直す」ことを公約に掲げていましたが、就任半年もたたないうちに、「防災」の2文字を削って新たな公園整備を進めようとしています。一からの議論もせず、たった半年で前町長が進めようとした計画を、規模は縮小したものの、町民の意思に反して強引に進めようとするのでしょうか。「公約をほごにした」「選挙民を愚弄」など、私ども議員に寄せられている多くの批判については、町長ご自身の耳にも届いているはずです。町民の理解が得られていないとの認識はあるのか伺います。2点目です。「キャンプ場、道の駅の開設に取り組む」と言われましたが、現時点での取組が伝わってきません。進捗状況はどうなっているのでしょうか、お聞かせください。3点目です。住民サービスの向上にもつながる役場の職場環境について、「明るい職場づくり」など何点か掲げていました。しかし、田中町長就任以来、中途退職者が多くなっていますが、現状をどのように捉えているのかお聞かせください。4点目です。「国保病院における人工透析センターの早期実現」については、治療を受けている本人はもちろんですが、家族や地域からも大きな期待が寄せられていました。しかし、国保病院の第2期中期目標期間内での見送りが早々に発表され、期待に対する落胆は計り知れません。令和8年度目標期間内での状況好転への努力と、今後、実現に向けた積極的な取組の姿勢について伺います。

答弁 町長 田中

志村議員のご質問にお答えします。公約達成のための取組をどう進めていくかについてであります。昨年の4月30日に就任以来、「にぎわいのあるまち」「ずっと住み続けたいと思えるまち」の実現のため、公約の実現に向けて取り組んでまいりました。人を呼び込むための交流人口・関係人口の増加に向けた取組、子育て世代への経済的な支援、この町で暮らし続けるための医療・介護・福祉の充実、未来へつなぐ「持続可能」な町、漁業・農業・林業・商工業など産業振興、広尾高校の魅力向上の取組など、防災公園の見直しを進めるためのアンケートや町民説明会の実施などであります。これらの実現に向け、すぐにできるもの、手続や協議が必要なもの、財源の確保が必要なもの、町民に説明が必要なもの、それぞれ協議、検討しながら進めてきたところであります。実行できたものもあれば、協議していく中で実現には時間がかかるもの、見直しが必要なものなど、まだ取組ができていないものもございます。町民の皆さんにとって何がベストなのか、どうすることが将来の広尾町のためなのか、時には職員と遅くまで議論を重ね、町長として最終判断をし、町民の皆さんへのご理解をいただくべく努めてきたところであります。それを判断されるのは有権者である町民の皆さんであり、私としましては、時間がかかるかもしれませんけれども、これからも一つ一つ実現に向けて誠心誠意努力していくことが自分に課せられた責務であると考えているところでございます。ご質問にありました、1点目の新たな公園整備事業についてであります。新たな公園整備事業につきましては、町議会特別委員会から提言をいただきましたことを受け、今年度は町民アンケートの実施や町民説明会、公園トークを開催するなど、町民の皆様から幅広く意見をお聞きすることに努めてまいりました。「事業費が多額で、財政状況を考えると不安が残る」「子どもが遊ぶ場所がないので早く造ってほしい」「人口が減っているのに大きな公園は必要なのか」「町民からも他の地域の人々からも親しまれ、楽しめる公園を造ってほしい」など、賛成、反対、様々なご意見をいただいたところであります。多額となる事業費について多くの意見をいただいておりますが、見直し後の総事業費7億3,800万円のうち、最大4割の国からの補助金と過疎債を活用することで、町の実質負担額は約20%の1億4,000万円程度となる見込みであります。また、草刈りや施設光熱水費に係る維持管理費につきましても、年間2,500万円から1,900万円程度に減少する見込みであります。町民の皆様からのご意見については、重く受け止めております。しかしながら、今回の公園整備事業に限らず、まちづくりに係る事業は全てが未来に対する投資であると考えております。本町の最大の課題である「人口減少」、これは町の存続にも関わる大きな問題であります。町の活気が失われ、さらに人口減少が進む負の連鎖を止めるためにも、私はこの公園を整備する必要があると考えておりますし、公園整備と併せて産業や観光振興、子育て環境の充実や経済的支援、居住環境の向上など、「ずっと住み続けたいと思えるまち」となるよう様々な施策を推進していくことが人口減少対策として重要になると考えております。公園整備事業の実施に当たりましては、引き続き町民の皆様からご理解をいただけるよう丁寧に進めてまいります。次に、2点目のキャンプ場、道の駅についてであります。人を呼び込み、にぎわう町としていくため、観光振興の観点から道の駅やキャンプ場は大きな有効策の一つであると考えているところであります。キャンプ場につきましては、昨年の6月定例会における一般質問に対してお答えしたように、時期や整備する場所にとらわれず、町民皆さんの声をお聞きしながら議論していかなければならないと考えております。今後も職員による検討会議で継続的に議論していくことに併せ、関係団体を加えた検討会議を発足させ、議論を進めていきたいと考えております。また、道の駅につきましても、検討組織の立ち上げなども含め、今後、関係機関と協議を進めていきたいと考えているところであります。次に、3点目の役場の職場環境についてであります。私の選挙公約として「元気な役場」「明るい役場」「相談しやすい役場」を掲げ、来庁者や町民との対話・コミュニケーションを意識した取組を実践していただくことを、管理職員をはじめ職員全員に伝えているところであります。また、通常業務の中や各種会議など、様々な場面で職員と対話し、意思疎通を図ってきているところであります。しかし、昨年中、特別職への選任を含め、多くの中途退職者が出ております。退職の事由につきましては、直接または間接的に事情を聞き取っておりますが、家庭の事情や心身的な事情など一身上の都合によるものであり、大変残念に思っているところであります。また、一方では自分自身を高めるために退職される方もいらっしゃるわけで、そういう方々に対しては応援もさせていただいているところであります。今後も、人事評価制度の活用や人事異動による適正配置など、職員が職務に対するモチベーションの維持・向上が図られるような取組を検討し、進めてまいりたいと考えております。4点目の人工透析センターの実現に向けた取組についてであります。国保病院における透析治療体制の構築につきましては、町内の透析患者の方々からの要望を受け、その実現に向けて検討や関係機関との協議を進めてまいりましたが、「建物の増改築を要する透析治療スペースの確保」「関係町村や関係機関との調整」「専門医や医療スタッフの確保」、当初から想定されたこの3つの課題の中でも、医療スタッフの確保につきまして、特に看護師が恒常的に不足しており、現状でその課題を解決できる見通しが立たないことから、第2期中期目標の期間中における透析治療の実施を見送る判断をしたところであります。国保病院の看護師の人数は、第2期中期計画で目標としている35人に対し、現時点で23人と12人の不足となっているほか、この後も退職が予定されている看護師が複数人おり、大変厳しい状況であります。看護師の退職につきましては、家庭の事情などによる転出などやむを得ないものが大半で、人材確保の取組を継続して行っていても、退職による欠員を補充できない傾向が続いております。帯広市内の基幹病院でも看護師の不足が深刻な問題となっており、病棟の一時閉鎖や病床を削減するケースも見受けられます。また、管内4つの看護師養成校にあっても、帯広高等看護学院を除く3校で定員割れが続くなど、看護師の成り手不足も懸念されております。医療スタッフの不足につきましては、透析治療に限った問題ではなく、国保病院の運営そのものに直結する最重要課題であると認識をしており、いかなることがあっても地域医療を堅持するため、国保病院と協同して人材確保の取組を重点的に進めていく覚悟であります。本町における透析治療につきましては、人材確保の取組を行う中で、状況を見極めながら、その在り方を検討してまいりたいと考えております。また、災害などの緊急時に備える小規模な透析設備の導入や、より負担が軽減し利便性が向上する通院支援など、透析治療を受けられている方々との意見交換会で出された要望につきましても、その実現に向けて検討を進めてまいります。以上で、答弁とさせていただきます。

質問 7番 志村國昭

公園整備についてですけれども、答弁にある、町民アンケートの話が出てきましたが、今さら言っても仕方ないのですけれども、私もアンケートに答えました。どうも公園ありきの方向へ仕向けるような設問が多かったように受け止めています。これは私だけでなく、数人の方からも感想が寄せられていました。そこで、肝心の、なぜ新しい公園整備についての賛否を取らなかったのか、その理由は担当者の答えから伝わってきました。もし反対の声が多かったら公園は要らないことになるからとの答えだったようです。こんなことから、公園整備のアンケートは町民が望んでいるとの結果に導かなければならない事情がかいま見られるわけです。私は、人事に口を挟む気はありません、タブーですからね。ただ言えることは、町民の皆さんもそれなりの庁舎内部の事情を探るわけです。計画当初からこの計画に関わって実現しようとしてきた方が重要ポストに座っていることに、皆さん目を向けているのです。何としても公園整備を実現したい、そんな考えが先行したのではないかなと受け止められても仕方ないのです。町長は、この計画を進めなければ4年間この計画に関わってきた職員の士気が低下すると心配もしていました。これは町長、真面目にアンケートに答えた方にしてみれば、何か出来レースを仕掛けられたと受け止められても言い訳できないのではないかなというふうに思います。面積を再考すること、広く町民の考えを募ること、議会特別委員会から提言を受けて実施したアンケートにこんな裏があったとすれば看過できませんが、まずこのことについて町長はどう思いますか。

答弁 町長 田中

今、職員のことが出ましたけれども、最終的な判断をしたのはこの私でありますから、アンケートの中身、それから設問の内容等々について最終的な責任は私にあります。職員がどうのこうのということではないというふうに考えていただければというふうに思います。アンケートを取る際に、町民説明会の中でもお話をさせていただきましたけれども、公園を造ることの是非ではなく、町民の皆さんからの今の現状の、議会で一昨年に示させていただいた公園の案について、まずはご意見をいただきたいという形でのアンケート、そして町民説明会でも同じような説明をさせていただいたところであります。是非ではなく、なぜそういったことになったのかというところではありますけれども、私の選挙の公約の中で公園の大幅な見直しというところも掲げさせていただきました。その中では様々な捉え方があろうかと思いますけれども、その大幅な部分というのはどこまでを言うのかということもありましたけれども、捉え方の問題もあるのでしょうけれども、私の中では公園をやらないということではなくて、その規模ですとか事業費、公園の面積も含めて議会から提言のあった部分について見直しをしていきたい、その上で町民の皆さんからアンケートなり町民説明会なり、様々な場面でお話を聞いて、最終判断をさせていただくということで進めてきたわけであります。公園整備がありきでというところでありましたけれども、そのことについては公園をやらないという前提でアンケートをしたということではありませんので、私の中では既存の公園、今提案されている公園をどうやって見直していこうかというところのアンケート、そして町民説明会をさせていただいたということでご理解いただきたいと思います。

質問 7番 志村國昭

答弁の中で、町長がこの計画を実施するに当たって、何度も言っていますけれども、人口減少に歯止めをかける、ずっと住み続けたいと思えるまちづくりに効果を期待するなどとおっしゃっています。やらないということは言っていませんよね。一から議論をやり直すということは明確におっしゃっています。ただ、就任間もない7月に開かれた町民説明会で、町長はこうも言っているのですよ。「失敗するかもしれないが何もやらないよりはいい」といって、現計画を進めるような発言をしています。これは町民にとってみれば、町長、何、破れかぶれなことを言っているのだと、リーダーとしての資質を疑いたくなるよというような苦情が私ども議員のほうに入ってくるわけです。何につけて、就任間もないのに本当に一から議論しての発言だったのか、疑問に思います。そして、町外から公園に来てもらって広尾町にお金を落としてもらえる仕組みをつくるというふうに言っていますけれども、他町村には既に公園があって広尾の公園に来てもらえるとは考えにくいのですけれども、それについては、町長、どのようにお考えでしょうか。

答弁 町長 田中

公園を整備するに当たっては、当初防災公園というふうな表現をしておりましたけれども、見直しをしていく中で新たな公園ということで、子どもの遊園、遊び場に特化したという形で見直しをさせていただきましたけれども、それをする中でいろいろ議会の中でも議論させていただきましたけれども、将来的には観光交流施設、計画の中にもありますけれども、こういったものも議論をしていく中で、もしやるということになれば、公園についてもその設置する場所の一つに挙げられるのではないかというふうに考えているところでありまして、町内の住民の皆さん、子どもたちも含めて、それはもちろんでありますけれども、町外から来られる方についても、そういった交流施設も将来的にはそういうことになれば、来ていただいて町にお金を落としていただけるような仕組み、そういうものも考えていかなければならないというふうに考えているところであります。

質問 7番 志村國昭

この計画の最終案が11月に私ども議員協議会に示されました。当然その前に庁舎内の主管者会議などで議論したと思いますけれども、どのような議論がされたのか非常に興味はありますけれども、内容を知る余地もありません。ただ、主管者会議、この中で影響力のある理事者の前で本音で議論されたのかなということを非常に疑問に思うのですね。町長、町長は「公園見直しだけで支持されたわけでもない」とも言っているのですよ。振り返ってみますと、大きな組織に立ち向かって草の根を制した方とは思えない言葉で、少し謙虚さに欠けていませんかね。私の聞き取り調査では、役場職員の中には公園整備に疑問を持っている、また、ほかにも予算を投入してほしい事業はたくさんあるとの意見があることも知っておいていただきたいなというふうに思います。役場は町民の縮図とよく言われますけれども、これは職員が日常町民と接して、町民の方の考えを多く聞く機会があるからだと思います。町長の考えは、公約をほごにし、何としてでもこの計画を進めようとしておりますけれども、役場職員にその苦情の矛先が向けられることもあるということを承知していただきたいなと思います。長々申し上げましたけれども、最後にこのことにお答えください。私は、役場職員として38年、町議として13年、行政に関わってきましたが、これだけ物議を醸した事業は記憶にありません。公園整備で人口減が止まるかのような考えでこの計画を進めようとしていますが、多分このことについては根拠を示すことはできないと思います。そこで、現時点で賭けのような事業を行うため新年度予算を提案していますが、もう一度立ち止まって、計画を一時凍結し、再考する考えはないかお聞かせください。

答弁 町長 田中

いろいろとご提言をいただきましたし、私の不徳の致すところも多々あるわけでありまして、職員のことも言われましたけれども、最終的には私を含め、町の意思決定最高機関である町議の中でこの方針について決定をしたわけでありまして、役場職員といいますか、広尾町としての最終的な判断であるというふうに認識をしているところであります。一時凍結というお話もありましたけれども、予算を提出させていただいておりますので、ご理解をいただきまして、議決をいただきますようにお願いを申し上げるところであります。

質問 7番 志村國昭

次に、2点目です。キャンプ場、道の駅の取組についてですけれども、答弁に人を呼び込み、にぎわう町としていくために、観光振興の観点から有効策の一つとの答弁がありました。1点目の公園整備にも関連するのですけれども、町長は公園で人を呼び込みたいと公園の整備を先行する考えを示しておりますけれども、答弁のように観光振興の観点から有効とのことであれば、むしろキャンプ場、道の駅を先行し、交流人口を増やし、後に必要に応じて附帯施設として公園をという考え方もあるということをご承知おきいただければなと思います。私は、昨年6月の一般質問で、根室市の事例として町なかキャンプ場などについて町長の考えを伺い、町長は、地域や場所にとらわれず、町民の意見や商工会有志がまとめた検討事項と協調して進めたいとの答弁をいただきました。その後、町長は、新年度予算の編成に当たって、まずは公園に注力したいとのことで、キャンプ場や道の駅は後回しになるのかなと残念に思いました。答弁の中で、キャンプ場、道の駅については、いずれも検討会議を立ち上げ、関係者と協議を進めていきたいとのことですけれども、今の時点では何も議論されていないのかと思いますけれども、この点についてはいかがでしょうか。

答弁 町長 田中

お答えしたとおりでありますけれども、先ほど冒頭申し上げたとおり、時間のかかるものもあると思います。どれが先、これが先だということではなくて、公園の部分のことにも今触れましたけれども、公園整備と併せてキャンプ場、そして道の駅、観光交流施設になるかどうかは別ですけれども、そういった人を呼び込むための施設の整備についても、並行して協議を重ねていかなければならないというふうに思っております。時期ですとか場所ですとか、そういった部分についても、まだ決まってはいないわけでありますけれども、引き続きその実現に向けた取組というのは進めていかなければならないと思っていますし、これからもそういった立場で進めていきたいなというふうに考えております。

質問 7番 志村國昭

大丸山に展望台が整備されます。サンタの町でキャンプ、また、人気の高い海産物などを有する広尾町の特性を生かした道の駅の開設は、交流人口の誘致につながるものではないかというふうに思っています。町長はやることが早いので、ぜひ目標年次を決めて早期に検討に入っていただきたいと思いますが、それについてはいかがでしょうか。

答弁 町長 田中

今の時点でいつというふうには申し上げられませんけれども、速やかに検討にかかれるように準備を進めてまいりたいと思います。ちょっと言葉が申し訳なくて公園に注力するというようなことも言ってしまったわけでありますけれども、決してそういうことではなくて、どれに順番をつけているというわけではありませんが、取りあえず今進めるべきところで公園ということをお話ししたわけでありまして、キャンプ場、道の駅についても、その規模ですとか場所、そういったものについても関係機関と協議を進めていきたいというふうに考えております。

質問 7番 志村國昭

次に、3点目の役場の職場環境についてですけれども、このことについては答弁にもありましたように、元気な雰囲気が感じられる役場、明るく、また、町民の方が相談しやすい役場を目指して、住民サービスの向上、また、それを担う職員の育成にも努めているとの答弁ですが、昨年12月に3名の職員が中途退職されました。また、3月末に3名の職員が中途退職するというお話を伺っています。答弁には家庭の事情、一身上の都合によるもので大変残念であるとのことですけれども、過去にこのような事態は多分なかったのでないかなというふうに思います。人員不足と業務量の拡大で、職員1人にかかる負担の増加というものは、時間外勤務の状況を見ると、これはもう明らかなのですね。これが体調不良につながってくるのではないかというふうに思います。それから、適正配置についても答弁がありました。例えば、どの係がどれだけ職員が足りていないか、国、道の施策あるいは独自施策によって、増える業務量に対応できる人事配置になっているのかどうかということです。この辺は管理職の方がしっかり分析して人事配置の要望等ができるような体制が必要と思いますが、職員経験者である町長、どのように考えておりますか。

答弁 町長 田中

職員の退職については本当にいろんな要因があるわけですけれども、それが一つの要因ではなく、様々なものが複合しているというふうに考えております。家庭の事情もそうでありますし、心身的な事情もそうであります。ただ、今の傾向としては、さらに高みを目指して違う場所で活躍したいという、そういうポジティブな考えで転職をされる方もおりますので、全てがそういうことではないというふうに理解をいただきたいというふうに思います。今、志村議員がおっしゃっているような部分で職員の不足、これはもうここ3、4年続いている状況でありまして、退職者の補充がなかなかできないというような状況にもあるわけであります。前の議会の中でも答弁させていただいたこともありますけれども、十勝町村会の共通試験の中で、10年前には町村の職員を希望する方が約400名以上おりましたけれども、ここ最近の令和5年、令和6年の応募状況を見ると100人に満たないというような状況であります。そういう中で職員の確保の部分については、18町村それぞれ共通の試験の中で採用していくということでありますけれども、やはり広尾町、こういった地理的な条件等々もあって、その中からさらに広尾町を希望してもらえるという職員がなかなかいないというような状況で、現在役場の中で働いていただいている職員の皆さんには、本当に申し訳ないというふうに思っております。そういったことでも、別な話になるかもしれませんけれども、やはり広尾町を魅力的な町として、先ほどの公園の話もそうなのですけれども、公園ができたからということではなくて、様々なそういう魅力的な町の施設、そして町の取組、子育て環境もそうですし、いろんな町がこういう定住に向けて取り組んでいるという状況を町内外に発信することによって、職員の皆さんにも選んでいただけるような町というのは必要になってくるのだというふうに思うのですね。公園の話になりますけれども、そういったことも含めて、公園は例えば子育ての環境を整えるという部分で必要だと思っていますし、様々な経済的な支援の部分についても選んでいただけるような、そういうことにもなると思います。まずは、職員の確保に向けて最大限努力していくということで考えているところでありまして、適正配置の部分についても、副町長を中心にそれぞれ管理職のヒアリングを行いながら、今現状がどうなっているのか、そして、どういうことに課題があって問題があって、解決するためにはどうしたらいいのか、そういったこともヒアリングを通して、人事評価等々の場面も通して聞き取りをしているところであります。適正な人事配置、そして職員が明るい希望を持って働けるような風通しのいい職場を目指して努めてまいりたいと考えているところであります。

質問 7番 志村國昭

私、原因の一つ、私なりに原因を探ってみました。処遇の改善についてはどうかなということなのですけれども、実は広尾町は平成17年に人事院勧告で守られている職員給料の独自削減を行っております。このことで、長い間ラスパイレス指数は管内でも下位にあります。復元していないということですね。私、思うのですけれども、広尾町は十勝の郡部に位置していますので、教育ですとか文化、消費の面で他町村より出費がかさみます。そのような中にあって、例えば賃貸住宅の住居手当の限度額ですけれども、今、管内12町村の上限額より6,000円も低い状況なのですね。また、ここ数年、30代前半の職員の方が昇格するケースが見られますが、調べてみると3級昇給直後に昇格すると、仕事に対する責任は増えても賃金は一切変わらないというような状況にあることが分かってきました。例えば、このままだと4級に昇格するのに10年かかる計算になるのです。それから、2002年以降の採用職員については、特別昇給も短縮もないことが分かりました。それ以前から在職している職員との格差が広がっているということですね。このほかにも、他町村との処遇の在り方に大きな差があります。広尾町に新規採用を希望する方も減っていく原因でないかなと思いますし、採用後にその事実を知ることで、広尾町に見切りをつけるというか、そういう方もいらっしゃるのではないかなというふうに思います。中途退職の理由を本人の都合にとどめないで、処遇改善に取り組むことも必要と思います。現在、デジタル化が進みましたけれども、高齢化社会の中で住民サービスを進めるためには、職員と町民の触れ合いは欠かせないと思います。そのためには、職員の確保、マンパワーが必要ではないでしょうか。この点については、町長、どのようにお考えでしょうか。

答弁 町長 田中

職員の処遇の部分についてご質問がありました。ご質問にありました住宅手当の関係、これについても、また、職員の昇格の部分、昇給の部分についても承知をしているわけでありまして、長い間といいますか、職員組合との中で交渉を継続している案件でもございます。そういう中で住宅手当の関係、そして若い職員の、昔に比べると30代前半、本当に31、2ぐらいで、早い人ですと主任に昇格する段階で主査発令ですとか、あるいは人によっては係長に発令するというような辞令が、ここ数年出てきております。そういったことも含めてこの関係については職員組合のほうとも十分協議をさせていただいているところでありまして、処遇改善に向けた取組、検討を進めていきたいなというふうに思っております。そのためにも、今、議員からもありました、職員がやっぱり町民との触れ合いの中で、最初にご質問のあった「明るい役場」、そして「相談しやすい役場」「元気な役場」という部分の、そういうことをちゃんと町民の皆さんの理解もいただかなければならないというところ、ただ処遇を改善する、給料を上げるということではなくて、住民の皆さん、町民の皆さんからも、もうそれでいいよねと、役場の職員の給料をきちっと、処遇改善をしてあげなければならないよねと言われるような、そういう役場であるということがまず前提だと思いますし、マンパワーの確保については引き続き取り組んでまいりたいというふうに考えております。

質問 7番 志村國昭

それでは、最後4点目ですけれども、人工透析センターの開設の見送りについては、事情は答弁にあったとおり、これは町長がどれだけ頑張っても大変なことは分かります。ただ、令和5年から進めてきた第2期中期計画の2年目に町長選挙があり、その選挙中に透析センターの早期開設をうたっていたわけですから、皆さん大いに期待していたのですね。ところが、中期計画が2年過ぎたと同時に、計画を見送るという発表がされました。治療を受けている方から令和3年に開設要望が議会に提出されまして、趣旨採択された経緯があります。町は、当初から医療スタッフが充足されていないことなどの課題を抱えつつも、整備に取り組む旨、姿勢を示しました。令和5年度から4年間の第2期中期計画がスタートしましたけれども、令和8年度まであと2年残す中での見送りは、期待した本人、家族、そして地域の方の落胆は計り知れないと思います。そんなことで、中期計画の中で見送らなければならない事情というのは、町長は丁寧に説明されたようですけれども、まだまだ不満が払拭されていません。今後も患者さんや家族に寄り添って現状の治療を続ける中での利便性の確保等について、町長の考えがあればお聞かせいただきたいと思います。

答弁 町長 田中

人工透析センターの実現に向けて期待をされておりました患者さんの皆様方には大変申し訳ないというふうに思っているところであります。何とか実現に向けて私も関係機関も含めて努力をしてきたわけでありますけれども、最終的に、経過をお話ししますと、大樹町の透析医療機関と協議をしてきたわけでありますけれども、それが決裂をしたということでありまして、本来、町立病院での透析治療ということをうたって今まで進めてきたわけでありますから、それに戻って検討を再度したわけでありますけれども、今申し上げましたとおり様々な課題がある中で、やはり先ほど来出ておりますマンパワーの確保というのがどうしても無理だというところで、開設をするに当たっての課題の中で一番やはり解決しなければならない医療スタッフの確保というところができないということで、大変申し訳ないというふうに思っております。患者さんとの意見交換会を私が町長になってから2回ほど開かせていただきましたけれども、本当に患者さんの皆さん方、透析をされている皆さん方は、日々切実な思いで大樹町の透析センターに通っているというところで、何としてもその実現に向けて努力したいなというふうに思っております。今まだ車が運転できる状況であるということから、すぐにはという方もいらっしゃいますけれども、これからいろんな季節的な部分、冬なんかもそうですけれども、やはり透析をした後、体調が悪くなるということもあって、非常に車の運転等にも不安を抱えての通院をされているということで、患者さん方からの切実な思いというのは、私はもう十分に聞いているわけでであります。今後においても、透析センターの部分について、答弁でも申し上げましたとおり、小規模なものが可能なのかどうかも含めて検討していきたいなというふうに思っております。今回、第2期の中期目標、令和5年から令和8年の期間の中での見送りということをさせていただきました。これは令和7年にその施設を造って令和8年から実施をするという計画でありましたので、それが実現できないということでありましたので、2期の中期目標からは削除させていただいたということであります。今後、第3期の中期目標、来年度以降の検討になりますけれども、その中で実現が可能なのかどうなのかという部分、再度慎重に検討をさせていただいて、意見交換会をさせていただいた透析患者の皆様方と頻繁にまた意見交換もさせていただきながら、患者さん方の中からは、今通っている透析センターへの要望等もありますし、交通手段の要望もあります。そういったことも丁寧に聞き取りをしながら、患者さんに寄り添った対策を推進していけるように考えていきたいというふうに考えております。

質問 7番 志村國昭

答弁にもありましたように、災害などの緊急時への備えあるいは小規模な備えとして小規模な施設の導入などについてしっかり取り組んでいきたいとのことですので、残された2年の中で開設に向けて最大限の努力をしていただくことを強く望むものです。最後に一言申し上げて、私の質問を終わりたいと思います。町長が選挙のキャッチフレーズに掲げた「選手交代」は実現しました。が、代打、代走で終わるのではなく、スタメン、レギュラーの座に長く座っていただきたいと願っている町民の方の思いは、選挙結果にも表れています。言うまでもなくチームプレーですから、そんな中で個人プレーがあってはなりません。そのようなことを胸に刻んで、町民に寄り添った町政運営に努めていただくことを申し上げて質問を終わります。

出典:広尾町議会 令和7年第1回定例会 2025年3月6日 議事録 PDF(4ページ) 間違いを知らせる