みんなの議会

広尾町議会 令和4年第4回定例会 2022年12月8日

(1)全国的に増加傾向にあるひきこもりに対しての支援について/(2)町営キャンプ場の再開について

2022年12月8日、広尾町議会の一般質問で、松田健司議員が「全国的に増加傾向にあるひきこもりに対しての支援について」「町営キャンプ場の再開について」について質問し、町長 村瀨、教育長 菅原が答弁しました。

質問者
松田健司 議員
答弁者
町長 村瀨、教育長 菅原

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

町のサイトの一般質問の一覧ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 1番 松田健司

私は、次の2点について質問をさせていただきます。1点目は、全国的に増加傾向にあるひきこもりに対しての支援についてになります。2019年に内閣府が行った40歳から64歳を対象にした「生活状況に関する調査」では、ひきこもりの出現率は1.45%で推計61.3万人、15歳から39歳までの同様の調査では推計で54万人と、中高年のひきこもりが青年期の数を上回り、80代の親が50代の子どもを支える、いわゆる「8050問題」が浮き彫りになっており、生計を親に頼らざるを得ない状況の中、貧困から抜け出せない状況が多く発生しています。また、ひきこもりの状態になってから7年以上経過した方がそのうちの約5割を占め、ひきこもりが長期に及んでいる傾向が認められることや、ひきこもり状態になった年齢が全年齢層を通して大きな隔たりなく分布していることなども明らかになっています。一方で、それらの問題解決に向け、本年度、厚生労働省より提案された重層的支援体制整備事業に本町も参画し、全道でも前例のない先進的な取組に着手され、成果を上げていることは存じておりますが、重層的支援体制整備事業とひきこもり支援との連携については、まだまだ様々な課題があると認識しています。また、ひきこもりの方が社会復帰を果たせれば、本町の課題の一つでもある多様な人材の確保にもつながることと認識します。そこで、本町でのひきこもり支援について、現状での分析や取組、また、課題について町長に伺います。2点目は、町営キャンプ場の再開についてになります。本町令和4年第1回定例会で私が行った一般質問に対して、町民から多くの意見を取り入れ、役場内での合意形成に向け検討を重ねていくとの教育長からの答弁がありました。また、キャンプ場はまちづくり総合戦略においても重要な施設だとの認識を示され、今年度中に方向性を出して来年度の当初予算に提案をすれば再来年のオープンになるので、方向性を出すために早急にスピード感を持って対応して、再来年のオープンに向け取組を進めていきたいと町長からの力強い答弁もありました。来年度の当初予算にキャンプ場の改修予算を盛り込むには時期的に何らかの方向性が決まっていないと間に合わないと思いますが、キャンプ場を再開するに当たってのお考えや、今年3月以降に行われた役場内での合意形成に向けた取組における議論の内容と今後の見通しを町長に伺います。また、先日行われた社会教育課主催のシーサイドパークキャンプ場についてのワークショップで町民から出された意見やアイデアを今後どのように活用していくのかを教育長に伺います。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

松田議員の質問にお答えいたします。1点目の重層的支援体制整備事業におけるひきこもり支援についてであります。本町では第6次まちづくり推進総合計画の基本目標の一つに「住み慣れた地域で安心して暮らせる支え合いのまちづくり」を掲げ、町民の皆さんが生きがいや役割を持ち、助け合いながら暮らしていくことができる「地域共生社会」の実現を目指すまちづくりを進めております。ご質問のひきこもり支援につきましては、これまで健康管理センターの保健師が主となり、不登校のケースでは自立支援協議会や教育機関などと連携して支援し、成人のひきこもり状態にある方に対しましては、疾患や生活困窮など、それぞれが抱える課題に応じた個別支援を行ってまいりました。また、平成28年度からスタートさせたコミュニティソーシャルワーカー配置事業でも、ひきこもり支援を実施しております。「8050問題」など複雑化・複合化した支援ニーズに対応する包括的な支援体制を構築し、属性を問わない相談支援、参加支援、地域づくりに向けた支援、この3つの支援を一体的に実施するのが「重層的支援体制整備事業」であります。今年度から開始したことを契機に、この事業の枠組みの中で支援機関の協働とアウトリーチによる相談支援を基盤とする「新たなひきこもり支援」に取り組んでおります。具体的には、母親からの相談によってひきこもり状態にある方を確認し、支援機関による重層的支援会議の開催で情報共有と支援の役割分担を行い、疾患に関しましては健康管理センターの保健師が行い、社会参加に関しましては社会福祉協議会の生活支援コーディネーターがそれぞれ支援に当たり、病院の定期健診やボランティア活動への参加につなげた例があります。ひきこもり支援を担当する職員の要請やノウハウの不足、ひきこもり状態にある方でも自ら支援を求めない方もおり、その実態把握が困難であること、ひきこもりに対するマイナスイメージや偏見により介入が難しくなるなど、ひきこもり支援における課題は少なくありませんが、生きづらさと孤立の中で日々苦悩されていることに思いを寄せながら相談支援体制を充実させ、安心して過ごせる居場所や自らの役割を感じられる機会をつくることによって、ひきこもり状態にある方や、その家族を受け止める地域社会をつくっていきたいと考えております。2点目の町営キャンプ場の再開であります。町営キャンプ場の再開に向けた今年度の検討経過について説明いたします。本年4月に関係する4つの課(社会教育課、企画課、水産商工観光課、農林課)の職員が集まり、キャンプ場の方向性について話し合う再開検討会を行いました。その中で、令和4年度は町民の意見や考えを酌み取ることに努め、その意見を踏まえて町の方針を検討し、再開する方針となった場合は、令和5年度の当初予算に間に合うスケジュールで何らかの関連予算を提案することを確認いたしました。その後、7月に開催した「まちづくり町民みらい会議」ではアウトドアをテーマとしてワークショップを行い、10月にはアウトドアを体験する「町民交流イベント」とシーサイドパークキャンプ場の今後の活用を考える「町民ワークショップ」をそれぞれ開催し、アウトドアやキャンプに対する町民の意識を探ったところであります。これらの結果を踏まえて10月と11月に再度4課での検討会を行いましたが、今後のキャンプ場に関する町としての方向性を明確にするためには中長期的な計画が必要であるという共通認識に立ち、まずは計画の柱となる骨子を作成することになりました。現在、社会教育課が中心となり調整を行っておりますが、現時点での骨子案は、シーサイドパークキャンプ場の存続を前提とした上で、再開に向けてスピード感を持って取り組み、民間活力を活用しながら段階的に広尾町の貴重な資源としての魅力向上を図っていくという内容になっております。今後、役場内部での政策等プロジェクト推進委員会や主管者会議に諮り、骨子を決定する見込みであります。キャンプ場の再開に当たっては、多額の改修費がかかるなど多くの課題もありますが、アウトドア資源としての魅力を高め、地方創生の起爆剤として有効活用していくため、教育委員会とも連携して進めてまいります。以上、答弁とさせていただきます。

答弁 教育長 菅原(教育長は2023年12月まで)

松田議員のご質問にお答えをいたします。「シーサイドキャンプ場 今後の活用について」をテーマとして10月20日に町民ワークショップを開催し、14名の町民の参加をいただきました。参加者はキャンプを趣味とされている方からキャンプ初心者の方など幅広い層の方々の参加をいただき、3つのグループに分かれて意見交換を行いました。ワークショップでの意見といたしましては、キャンプ場を再整備し再開してほしいとのことでありました。また、キャンプ場整備に当たってのビジョンについても、多くの意見交換が行われたところであります。ワークショップで出された貴重なご意見につきましては、キャンプ場の再開が決定した場合、再整備に反映できるようにしてまいりたいと考えております。以上、答弁とさせていただきます。

質問 1番 松田健司

まずは、ひきこもりについての二次質問をさせていただきたいと思います。先ほど申し上げました内閣府の調査の推計割合を単純に本町に当てはめますと、60人以上の潜在的なひきこもりの方がいらっしゃると推測できますが、先日、広尾町社会福祉協議会の方にお話を伺ったところ、体感としては大勢のひきこもりの方がいると理解しているが、なかなか実態把握が難しい現状であるとのことでした。実態把握が難しいということは、アウトリーチの考え方にも影響が出てくると思います。このような状況を少しでも改善するためには、当事者が相談しやすい体制づくりや環境づくりが急務だと認識しています。それには、まず支援や相談の窓口を一元化した上で、その取組の内容が町民や当事者に広く伝わるように粘り強い継続的な広報活動を欠かさないことが必要だと認識していますが、それらのことについて町長の考えを伺います。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

このひきこもりの支援、大変難しい問題でありまして、議員がおっしゃったとおりであります。なかなかどなたがひきこもりなのかというのは、やっぱり家族の方だとか、そちらの方々から相談があって初めて分かるケースがほとんでありまして、あらゆる機会を通じながら支援をしてまいりたいというふうに思っているところであります。相談件数も健康管理センターですとか、社会福祉協議会ですとか、特に不登校の問題も重要な問題でありますから教育委員会だとか、そういった担当がそれぞれ相談があったときに、相談がなくても生活困窮のときに訪問をして分かるだとか、いろんなケースがありますので、そういったところの連携をしっかりしながら進めてまいりたいと思っております。

質問 1番 松田健司

重ねるようでありますが、相談窓口の一元化にしっかり取り組んでもらいたいという思いがあります。今、個人的にひきこもりの方や、その家族の方とちょっとお話しさせてもらったり、あと報道等で中札内村の福祉課の取組などが先日新聞にも載っていましたけれども、どこに相談していいのかまず分からないよというような声が圧倒的に多いということで、そういう意味でも相談する場所の一元化、ここが相談窓口ですよということを実現させてもらいたいなということと、その窓口を通して支援を必要とされる方が来られたときに、次のステップとして地域での社会参加がしやすい環境づくりが必要になってくると思います。それには趣味やボランティアグループへの参加をはじめ、パートタイム就労などの実利を伴う社会参加が想定されると思いますが、その中間的な役割を担う場として本町のシルバー人材センターがあると思いますが、現在は60歳以上の年齢制限がかけられており、多様な年齢層の方が地域社会に復帰する最初の一歩としての機能を増やす機会をつくるためにも、年齢制限を撤廃して現場の福祉協議会の方が使いやすい制度に変えていく必要があると思いますが、そのことについて町長に伺いたいと思います。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

重層的支援体制整備事業、そうやって銘打って事業を着手したのは音更町と広尾町でございまして、全道でも7町村でしたか、そんなに多くない町村であります。中身は、今までやっていたいろんな支援事業を一つの事業として、重層的事業として取り組むのだという意識づけが一番大事かなというふうに思っているところであります。この担当の窓口は、特にひきこもりの支援体制の窓口は、保健福祉課の福祉係としたところであります。今、議員おっしゃったように相談を受けた後の対応についてであります。やっぱり成人であったら就労に結びつけなければ駄目なわけでありまして、そういった今、例を出されました高齢者の勤労事業、ここも年齢制限があるわけですけれども、そういったケースをやっぱり受け入れる体制を取っていきたいと考えております。

質問 1番 松田健司

続きまして、キャンプ場の問題について二次質問に移りたいと思います。まず、そもそも論になってしまうと思うのですが、教育については政治的中立性が必要なことから、教育委員会が所管する教育事務については町長の指揮命令は及ばず、町長は教育委員の任命や予算編成などを通じての間接的な責任にとどまると認識しております。それを前提として考えると、現在、キャンプ場の所管は教育委員会であり、様々な課題の最終的判断は教育長になるのかと思いますが、一方、一昨年の教育委員会の答弁では、キャンプ場の問題は予算的な視点からも町全体として取り組むべきことであり、教育委員会というよりかは町として取り組むべき問題だとの発言もありました。そうなると最終的な判断は村瀨町長になると思いますが、これからどちらがリーダーシップを取って議論を進めていき、最終的な判断をされていくのかを町長と教育長にお伺いしたいと思います。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

キャンプ場につきましては以前もご質問を受けたところでありまして、答弁したように内部で検討を加えました。その結果、シーサイドパークは本町の観光資源として残すという形にしたところであります。課題を整理いたしますと、今後の観光人口の増加、あそこのシーサイドパークの自然の魅力を生かす、誰でもが利用できるというコンセプト、今後長い間継続して持続的にやれる施設にすること、それから特にこれ重要なのですが、今後、民間の活力も十分力を借りて、あそこをどう再整備していくかという点、まとめたところであります。しっかりと職員がまとめたその課題に沿って、今後しっかり予算計上も含めて町長部局で進めてまいりたいと思っております。

答弁 教育長 菅原(教育長は2023年12月まで)

最終的な判断については、財政、お金の面も含めて町長が判断するのだろうというふうに思いますけれども、ちょっと長くなるかもしれませんけれども、数年前に滋賀県大津市で自殺をされて、中学生ですけれども、その後、法改正が行われて、今現在は年に数回、町長を入れた総合教育会議というのを開催しております。もともと首長は教育委員会に物を申せない、そういう法律でありましたけれども、それはまずいということで法改正がされたということです。ですから、最終的な判断は町長にあるのだろうというふうに思っております。

質問 1番 松田健司

ただいまいただきました答弁で、最終的には町長がリーダーシップを取って判断されるということを伺いました。そして、次年度の当初予算にもキャンプ場の整備費用を盛り込むようにこれから努力されていくということもお伺いしましたが、一方で、再開に当たって運営をどのようにしていくのかという課題も大きくあると思います。町内の活性化やアウトドア活動、自然活動や教育など、それらの問題とどのようにつなげていくのかという、運営していく上での課題が多々あると認識していますが、これらの課題を一つ一つ丁寧に解決させていくためには、以前から再三発言させてもらっていますけれども、縦割り行政の垣根を越えたチーム編成や取組が不可欠になってくると思っています。そのことについて町長に伺いたいと思います。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

行政をやっぱり進める上であっちだこっちだとか、よく言われることでありますけれども、そういうことをなくして、きっちり縦割りを外して対応してまいりたいと思っております。

質問 1番 松田健司

これで最後の質問になります。キャンプ場の議論を進めていく上で必要な一つに町民へのヒアリングが重要になってくると思うのですが、ただ、先日の社会教育課主催のワークショップにも参加させてもらった経験から話すのですけれども、最初の段階では大きな題材を掲げて広く浅くいろんな意見を聞くという手法は大事だと思うのですけれども、先ほど申し上げた課題が一つ一ついろいろ明確になってきていると思いますので、的を絞った上で先日行われたようなワークショップを複数回これからも開催していっていただきたいなという思いと、あと、それと並行して、前回も違う件で行われたと思うのですけれども、町民アンケートなども実施して多様な意見を集め、それを議論の参考にされていくことも必要かと思いますが、その辺について町長に伺いたいと思います。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

町民の方々の意見を聞く場所として、例えばこういったキャンプ場に絞ってまたワークショップを開くとかということではなくて、まちづくり全体としていろんな分野分野でご意見を伺うというところの手法を取っていきたいというふうに思っているところであります。ワークショップで報告を受けたのは、やっぱりキャンプ場としてあそこは必要だというところであります。ただ、キャンプ場もいろんな形がありまして、多くの子どもたち含めて家族でキャンプするだとか、グランピングが今はやっていますけれども、そういうキャンプ場にするのか、あそこをどういう形態にするのかというところは、今、検討しておりまして、構想がまとまり次第、町民の皆様方に周知したいというふうに思っております。

出典:広尾町議会 令和4年第4回定例会 2022年12月8日 議事録 PDF(9ページ) 間違いを知らせる