浜中町議会 令和2年第3回定例会 2020年9月9日
国定公園化対策について
2020年9月9日、浜中町議会の一般質問で、渡部貴士議員が「国定公園化対策について」質問し、商工観光課長 戸井洋典、水産課長 細越圭一、副町長 齊藤清隆、町長 松本博が答弁しました。
- 質問者
- 渡部貴士 議員
- 答弁者
- 商工観光課長 戸井洋典、水産課長 細越圭一、副町長 齊藤清隆、町長 松本博
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 10番 渡部貴士
それでは、通告書に添い御質問させていただきます。国定公園化対策についてで、去年秋にも同じような質問をさせていただいたのですけれども、確認という意味で御質問させていただきます。新型コロナウイルス感染症の自粛制限などにより世界的にも観光業は経済的損失が大きいが、昨年12月の一般質問の際には、感染症騒動はなく情勢が大きく変わりました。改めて国定公園化認定に向けての対策として質問をさせていただきます。観光業の在り方について問われている時期だからこそ、浜中町の活性化と観光推進の中心的組織として観光協会の民営化を望みますが、DMO化への動きはいかがでしょうか。
答弁 商工観光課長 戸井洋典(商工観光課長は2022年3月まで)
お答えいたします。まず民営化につきましては、コロナ禍によりまして協会の役員会も開催されておりませんのでまだ検討されておりません。以前にも答弁いたしましたが、厚岸自然公園が国定公園化になった時点では、検討しなければならないかなということで、今の所で留まっております。またDMO化につきましては商工会で実施した、地域外需要獲得強化による活性化事業での課題ともなっております。またコンサルティング会社から提案もされており、それを受けまして商工会では、それらを踏まえて各産業団体、関係団体、まちづくり専門家などによる準備協議会を立ち上げたいとしております。その前段として、それぞれの担当者レベルの会合を今年度中にもちたいと思っております。以上です。
質問 10番 渡部貴士
まだ動かれてはいないということですが、認定後に検討するということでよろしいのですか。そこで、認定をされたという一般報道をされてからだと思いますが、僕は一観光事業者として対策が遅くなってしまうのではないかと思っている部分があるのです。DMO化ということを前回も質問させていただいていますが、今は一観光事業者として、観光業に携わっているのですけれども、ルール規定があいまい過ぎるのかなと思います。多分、当事者同士で、お互い協議をして暗黙のルールはあるのですけれども、国定公園化になることによって、観光客は増えると思います。事業者も増えると思います。そこで現状ではルールがあいまいな状態ですと、今コロナ禍で自粛制限ということはありながら、GoToキャンペーンという政府として方向性がどちらなのかと思えるような対策になっていまして、ちょっと戸惑っている部分はあるのです。それで国としてはこういう方針だけれども、浜中町はこうだという方向性を示す意味で、ルールなどの決まり事を作るという意味でもDMO化。DMO化とはルールを作るだけではなくて、9番議員が質問の中では中小企業の基本条例がありましたけれども、僕は事業者を応援するという意味の条例と反対というかルールを決めるという条例でもあると思います。それで僕は一観光事業者として、規制というか何でもいい状況ではなくルールがあった方がいいのではないかということで、DMO化ということを求めています。あと、僕もDMOと言う言葉を最近知りまして、今勉強しているところです。どういうところが有効なのかというと、前回の質問でも話させていただいていますが、補助金などの申請がしやすいということ。あと今回、国定公園化になるこのタイミングだからというのを強くお伝えしたいなと思っています。国定公園化になることによって、整備のための事業交付金等もあると思うのですけれども、阿寒の方に東釧路の団体とDMO化の専務理事さんとお話させていただいたこともあるのですけれども、今の観光協会だと協会員に対して平等な対応らしいのです。地域の稼ぐ力をもう少し導き出すという意味でのDMO化というのが必要かと思っているので、僕は新しい団体を作るよりも観光協会というお話をさせていただいております。僕も一観光協会員もあります。それで、現状はコロナ禍ですので、残念ながら町のイベントもいくつも中止になってしまいました。観光協会の活動の中でイベントということは、大きな事業だと思うのですけれども、観光という言葉だけを見たときに、このイベントだけが強いように浜中町の場合は思えるのです。観光業ということに主眼を置いて、そこでDMO化という僕の中での結論になっていますので、今の課長の御答弁の中では、準備の為の協議会を作って検討するということでしたけれども、先程のその他の話で、来年の3月ぐらい認定されるというお話もあったようですので、僕は観光客が増える前に観光客の方に対してのルールと事業者間での統一の認識というものを作る意味で、観光業を主体としたDMO化を求めています。今御答弁の中でコンサルティング会社から提案をいただいているということでしたけれども、いくつか提案されていると思うのですが、差し支えない範囲でどういう点をいただいているのか、御答弁いただければと思います。
答弁 商工観光課長 戸井洋典(商工観光課長は2022年3月まで)
お答えいたします。まずコンサルティング会社は1社です。それはDMOではなくて、DMO化的なもの。DMOでいけば、観光地域づくり法人という法人の設立なりますが、それに特化しないで産業団体とかを巻き込んだまちづくり法人。仮称ですが、そのようなものを立ち上げてはどうかという提案がコンサルティング会社からです。あと1社からは、旅行会社関係でありますが、それは完全にDMO化してはいかがですかというところです。それで今、商工会の中でも議論になっていますが、事業者含めて入り口までは来ていますという段階です。ただ、そこから取っかかりはコンサルティング会社なりが、お手伝いしてくれますが、ゆくゆくは自走しなければなりませんので、それに二の足を踏んでいるのが今の段階だと思います。それの為に準備協議会を設立して揉んでいきたいなということです。以上です。
質問 10番 渡部貴士
今お話があったのは、提案は分かれるが2社お話があるということですね。それは先ほどの9番議員の中小企業振興基本条例の話と重複する部分もあるのですけれども、組織を作るというのが目的ではなく、作った後に経済的な部分でいうと、先ほど出てきた域内循環というキーワードで観光の部分でいうと、保全も大事になってくると考えています。今、DMO化については検討中だということで了承いたしました。次の質問に移らせていただきます。霧多布岬に営巣するラッコが新聞やテレビの報道によって話題となり、天然個体を陸地から観察できる国内唯一の地域として観光客が集まっています。基幹産業である漁業と観光資源としての野生動物の持続可能な共存共栄こそが、当町における国定公園化にも重要課題と考えていますが、検討委員会によるルールや規制、商標登録などの対応はございますか。一部、先の質問にも重複するのですけれども、お願いいたします。
答弁 水産課長 細越圭一(水産課長は2024年3月まで)
御質問にお答えいたします。漁業と観光資源としての野生動物ラッコとの持続可能な共存共栄ですが、ラッコが漁業に与える影響につきまして浜中漁業協同組合の指導部に確認したところ、組合員から昆布漁、昆布拾い操業時に近くまで来て離れないことや、ウニやカニを食べているところを見たという報告がされています。漁協によりますと、ラッコがウニ等の海産物を食べていることは分かっているが、食害による漁業への影響は現在分からないので、今後の状況を見ていきたいとのことでありました。次に、ルールや規制についてになりますが、漁業から言いますと、先ほども言いましたが昆布漁、昆布拾い時にすぐ近くまで来て離れないということもありますので、ラッコの生息地でもある昆布漁、昆布拾いの漁場では、ラッコから何メートル離れるなど漁業で規制するのは難しいものと考えております。観光資源としてのルールや規制についてでありますが、船を出してのラッコウォッチングのことと思いますが、各地で行われておりますホエールウォッチングを参考にいたしますと、事業者が利用するにあたって、野生動物に対する影響を最小限に止めるための自主ルールを定め運用をしています。現在、町内におけるラッコウォッチングの利用についての情報もございませんので、今後、事業者、漁協、学識経験者及び関係機関と検討してまいりたいと考えております。以上です。
質問 10番 渡部貴士
先日、水産課長に今回このような質問を一事業者として、議員という立場でお伺いさせていただいて、その時漁協から漁業被害が出るかもしれないということで御報告の後でしたが、僕は観光業に携わっているのですけれども、一漁業者、生産者でもあります。両方の立場からして、このラッコという天然個体ですが、僕はキーワードになるのは国定公園化になるこのタイミングで報道されたのは、何年か前から営巣していたのですけれども、このタイミングで報道していただいて、それで観光と言っても岬の展望台から写真を撮るだけかなと思っているのですけれども、今後、漁船で近くに行って写真を撮りたいですとか、SNSが発達しているこの時代ですので、昆布拾いをしている漁場に一般の方が行ってという話も出てくるかもしれません。僕は先ほど申し上げましたけれども、生産者であり観光事業者という両方の立場として、大事に付き合っていきたい野生動物ではあるなと思っています。ただ、今朝の北海道新聞に確か釧路管内でアライグマを捕獲した。写真を見ると似ていますが、アライグマは被害があるから駆除の対象になってしまうので、僕は帰省するまで、道央にいたのでアライグマの食害については、農家の方から聞いたことがあります。ただ、ラッコに関しては、生息している場所が水中で被害が見えにくいので、害獣という扱いになってしまうのかどうかは、観光事業者という立場から心配というか、大事に付き合いたいと思っているのです。今、観光で来る方は写真を撮る目的で来ていると思うのですけれども、この何日か前までは、岬に4頭から5頭いたので、随分お客さんが来ていました。僕は観察を続けている片岡さんの次ぐらいにラッコを見に行っていると自負しているのですけれども、昨日久しぶりに見に行ったら1頭しかいませんでした。観光の方も全然少なくなっていて、何日か前からいないのです。ちょうど片岡さんが御越しになったので、ずっと観察されてきた方ですから、片岡さんに「どうしたのでしょう」と伺ったところ、1カ月前にクジラが座礁し腐敗もして臭いもしていました。片岡さんは、多分、その臭いを嫌ってちょっと移動したのではないかという見解でした。僕が心配したのは、個体同士で縄張り争いをしたとか、あと定置網に引っかかってしまい数が減ったのではないかと心配をしていたのですけれども、片岡さんの話では、臭い嫌って分散し多分別な場所にいると思うとのことでした。昨日は波があったので片岡さんに申し出なかったのですけれども、僕は出来ればラッコを見るルールとして船ではちょっと規制をしたいなという立場ではいたのですけれども、片岡さんもどこにいるのか分からないとおっしゃっていましたので、船を出して一緒に探しますかと言いそうになりました。しかし波もありましたし、昨日は議会の前なので遠慮したのですけれども、立場ということもあるのかもしれないのですが、例えば漁船で見に行くのは禁止というルールができた場合、岬から見えなくなったその個体を捜しに行くという行為を誰の許可を取って一時的に見えなくなった個体を探しに行けるのかどうか。現状であれば、多分組合の船でなければいけないのかもしれないのですけども、見えなくなった個体を捜しに行くとか、そういったことに関して、地元の漁師さん等に協力を仰ぐのであれば、それを許可する協議会というかルールも必要かと思い、今回この質問をさせていただいております。僕は湿原でカヌーの案内業をさせていただいています。霧多布湿原というと、ラムサール条約登録湿地で天然記念物でもあり、特別天然記念物のタンチョウが営巣しています。タンチョウはアイヌの方は湿原の神として接してこられたということで、僕もその思いはあるのですけれども、ただ、一部餌を取る目的で酪農地帯の方へ飛来して、ラップした牧草ロールに穴を開けた、牛舎に入って牛を驚かせた、車のバックミラー突ついたとか、増え過ぎたことによる被害も出ているのです。そこはいくらの特別天然記念物といえども人間の生活との軋轢という部分で、酪農家としては、僕が思うアイヌの方が思っていた湿原の神というよりは憎き害獣という思いはあるかもしれないのです。ラッコに関してどこまでの必要性があって、保護しなければならない対象か僕もちょっと確認していないのですけれども、やはり漁業者にとって食害が出るということは、経済活動に支障が出るということですので、そこは一事業者としても、今後の水揚げですとか所得の部分で、全体で考えなければならないことではないかと思っています。これも判断はちょっと難しくなると思うのですけれども、今回はたまたま分散してしまったと思うのです。ただ何年か前から見ると、どんどん個体数は増えてきています。個人的にという形になってしまうのですけれども、水産課長と観光課長は、現状と言いますか、今後増えていったときに、それぞれのお立場から今どのようなお考えをお持ちなのかお伺いしてよろしいですか。
答弁 商工観光課長 戸井洋典(商工観光課長は2022年3月まで)
観光面の立場からお答えいたしますが、唯一陸から観察できるところということで、本当に貴重な観光資源になると思います。ただ、これをもちまして、ラッコが見える町だよとか、そういうPRは考えておりません。特にPRしないで静かに見守って、余り大勢の人が来て悪さをしていなくなる。そういう状況にもしたくありませんので、当面は現状のまま静かに見守っていきたいと思っています。以上です。
答弁 水産課長 細越圭一(水産課長は2024年3月まで)
漁業の立場から、ラッコについてお話しさせていただきます。片岡さんの冊子を参考にお話しさせていただきますが、体重の2割から3割の海産物を食べるということになっておりまして、片岡さんからお聞きしたところ、浜中町では最大10頭のラッコが見られるということを伺っております。その中で、ラッコの雄で最大1日12kgのウニ、カニ、貝を食べるとなると、1頭で年間4.4tの海産物を食べるということになります。これに単純に10頭を掛けると44tの海産物を食べられている状況になります。ちなみにその近辺でやっているウニの潜水漁業では年間55.7tの水揚げ量となります。ウニばかり食べるということにはならないと思いますが、それだけ食べると漁業の方にも影響が出てくるのかなと思っております。ただ現在、先ほど言ったとおり食べているのかそういう事は把握出来ておりませんので、今後、状況を見定めていきながら、ただ、先ほど議員おっしゃるとおり漁業の方でもラッコが食べている量を気にし始めているという実状にありますので、御理解願いたいと思います。
質問 10番 渡部貴士
今水産課長から御答弁いただいた部分で、僕はウニをやっていないのでよく分からないですが、組合員の9割以上の昆布着業者いると思います。その年によって昆布の生育の状況で違うと思うのですが、今年は水温が高く昆布が短かったり、早い時期は実入りが薄かった。穴が開いている昆布を見た時にこれは、実際はどういう原因か調査していないので不明な部分だと思うのですけれども、岩場に擦れて薄くなったのか。もしくはウニが昆布を食べたのではないかという話もあります。今GIに登録しようとしている養殖ウニは天然昆布を餌にしていますので、天然ウニがどれぐらい昆布を食べているのか、天然ウニも品種としていいということであれば、その近海の昆布も餌が良いからウニもおいしく育つというストーリーになってくるのではないかと思うのですけれども、現状、漁師の間でも昆布しかやっていない漁業者であれば、ウニが減ると昆布の穴が開かなくなるのではないかという考え方と、ウニ漁師さんや花咲カニ漁師さんたちは、それよりも、実際ウニや花咲カニを食べて食害の方が大きい、漁師の間でも双方の話があるのではないかと僕は思っています。それで、質問の中で陸地から唯一観察できる場所です。今後増えていくかもしれません。厚岸の方でも一部いると聞いています。ただ、現況を今浜中で一部報道され、また最近、テレビ番組が取材に来るという話も聞いていました。この秋に編集されて報道された時に、この時期から報道放送されるのであれば、その放送を見て、ラッコを見たいと浜中町に見に来る人は多分冬の時期になると思うのです。観光でいう閑散期にラッコを見に来るっていうのは、お客さんが増えるということで考えられるのか。それとも岬は、雪が積もると滑って滑落の危険があるとか、柵を越えなければその問題は発生しないかもしれないのですけども、近くで写真を撮りたい。そういった思いが発生してくると雪がある時期に観察するという方法と、対策は講じなければならないのかなと思っていました。あと今後、個体数が増えていく、そして国定公園化になるということは、動植物とどのようにつき合っていくか。国定公園化というこのイメージは、そういうものを保護していくという考えの方が強いのではないかと僕は個人的に思っています。今、両課長から現状での気持ちは伺えましたけれども、町長、副町長のこの後の浜中町としてのラッコとのつき合い方をお2人は今どのようにお考えでしょうか。
答弁 副町長 齊藤清隆(副町長は2023年9月まで)
御質問にお答えをいたします。漁業と観光資源としての野生動物ラッコとの持続可能な共存共栄ということで、町の考え方ということでしょうが、3点ほどに分けて説明させていただきます。まず1つ目でございますが、漁業の点からになりますが、ラッコにつきましては貝類、先ほど言ったカニ、ウニを食べまして1日12kgぐらい食べ、1頭で最大年間4.4tと食べるということで、現在NPO法人エトピリカ基金の片岡さんの調査でありますが、先ほど課長も言ったとおり最大で10頭ぐらいいるのではないかという話でしたので、単純に計算しますと、先ほども言ったとおり44tということですので、潜水ウニが55.7tですので、ウニばかりではないという話もありましたが、そういうことになっております。被害総額から申し上げますと、潜水ウニが55.7tで金額的なものを言いますと1億3500万円となりまして、毎年、ウニの種苗で334万粒、種苗代で5071万円を放流し資源保護を行いながら、ウニ漁業を行っております。このことから、44tの海産物を食べるということで、ウニだけではないのは先ほども言ったとおりでございますが、ラッコのいる周辺での水揚げが減ったということであれば、漁業経営を守っていくという点から影響を調査しなければならないと考えております。根室市ではモユルリ島で生息しているラッコがウニを食べまして漁業被害を発生させているという報道もございます。市が作成しております鳥獣防止計画にはその対象鳥獣に、エゾシカ、ヒグマに並んでラッコも入っているとお聞きしております。このことから漁業被害が出ているラッコは害獣で、漁業経営に支障を来す厄介者になってしまうとも考えてございます。2つ目でございますが、観光の面からということで申し上げます。浜中町のラッコの最大の特徴は、先ほど議員からも言われていますとおり、陸地から繁殖が見られるということで大変貴重なものでありますが、数年前に釧路でのラッコも有名となりまして、たくさんの観光客で盛り上がったと思いますが、このことからもラッコの観光資源としての存在は大きいものと考えております。これも片岡さんの方から聞いた話でございますが、船で漁業者などが近づいて漁をしている分には逃げないということでありますけども、ただラッコの調査に入ったりする業者がカメラを持ったりという話になりますと、危険を察知して逃げてしまいその海域からいなくなってしまうという2面性もあるということで、せっかく観光資源として重宝して観光客も呼んでいたラッコがいなくなってしまってはどうしようもないことに繋がりますので、その辺も考慮しながら観光面からいくと、先ほど観光課長からも言われたとおり、静かに見守るということで今後もやっていきたいというふうに思っております。3つ目でございますが、ラッコの保護の点からになります。ラッコにつきましては環境省のレッドリストに絶滅危惧種のⅠA類としまして、ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いものに分類されておりますので、環境の面からは保護しなければならないというような動物になっております。以上の3点の立場によって行政としまして、ラッコの取り扱いが変わってくるということになります。漁業であれば、被害があれば漁業被害対象生物なります。観光では、かわいいラッコという観光資源となります。環境におきましては、保護動物ということになります。以上のことから共存共栄につきましては、先ほども申しましたとおり、現状のままラッコを見守るということで町としては考えております。観賞のルールも話されていたと思いますが、その点につきましては今年度中にNPO法人エトピリカの片岡さんの方で、観光パンフレット、リーフレットも含めまして作成するということでありますので、御理解を願いたいと思います。以上です。
質問 10番 渡部貴士
御答弁ありがとうございます。今3点に亘って漁業と観光、そして保護という立場から御答弁いただきました。体重の2割ほど海産物を食べるので10頭いたらとんでもない量です。びっくりしました。年間で食害による漁業被害の換算でこれぐらいの数字が出たと思うのですけれども、逆に視点を変えた時に、もし観光でこれぐらいの経済を生み出すことが出来るようになれば、それが観光事業者だけではなく、例えば羅臼はシャチのクルーズ船やホエール船のクルーズをやっていますが、もともとは漁師さんと聞いたことがあります。漁師として生計を立てたけれども、知床は、海域が深いので特別なエリアだと思います。また世界遺産になったということでは観光客が比較にならないくらい多くいらっしゃっているので、その事業が成り立っていると思うのですけれども、そこで僕が思うのは、食害はこれぐらい出ているけれども、これは視点を変えてという考え方になってしまうけれども、大事に付き合うことによって逆にそれを補うぐらいの観光資源として対応するというか、接することが、できるのが僕は国定公園化になるこのタイミングでのラッコの付き合い方と個人的には思っています。今、知床のシャチの話を出しましたけれども、創業当初、どのような感じだったのかは聞いたことはありませんが、船が寄っていくと船の前でサービスして一緒に並走してくれたり、水を吹いてくれたりということがあるそうです。お客さんとして行った人からそういう話を聞いたことがあります。ただ、拾い昆布をしている現場でラッコが近くに来て怖い思いをしている漁師さんがいるのは僕も動画で観ました。ただ、個体によっても、人懐っこいもの、そうじゃない距離を置くものと様々かと思います。今後、知床のシャチやハワイなどの暖かい所ですと、イルカと一緒に泳ぐとか亀に触るとかそういった観光もありますけれども、ちょっと話が飛躍しすぎますが、今後ラッコについてもそのようなことが考えられるのではないかと淡い期待を漫画のような話ですが、それが多分、国定公園化になるタイミングで浜中町にラッコが来たという運命的なものなのかなと思っています。僕は、どちらの産業に従事する者として大事に付き合いたいと思いました。そこで今、副町長の御答弁でしたけれども、最後に恐縮でありますが、町長の今のお考えだけいただいて終わりたいと思います。
答弁 町長 松本博(町長は2023年9月まで)
この質問が出て慌てて片岡さんの本をしっかり見ました。3年間の写真で、凄いことだと改めて見てそう思います。今、確かに漁業、そしてまた観光、そして保護という部分があると思うのですけれども、その前にしっかり片岡さんとのラインもありますので、まず、片岡さんとお話し、観光のルール化についてまず、これから来るということを想定するとすれば、新聞報道でも出ていますから間違いなく来ると思いますので、まずルール化だけでも落ちないことや上からしか見たらだめですということになると思うのですけれども、そのことを含めてまずはそこから始めていきたい。議員言われる国定公園になる前にという話ですけれども、なるべくその方向でそれと、あとその事についてどのような事が出来るのか。どのような事ができるかと言えば、落ちないようにするために見る場所を作ってあげるのかということなのですが、その辺も検討していきたいと思っています。以上です。
質問 10番 渡部貴士
ありがとうございました。以上で終わります。