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浜中町議会 令和4年第1回定例会 2022年3月10日

津波避難施設の基礎資料と特措法の改正について

2022年3月10日、浜中町議会の一般質問で、川村義春議員が「津波避難施設の基礎資料と特措法の改正について」質問し、防災対策室長 石塚豊、町長 松本博が答弁しました。

質問者
川村義春 議員
答弁者
防災対策室長 石塚豊、町長 松本博

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 川村義春

通告に従い一般質問を行います。質問事項は大きく3項目であります。最初の質問事項は津波避難施設の基礎資料と特措法の改正についてであります。質問内容は3点です。1点ずつ質問してまいります。まず1点目、津波避難困難地域住民の避難対策は新しい津波浸水想定の公表を道から受けまして、徒歩による具体的な避難対策の検討を進めていると12月定例会で答えております。その検討内容を復唱していただきたいと思います。

答弁 防災対策室長 石塚豊(防災対策室長は2023年9月まで)

お答えいたします。津波避難困難地域の避難対策につきましては、昨年10月に設置いたしました浜中町、津波避難困難地域の避難対策検討会において議論を進めております。この検討会でありますけれども、防災対策の専門家の参加をいただきましてこれまで2回検討会を開催してございます。検討会ではまず初めに避難困難地域における避難施設設置の候補地の選定をしておりまして、暮帰別、新川東地区では4カ所、新川西、仲の浜、琵琶瀬親睦地区は7カ所を候補地として、この候補地の中から概ね半径500m圏内を避難地域として候補地を絞り込む作業を進めてございます。現時点では暮帰別、新川東地区で3カ所、新川西、仲の浜、琵琶瀬親睦地区で3カ所が必要であると想定されております。次に、避難施設の内容でございますけれども、昨年7月に公表されました津波浸水想定における基準水位を目安にこの水位をクリアする形で考えてございまして、例えば霧多布高等学校の校舎、あるいは総合体育館の屋上は既存施設として利用できるのではないかということ。それと、基準水位をクリアする施設がない候補地につきましては、新規の避難施設を検討している状況でございます。この新規の避難施設につきましては冬季間あるいは悪天候を考慮いたしますと、室内避難が必要になるということ。また、普段利用する複合施設、こういうことも考えられますけれども、検討会としては逆に避難施設の要件を満たすために使いづらい施設になるという懸念がございますので、単純に検討会としては津波避難に特化した施設を検討しているということでございます。次に施設の構造でございますけれども、鉄骨の太い柱で組み立てる方式、これと鉄筋コンクリートの柱で建設するという二つの方式が考えられるということで避難場所の高さにつきましては、基準水位が概ね7mから8m程度となっておりますので、避難場所の床面積は9m以上必要ということ。またその屋上の部分に避難スペースを確保する必要があると考えてございます。次に収容人数でございますけれども、想定する対象区域の人口を考慮いたしまして、1施設当たり100人から150人程度が考えられると思いますけれども、対象人口が極端に少ない地域もございまして、こちらについては津波救命艇、こういうものも考えられるのではなかろうかということでございます。以上、申し上げましたとおり現時点での検討会の検討内容でございますけれども、今後、さらにこれらの議論を進めながら検討会としては報告書という形にまとめて町サイドに提出をしていきたいと考えてございます。

質問 1番 川村義春

ただいま防災対策室長から詳しくご説明を受けました。この前の12月定例で答えた内容、これにプラスして津波避難困難地域の避難対策検討会で2回実施したということですから、12月以降ですよね。ですからその中で先ほど言われたような構造の関係だとかそういった避難場所の選定が話し合われたのかなと思っています。そういうことで、順次検討されていることがわかりましたので了といたします。2点目に入ります。千島海溝沿いの巨大地震対策の特措法の改正が第208回国会ということで1月17日に招集されまして、会期は6月15日までの150日間でありますが、この中で議員立法の形で成立を目指しているということであります。改正内容については、首相が津波の危険が特に高い地域を特別強化地域に指定をして、避難施設などの整備に要する国の補助率を現行法の2分の1から3分の2に引き上げる内容であります。12月定例会ではこれが決まれば4年度中に町として国の同意を得て津波避難対策緊急事業計画を作成し、5カ年計画で緊急事業の実施は可能であると答弁されていました。この緊急事業実施の具体的な制度とその内容について説明をいただきたいと思います。

答弁 防災対策室長 石塚豊(防災対策室長は2023年9月まで)

お答えいたします。この緊急事業実施までの流れを説明いたします。千島海溝沿いの巨大地震の特措法につきましては議員おっしゃいますとおり今国会におきまして南海トラフ特措法並みの改正成立を目指しているということで承知をしてございます。この改正の主な内容でございますけれども、市町村におきましては国の基本計画の改正、それと、特別強化地域の指定を受けまして町の地域防災計画に現在記載されております推進計画を改正して、具体的な事業につきましては津波避難対策緊急事業計画を道との協議、それと国の同意を得て作成するということでございます。その後、国の財政の支援を受けながら事業を進めていく形になろうかと思ってございます。それで南海トラフの特措法の関係でございますけれども、これは平成25年の11月に法律が成立いたしまして、その1カ月後に法律が施行され、さらにその3カ月後の平成26年3月、成立から4カ月後に国の基本計画策定と特別強化地域が指定されたということでございます。ですので南海トラフにつきましては平成26年4月から平成26年度以降の年度を初年度とする緊急事業計画が各市町村で作成されて避難施設などの整備がされたということでございます。この津波避難対策緊急事業計画でございますけれども、津波から逃れるための避難場所の整備、あるいは避難道の整備が中心となりますけれども、計画の項目といたしましては施設の名前、それと事業量、事業費、計画期間ということでございます。計画期間につきましては特に法律上の定めはございませんけれども、概ね5カ年程度を対象としているということでございます。本町におきましては、現在の特措法の動向からいきますと令和4年度中の計画の作成は想定されますけれども、具体的な事業内容につきましては先ほど答弁いたしました検討会の内容などを踏まえて適切に計画の作成を進めていきたいと考えてございます。以上です。

質問 1番 川村義春

ただいま津波避難対策緊急事業計画の内容について説明をいただきました。仮に5カ年計画を作っていくと4年度に策定をして具体的に検討会で話合われている内容を盛り込むと。この場合、私も資料として昨日送ってもらったのですよ。津波緊急計画に基づく対策だとか、フローの関係を送ってもらって今話をされたとおりだなと思っていました。具体的には津波からの避難の要に供する避難場所の整備、避難場所への避難の要に供する避難経路の整備、集団移転促進事業及び要配慮者施設の移転整備という内容が盛り込まれておりまして、事業のイメージとしては津波避難タワー、津波避難ビルの整備、それから積雪寒冷地を考慮した防寒機能付きの避難施設の整備などということで、現行法では2分の1だけれども、これを3分の2に国庫負担率を引き上げていくという内容でございます。南海トラフの部分については特措法が3分の2に引き上げられて、その残りを県がほとんど負担したという状況で市町村にとっては非常に作りやすかったということです。そんなことで、本町におきましてもこの特措法が成立した後の財源対策はやはり国や道に対して陳情しなければならないと思っているのですけれども、3分の2の補助をもらって、その3分の1をほとんど道に持ってくれというのは虫がいいと言えばそれまでなので少なくてもその残った部分の2分の1を道で持ってもらいたいと。残りの2分の1については町で起債を使うとか一般財源は余裕があれば一般財源で対応となるのでしょうけれども、計画でいくと新川西地区から琵琶瀬地区までの間については3基ぐらいという話ですから、1基あたりやはり2億円はかかると。そんなことからすればいい制度だけれども、最終的には交付税措置があるような起債を考えなければならないなと思っていますので、その辺の考え方について再度説明をいただきたいと思います。

答弁 防災対策室長 石塚豊(防災対策室長は2023年9月まで)

お答えいたします。財源の関係でございますけれども、やはりこの緊急事業を進めるにあたって財源問題は非常に重要な問題であると。そしてまた、国や道の支援が必要であると考えてございます。それで先ほど来お話ありましたとおり特措法で、補助率が3分の2ということで、これでいくと3分の1は地元負担になり、現在、町の単独事業でございます。緊防債は100%充当の70%交付税バックと、基本的には国のほうで負担してくれるというのはさほど変わらない状況に実はございます。この3分の2を適用しながら残りの3分の1をどうしていけばいいかということで、考え方としてはやはり議員おっしゃいますとおり道の支援、あるいは例えば国の起債がありますが、この補助事業に使える起債をもっと拡充していただくだとか、普通であれば単独事業でしか使えないような起債を補助事業にも使えるようにしてもらうとか。そして交付税バックがある有利な起債を使えるようにするだとか、そういうことを私どもとしては求めていきたいと思ってございます。北海道につきましては現在のところ、財政的な支援はないということでございますけれども、実は北海道の方は年内を目処に、減災目標を策定するというお話をお聞きしております。その減災目標を達成するために北海道として何が必要か、それはやはり市町村に対する支援ということになります。そこら辺も北海道に対して訴えていきたいと、財政支援を求めていきたいということになります。この緊急事業でございますけれども、やはり町だけでは財源に限りがありますので、関係する市町村なり、関係者と連携をとりながら国、道に陳情あるいは要望含めて働きかけを行いたいと考えてございます。以上です。

質問 1番 川村義春

大変前向きな答弁でございました。3分の1の残る部分については本当に道の支援がだめであれば、全額、交付税措置がある起債を使わせてもらいたいという要望をやはりすべきだと私は思うのです。これは道を通じて道も一緒になって国に要望すると。そうしていかないと最終的には南海トラフの場合は、県が3分の1出したわけですから、それだけの財源はたぶん道にはないと思うのですよ。地域振興補助だけで町村がたくさんありますから、そういった意味ではせいぜい出しても昔でいくと私が覚えているのは5000万円ぐらいしか出せない。一つの事業に対して。だからそういったことではなくて、先ほど言ったようなことを緊急にスピード感を持って要望活動を続けていただきたいと思います。3点目に入ります。高台や避難ビルなどがない津波避難困難地域については、新川西地区、仲の浜、琵琶瀬親睦地域であります。暮帰別、それから新川東地区の特に新川東地区については霧多布大橋と潮路橋が落ちない限りは霧多布に避難したほうが早いということで、そっちの方に逃げられるのかもしれません。暮帰別については、霧多布高校を新年度予算で設計なりを考えると。それから総合体育館の屋上も使えるということからすれば、この3地域が取り残されるわけなのです。本当に高い建物がないこの沿岸3地域には住民基本台帳の3月末で調べさせていただきましたけれども、約330人いるのですよ。そんなことで、そこに住んでいる人たちの命を救うには、この避難タワーの建設が有効とされています。現に南海トラフ地震の津波対策では数多くの避難タワーが設置されている。この前も言いましたけれども、高知県の黒潮町では地盤の高さから9mや国内最大の22mの高さまでのタワーがそれぞれあるのですけれども、6基がもう既に建設されて、いつ津波が来ても逃げられるような体制ができております。そんなことで、本当に近々に津波が来る可能性が非常に高まっているなかで、一昨日、3月8日のNHKの番組、6時20分頃からのホットニュース北海道で、東日本大震災から11年、北海道、次の大震災に備えるという番組で、なぜ進まない避難施設の整備ということで、厚岸町の現状について放映がされておりました。津波から命を守る避難ビルやタワーはこれの設置によって8割の命が救われるということでありますけれども、なかなか整備が進まない現状これは市町村の課題、厚岸町長も言っていましたけれども、やはりうちの町長の言っているとおり財政が一番問題なのです。ですから、単独での建設はほぼ無理だろうと。この庁舎については緊防債を活用して作りましたけれども、私はその制度でもいいのではないかと前回も町長とも話ましたけれども、今、国の方で特措法が今国会中に成立しそうだという動きを得て有利な補助制度を使って、起債残高を増やさないことによって経常収支比率もおさまるのだろうということを考えれば、補助金をもらってやったほうがいいのかなという考え方に変わりました。そんなことで、厚岸町長は本当に単独では無理だから国の財政支援が必要だと、これは町民の命を守るのは行政の責任ですと言い切っていました。そんなことで津波避難困難地域住民の命を救う最後の砦である避難タワー建設計画について伺いますけれども、先ほど一部、室長からお答えがありましたけれども、建設規模、構造、設置基数、場所などの概要と予算措置、建設までのスケジュールなどについて町長から実効性のある答弁をいただきたいと思います。よろしくお願いします。

答弁 町長 松本博(町長は2023年9月まで)

お答えします。先日、NHKで報道された若狭町長のインタビューがありましたけども、本当に私もそうだと思っています。その通りだと思っております。厚岸町のことを言うわけではないですけれども、厚岸町の方がそういう意味では避難タワーはすごく必要なところがうちよりも多いのではないかという気はします。人口も多いですから。そんなことからすると、これから、この避難タワーの建設については今まで答弁したとおり、専門家を交えた部分で議論させてもらっていますし、これからもしていきたいと思っています。その中で、町としても緊急事業計画を当然4年度、まとめていきたいと思っていますし、地域との協議、それから議会にもお諮りしながら、国や道の支援をしっかり受けて、事業を実施したいと考えています。そういう意味では、厚岸町長含めて関係する町村含めて強く道の方に要求していきたいと思っております。本当に予算措置については、確かに特例措置として3分の2はありますけども、緊防債とそんなに変わらないような中身になっていますから、しっかりこの運動を続けて少しでも負担が少なくなる、そしてまた、これまで防災事業をやってきました。この庁舎建設もしっかりできましたし、それと、防潮堤の嵩上げもできてきました。次はそこの部分だと思っております。散布の道路も避難道路もまだ完成はしていませんけれども、段々特措法までたどり着きますから、これからできますから、その後しっかりやっていきたいと思っています。これからもしっかり地域と検討会も含めて、協議して進めていきたいと思っております。以上です。

質問 1番 川村義春

町長から今答弁いただきました。町長の執行方針の中で人を救う対策を重点にハード、ソフト面から取り組んでいくという力強い執行方針がありました。ただ、津波避難困難地域からの避難対策については専門家を交えた検討を進めてまいりますということだけなのですよね。やはり今度はもう明確に私はこの3地域については、避難艇はないと思っているのですよ。避難タワーしかないと思っているから、私10年来続けて何回も言っていますけれども、それしかないと思っていますので是非スピード感を持って、今、町長が言われたように要望活動も進めていただきたいなと思っております。そういうことを申し上げて次の質問に移りたいと思います。

出典:浜中町議会 令和4年第1回定例会 2022年3月10日 議事録 PDF(2ページ) 間違いを知らせる