浜中町議会 令和元年第4回定例会 2019年12月4日
国定公園化へ向けた問題意識について
2019年12月4日、浜中町議会の一般質問で、渡部貴士議員が「国定公園化へ向けた問題意識について」質問し、商工観光課長 戸井洋典、企画財政課長 金澤剛、副町長 齊藤清隆、水産課長 細越圭一、防災対策室長 石塚豊が答弁しました。
- 質問者
- 渡部貴士 議員
- 答弁者
- 商工観光課長 戸井洋典、企画財政課長 金澤剛、副町長 齊藤清隆、水産課長 細越圭一、防災対策室長 石塚豊
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 10番 渡部貴士
このような機会を与えていただきましてありがとうございます。通告書に沿って質問させていただきます。国定公園化へ向けた問題意識について。僕がどうしてこのタイトルにしたかというと、この質問をすることによってその下にいくつか課題が設けられるのではないかと考えてこの質問をさせていただきます。厚岸道立自然公園国定化昇格へ向けてさまざまな効果や問題が考えられます。一般論としては、メリットの部分で自然景観の保護がなされ、乱開発が防止される。利用者増加に伴う経済波及効果があり、雇用や施設整備が促進される。地域のイメージや知名度が向上し、関係者の自然保護意識や郷土愛が深まる。一方、デメリットとしては、オーバーツーリズム問題。規制に伴う経済的損失や許認可手続きが複雑化。これはインターネット上をちょっと調べてこのようにまとめさせていただきました。我が浜中町は豊かではありますが、小さな自然の中に人々の生活があり、観光客を増やすよりも持続可能なツーリズムを目指すほうが得策かと私自身は考えております。各部会ごとに議論はされていると思いますが、来年度にも国定公園化実現の流れがある中、早急に対応しなければならない以下の数点について御質問させていただきます。1つめ、貴重な動植物や第1次産業従事者との軋轢を防ぐため脱マスツーリズムや入域規制のお考えはございますでしょうか。
答弁 商工観光課長 戸井洋典(商工観光課長は2022年3月まで)
お答えいたします。まず脱マスツーリズムの関係でございますが、現在の調査方法となりました平成9年度当時の観光客の入り込み数は約40万人程度ありました。その後、平成15年度からは30万人台と減少しております。国定化により国内外に知名度が上がり農・漁業などの体験観光、自然体験観光の推進が期待されるとされているところでありまして、どの程度の入り込み数が増加するのかわかりませんが、観光客の増加によるごみ問題、植物の踏み荒らしなど懸念されますが、マスツーリズムの弊害はないと考えております。また、入域制限でございますが、国定公園に指定されましても規制区域の大幅な変更はありませんので、現在もごみの不法投棄など多少見受けられますが、住民などとの軋轢は聞いたことがございません。そのようなことから入域制限などの心配はないと考えております。以上です。
質問 10番 渡部貴士
お答えありがとうございます。今の御答弁ですと入域規制のお考えについてはないということでしたが、僕自身、身近なところですと、今年浜中漁協の岸壁前だとアキアジの釣りの旅人の方がすごく多かったように見受けられます。僕自身釣りもするのですけれども、大勢の人の中に入っていけなかった。僕は漁師ですので、自分で舟を出して釣りには行っていたのですけれども、やはりあそこの場面からいくつか事故、問題あったかと思うのです。そこに関しては一部の例ですけれども、僕も1次産業従事者としても、あともう1つ案内業をしております。案内業の部分では、主に霧多布湿原でカヌーの案内をしているのですけれども、僕が案内している時間帯、これは夕方限定、さらに言うと1日1組限定です。静かな霧多布湿原の中を貸し切り状態になるような感じでお客様を御案内して、そのあとにその時期獲れている地元海産物を食べていただくというところまで御案内しています。体験型観光と食という部分をお客様に提供しているのですけれども、霧多布湿原の夕日、夕方、大変誇るべき場所だと思って案内業にしました。良いものなので、もちろんたくさんの人と共有はしたいと思っています。ただ、増え過ぎた場合に一部損なわれるものがあるのではないかと思っての今回の質問でしたので、一応今の時点では入域規制はないということでご答弁いただきましたので、かしこまりました。2つめ、観光客が増加するにあたり、道の駅かそれに代わる施設の準備や構想はございますでしょうか。
答弁 企画財政課長 金澤剛(企画財政課長は2021年3月まで)
ただ今の2点目の質問にお答え申し上げます。厚岸道立自然公園の国定公園への昇格が実現すれば、観光客の増加がある程度見込まれるのかなと考えているところでございます。町としましては、地域を支える地場産業の振興のための道の駅の建設に向けて、役場内に道の駅を検討する庁内検討委員会を設置し、他市町村の道の駅の研究や浜中町で建設する場合のスケジュール、問題点や課題等の洗い出しを行っております。その一方で関係団体の代表の方々との意見交換を行った結果、総合的に判断し、時期尚早との判断で現在凍結状態にあると考えているところでございます。時期尚早と判断した中には、安定的な地場産品の確保や特産品開発における課題、なにより道の駅を建てた後、どのように運営していくのかという当事者意識の醸成、こちらが必要であると感じたからでございます。したがいまして、道の駅建設のための協議検討の前に、まだまだそういった部分での取り組みを進めるほうが先ではないかと考えているところでございます。そうした町全体の取り組みの結果、主体的な意見として、こういうものを売る場所が欲しいですとか、こうした活動する場所が必要だ、あるいは持続可能な運営もできるというような判断がされれば、また協議検討を再開する必要はあるかなというふうに捉えているところでございますけれども、このたびの国定公園化に伴っての新たな施設の建設については今のところは考えていないというところでございます。ある施設、既存の施設、例えばですけれども湿原センターであったりですとか、ゆうゆであったりですとかそういったところと連携を図りながら、観光客の増等には対応していきたいと考えておりますので御理解いただきたいと思います。
質問 10番 渡部貴士
今御答弁いただいた部分で、僕の考えもまた改めて言わせていただくと、正直僕も道の駅でなくても良いと思っているのです。道の駅だといくつか規制があると思うのです。国道沿いでなければいけないですとか、そうなったときに茶内なのか浜中なのか国道沿いにこの施設が建っても、この霧多布地区の市街地まで例えば海のものを食べるのであれば、海が見えるところで食べたほうがより一層おいしく召し上がっていただけるのではないかという考えもあるので、僕は道の駅でなくても良いと思っていました。ただ、やはり旬の海産物ということになると、僕は通年提供できなくても良いと思っているのですよ。その旬の時期に味わっていただくのであれば、旬を謳うのであれば山をおりていただいて、この霧多布市街地のどこかで食事ができる施設があればと思っていましたが、今課長から湿原センターかゆうゆと連携しながらということで御答弁いただきましたので、僕も観光の部分では一部携わらせていただいている部分もありますので、一緒に協議させていただきたいと思います。続きまして、3つめ、養殖ウニブランド化に伴う飲食店などは、ということですが、これも前の質問と一緒に考えていただいても結構かと思います。養殖ウニの出荷が始まってもう10数年になるかと思うのですけれども、やはり日本一おいしいという評価をいただいていると思います。僕は漁業従事者ですが、養殖ウニはやっていません。ただ、このおいしいと言われているウニを食べるところがないのですよね。それはやはり僕も案内業をしていてお客様に随分言われました。それで、今回ウニの質問をさせていただきましたけれども、僕はホッキと昆布の漁業をやっておりまして、ホッキの部分でいうと1,000年前に流行った「春はあけぼの」という随筆ですが、それのパロディーのような形で廃校を利用させていただいてホッキの消費拡大のイベントをさせていただいてきました。そういった思いから、やはり地元に足を運んでいただいて、その旬のものを食べていただく。これ以上おいしい食べ方がないのではないかと思って、今回、ウニのブランド化、GIですか。ブランド化になるのはもちろん喜ばしいことかと思うのですけれども、国定公園化になる、そして役場庁舎もできる。このタイミングでウニがブランド化になるということであれば、もちろんおいしく食べていただく場所もあったほうが良いのではないかと思って、そう思って今日派手かとは思ったのですが、僕の今日のネクタイはウニ色、ブランド化ということで、まあまあなブランドのネクタイをしてきました。僕は先月ですが、新聞でもちょっと御案内いただいたのですけれども、オレンジ色のまちづくり、きれいな夕日を見ていただきながら、そのあとに夕日色のウニを食べてもらう。もうこれ以上のコンセプトはないと思って自分自身の事業をやってきました。ちょっと余談が過ぎましたけれども、この日本一と言われている養殖ウニ。これは、先日のテレビの案内でもあったと思うのですけれど、霧多布の飲食店でも予約をしないと食べられないと確か報道されていたと思うのですけれども、今後、国定公園化だと来年度なので、来年の出荷時期に間に合うのかとか、その後には新庁舎完成していますので、もちろん観光客の方が増えると思います。自信を持って紹介できる、日本一と呼ばれるこの養殖ウニをぜひ食べていただきたいなと思っているのですけれども、この部分は新聞に掲載されていた副町長に質問させていただきたいと思うのですけれども、お答えをお願いいたします。
答弁 副町長 齊藤清隆(副町長は2023年9月まで)
御指名ですので、お答えいたします。日本一おいしい養殖ウニということで、今ブランド化に向けて取り組んでいる最中でございますけれども、なかなか食べる場所がないというご意見も多いのですが、1週間程度前に予約いただければ確実に食べられるという店側の意見も聞いておりますので、遅くても4日前にはということを聞いておりますので、その部分も含めて情報提供のほうを町内外に発信していきたいというふうに考えておりますので、御理解願います。
質問 10番 渡部貴士
副町長、ありがとうございます。あと、この質問に関して答弁のほうをご用意されていた課がありましたらお願いします。
答弁 水産課長 細越圭一(水産課長は2024年3月まで)
それでは御質問についてお答えいたします。本年10月に発足いたしました水産物振興協議会では、浜中の養殖ウニをさらなるブランド化のため、地理的表示保護制度に登録しようと考えているところであります。先ほど副町長も言いましたが、浜中町の養殖ウニは昆布のみを給餌して育てているため、天然のウニより色合い・実入りとも天然ウニを上回る評価をいただいております。
答弁 水産課長 細越圭一(水産課長は2024年3月まで)
この養殖ウニの生産は、全国で事業化に成功しているのは浜中町のみとなっております。また、先ほど食べていただきたいということもありましたけれども、流通量も少なく、希少性もあることから高値にて豊洲市場で取引されているところであります。浜中の養殖ウニは地元での流通が現在ほとんどございません。地元で食べる取り組みにつきましては、この協議会の中に生産者、加工業、そして漁業協同組合の方がいますので、今後検討させていただき、また、提供先であります飲食店の方にも御相談してから考えたいと思っております。また、このウニの現在の単価はキロあたり6,500円から5,000円の間となっておりますので、こちらが大体15%の歩留りとなり、テレビ報道でありましたウニ丼をつくるためには、やはり1万円ぐらいかかるのかなと思っておりますので、そのことも検討しながら、小さい丼にするのか、それでいくのかということも含めまして検討させていただきたいと思います。
質問 10番 渡部貴士
ご答弁ありがとうございます。先日のどさんこワイドでしたか、僕も自宅にはいなかったのですけれど、友人から浜中のウニが報道されるということをSNS、フェイスブック上で知って、テレビが入るところを探して見ました。お寿司屋さんで1貫1,500円ぐらいするかもしれない、ウニ丼出したら1万円。それぐらい価値のあるものだと思っています。それは、僕は親戚や近所の方からいただいて食べる分と、あとその労力の部分を見ているので、ふさわしい値段かなと思っています。ただ、例えの話で言うと大間のマグロ。僕、赤身は正直言ってあまり好きではないのですけれど、これを食べるのに大間に行ってみようかなと思ったことがあります。友人に聞くと、大間で食えないよと。ここのウニのように市場に行くという流通経路だそうで、それは産地として非常にもったいないなと僕は思ったので、今回はウニですけれども、僕帰省して8年になるのですが、まずウニの場合は養殖ですけれども、天然で育っているホッキ貝、これも日本一だと思っていて、消費拡大したいという思いでああいうイベントを始めて、イベントだけにとどまらず、これからはその飲食という部分でも旬の時期には観光のお客様には提供できるようにしていきたいなと考えていました。次に、4つめの質問をさせていただきます。新庁舎完成を見据え、町の中心部となる霧多布市街地の荒廃家屋や店舗へのご対応はいかがお考えでしょうか。
答弁 防災対策室長 石塚豊(防災対策室長は2023年9月まで)
お答えいたします。霧多布市街地の荒廃空家や店舗でございますが、町では空家等対策として居住に使用していた空家について実態調査を実施してございます。今年10月時点では、霧多布1区から水取場までの地区の区域で31件の居住用住宅の空家や店舗を併設した併用住宅の空家を確認してございます。また、居住部分がなく、店舗のみの空家につきましては、町の調査の対象外ではございますけれども、浜中町商工会のほうで調査している件数では8件という形になってございまして、合計しますと、この霧多布地区においては39件の空家と店舗という形になってございます。次に、この荒廃空家や店舗の対応でございますけれども、町では、昨年、浜中町空家等対策計画という計画を策定して取り組みを進めているというところでございます。この空家対策の基本としていたしましては、空家等の適切な管理は所有者が行うことが原則という基本的な考えの中で、利活用できる発見については利活用し、できないものについては除却する、解体するということで、町としては支援を行うと考えてございます。具体的には、除却の支援につきましては、今年度、浜中町不良住宅等除却補助金という補助金制度を創設して空家の解体を支援しているということでございますし、利活用につきましては、現在、役場職員等で構成します浜中町空家等対策検討会議というものを設けて、この中で議論をいただいております。特に空家バンク、他の市町村でも導入している実例がございますけれども、この空家バンクの導入について現在検討しているというところでございます。いずれにしても、霧多布市街地についてはやはり空家等が多いという認識でございます。やはり空家が多くなりますと住民の生活環境に大きな影響を与えるだとか、あるいは景観上の問題もあるということでございますので、所有者等とも十分協議をして除却とそれと利活用を進めたいというふうに考えてございます。以上です。
質問 10番 渡部貴士
御答弁ありがとうございます。僕自身Uターンで、先ほど申し上げましたけれども帰省して8年です。その間にいくつかの空き店舗に関しては、ルパンの看板がついたりして良いアイデアだなと思っていました。ほかの空き店舗に関しても、そういうふうになっていくのかなと思っていたのですけれども、予算の関係で難しかったのか、所有者もいらっしゃるのかと思って、それからまた数年経って、新庁舎がこの霧多布、もう着工されて来年完成ですか、この役場の現庁舎の後ろに建つということは、やはり霧多布市街地、昔の言葉で言うと城下町になるかと思います。僕のところには何人か地方からのお客様が来てくれて、霧多布市街地ちょっと行ってみたい、僕のところの食事以外も食べてみたいということで、霧多布市街を案内したときに、空家が目立つということを言われました。僕らは日々目にしているので、もう慣れてしまっている部分があるのかもしれないのですけれども、観光で来るお客さんが、時間帯にもよるかと思うのですけれども、あれを見たときにゴーストタウンだ、むしろ、もうルパンのアジトみたいにして町おこしをしてみたらという案もいただきました。僕もちょっと個人的にも荒廃している家屋については随分気になっていましたので、今回御質問させていただきました。ご答弁いただきましたので質問は以上としますけれども、国定公園化になるということ、新庁舎完成、ウニのブランド化、来年、再来年になると今年以上の観光目当ての方が、浜中町に随分来ることになるのではないかなと思っています。来てもらいたいと思っています。そうなる時期に恥ずかしくない町を見せたいなと思う1町民の今回の提案というか質問でしたので、僕もかつては漁業が嫌いで中学卒業してから1番遠い釧路の高校に行ったのですけれども、数年前に帰省して、今浜中が大好きです。地元を離れたことにちょっと後悔ということも感じているのですけれども、ただ、それを今、地元が嫌いで離れたのではなくて、好きな、良いところがわからなくて離れたその思いが強いので、これからはもうその離れた分の恩返しをしようと思っています。今回この質問をさせていただいたのですけれども、今回このような立場にもなりましたので、今まで以上に地域おこし、まちづくりということについて取り組んでいきたいと思いますので、ここにいる方はほとんど先輩になるかと思いますので、御指導いただきたいなと思っております。以上で質問は終了させていただきます。ありがとうございました。