浜中町議会 令和8年第1回定例会 2026年3月5日
湯沸山の鹿対策について
2026年3月5日、浜中町議会の一般質問で、川村義春議員が「湯沸山の鹿対策について」質問し、農林課長 渡邊馨が答弁しました。
- 質問者
- 川村義春 議員
- 答弁者
- 農林課長 渡邊馨
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 川村義春
湯沸山の鹿対策についてであります。これも令和7年3月定例会で聞いておりますけれども、改めて聞きます。1年もたたないうちに相当増えているという話ですが、湯沸山に生息するエゾシカについて、増え続けている状況の中でもくくりわなだけで駆除することになるのでしょうか。また、3か年分くらいでいいので、これまでの駆除実績と現在の生息数がどのくらいなのか、今後の対応についてお伺いをしておきたいと思います。
答弁 農林課長 渡邊馨(農林課長は2026年3月まで)
お答えします。霧多布湯沸地区は国設鳥獣保護区に指定されていることから、環境省の許可を得れば銃器や現在行っているくくりわなによる有害鳥獣駆除は可能ですが、現状の対策としましては、銃器による駆除は実施しておりません。その理由としましては、今年度、昨年度と、2度にわたり酪農学園大学と協働で湯沸地区における捕獲手法について地元住民の参加の下で検討会を実施したところでありますが、銃猟を行うに当たり、地元住民の合意なくして実施できないこと、現在、銃器による駆除に難色を示している住民の方もいるということがあります。さらには、湯沸地区共生保安林内にオジロワシの営巣地があり、発砲音により繁殖の妨げになることも懸念されることから、銃器による駆除は行っておりません。なお、猟友会にも検討会に入っていただいておりますが、これらの問題がクリアしなければ銃器での駆除は厳しいという意見もいただいております。続きまして、くくりわなによる駆除実績についてお答えします。令和3年度からくくりわなによる有害駆除を実施しておりますが、令和3年度は10頭、令和4年度は9頭、令和5年度は10頭、令和6年度は28頭、令和7年度は、先日時点の速報値でございますが、25頭、合計82頭の駆除を行っております。続きまして、生息数につきましては、昨年9月に2日間をかけて酪農学園大学との協働で行った霧多布半島内の鹿の生息数調査では、初日に73頭の鹿が確認できました。参考までに、過去に行った調査の結果でございますが、令和5年度が50頭、令和6年度が40頭、いずれも11月に実施しておりまして、鹿の餌が豊富にある夏場は半島内にとどまっており、初冬から湿原に移動し始める傾向があることから、令和7年度につきましては早めて9月に調査を行った結果、生息数が多かったことが確認できました。最後に、今後の対応につきましては、既に実施しておりますが、一つ目は、くくりわな猟に従事するハンター数を増やし、わなの稼働個数を増やしております。二つ目の対策としましては、こちらも既に行っておりますが、大橋を利用して鹿が往来していることを確認しております。GPSカメラをつけた鹿が移動しているということで、その行き先を確認しますと、暮帰別の前浜を抜けて榊町方面に行っていることが確認できておりますので、移動先である榊町でのくくりわなによる駆除を開始しております。
質問 5番 川村義春
大変詳しく説明をいただきました。銃器による駆除については、やる気になればできるけれども、地域住民の合意が得られないからくくりわなを続けているということでした。時期が変われば考え方が変わるということもあります。今の情報から聞きますと、73頭にまで増えているということでした。前は30頭ぐらいだったのです。それが子どもを産んでどんどん増えていますし、榊町正面から大橋を渡ってきて、交配し、どんどん増えており、73頭にまでなっています。そういう状況が地域の人方の目に止まれば、何とかならないのかと思いますし、湯沸1番地の急斜面から鹿が何頭もだっと下りてくるのです。そこに車がいたら事故ですよね。そういうおそれもあるので、鹿の数を減らしてくれという地域の声は切実なのです。そういうことも含めて、再度、地域の住民の方々と協議してください。オジロワシの住んでいないところで海に向かって撃つのであれば大丈夫だと思うのです。1番地の奥のはまなすロードの左側の海岸面に行きますと、固まって20頭も30頭もいるのです。そういうものを見ると、ここから撃てるのではないかと思うのです。道路から撃ったら駄目だということもあるのですが、人家が全くないところであればどうなのかということも含め、地域住民と話し合ってみる必要があるのではないかと思います。猟友会の方についても、人家の近くでは撃たないでくれ、くくりわなで対応するので、人家に影響がないところにいる鹿について駆除できないかという協議をぜひしてもらいたいなと思っています。これは、湯沸地域のみんなの声ということではなく、一部の人の声ですけれども、言われたら対応しなければいけないと思うので、代弁するわけです。厚岸によく行くのですが、厚岸の本町のほうに行きますと、日中でも鹿が群れて、学習しているものだから、横断歩道を渡るのです。びっくりするぐらい慣れています。そして、地域の人方は庭に花やオンコの木を植えているのですが、それも全部で食われてしまうということで、今、囲っているのです。私の家のところにも鹿がたくさん来るので、花畑は全部囲っています。霧多布のまちの中がそういう実態になってしまったら、観光客が珍しいと来るような話ではないです。地域の声は見逃してはいけないなと私は思うので、再度対応をいただきたいなと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 農林課長 渡邊馨(農林課長は2026年3月まで)
お答えします。地域の声という観点からしますと、先ほど申し上げた榊町地区については、地域からの要望があったことに伴って駆除を実施しております。ただ、大前提としまして、浜中町は言うまでもなく観光のまちでもございます。榊町で実施している箇所につきましては、木が繁茂している陰でわなを仕掛けて、決して観光客の目につかないように実施しております。私一個人の思いでは、本来であればMGロードもやりたいのですが、あそこは道路から湿原が見渡せることから、そういった箇所ではできないと判断して、唯一できる箇所として榊町の山寄りの箇所を選定して行っております。住民の声につきましては、先ほど申し上げましたけれども、湯沸地区は、2か年かけて酪農学園大学と一緒に討論会を行っていまして、令和8年度も秋に開催予定でございます。その際も、地域の方々、猟友会の方、酪農学園大学、そして、役場の者、先ほどちらっとお話がありましたオジロワシを監視されている方も一緒に入ってもらっておりますので、そういった協議の場の中で、どこであればできるということも含め、今後、継続して協議してまいりたいと思っております。
質問 5番 川村義春
農林課長から前向きな答弁をいただきました。ぜひ、やってください。MGロードの話もされましたが、面と向かって、川村議員、あそこはできない、私はそういうことは言えない、あそこは第1種特別区域の中だから取れないと言われたので、私は今までやっていません。榊町地域についても要望があったけれども、道道だから、国道のようにやってくれという話があって、多分、町は道に申入れをしていると思うのです。町がそういうことをやるのは無理なので、仲の浜・琵琶瀬地区はナショナルトラストと連携して電気柵をやったというだけのことです。それでも、鹿は学習して、少しの間があれば潜って出るのです。それでも、干場に置いていくふんが少なくなったという有効性もあるので、ぜひ、今答えてくれたように取り組んでいただきたいと思います。次の質問に移ります。