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広尾町議会 平成29年第1回定例会 2017年3月9日

流木捕捉工、通称流木どめの設置と沿岸漁場の海底に沈んだ沈木回収処理事業の継続、拡大について

2017年3月9日、広尾町議会の一般質問で、志村國昭議員が「流木捕捉工、通称流木どめの設置と沿岸漁場の海底に沈んだ沈木回収処理事業の継続、拡大について」質問し、町長 村瀨が答弁しました。

質問者
志村國昭 議員
答弁者
町長 村瀨

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 5番 志村國昭

私は、流木捕捉工、通称流木どめの設置と沿岸漁場の海底に沈んだ沈木回収処理事業の継続、拡大について国・道への要望を強く求めるべきと思い、町長の考えを伺います。昨年8月、本町は、大雨による河川洪水で大量の流木が発生し、海域への流出、漂流、また海底に沈んだ沈木などにより、基幹産業である漁業へ甚大な影響を及ぼしました。漁業生産は近年にない大幅な落ち込みとなり、漁業者の生活はもとより、町内経済に与える影響も大きいと思います。漂流木、また、海岸への寄り木については関係者の努力で迅速に撤去、処理されたと聞いておりますが、沈木の回収処理事業は国の支援を受け、地元漁船がかかわって2月に実施されたものの、事業実施の区域がごく一部に限定され、ほとんどの海域では未実施の状況とのことであります。この事業については、町政執行方針の中で国・道に対し事業の継続を求めていくとのことでありますから、早速行動に移っていただくことを期待しております。さて、自然災害は予測不能とはいえ、今回の災害を経験し、弱点が明らかになったこと、また、産業、特に漁業への被害軽減対策として少なくとも何が必要なのか見えてきたのではないかと思います。その対策の一つに、河川における流木捕捉工が挙げられると思います。私も実際現地を見ましたし、また、NHKの災害ドキュメンタリー番組で音調津川に設置された流木捕捉工の機能と効果が紹介されました。この工作物が下流域や海域に流出する前に流木を捕捉することで、流木に起因する被害を軽減することができることを強く印象づけられました。特に広尾町は河川の多い土地柄ですから、この工作物は有効な手段ではないかと思い、国・道に設置要望を求めるべきと思いますが、町長の考えを伺います。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

志村議員の質問にお答えをいたします。昨年8月の連続台風により、河川から流れ出た大量の流木が海底に沈下した影響で、十分な漁業活動が行えない状況となり、さらには漁網被害が多額に及んでいるところであります。台風の災害対策として、今年度平成28年度に限り、地元負担がなく全額国費による水産多面的機能発揮対策事業を活用して、海底に沈んでいる沈木の回収、処理を行っているところであります。この事業は、まず活動組織を組織して町との協定を結び、活動エリアを定めて事業の前後にモニタリングを実施することが定められております。一つの事業の上限額の縛りがあるため、作業の実施面積が限られたものになり、町全体として沈木の回収、処理が思うように進められていない現状にあります。この沈木が海域の広範囲で漁業に影響を及ぼしていることから、来年度以降も沈木の回収処理ができるように関係機関と連携を図りながら、北海道、国に要望していきたいと考えております。流木どめにつきましては、8月の台風での河川増水時に現場を見てその効果を検証しているところであります。流木どめの維持管理をしっかりやっていただくことは、北海道にお願いしているところであります。新たな設置につきましては、関係機関と協議しながら要望してまいりたいと考えているところであります。以上、答弁とさせていただきます。

質問 5番 志村國昭

沈木の回収処理事業なのですけれども、今回、国の支援事業では、今、町長の説明にあったように、予算も限られたということで、ごく限られた海域にとどまったのかなというふうに思っております。また、地元漁業者からのヒアリングをもとに綿密な情報共有がなされたのかと、なされた上で的確なポイントで実施されたのかということについて、疑問視する関係者の声があるのも事実であります。机上の話では、なかなか効果は上がらないというふうに思います。ただ、いろいろ議論している時間的な余裕がないというのも事実だと思うのですね。というのは、この海域を利用したさまざまな漁業が営まれているわけですから、とにかく早急にこれらの事業が続けられるように要請していかなければならないかなというふうに思います。もう既に町長動かれていると思いますので、ぜひ管内4町3単協とともに行動を起こしていただきたいと思います。それから、流木捕捉工の件ですけれども、私も実際に見てきました。音調津の川では、両方の川にあるのですけれども、大量の流木が流れてきて、それを流木どめがしっかり受けとめているというような状況でした。それから、広尾川についてなのですけれども、この工作物が設置されているふ化場のあるほうの東広尾川ですけれども、それより設置されていない砂防ダムが多くある西広尾川のほうからの流木が多かったように見受けられました。実は、私の趣味ということもあるのですけれども、昨年7月に機会があって、町内の各河川、何河川か上流から下流まで徒歩で見てきました。普段ほとんど人が入らない河川を歩いたのですけれども、そのときは、4月の大風で風倒木がかなりの数があって、ひどい状況だなというような印象を受けました。8月にああいうような状況になったわけですけれども、10月にも気がかりで何か所か歩いて見てきたのですけれども、7月に見たときよりはやっぱり相当風倒木が流されたなという印象はあったのですけれども、これから流木の予備軍となり得る風倒木がまだまだ河川敷にたくさん残っている、そんな状況で、私自身すごく不安に感じました。恐らく、今、町長の話にもありましたように、この工作物の機能や効果については、町長も目で見ていろんな検証をされていると思いますけれども、私は昨年のような流木による漁業被害を軽減するための有効な手段だと思いました。町長も見たり聞いたりして、どのように評価されたか、もう一度ちょっとお願いしたいと思います。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

最初に、沈木の関係でありますけれども、国の事業で1,960万円という限られた事業でやっております。面積が140ヘクタール、2,800メートル掛ける500メートルという、海の中では本当に限られた区域の箇所でやっているわけであります。しかし、沈木の箇所につきましては、漁業者が、特にシシャモの漁をする人たちが、網をひっかけているわけでありますから、海図にそのポイントポイントをきめ細かく落としているわけでありまして、それに基づいて漁業者がそれぞれ船を出して今やっているのですが、なかなか思うように沈木が上がってこないということも聞いております。しかし、実際現場でやられている方は、シシャモ部会の方、エゾバイ部会の方、それからホッキ部会の方、定置部会の方、それぞれ船に乗り込んで沈木の処理を行っているのですが、なかなか本当に限られた事業費しかありませんので、引き続き今年度29年度も国に対して要望してまいりたいというふうに思っております。今年、全額国費でやっておりましたけれども、水産多面的機能発揮事業というのは最初は全額国でやるのだけれども、2年、3年目は地元の負担金が出てくるだとかという事業なものですから、特にここのところ、やっぱり災害でありますから、災害対応でしっかりとしたことをやっていただきたいということを今、強く北海道、それから国に向けても要望しているところであります。それから、流木どめの関係であります。議員おっしゃったように、本当に流木どめ、格子状のものが河川に入っているその施設については、見事にそれにひっかかって水だけ流れるという、そんな大きな効果が私も検証しているところであります。何といっても木を下に、海に流さないこと、これが大前提でありまして、北海道の担当の方とも話をしているのですが、やはりそういう作工物の設置がやっぱり望ましいというふうに言われているところであります。あわせて、やはり河畔林の木を伐採する、これも大事かなというふうに思っております。何といっても、今、道路を走っていても河畔林、水が出たところ、立木倒れたところはきれいになって、川幅が本当に一面広くなっておりますが、あの状態をやっぱり保つことが大切かなというふうに思っているところであります。しっかり国に、まだ上流には議員おっしゃったように風倒木があるということでありますから、その木が出てこないような、そんな河川に流木どめの設置、しっかり北海道に要望してまいりたいというふうに思っているところであります。

質問 5番 志村國昭

昨年の台風の被害を受けて、特に洪水の関係なのですけれども、先般新聞で報道されていましたけれども、北海道開発局と道が設置した有識者会議において、温暖化によって洪水のリスクが高まるという認識が示されたようです。既存の堤防やダムなんかのハード施設では、守れない洪水が発生するという認識を持たなければならないということなのですね。新規の治水施設整備の必要性も示されたようです。そこで、これは大事なことなので最後に言わせていただきたいのですけれども、現在、広尾町の各河川に設置されております砂防ダムなんかについては、既に土砂で埋まっているという状況なのですね。本来、放水口から流れるはずの水が、完全にその放水口が目詰まりした状態で、水は全部ダムの上から流れているというところが多く見られるのですね。少し河川の水が増水したときなんかも、流木だとか土砂は当然ダムの上を流れるような、そんな状況で、どんどんどんどん下流のほうに流されている状況です。ですから、今のままでは役目は果たされていないのではないかなと思います。これはやっぱり設置者にぜひ実態を調査していただいて、本来の機能が果たされるように復旧することだとか、古いダムなんかについては、今ほとんどのところでスリット式に改良するという事業が行われているのですよね。そんな措置を講じていただき、プラス流木捕捉工の早期設置とあわせて要望していくことも大事ではないかなと思うのですけれども、それについてはいかがでしょうか。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

議員おっしゃるとおりでありまして、現在設置されている砂防ダムにつきましても、やはり維持管理が悪くて土砂が堆積、効果が発揮されていないという状況にあります。このことは、それぞれ北海道の担当者も現場を見て、それは確認をして認めているところであります。北海道も河川の管理に予算配当がなかなかないというのも現実でありまして、この災害を受けて知事も、プレス発表のときにも、記者会見のときにも、やはり今後河川管理もしっかりしなければだめだというところ、発表しておりますので、それを受けて河川の倒れた木、流れた木、全て撤去をした、前例にないだけのことをやっているわけであります。今後におきましても、今後の対策として、今、議員がおっしゃったようなことをしっかり北海道に要望してまいりたいというふうに思っております。

出典:広尾町議会 平成29年第1回定例会 2017年3月9日 議事録 PDF(4ページ) 間違いを知らせる