広尾町議会 令和5年第2回定例会 2023年6月6日
シーサイドパークキャンプ場の再開断念について
2023年6月6日、広尾町議会の一般質問で、松田健司議員が「シーサイドパークキャンプ場の再開断念について」質問し、町長 村瀨が答弁しました。
- 質問者
- 松田健司 議員
- 答弁者
- 町長 村瀨
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです
質問 1番 松田健司
私は、6月2日に行われた本定例会での行政報告で、シーサイドパークキャンプ場の再開を断念することが示された件について質問をいたします。広尾町のキャンプ場を再開させることに対し、議会の場で複数回の議論を重ね、本年度中に再開に向けた改修工事を進めるとの具体的なスケジュールを今年3月の定例会において示されましたが、4月16日、神奈川県内の新戸キャンプ場で根腐れにより倒れた高さ18メートルの桜の木がテントに直撃したことで、女性1名が死亡、男性1名が重傷を負う事故が発生し、それを受け、シーサイドパークキャンプ場内の樹木を調べたところ、200本を超える樹木に倒木の危険があり、伐採の対象になったことで、整備改修工事に多額の費用がかかることから、キャンプ場の再開を見送るとのことですが、補正予算を組んで行われた基本設計の具体的な内容や広尾町のキャンプ場を今後どのように考えていくのか、また、キャンプ場廃止後も残り続ける危険樹木を今後どのように管理していくのかという問題については触れられておりません。そこで、次の項目に絞って町長に伺います。1点目、基本設計の具体的な中身と総見積額について。2点目、シーサイドパーク以外の場所でキャンプ場を再開することについて。3点目、ほかの場所でキャンプ場を再開する場合の議論の進め方や検討に要する期間について。4点目、シーサイドパークキャンプ場廃止後に残される危険樹木の管理について。以上、4点についての答弁をお願いします。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
松田議員の質問にお答えをいたします。シーサイドパークキャンプ場についてであります。1点目の「基本計画の見積内容と総見積額」であります。見積内容の項目といたしましては、敷地内立木伐採等、各種施設改修工事、オートサイト造成工事、敷地内道路造成工事、電気設備等工事、フェンス改修工事及び備品購入などであります。また、再整備にかかる見積金額は、総額で1億円弱となったところであります。2つ目の「シーサイドパーク以外の場所でのキャンプ場再開の有無」についてであります。今回、シーサイドパークでの再開を断念いたしましたが、他の場所でのキャンプ場整備の可能性について、今後検討してまいりたいと考えております。3つ目の「他の場所でのキャンプ場を再開する場合の議論の進め方や検討の期間」につきましては、スタートする時期や整備する場所にとらわれず、町民の皆さんの声を聞きながら議論していかなければならないものと考えております。4つ目の「シーサイドパークキャンプ場の危険樹木は今後どのようにしていくか」につきましては、今回キャンプ場再開に当たり場内の危険樹木の診断をいたしましたけれども、パークゴルフ場や遊歩道を含めたシーサイドパーク一帯については、元来、防霧保安林として整備されていることから、危険樹木の伐採につきましては北海道と協議を進めてまいります。以上、答弁とさせていただきます。
再質問 1番 松田健司
まずは、1点目の再質問から始めていきたいと思います。シーサイドパークキャンプ場を断念するに当たっては、200本を超える木が倒木の危険があることと、改修工事に1億円弱の費用がかかることが大きな理由として挙げられていますが、以前に教育委員会のほうから、議会の場やワークショップで話された金額では最低で2,000万円、全面改修には7,000万円というお話でした。教育委員会が提示された金額と今回の見積額には大きな差がありますが、その差異が危険樹木の伐採費用になるのかなと勝手に想像しますが、同僚議員が森林組合に問い合わせてみたところ、組合側の提示した金額は伐採にかかる費用は400万円前後という返答があったというお話です。それを加味しても大きな差がありますが、見積額が大きく乖離した理由、分かればお聞きしたいと思います。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
検討するに当たりまして、実施計画を組むに当たりまして詳細にやはり見積りを取ったところであります。具体的に申し上げれば、伐採については800万円弱、管理棟の改修工事に650万円、トイレの改修に1,000万円、炊事場の改修に400万円、オートサイト造成工事に700万円、敷地内の道路造成、これは4,000万円ほど、街路灯電気設備に500万円、便所・炊事場点検80万円、管理棟設備・備品・アイテム購入で900万円、フェンスの改修工事、これは600万円であります。総額で9,700万円、1億円弱であります。
再質問 1番 松田健司
先ほども答弁いただいたとおり、1億円弱の整備費用が恐らく想定以上だったために再開を断念されたということになると思いますが、これから新たなキャンプ場を選考し整備するに当たって、我が町の財政事情等を鑑みた場合に、どのぐらいの改修費用が現実的だと思われるか、町長の考えをお伺いしたいと思います。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
いろんな事業を進める上で、やはり工事費、事業費が先行するわけではなくて、やっぱり施設が必要だから幾らかかるというところだというふうに思っているところでありまして、キャンプ場を整備するに当たりましては、キャンプ場を造るのだというところであれば、やはり規模的にどうなのか、そして、どういう施設が周りに必要なのかで変わってくるのだというふうに思っております。
再質問 1番 松田健司
今回の見積調査では補正予算を組んで行われたわけでありますが、その見積調査の方法は、町が主体性を持って先ほど答弁いただいたフェンスや電気設備などの具体的な改修が必要な箇所を指定した上で見積額の算出を依頼したのか、または民間事業者の参入や開発を促す目的で、その集客や運営上のアイデア等を民間事業者に提示させ、その内容に沿って全ての見積額を算出する、いわゆるサウンディング市場調査によって出された見積りになっているのか、そのどちらかであればお答えいただきたいなと思います。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
議会でお認めいただいた基本設計、基本計画に基づいて委託業者のほうから提案がございました。議会のほうにも議員協議会で図面をお示ししたとおりでありまして、それに基づいて積算、見積りをしたところであります。
再質問 1番 松田健司
ちょっと僕の言い方が分かりにくかったかもしれないですけれども、その見積りに関して町側から、改修工事に必要な箇所はもう分かっているではないですか。それを指定した上で積算して見積りをお願いしたのか、または再開した後の運営の方法だとか集客のアイデアとかを含めて業者にお願いして、それに基づいて見積りを出されたのか、その辺のところはどうなのでしょうか。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
基本計画が出てきて、それに対して町側が必要な施設の見積りを行ったというところであります。以上です。
再質問 1番 松田健司
今の答弁では、例えば今回、見積りを委託した業者に全てを丸投げしたわけではなく、行政側が主体を持ってここの箇所、ここの箇所、ここの箇所の見積りを頼むというふうにお願いして出てきた金額だという理解でよろしいでしょうか。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
基本計画を委託したわけですから、丸投げではなくて委託して、その成果品を我々がいただいて、それに基づいて設計をしたというところでありまして、現状の施設だけの成果品だけではなくて、例えばオートサイトを造るだとかという提案がございました。管理棟はこういうふうにしたいという提案がありました。それに対する見積りであります。
再質問 1番 松田健司
例えば、芽室町の新嵐山エリアの再開発に当たっても、サウンディング市場調査、今のようなやり方を一部用いて算出して事業に取りかかっている例もありますが、役場職員の方が中心になって町民と協力してアイデアを出し、財政状況も加味しながら広尾らしいキャンプ場を造ることが最も大事なことだと思いますし、それは可能なことだと思います。そして、それこそが第6次まちづくり推進総合計画の基本姿勢として明記された、町民皆さんと協働して共通の目的に向かってまちづくりを進める計画になると考えますが、町長の考えを伺います。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
松田議員おっしゃったとおりでありまして、しっかりとまちづくり計画があるわけでありますから、それにのっとって住民の意見をしっかり聞きながら進めてまいりたいと思っております。
再質問 1番 松田健司
2点目です。キャンプ場の再開に関しては、イニシャルコスト、ランニングコストの両方の妥当性が必要だと思いますが、イニシャルコストに関してはシーサイドパークキャンプ場のような大規模なものを違う場所で開発すると膨大なコストがかかり、厳しい財政の中、防災公園の整備や老人ホームの改修など、新規の事業が重なっている現状では現実的ではないと考えています。そこで、私が提案したいのは、既に開発され、電気や上下水道が整った既存の施設や公園に小規模なキャンプ場を併設することが、開発コストを抑える上で最も重要なことだと認識しています。また、そのような小規模キャンプ場を町内に複数点在させることで、キャンプや自然を楽しもうとする方たちに広尾町の魅力やすばらしさを多角的に感じてもらうことができると考えています。具体的な場所としては、広尾町のランドマークであるサンタランド大丸山森林公園と、現在改修が進んでいる旧野塚小学校集いの杜の2か所を候補に挙げたいと思います。大丸山森林公園では、年末の繁忙期以外の集客が課題になっており、キャンプ場を併設することで閑散期の集客が期待でき、サンタランドのメインシーズンである冬場も含めて通年営業することで、四季折々の広尾町の魅力を体験または発信できるキャンプ場になると考えます。また、現在、O2が運営するセンターハウスでは、アウトドアメーカー、モンベルの商品を一部展開しておりますが、キャンプ場が併設されれば、より踏み込んだアウトドアグッズの商品展開と売上げが見込めるものとも考えます。また、来年はサンタランド開設40周年の節目を迎え、公園内の老朽化した部分の改修などと併せてキャンプ場を開設すれば、町民や広尾町を訪れる人たちからも、より親しまれる場所になるかなと考えております。集いの杜に関しては、もともとが小学校ということもあって、フラットで広いグラウンドなどを活用すれば、短期間で低コストなキャンプ場が併設可能と考えております。また、現在、集いの杜で進められている様々なイベントや企画は、キャンプなどの野外活動と親和性が高く、キャンプ場を併設すれば集客や物販に関し相乗効果が期待できるものとも考えております。ランニングコストに関しては、両施設とも管理運営者が決まっているので、民間業者の参入を期待するまでもなくコストを抑えることができると考えますが、これらの提案について町長の考えを伺います。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
松田議員のほうから、キャンプ場の規模並びに分散などの提案も受けたところであります。そういったことも含めてキャンプ場の在り方について検討を重ねさせていただきます。
再質問 1番 松田健司
先ほど志村議員の一般質問でも出ましたが、現状の広尾町の身の丈に合ったやり方で、開発コストも抑えた形でもアイデア次第で広尾らしいキャンプ場を再開できると思いますので、ぜひ前向きな検討をお願いしたいと思います。続いて、3点目の再質問に移らせていただきます。先ほどの答弁の中では、再開に当たって検討を進める期間、時間についての言及がありませんでしたが、議会報告会などを通じて出される町民からのご意見では、空前のキャンプブーム、アウトドアブームなのに広尾町はなぜ早くキャンプ場を再開させないのかといった声が上がっています。再開を急ぐことが目的化し、拙速な議論になることは本末転倒ではありますが、やはり行政としてしっかりと現実的な議論に要する期間を示していただくことも必要と考えますが、町長の考えをお伺いします。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
整備の方法について時間がかかるケースもありますし、既存の施設を利用することによってスピーディーにできるのだというふうに思っておりまして、いろんな角度で検討させていただきたいというふうに思っております。ただ、コロナが終わった後、依然やっぱりアウトドアブームは続くところでありますから、しっかりとそこも見据えて検討を重ねてまいりたいと思います。
再質問 1番 松田健司
前回、私がキャンプ場についての一般質問をさせてもらったときにも同じようなことを言ったと思うのですけれども、ある程度期間を示してもらうということは、町民が感じている心配だとかという部分に答える一つの目安にもなってくると思うのです。例えば1年、2年、3年、そんな具体的な数字が出たとしても、今、町長がおっしゃったように方向性や規模によってはもっとかかったり、あるいはもっと短縮したりということは当然あることだとは思うのですけれども、まず検討に入るに当たって、内部的にも期間を設けた形でしっかりと丁寧な議論を進めていただきたいなと思います。続いて、4番目の再質問に移らせていただきます。シーサイドパークキャンプ場周辺は、オオバナノエンレイソウなどを楽しむ散策路にもつながっており、本当に危険な樹木がある場合には、訪れる方に対しての注意喚起等も必要になってくるとは思いますが、その辺の考えについて町長にお伺いしたいと思います。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
今のキャンプ場を含めて、遊歩道もあるわけでありまして、多くのオオバナノエンレイソウを見に来る方もいらっしゃいます。そういった点で危険な樹木等があれば、保安林でありますけれども、しっかり振興局と打合せをしながら、危険なところは伐採するという方向で進めたいというふうに思っております。
再質問 1番 松田健司
先日、内地のほうを中心に台風の影響で線状降水帯が発生して大変な被害が出ているわけですけれども、最近の温暖化に伴って北海道にも台風が直撃もしくは上陸するような時代にもなっております。そういった場合に上位組織とすり合わせすることなく、例えば何か局所的に危険を及ぼすおそれがある場合は簡易なバリケード等を設置したり、何かそういう目に見える形で立入りを制限したりするという方法も考えられると思うのですが、そのようなことというのは、やっぱり単独では難しいということなのですかね。答弁をお願いします。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
平成28年のときに40メートルを超える風が来て、シーサイド一帯、多くの倒木があったところであります。物すごい風が吹いたりしたときには、当然そういうときには皆さん来ないわけでありまして、予報で対応するというところも大事かもしれませんけれども、状況、状況を見て利用していただくことが原則でありまして、そこは自己責任の下に、いろんな施設があるわけでありまして、あそこに限らず、いろんなところの町有林もありますし、いろんな施設があって木が生えているところでありまして、状況を見てそれぞれが判断をしていただければというふうに思っております。ただ、事前に根腐れがあるだとか、コケの生え具合で中が空洞だとか、目視で分かる部分については、しっかり管理していきたいなというふうに思っております。
再質問 1番 松田健司
町長のおっしゃるとおり、台風、暴風雨のさなか来る方はまずいらっしゃらないなということは分かるのですけれども、昨今のアウトドアブームによって、キャンプ場等そういう行楽地で起こる事故というのは、そういうアンテナを張っていない利用者が災害、例えば経路的にあと2日後に北海道に来ますよというときに、それを察知せずに台風が来る前にそこに訪れて滞在したばかりに何かが発生する、事故が発生するということが多発していますので、そういった意味も含めて先ほど発言させてもらったのですけれども、そういうことも含めて、どこまでもそういうふうに転ばぬ先の杖を探していくと際限なく広がっていくことも理解できるのですけれども、そのような危機管理もぜひ検討の材料に加えていただきながら進めていただきたいなと思います。以上で終わります。