みんなの議会

広尾町議会 平成30年第1回定例会 2018年3月9日

「高規格幹線道路帯広・広尾自動車道」の現状と今後の見通しについて

2018年3月9日、広尾町議会の一般質問で、山谷照夫議員が質問し、町長 村瀨が答弁しました。

質問者
山谷照夫 議員
答弁者
町長 村瀨

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 6番 山谷照夫

「高規格幹線道路帯広・広尾自動車道」の現状と今後の見通しについて質問いたします。初めに、高規格幹線道路帯広・広尾自動車道の道東自動車道は、帯広ジャンクションから分岐し、広尾町に向かう80キロであります。2003年に帯広ジャンクションから帯広川西インターチェンジの間で供用開始となり、2015年3月に忠類大樹インターチェンジまで開通しています。この間、関係機関、関係団体等が早期延伸を訴えてきた地道な努力が報われたと思っています。平成29年10月28日の新聞報道によると、十勝の念願である忠類大樹から広尾間の延伸に向けて忠類大樹インターチェンジから広尾豊似インターチェンジ(仮称)までの15.1キロは新規事業化が決定されており、2027年度の開通を予定しているとのことであります。しかし、その先、豊似インターチェンジから広尾間の約13キロは、まだ事業化区間になっておらず、見通しは立っていないとのことであります。そのような中、帯広開発建設部は予定ルートで環境の調査実施中であり、ルート上に希少な動物が営巣していることが判明し、地元広尾では事業化がおくれるのではという不安もあるが、同開発建設部の道路計画課は、高規格道路は重要な物流ルートとなるだけではなく災害対策にも役立つ、今後、要望を最大限反映させたいとしているようです。町長は、さきに平成30年度の町政執行方針の中で、高規格幹線道路の整備促進については、今後も期成会を中心に豊似―広尾間の新規事業化と一日も早い全線開通を目指し、要請活動を行ってまいりたいと述べています。また、最南端にある広尾町では、帯広・広尾自動車道も早期延伸を求める声が高まっているとも報じられています。その報じられている中には、それはまず防災面であります。豊似インターチェンジは、天馬街道に接続される予定ですが、国道336号の豊似橋はその南にあり、昨年秋、9月中旬の台風18号では、豊似橋付近で道路が陥没し、広尾町は一時孤立寸前に陥った、2007年9月以来の通行どめとなったことは記憶に新しいと思います。また、広尾市街地と帯広方面を結ぶ国道336号の楽古橋は、唯一広尾の動脈であります。その楽古橋は海岸に近いため、もし想定されている巨大地震や巨大津波が発生した場合には、1本しかない楽古橋が通行どめや交通不能など混乱に陥り、広尾町は一時的でも孤立化、陸の孤島が避けられない事態を危惧しています。次に、物流面でありますが、近年わかるように大型車両の交通量が多くなり、交通安全面からも、また、重要港湾十勝港は流通拠点港としての役割も大きく、物流の高速ネットワーク、物流ルートとして災害に強い道路が必要となっていると思います。さらに、救急医療であります。本町は脳外科、産婦人科がなく、帯広市内の病院に緊急搬送するケースも多く、とかち広域消防局広尾消防署による2016年の救急出動306件のうち、帯広に搬送したのは42%であります。緊急搬送の時間は生死を分けるとも言われています。広尾にとって、救急搬送の帯広までの距離は変わりませんが、その時間を短縮することができると思います。そのためには、救急搬送の時間が短縮できる、安心して走れる道路が必要だと思います。また、広尾町と隣接する日高東部消防組合えりも支署は、国道336号が緊急搬送のルートでもあり、苫小牧に運ぶよりも40分短縮できるといい、通行どめになればロスは避けられないということであります。そして、観光面においても、本町の観光資源であるサンタランド事業の推進をはじめ、オール十勝フードバレー推進や日高との交流面を含め、交流人口増も見込め、広尾町の経済面にも効果をもたらすと考えます。以上、述べましたが、高規格幹線道路の豊似―広尾間の新規事業化と一日も早い全線開通を求めている広尾町の住民の声は少なくないという観点から、町長に次のことをお尋ねしたいと思います。1つに、忠類大樹インターチェンジから大樹インターチェンジ間の5キロは、2016年度に用地の測量、取得を進めている。2017年には詳細設計を行いながら、完成に時間を要する橋などから整備を始めたいとしているが、忠類大樹インターチェンジから広尾の豊似インターチェンジまでの区間を事業区間として昇格した経緯について伺いたいと思います。また、2017年から広尾町の豊似インターチェンジまで15.1キロの用地測量、設計を開始していますが、より具体的に現在どのような作業を行っているのか、また工事はいつごろなのか、工事期間として豊似インターチェンジまでどれくらいで完了するのかなど、タイムスケジュールについてを伺います。次に、豊似インターチェンジは天馬街道に接続する予定でありますが、豊似橋はその南にあり、広尾町は豊似インターチェンジから十勝港までの延伸を強く要望をこれまで行っていますが、今現在、どのような手続が進められているのか、延伸の可能性はどの程度あるのかお聞きしたいと思います。広尾町は、防災・医療・観光・物流面で十勝港までの早期延伸を求めていますが、高規格道路の測量、用地買収、設計等の作業がスムーズに進められていると思いますが、環境面も含めて心配されていることなどはないか質問をいたします。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

山谷議員の質問にお答えをいたします。高規格幹線道路帯広・広尾自動車道の現状と今後の見通しについてであります。まず初めに、忠類大樹から豊似までの事業区間昇格の経緯についてであります。この帯広・広尾自動車道の本町までの早期延伸につきましては、町内外の関係機関、関係団体の協力のもとに、その実現に向けて要請活動を精力的に行ってきたところであります。平成28年3月10日、国土交通省事業評価部会で審議され、予算化への対応方針が正式決定となりまして、忠類大樹から豊似までの間、新規事業として採択をされたところであります。当然議員おっしゃった防災、産業、観光、医療にも大きな効果があるところであります。次に、工事の進捗状況、スケジュール等についてであります。平成28年度につきましては、忠類大樹から大樹の区間で路線測量、道路の予備設計、橋梁予備設計、地質調査を実施しております。また、忠類大樹から豊似の区間での環境調査、これを実施しているところであります。29年度につきましては、忠類大樹から大樹の区間で用地測量、物件調査、環境調査、道路詳細設計、管渠の詳細設計、それから橋梁の詳細設計を実施しているところであります。平成30年度につきましては、まだ国の予算が成立していないというところで、事業の内容については公表されておりませんけれども、おおむね28年度の忠類大樹から大樹の区間で実施をしたのと同様な工事が見込まれているところであります。次に、今後の手続と広尾町までの延伸の可能性についてであります。今後につきましても、期成会を中心として豊似―広尾間の新規事業化の採択と一日も早い全線開通を目指して、要請活動を図っていきたいと思っているところであります。環境調査についてのお話がございました。道路事業による周辺の環境に及ぼす影響について調査をするものであります。実行可能な環境保全措置を講ずることによりまして、環境に及ぼす影響の回避、低減が図られるものであります。忠類大樹から豊似間におきましては、希少な猛禽類、オオタカ、ハイタカの生息が確認されておりますので、これらの生息に影響を与えることのないよう、事業を進める予定になっているところであります。以上、答弁とさせていただきます。よろしくお願いいたします。

質問 6番 山谷照夫

今、町長からお答えをいただいたわけでありますけれども、忠類大樹から豊似―広尾間までの進捗状況だとか現状等について、あるいは平成28年、29年についてのそういう進捗状況といいますか、タイムスケジュールも含めてお話がありました。それについては何となく見えているのかなというふうに、年数は別としましても、何となく今の説明を受けて、この3年ぐらいの間のことが見えたというふうに私は評価をしています。しかし、一番の問題の、この先、豊似から広尾までの区間についてはまだ見えないというか、見ることができないというか、そしてこの2、3年が28年から今いろいろと説明がありましたけれども、やっぱり私的にも今年含めてこの2、3年が大きな時期になろうかなと、私なりにそう個人的には思っています。そんなことで、先が見えないという共通認識にならざるを得ないのかなというふうに今お聞きして、私なりに思っています。そこで、町だけで進む問題でもなくて、いろいろなことに絡んだ道路の関係でありますから、ちょっと趣を変えまして、今、私のほうで、国土交通省のホームページによりますと、計画段階評価結果では、ご承知のとおり、大樹―広尾間のあれは解決すべき課題等と原因として、先ほども私述べましたけれども、防災・物流・医療が挙げられています。それはよく言われている、やっぱり広尾町の喫緊の課題であると私は思っています。それには何といってもまず防災面から、やっぱり災害に強い道路をつくるとか、あるいは物流面から先ほど言った高速ネットワークあるいは物流ルートの道路をつくる、それから医療面からは緊急搬送の時間短縮となる安心な道路をつくる、そして観光を含めてそれぞれ解決していくことが、広尾町の未来とまちづくりにつながるのではないかなと。いろいろありますけれども、この高速道路だけのことを考えると、こういう解決していかなければならない問題がやっぱりある。それが喫緊の課題だと私は押さえています。そのためには、豊似―広尾間の早期の新規事業化と全面開通が何としても不可欠であり、必須でありますと私は確信しています。ご承知のとおり、今年は広尾町は開町150周年を迎える節目の年であります。そのスローガンは知ってのとおり、150年、「つくる、つなぐ。広尾町」としていますよね。そこで、帯広・広尾自動車道が広尾市街、十勝港までつながったと仮定した場合、全線開通後のまちづくりを町長はどのような町にしたいとか、あるいはまた、どういうふうにどう未来につなげたいとお考えなのかをお聞かせしてほしい。以上です。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

今後の見通しでありますけれども、この帯広・広尾自動車道については、計画段階評価で広尾まで全線新規ですることが妥当だという評価のもとに豊似までの延伸が事業化になったところであります。ですから、前提としては広尾までつなぐのだという前提のもとに、15キロの忠類大樹から豊似までが事業化になったというところであります。すぐ引き続き毎年のように期成会でこの道路の要望をするのですが、道路局あたりに行くと、事業化になったばかりで何急ぐのですかと言われるのですけれども、現実的にはやはり調査をして、設計をして、現地着工をその区間が始まってから、次の事業化区間の要望がベストだというふうに言われているところであります。ですから、これまでもやっていますけれども、特に現地着工が30年度になるのか、31年度になるのか、まだ明らかでありませんけれども、現地、忠類大樹から豊似までの区間が現地で工事が始まったら、すぐ次の事業化区間の要望というのを力を入れてやっていきたいなというふうに思っております。それから、つながったときのまちづくりであります。当然、この道路につきましては、防災、物流、観光、医療、議員がおっしゃったとおり、この大きな効果が見込まれるわけでありまして、見込まれるというより、このことが必要だからこの道路だというところであります。ただつながればよかったねではだめなわけでありまして、つながった後、この町にこの高規格道路を通って、物流は十勝港ありますし、産業の面もありますし、医療もありますし、ただ、観光の面ではつながったから人が来るという、最初は来るかもしれませんけれども、やっぱり何か広尾にあって、その道路を使って広尾に来るという、その仕組みをつくらなければならないというふうに思っています。忠類大樹から豊似まで何年かかるのですかという話、ほぼ10年ぐらいと言われていました。では豊似から広尾まで何年というのは先が読めるのですけれども、でも一日も早く完成をしていただいて、そしてつながったときに、この広尾町がどんな形だったらみんなが道路を使って来てくれるのか、やっぱり観光振興、商工振興等々含めて、そういった魅力のある町にしなければ道路がつながってもだめなわけでありまして、そういった観点で今後のまちづくりを進めていきたいというふうに思っているところであります。

質問 6番 山谷照夫

今、町長のまちづくりに対する姿勢、考え方をちょっとお聞かせしていただいたわけですけれども、今、後半の部分で、10年ぐらいかかるとか、それでは町民から見ると、広尾まで来るのはどれぐらいかかるのでしょうかね、来るのかねなんていう、心配するのは当然だと思います。でも、町長も執行方針で言っているように、一日でも早くという言葉は、やはりずっと後世のためにはうたい続けていく、やっていく必要性があるというふうに私は思っています。そのためには、この高規格幹線道路帯広・広尾自動車道は、本町のまちづくりに必須の道路であって、関係機関と連携して要請活動を行ってまいりたいというふうに先ほど述べられました。その関連で、前に新聞にも出ておりましたけれども、帯広開発建設部の道路計画課も、高規格道路は重要な物流ルートとなっているだけではなくて災害に役立つということで、これからこの要望を最大限反映させたいというふうに力強く言っているわけですよね。それで、地元の町長として、最南端にある広尾町の町長として、平成30年度の町政執行方針においても、豊似―広尾間の新規事業化と一日も早い全線開通を目指した要望活動は何としても不可欠でありますと私は思っています。町長もより一層、再認識されていると思います。この2、3年もとっても大事な時期なので、より一層の要請活動を行うために、新たな決意をされていると私は思っています。さらに、大事なことなのですが、過去2回の住民アンケートで7割以上という住民の期待もあるわけで、豊似から広尾市街、十勝港までの全線開通は広尾町の切実な願いであって、最重要課題であると私は言い続けています。私も町民の一人として今後どうなるのか心配しています。でも、豊似―広尾間の新規事業化と早期延伸の実現化を期待している応援団の一人であります。最後になりますが、町長の意気込みを確認して終わらせていただきたいと思います。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

山谷議員のほうから、高規格道路のことにつきましてご提言がありました。本当に豊似まで事業化になるこの区間、本当に長い間かかったわけであります。この間、住民の方々の署名もいただきましたし、関係団体の要請活動も一緒に行ってきました。本当に多くの方々の地元の熱意が国を動かしたということでございます。やっぱり国に要請をすると、地元の熱意はどうなのですかというのは常に言われているところであります。それがゆえに、東京に出向くたびに常に国交省に出向いて要請活動を行ってきたところであります。また、十勝の期成会としても最重要課題としてこの問題、位置づけているところであります。この道路については、一広尾町の問題だけではなくて、十勝の地域振興として十勝を高速道路と高規格道路、十文字に結ぶこと、上はオホーツク管内から十勝港まで結ぶ、そして、札幌圏から釧路まで結ぶという、そういった十文字に道路がなるわけでありまして、その重要性というのは十勝の期成会としても最重要課題として位置づけているところであります。加えて、その終点の広尾町でありますから、なおさらのこと、この道路が来ているか来ていないかによって、本当に大きなハンデをしょうことになります。しっかりと一日も早く広尾までの高規格道路をつなげることが広尾町の地域振興につながる。特に命を守る道路と言われているところであります。防災、医療、本当に大事な道路だというふうに言われているところであります。今後も議会の皆様方はじめ、多くの関係機関の皆様方のご協力をいただきながら、全力を挙げて取り組む決意であります。よろしくお願いいたします。

出典:広尾町議会 平成30年第1回定例会 2018年3月9日 議事録 PDF(50ページ) 間違いを知らせる