広尾町議会 平成29年第4回定例会 2017年12月7日
広尾町の水産業が直面している状況とその対応について
2017年12月7日、広尾町議会の一般質問で、小田雅二議員が「広尾町の水産業が直面している状況とその対応について」質問し、町長 村瀨が答弁しました。
- 質問者
- 小田雅二 議員
- 答弁者
- 町長 村瀨
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです
質問 10番 小田雅二
今、広尾町の水産業が直面している大変な状況や、その対応について質問します。今年の秋サケ漁は、日本海側においては活況を呈していますが、私たち広尾町が位置する太平洋沿岸は記録的な、そして最悪の漁獲量となっています。管内3漁協の水揚げ量は、不漁だった前年の3割程度となり、過去最低を更新しました。北海道近海の漁獲量の大幅な減少等については、新聞報道にも頻繁に取り上げられ、関係者はもちろん、北海道全体としての大きな問題となっています。10年前の水揚げ量と比べると、サケはシロザケというふうになっていますが2分の1、ホッケは7分の1、イカは5分の2、サンマも5分の2と極端に減っています。一方、暖流を好むブリ等は約9倍、イワシも1.6倍、その他メカジキ、マンボウ、アンコウ等が出現している状況であります。さまざまな原因が考えられますが、地球環境の悪化の中において、特に日本近海の過去100年の海面水温の上昇率は、世界全体の平均値の約2倍で、今後も上昇されるとしています。一方、戻って、秋サケの漁の不振については、サケの稚魚として海へ出るころの数年前の海水温が低過ぎたためと言われています。私たちの町の基幹産業である水産業を取り巻く状況は厳しく、そして急激な変化を緊急のものとして重く受けとめ、学者、専門家、そして、漁業関係者など幅広く意見や経験談を共有することが必要ではないかと思います。そのためにも、関係自治体や漁業関係団体などと連携し、シンポジウムなどを開催し、今後の対応策を考えることが急務と思います。広尾町には漁業者だけではなく、水産業にかかわる加工業や流通などにかかわる方が多く、町の経済に与える影響は大きなものがあります。また、開町150年を迎えるに当たり、町の存続をかけてシンポジウムあるいはフォーラム等の開催と、その継続は最重要課題として捉える必要があると思います。町としての考えをお聞かせください。以上です。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
小田議員の質問にお答えをいたします。さきの行政報告で、漁業の生産実績状況について水揚げ額を報告させていただきましたけれども、秋サケの漁獲量につきましては、十勝管内の3漁港で1,110トンと台風による沈木の影響で不漁だった昨年の3,365トンの3割程度にとどまったところであります。広尾漁協では、前年比44.1%減の274トンの漁獲量となりました。秋サケは稚魚が海に出る春の沿岸の海水温が成長に影響されると言われておりまして、今年の不漁につきましては、3年前の春の海水温が低かったのに加えて、成長する北洋での餌不足、回帰する秋の日本沿岸の高水温が影響したものと考えられています。十勝・釧路管内におきまして、秋サケは海の漁獲だけではなくて、河川での採卵用のサケ捕獲が過去に例を見ない厳しい状況であり、本年度限りの処置として海区間をまたがる種卵移植を実施することになりました。今後も北海道、そして北海道さけ・ます増殖事業協会、地方独立行政法人北海道立総合研究機構と連携しながら、ふ化放流事業の着実な推進に向けて支援をしてまいります。水産業はお話がありましたように、水産加工での雇用、燃料、流通など、裾野の広い産業であり、本町の発展を支える経済基盤である漁業をこれからも引き続き支援をしてまいりたいと思っております。以上、答弁とさせていただきます。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
先ほど小田議員に答弁漏れがございましたので、答弁をさせていただきます。この事態に及んで、やっぱり原因究明等、情報を共有しながらシンポジウムの開催についてのご質問がございました。この関係につきましては、今、国、北海道、それから関係機関あげてこの原因究明に乗り出しているところであります。特に国会でもこのことが取り上げられました。北海道議会でも取り上げられたところであります。そして、今、北海道さけ・ます増殖事業協会、それから総合研究機構、ここのところもやはり深刻にこの問題取り組んでいるところでありまして、そういった機関と連携しながら、歩調を合わせることが大切かなというふうに思っているところであります。特に、このさけ・ます増殖事業協会会長は広尾漁協の組合長でありますから、しっかり情報交換しながら、進めてまいりたいというふうに思っております。よろしくお願いを申し上げます。
質問 10番 小田雅二
大分漏れていたみたいに感じるけれども、今すぐつくってきてくれたのかな。どちらにしろ、このことについては政策とか考え方の相違から来る質問ではないので、もちろんガチンコ対決とはならないと思いますので、私は積極的にあらゆる手だてというか、手段を使っていろんな方面から意見なり考え方なり経験談なり、何だかんだ参考になると思うので、ぜひともやっていただきたいと思うのですけれども、このことでちょっと戻ったような形で確認しますけれども、大樹とか豊頃の首長などとこの問題についてはとりあえず関係しているので、こういう方たちと対策とか、そういうことについて話し合ったり、お互い同情し合うということだけにはならないと思うのだけれども、そういうことがあったのかどうなのかということと、あと、町長自体も組合とか水産関係、加工業者の方とこのことについてやはり大変だ大変だという話だけに終わっているのか、あるいは何か対策なり検討なり、そういうことになったことはないのかということを1つ最初に聞きたいと思います。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
管内の4町村長とは、この秋サケ問題、本当に情報交換をしながらといいますか、もう周知のことなのでありますけれども、浜の大変な状況というところは、しっかり情報共有をして、振興局にも今後の対策などについてそれぞれ問いただしているところであります。振興局といたしましても、先ほどあったように、道議会の中でも質問があって、そこで答弁をしているところでありますけれども、やはり今の段階では、国の研究機関、専門機関に委ねて、そこで解明をするという、そんなところになっているところであります。また、地元の関係者の方々についても、やはりその状況については憶測とか新聞報道等で原因はこうでないかという程度の認識に終わってしまいますので、しっかりとした背景、それから専門機関等についてやはりそういった機関でいろんな調査をしていただくのが賢明かなというふうに思っているところであります。
質問 10番 小田雅二
セカンドオピニオンという言葉がありますけれども、今、町長が述べられたように、いわゆる国のお偉いさんだとか、関係機関のトップあたりがいろんな話をしてくるのは、それはそれでもちろん聞かなくてはいけないと思うのですけれども、私はやはりいろんな方面というのは、例えばうちはエンレイソウに関しては北大の大原先生にいろいろ教えてもらったりしていますけれども、同じように、やはり族議員ではないけれども、例えば北大の水産関係のところに、直接と言ったら嫌かもしれないけれども、いろんなセカンド、あるいはサードを聞くためには、いろんなことをやっぱりこれから大変になるときに、何か一つでもヒントを得るためにも、やってほしいと思うし、例えば非常に小さな一つの学生の卒業論文でもいいですから、そういうのにもこういうものがあったりする可能性もあるし、そこまで私は詳しく調べるべきでないかと思うのです。例えば外国の文献なんかも、例えばサンタランドの町、私たちの広尾町はノルウェーと交流もありますけれども、ノルウェーとか、いわゆる世界に目を向けて、広尾のようなところで、ところというか、広尾のようなところはないかもしれないけれども、やはりこういう環境の変化において水産業が非常に厳しくなっている。そういうことで、そういう原因とか究明とか、そしてまた、それに対応して、新しい形で漁業を、栽培漁業なのかどうかわかりませんけれども、そういう試みが全世界を探すとあるやにもしれないというふうに一縷の望みをかけて検討していく必要があるし、広尾町の町長、今お座りの町長は、広尾町の町長なのですから、広尾町のためを考えてあらゆることをやっぱりやってほしいし、そして先ほど最初の質問で言いましたように、もう150年の記念事業として、そこまで待つのでなくて、今すぐにもやるべきだと思うし、そして、もしできれば、150年のときもやってほしいし、これは1回2回で終わるものではないと思うし、この問題は、しばらくというか、かなり長く環境の変化もあるから続くと思うし、また、AIではないけれども、いろんな形で調査とかいうのも、いろんな形で進んでいくと私は思うのです。これだけ厳しくなっているのだから、やっぱり国を動かして、そういう形で町長はやるべきだと思うので、その辺、意気込みをしっかりと伝えていただいて、150年記念事業までには1回2回ぐらい、やりますとは言えないけれども、やりたいぐらいの希望でやっていただかないと、本当にこの広尾町、そんなにお金もかからないと思うし、やはりこれは私は、絶対という言葉は使うとまずいかもしれないけれども、絶対やってほしいし、やはり町長としてやるべきだし、何やらのやっぱり何かかんかのヒントが絶対あると思うので、ぜひともお願いしたいという意気込みをお答えいただいてきょうは帰りたいと思いますが、お願いします。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
期待に添えるかどうかわかりませんけれども、議員がおっしゃったとおり、本当にそのとおりで大変な状況であります。第1次産業、とりわけ漁業が基幹産業の本町であります。そういった意味で、秋サケの激減といいますか、記録的な数字であります。一番多いときの数字、3,890トンでありました。今年274トンであります。これだけ少なくなった秋サケであります。広尾だけではありませんけれども、そういった問題で、この秋サケによらず、全国の水産業、ここの魚の異変といいますか、このことに関しまして、大変重要な今問題になっているところであります。もっと大きくいえば、地球規模でやっぱり環境が変わってきている。その1つがこの水産業ではないかというふうに思っております。農業も気候が変わって米が物すごくおいしいとか、本当に地球規模で環境が変わってきている問題であります。とりわけ本町にあってはこの漁業の問題であります。そういった、今、議員おっしゃったとおり、大変な重要な問題でありますから、やはり何といっても、本町が主体的にやるのも大事な問題でありますけれども、このことを地球規模、日本規模の全国的な規模の問題に関しましては、しっかりとした研究機関等々と歩調を合わせながら、特に情報を得ながら、もしこのことが、サケが今後見通しがなければ、議員おっしゃったように次のやっぱり展開も町として、それから関係者と一緒に連携しながら、歩調を合わせながら考えていかなければ、漁業者の生活を守れませんので、そういった意味ではしっかりとした情報を得ながら、次のやはり漁業振興がどうあるべきかというところを関係者と連携しながら進めてまいりたいというふうに思っております。よろしくお願い申し上げます。