みんなの議会

浜中町議会 令和3年第1回定例会 2021年3月11日

漁業者の新規就業者を受け入れる条例の制定について

2021年3月11日、浜中町議会の一般質問で、加藤弘二議員が「漁業者の新規就業者を受け入れる条例の制定について」質問し、水産課長 細越圭一、町長 松本博が答弁しました。

質問者
加藤弘二 議員
答弁者
水産課長 細越圭一、町長 松本博

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 加藤弘二

2項目にわたって質問したいと思います。1項目は、漁業者の新規就業者を受け入れる条例の制定について。2項目は、新庁舎の展望所を浜中町の景観の一つに活用してはどうかという質問であります。それで1項目なのですけれども、私の前に質問された3番議員さんと同じ項目で、新規に漁業をはじめる方への支援制度ということで、前の議員が質問しましたが、私3番議員が相談して出そうやと言ったようなことは全くありません。それだけに、彼は漁業者で漁師で組合長でもあります。私は、前に標茶町の弥栄小中学校という山の中の教師をやっていた時に50戸全部が酪農家の子ども達でした。それからあちこちよって、最後にやってきたのが霧多布中学校でした。霧多布中学校は漁業の町っていうのか、そのものだったと思います。夏の昆布が始まると男子が半分以上登校しないで、沖採りに行っていたのですよね。年間30日間昆布漁があるのですけれども、そこには30日間だけなので1、2時間目は授業にならないから諦めるしかしょうがないという感じで、10月過ぎてから受験する者は徹底的に放課後も時間作って、勉強するっていうようなものでした。最後の散布中学校では、今日はアサリの調査があるぞって言ったら子供たちは1時間目からゴムカッパを着て長靴を用意してもう男も女も浜の母さん父さんのような格好してやってくるのです。これはやはり漁業の町だなっていうふうに私は思ったものです。今日はちょっと前置きが長くなりましたけれども、やはり酪農と漁業の町の言うことで、酪農では新規就農者の誘致条例っていうのが既にできてもう20年くらいになるのかなと思います。その結果、酪農の皆さんは新規就農でやってきて、先ほど数字が出されていましたけれども、8割方残っているという状況がありまして成功しているなと。私は今回漁業に新規就農者のような形で町と2つの漁業協同組合が組織作って応援して何とか新規に漁業を始める人達が、苦労なく苦労はつきものなのですけれども、前に進んでいけるというような条例を是非作ってもらいたいと思いまして、質問に立った訳であります。それで細かな点で質問したいと思うのですけれども、1点目は浜中町は過去に昆布の生産高が日本一を誇る生産地でありました。今日でもその地位は保持されておりますかという質問です。

答弁 水産課長 細越圭一(水産課長は2024年3月まで)

昆布の生産量についてお答えいたします。浜中町の昆布の生産量につきましては、データとしましては昭和33年からデータを持っております。しかし他町村のデータにつきましては平成3年度からしか持っていないものですから、昆布の生産量につきましてはマリンネット北海道に掲載されております統計を確認いたしますと、ホームページ上では平成3年度以降につきましては日本一になった年はございません。その要因としましては、平成16年に函館市が市町村合併を行いまして1市3町1村の5自治体が合併しております。浜中町の漁業就業者が799名、函館市が2458名のため、3倍の漁業就業者がいますので、これを上回ることは非常に難しいと考えております。また、議員おっしゃっているのは天然コンブ日本一ということではないかと思います。そのことにつきましては平成8年と平成9年の2カ年が天然昆布日本一ではないかというふうに考えております。この2年間につきましては道南の南茅部町があるのですけれども、そちらは昆布の生産量が多いのですが、7割が養殖昆布ということになっておりますので、浜中町がこの2年間の天然昆布日本一と考えております。以上です。

質問 5番 加藤弘二

南茅部が単独であった時も浜中町と南茅部が、競っていたのですけれども、市町村合併で一緒になって日本一というところから、もう引いたということだと思います。それで昆布の生産量はピークでこのくらいで、現在はこのくらいだという数字は示していただけないでしょうか。

答弁 水産課長 細越圭一(水産課長は2024年3月まで)

お答えいたします。1番昆布が採れたのは昭和37年5400トンそして直近の出ている数字が令和元年になりますが、こちら両協同組合を合わせまして1334トンという数字になっております。以上です。

質問 5番 加藤弘二

今言われたように、片や5400トン、現在では1334トンという数字なのですけれども、これは分かりますでしょうか。令和元年の1334トンというのは、成昆布の終了日が10月10日とか15日とかありますよね。その時にはほとんど獲り尽くした量なのか。それから、昭和37年の5400トンも当時で言えば、ほとんど成昆布の採り終った時には、9割以上は獲っているという数字なのかお願いします。

答弁 水産課長 細越圭一(水産課長は2024年3月まで)

お答えいたします。昭和37年のことについてはちょっとお答えすることが難しいと思いますが、今年の昆布のことに関しましては、散布の方では昆布が非常に厳しかったということは伺っております。ただ浜中漁協に関しましては、私も親戚のところに昆布干しに手伝いに行っておりますが、今年に関しては最後まで昆布がモッコの数なりますが2つから3つありました。私の親が昆布をして手伝っている時は最後は全然昆布が採れないリアカー1台くらいとかっていう状態でございましたので、今年については、昆布は獲りきれず残っていたと思っております。以上です。

質問 5番 加藤弘二

浜中町は何と言っても根付漁業で昆布が主体でずっとやってきました。それで、新規就業業者を募集する時も昆布漁業という形が主で、来てくださいということになるのかなと思います。ただ、沿岸漁業や沖合漁業に出る方にもやはり道を開くような制度も考えてもいいのかなと思います。私は今回質問する中身は、漁業者の昆布漁を主とした方々の新規の漁業者ということで質問していきたいと思います。それで、5400トン採れた時代と現在では漁業者の数は相当減っているのかなと思うのですが数字の方はいかがでしょうか。

答弁 水産課長 細越圭一(水産課長は2024年3月まで)

組合の推移になりますけれども、現在手元に平成元年からの数字しか持ってきておりませんが、平成元年で浜中漁業協同組合におきましては579名、散布漁業協同組合におきましては197名の合計776名です。そして令和元年になりますが、浜中漁業協同組合は333名、散布漁業協同組合は145名の合計478名という数字となっております。以上です。

質問 5番 加藤弘二

今昆布の生産高とそれから漁業者の世帯数の数字を示していただきましたけれども、今の状態で漁業者の新規就業者として浜中の海に入ってくる余地はあるのかどうかという点ではいかがでしょうか。

答弁 水産課長 細越圭一(水産課長は2024年3月まで)

お答えいたします。先ほど3番議員さんにもお答えいたしましたが、このことにつきましては水産課が把握するために各漁協に確認しております。お答えいたしますけれども、浜中漁業協同組合につきましては新規着業者を受け入れることは考えていない。また、散布漁業協同組合につきましては現在新規就業者を受け入れていることと、今後につきましても受け入れしていきたいと伺っております。以上です。

質問 5番 加藤弘二

漁業者が急速に減少してきていると、しかし昆布の浜に新規に漁業者を受け入れるかどうかっていう点では、2つの組合の姿勢が1つになってないという点は、大きな問題かなと私は思います。それで、ここで議論を終わってしまうわけにはいきませんので続けますが、私は浜中漁協でこれ以上増やすということについては望んでいないというように話しておりましたけれども、今日の浜中の漁業を見るときに漁業者のためにいろいろな施策を浜中町はやってきていると思います。例えば、若いお母さん方にとっては乳幼児の医療費無料化の問題だとか、あるいは今回議決されようとしている小学校中学校高等学校の給食費を無料にするという問題あるのです。それから他にもまだいろいろ若い人方が残ってもらうために、例えば、就業交付金などもその中に入っていると思うのですよ。そういう中で漁業者がどんどん減っていくと。そして、収量も減っていっているという状況の中で、後何年したらどうなるかということでは、先ほど3番議員がおっしゃったように後10年もしたら、漁業者の数が60人くらいになってしまうと私は聞こえてきたのですけれども、ここ浜中の漁業者の数についても、私が聞いているところではそれぞれの地域でどんどん漁業を辞めていく漁師が多いと。何人残るのかと声がたくさんあるのです。それでもって10年後、20年後も現在の漁業者がずっと残って漁業をやっていく力を持っているのかということになれば私はそういう力を感じていません。ですから、そういう面からすると組合も行政も採れるものはきちっと採り、それから、育てるものはきちっと育てていくというような目標を据えて漁業者をこれ以上減らしていくことはできないのではないかなと私は思います。増やして欲しくないっていう漁業協同組合があるようですが、こういう事態をどんなふうにして改善していくのかということについて、良い考えがありましたら述べて欲しいかなとそんなふうに思います。町長に質問したいなと思います。

答弁 町長 松本博(町長は2023年9月まで)

多分期待する答えにはならないと思いますけれども、大変難しい課題だと思っています。これはやはり地域も含めて一緒になって考えなかったら、駄目な問題で行政だけがやって、お金だけ出せば集まって来るとのとは違うと思し、ならないと思うのですよね。ぜひこれから、まちづくり含めて今漁業の話をしていますけれども、漁業だけじゃなくて商工業も含めて難しい局面に段々きているのかなというふうに思っています。漁業はまだ分かりませんけれども、しっかり経営をしていますから今の段階で浜中、散布もしっかりやっているわけですから、そういう意味では将来不安な部分はあるかも分かりませんけれども、しっかり組織の中でも議論してもらいますし、一般の協議会の中でも話ができればそういう話になっていけばいいと思いますけれども、しっかり町づくりに含めて、うちの方で総合計画を作っていますけれども、それに沿って出来るところからやっていきたいと思っているところです。以上です。

質問 5番 加藤弘二

今町長も言われましたように大変難しい問題だと。問題を打開するにはやはり漁業者みんなで、あるいは町民も含めてこの問題をどう改善していくかの話し合いをこのことを、機会にしながら漁業者の数がどんどん減っていく事態を改善するには、どうしたらいいかという町民の課題としてやっていく必要があるなと私も思います。それで質問を続けたいと思います。私は、新規就農者のような形で新規に漁業を目指す方については、こういう条例を作りますという方向で、是非浜中町長から言い出しっぺになって両漁協とも話し合って進めていったらどうかと思います。ところで最近漁業を目指してきた方を私は1人しか見ていないのですけれども、サラリーマンを終えて、あるいは大学や高校を終えて新規に浜中町に漁業になって向かってきた方がいるのかどうか。何人くらい最近ではいらっしゃるのか質問したいと思います。

答弁 水産課長 細越圭一(水産課長は2024年3月まで)

お答えいたします。漁業者を目指して浜中町にやってきたという方になりますが、こちらは就業交付金のデータをお示ししたいと思います。平成29年は新卒者が4名、Uターン2名、平成30年は新卒者6名、Uターン5名、令和元年は新卒者2名、Uターン2名、今年度が新卒者5名、Uターン2名、そして来年度の予定になりますが今のところ高卒の方が3名ということでお話をいただいております。あと散布漁業協同組合の方から新規の方で1名入っているということは伺っております。以上です。

質問 5番 加藤弘二

ありがとうございます。課長から話があったように、この4、5年で結構な数が就業交付金を受けて、後を継いだりUターンで入ってくる人達も新規に漁業の方に入ってくるのと同じに見れば大した出来事だと私は思います。そういう点で今まで新規に漁業者を正面から浜中町は、漁業協同組合としても漁民としても新規に漁業を目指してくる人を歓迎するということはあったのかどうなのかという点ではいかがでしたでしょうか。

答弁 水産課長 細越圭一(水産課長は2024年3月まで)

新規漁業者の募集については行ったことはございません。先ほども3番議員さんにお話しましたが、現在新規就業者を受け入れる体制というものがまだ出来ていないと思っております。その件につきましても先ほどお答えいたしましたが、水産連絡協議会の中で漁業者の方もいらっしゃいますので、どのようにした方がいいのかということも含めまして検討していきたいと考えております。

質問 5番 加藤弘二

検討してみたいということですので、是非精力的にやっていただきたいと思います。話を前の方に進めたいと思います。私は農村でやられているように、新規農業経営者の条例を作ったのと同じようにこの漁業においても新しく漁業を営む方に対して受け入れる条例を作ってはどうかと。どういう条例を作ったらいいかについては、今後皆さんで話し合っていただければいいかなと思うのですけれども、なかなか漁業を知っていて漁業にやってくるという人も少ない中でどのようにして彼らを迎え入れたらいいのか。自分から進んで漁業をやりたいのだけれども、どうやったらいいのか。例えば今条例がない中で漁業をやりたいというふうになった場合に、例えば「私が漁業をやりたいと言ったらどうなるの」と聞いたら「組合に入れ。組合費を払って漁業協同組合の組合員になることが1番だよ。それから何をするのか。昆布を採るのか、あるいは沖合漁業に乗組員で将来先導になるのかという方向に進むのか、それがやはり聞かれるだろうなと言われましたがいかがですか。

答弁 水産課長 細越圭一(水産課長は2024年3月まで)

漁業協同組合の話になりましたので、各漁業協同組合に加入する為にはどのようにしたらいいかということをお示ししたいと思います。まず浜中漁業協同組合になりますが、3年以上の居住、年間120日以上の漁業を営んでいなければならないという要件があります。そして、資格審査委員会が開催されて、理事会に諮ることになります。そして出資金としまして、実施しようとする漁業種を行っている組合の平均の出資金が求められるということになっております。ただこの要件につきましては先ほどの繰り返しなのですけれども、浜中漁業協同組合の新規組合なることは難しいと組合は言っております。散布漁協につきましては、散布地区に居住していること、年間120日以上漁業を営んでいること、今後営む見込みがあるものという要件で組合員資格審査委員会でこちらも同じく審査された後、理事会に諮られるということで、出資金につきましては散布は一口5000円と、新たに組合なることが容易であると伺っております。ただ先ほど議員おっしゃいました漁業をやるということでは、漁業協同組合に付与されております共同漁業権、また養殖等を営む場合には区画漁業権というものがあります。ただ組合員になったからといっても、まず組合の理事会で権利が与えられなければこういう漁業は営めないということになっております。また、栽培漁業・養殖漁業につきましても現在許可をいただいている皆さんで目いっぱいでやっていると聞いておりますし、ウニ養殖に関しましては漁場改善計画と言いまして、ウニを買う量が決められております。それを改善していかないことには新たな養殖ウニ事業化は難しいということになっておりますので、それも含めまして漁業協同組合さんと権利がどう使われているかによって漁業ができるできないになってくると思っております。

質問 5番 加藤弘二

なかなか漁業に携わっていないサラリーマンや学生が漁業を目指という点では、今の課長の話からすると大変難しいものだと思います。でも私お話しを続けたいと思います。新規にやる場合、酪農の方では研修所というのを作りましたよね。研修所で何年間か搾乳牛飼いの勉強を自分たちでも牛を飼いながら学んでいくというそういうことで、ある程度全体の酪農経営に係わる勉強をした後に、離農した跡地を利用して徐々に入っていくという研修制度があるわけですけれども、漁業者の場合の研修制度はどのようなことが考えられておりますか。

答弁 水産課長 細越圭一(水産課長は2024年3月まで)

研修制度についてお答えいたします。こちらにつきましては、鹿部町にあります北海道立漁業研修所に行くことがまずは1番かと思っております。ただ議員おっしゃっていますとおり、海によって漁業というものは変わってくると思っております。私も昆布を採った最後の年代だと思っております。その中でやはり私は浜中湾で昆布を採っておりましたが、散布にて昆布が採れるかと言いましたら、採れないということで新たにやはりこの漁業をやるためには、先ほど親方というパンフレットがあったのですけれども、そういう面倒見てくれる方がいて勉強していかなければならないと思います。ただ現状ではそういう制度がないので新規を受けることができないとも思っております。以上です。

質問 5番 加藤弘二

どこで研修するのかというとやはり海で研修するしかないと思うのですよ。そうした場合に誰に教わるかって言ったら、実際昆布を採っている人を親方にして一緒に行って昆布採りを学んだり、操船の技術、あるいは用がないときには機械の整備だとか、網作りだとかロープ結びだとかいろいろなことを学んでいくというのが、研修制度を作るとすれば研修の項目の中にそういうものがあると思います。また漁組や水産試験場から講師を招いて、海の中がどんなふうになっているのか、回遊はどうやってくるのだろうかというような鹿部町の漁業研修所に行かなくても、地元で例えば新規の漁業者を育てる研修所を両組合と役場で作るとしたのならば1週間くらい漁が休みの時に、学校を開いて皆で勉強するっていうのも一つの方法かなというふうに思います。ただ、今この問題で一つの組合が腰を上げないというようなことであれば、何とか私は将来の漁業の発展ということを考えれば、働き盛りの漁業者をしっかり作っておくということが大事ですので他の町から浜中町に漁業をやりたいと目指してくる人たちを歓迎できるような漁業研修制度というものを是非早急に作っていただいて、前に進めていただきたいと要望して、私は次の質問の方に移らせていただきます。

出典:浜中町議会 令和3年第1回定例会 2021年3月11日 議事録 PDF(33ページ) 間違いを知らせる