みんなの議会

羽幌町議会 平成28年第7回定例会 2016年9月14日

天売、焼尻島を活用した学習の推進による効果について

2016年9月14日、羽幌町議会の一般質問で、小寺光一議員が「天売、焼尻島を活用した学習の推進による効果について」質問し、教育長 山口芳徳、学校管理課長 春日井征輝、教育委員会委員長 森弘子が答弁しました。

質問者
小寺光一 議員
答弁者
教育長 山口芳徳、学校管理課長 春日井征輝、教育委員会委員長 森弘子

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 5番 小寺光一

天売、焼尻島を活用した学習の推進による効果について。羽幌町には、自然環境が豊かで、他の地域にはない特色を持ったすばらしい天売、焼尻島があり、これからの羽幌町を担う子供たちにとって最高の学びの場であると考えます。天売、焼尻島を活用した観光や自然環境への取り組みなどさまざまな計画もあるが、今後も活用し、推進していかなくてはならないと思います。天売、焼尻島を活用した学習の推進は、羽幌町に住む子供たちには大変重要なことであり、すばらしい自然環境や動植物、島の環境を学ぶことは将来の羽幌町にとってもさまざまな効果が期待できると考えます。そこで、次のとおり4点について質問します。1点目、天売、焼尻島を羽幌町に住む児童・生徒の教育に活用することは、学校教育の中で重要なものと考えます。平成23年6月議会で当時の教育長は、両島は雄大な自然の美しさ、厳しさを兼ね備えており、動植物と島民との共存、そして離島であるとの特殊な環境など、最も身近で恵まれた学習の場の一つと考えていますとの答弁がありました。しかし、いまだに十分な活用がされていないのはなぜか。また、天売、焼尻島を活用した学習を推進することでの効果についてどのように考えるか。2点目、平成18年に策定された羽幌町の環境を守る基本計画には、子供たちにとって、守るべき自然を知る体験の機会の場、そして現状を知るための機会と知らせる努力、教育を積極的に行うことが課題とあります。体験の機会の場の提供は、天売、焼尻島で行うことが効果的だと考えます。この10年の学校教育の中でこの課題について取り組んできたのか。3点目、羽幌町まち・ひと・しごと創生総合戦略の中には、地元及び他地域の子供たちが本町の高等学校への進学を目指す環境を創出するとあります。地元の子供たちが小学校または中学校の学校教育の中で天売や焼尻島を訪れることにより、羽幌高校だけでなく、天売高校への進学も選択にする機会となると考えます。道内や全国からの生徒を募集することも大切ですが、地元の児童・生徒が町内にある高校を目指す環境の創出の機会としても島を訪れる機会をつくるべきと考えるが、どうか。4点目、大学や団体、環境省等との連携を生かし、羽幌町の自然環境や天売、焼尻島を活用した学習モデルをまずつくることが必要であると考えます。そして、できた学習モデルを活用していくことを考えていくべきと思うが、どうか。

答弁 教育長 山口芳徳(教育長は2023年3月まで)

小寺議員のご質問にお答えいたします。1点目の天売、焼尻島が学校教育において十分に活用されていないのはなぜかなどについてでありますが、学校が学習の場として活用する場合、離島という立地条件から宿泊研修の実施が一般的と考えられ、過去には焼尻島で実施していた経緯もありますが、受け入れ態勢等の問題により、現在は道立施設等において実施されております。確かに天売、焼尻島はすばらしい自然環境に恵まれた身近な学習の場の一つではありますが、悪天候時の対応など総合的に判断した場合、活用は難しいと考えております。また、天売、焼尻島を活用した学習を推進することによる効果でありますが、天売、焼尻島においては約80万羽が一斉に帰巣する天売島のウトウやオンコなどの風雪に耐え、樹高が低い樹木で構成されている焼尻の自然林、ニシン漁が栄えた時代を現在に伝える焼尻郷土館など、自然及び歴史などを体験することができる地域であり、活用ができるとすれば学習の場の一つとしてその効果については期待できるものと考えております。2点目の羽幌町の環境を守る基本計画における課題への取り組みについてでありますが、各学校においては総合的な学習の時間において自然や環境についての学習をそれぞれの立地や条件に合わせて行っております。環境教育については、特に天売、焼尻島を限定した形で取り組みを考えていないことから、各学校の主体的な教育課程の編成に委ねているところでございます。3点目の地元の児童・生徒が町内の高校を目指す環境の機会の創出についてでありますが、町内の高校の生徒募集については、通学費の補助、通学区域の拡大などを実施し、取り組んでいるところであります。また、天売高校においてはオープンスクールの実施を行っておりますので、お申し込みいただければ地元の生徒も参加できる状況となっております。生徒募集については、これらの取り組みの継続により入学者の動向を把握した上で、町内の高校を目指す環境の創出についてどのような取り組みが最適なのか検討してまいりたいと考えております。4点目の関係機関と連携した学習モデルの作成と活用についてでありますが、学校教育においては学習指導要領に基づき、学校が作成する教育計画である教育課程の実践を第一に考えており、学習モデルの作成と活用については各学校の意見等も聞いた上で今後検討してまいりたいと考えております。以上、小寺議員への答弁とさせていただきます。

再質問 5番 小寺光一

私のほうから再質問させていただきます。私の考えでは、やはり羽幌に住む子供たちが島に渡ることによってさまざまな効果が得られると感じています。それは、私が議員になってから一貫した考えで、平成23年6月の一般質問では羽幌町の特色を生かした教育活動について、また24年9月では天売島、焼尻島の学校教育での活用についてということで、一貫して同じような子供たちをぜひ島に連れていってほしいと、そういう要望というか、私の希望で伝えています。その間答弁の中で、学校教育の中では難しいけれども、社会教育として島に行くことを考えるですとか、さまざまな検討をいただいているとは思うのですけれども、なかなか学校教育の学校の現場の中で島を生かした教育というのを具体的に進められていないということで、今回も質問させていただきました。先ほど答弁の中でありました。過去には焼尻島で実施していた宿泊研修があったのですけれども、受け入れ態勢の問題等により現在は道立の施設で行われているということで答弁があったのですが、受け入れ態勢の問題等結構前の話ですけれども、より具体的にどのような問題があったか、いま一度教えていただけますか。

答弁 学校管理課長 春日井征輝(学校管理課長は2019年3月まで)

お答えする前に、先ほど答弁の中でちょっと誤解を招くような表記がありましたので、この場をかりてご説明をさせていただきたいと思いますが、よろしくお願いいたします。先ほど答弁の中で、悪天候時の対応等総合的に判断した場合、活用は難しいという表現でお答えをしております。現在の学校における教育課程の取り組みの中で、天売島、焼尻島の活用がない理由の一つとして天候の問題があることからこういう表現を使用しましたけれども、教育委員会として学校の活用、例えば学校が天売島、焼尻島を活用しようとした場合にそれを否定するものではありません。要望があった場合には随時対応していきたいというふうに考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。また、学校が実施できるかどうかは別としまして、各学校への情報提供については随時行っていく考えでおりますので、よろしくお願いいたします。それでは、受け入れ態勢の問題についてお答えさせていただきます。受け入れ態勢につきましては、旅館の数等当時からは減少している傾向にあると思いますので、状況としては変わっていないという判断をしております。

再質問 5番 小寺光一

答弁が今までの説明と、また今追加になったことで、ちょっと私的には今すぐにどのような対応が変わったのだろうと。答弁では、悪天候の対応等ということで言われているので、天候が左右されるということで私は受け取ったのです。でも、天候は理由にならないということでいいのでしょうか。

答弁 学校管理課長 春日井征輝(学校管理課長は2019年3月まで)

先ほどご質問の中で一応天売島、焼尻島につきましては、観光、いろいろな意味で今いろんな取り組みをして離島振興を図ろうという状況で進めているところなのですけれども、当然それらの取り組みの中で天候というのはどの分野にも含まれることになりますので、例えば学校教育だけが天売島、焼尻島を活用する場合に悪天候、天候の関係という理由はちょっと理由としてはなかなか成り立たないのではないかという判断で今回このような説明をさせていただいたところです。

再質問 5番 小寺光一

悪天候はもちろん関係ないにもかかわらず、総合的に判断して活用は難しいという答弁なのでしょうか。その辺は、先ほど悪天候は問題ないということなのか、最初は悪天候の対応等があるので、それも含めて総合的に判断して活用できませんよということなのに、今の追加の話では天候はほかの観光にも、いろんな産業にもかかわるので、そこは学校教育としては、そこが全然話が、私の判断としては天候の問題の対応を考えればいいと思っていたにもかかわらず、そこは問題ではないというような全く違う答弁になっているのではないかなと思うのですけれども、その辺はいかがでしょうか。

答弁 学校管理課長 春日井征輝(学校管理課長は2019年3月まで)

ちょっと説明が悪くて申しわけないのですけれども、天候の関係に関しましては当然単純に例えば天候が悪かったときに次の取り組みを、次の準備をしておけば対応できるということにもなりますので、そういう意味で天候を理由にしなかったということになっております。

再質問 5番 小寺光一

ちょっとなかなか理解はできないのですけれども、当初の話では悪天候時の対応等が理由で活用ができないと。等ということになっていますので、その等というのは具体的に悪天候以外でどういうことがあって総合的に判断したか。悪天候以外の対応、ほかのこと、その項目というか、どういうことが影響して活用ができないと言っているのか、そのほかの理由を教えてください。

答弁 学校管理課長 春日井征輝(学校管理課長は2019年3月まで)

お答えします。各学校の取り組みにつきましては、それぞれ子供たちに今何が必要なのか等、いろいろ課題等を見つけて年間の計画を立てて子供たちの取り組みをしていくという状況になっております。その取り組んでいる中に、教育課程という言葉を使うのですけれども、その取り組みを教育委員会としましては最優先したいという部分で等という部分に入っております。ですから、現在の教育課程には天売島、焼尻島の活用が入っていないので、学校のほうとしては当然効果はあるのですけれども、それよりもやらなければならないことがあるということで計画を組んでおりますので、教育委員会としてはそちらを優先したいということで、それも等の理由の一つとなっております。

再質問 5番 小寺光一

私が平成23年、24年に質問したときに、今回よりより具体的な行けない理由というのを言われています。平成24年のですけれども、50名以上に及ぶ参加児童への安全な食事の提供や健康管理、夏季の観光時期と重複による支援体制の確立、気象状況によっての日程調整など多くの課題が提起され、余裕のない現在の教育課程においては離島での宿泊研修を行うことは効率性、経済性、さらに安全性を考慮した結果、難しいと考えておりますと。今回より具体的に話していただいているのです。今回は、かなり総合的に判断したですとか、前回も言っていますけれども、学校の教育課程の中でなかなかいかないのだということですけれども、前回の答弁、同じような質問の中で、やっぱり気象の関係ですとか、日程の調整とか、その課題は触れられているのですよね。ただ、今ここにきて、気象は問題ないですよと、あくまでも教育課程の問題だというのがなかなか理解できないのですけれども、前回の効率性と経済性、安全性を考慮して難しいという判断をしたのは今も変わらないことなのでしょうか。

答弁 教育長 山口芳徳(教育長は2023年3月まで)

お答えいたします。23年、24年で回答している中身につきましては、今も状況としては全く変わっていない状況でありまして、一部気象については全く関係ないというふうに言っておりますけれども、総合的な判断の中にはやはり気象の問題も加味されております。まず、例えば日程変更についても、ただいま教育課程というのは非常に過密な状況で組んでいる部分がありますので、簡単に日程変更するということもできないことではないのですが、なかなか難しいということが1つあります。そういうのも加味されている。それからまた、悪天候の場合、しけに遭ったりした場合、子供たちが船酔いがひどい場合、それでその日の日程が十分にこなせないこともあり得るということもありますし、また雨になった場合は十分な研修内容のメニューというのがなかなか島のほうで用意するのも難しいというような天候的な問題もあるというふうに思っております。それからまた、実施時期が観光シーズンということになりますので、繁忙期、今旅館も少ないですので、必ず分宿になるということが避けられない状況だというふうに思われます。分宿になりますと、十分な教師の引率体制がとれるのかという部分の問題もございます。十分なそういう引率の体制がとれない場合、また入浴ですとか、そういう部分では他のお客さんもいる中で子供たちが宿泊するということから、他に迷惑がかからないようにということでは非常に苦慮、配慮が求められるような状況も、十分に対応できるのかという、そういう問題もありますし、また先ほど言われた食事の問題につきましても最近は非常にアレルギーという部分がクローズアップされていまして、子供たちの部分もふえているという部分もあります。そういう中では、アレルギー対応という部分が各旅館で対応がとれるのか、そういう部分もありますし、また繁忙期、他のお客さんもいる中ではなかなかそういう部分までの対応が困難ではないのか、そういう懸念も指摘されているところであります。また、島へ行っての研修の中身でありますけれども、今そういうメニューがございませんので、また教員自体も島にそんなに知見、行って研修を行っているわけではないので、そういう知見が乏しい部分がありますので、それに対して研修計画ですとか指導計画、そういうものを作成するに当たっては非常に負担が予想されます。今現在教員というのは、一般紙なんかでも報道されていますけれども、教育課程の授業時数にしても道徳ですとか英語が教科化されるなど時数がふえておりますし、またいろいろな教育課題に対応する部分では教師が非常に多忙になっていると。そういう中では、大変な負担になるというふうな部分もありますので、もろもろそういった総合的な判断が学校でされておりまして、今のところ難しいという判断になっているところであります。

答弁 教育長 山口芳徳(教育長は2023年3月まで)

先ほど課長から答弁した部分でございますけれども、天候の部分を全否定したわけではなくて、先ほどの答弁の中では天候がほとんどの理由のような印象を受けたので、その部分を訂正をしたということでご理解をお願いしたいと思います。ですから、私が説明したように、一つの要素としては天候も入っていますということでお願いをいたします。

再質問 5番 小寺光一

それでは、最初の1問目から具体的に答えていただければいいのですけれども、一番最初の答弁でほかの理由は特に細かくは書かずに悪天候の対応等総合的に判断したということで、そこが本当に一番のメーンのように答弁されるので、そうしたら天候が一番の原因で、先ほど2回目の教育長の答弁にもありましたとおり、天候が悪かったらぐあいが悪くなる。そうしたら、次の日程に支障が出る。雨のときの代替のプログラムがない。施設がない。いろんなあくまでも天候が結構絡んだ大きな要因の説明のように聞こえるのですけれども、やはり天候というのが一番としか私は聞こえないのですが、その辺はどうでしょうか。もう一度お願いします。

答弁 教育長 山口芳徳(教育長は2023年3月まで)

申し上げましたとおり、先ほどの最初の答弁では天候等ということで、天候が本当にほとんどを占めるような印象を受けるということで、そういうことではなくて天候も一つの要素としてありますが、ほかの要素もありますよということで、その部分を課長のほうから訂正をさせていただいたということでございます。

再質問 5番 小寺光一

前の平成24年度でも気象状況とか、そういうことでも触れられているので、自分は全然納得していないです。全ての学校教育に限らず、観光も含めてですけれども、天候というのは変わっていくものなので、それを想定するというのは難しいと思うのです。ただ、学校教育の中でそれのいろんなこういうときはどうするというのを考えるのが学校であり、教育委員会だと思うのです。今聞いていると、行けません、やりませんという理由づけとしていろいろなことがありますということで、決して前向きな感じでは私は受け取れません。どうしたら子供たちにとって、効果があるということでおっしゃっていますよね。学習の場としては、島は効果については期待できるということで言われているのですけれども、それは本当に効果があると思っておっしゃっていますよね。その辺もう一度島の活用ということについて、効果はどういうふうにあると思いますか。

答弁 教育長 山口芳徳(教育長は2023年3月まで)

効果についてですけれども、確かに答弁申し上げましたとおりそういう学習の面の効果というのは期待できるというふうに考えてはおります。ただ、これも答弁のとおり現段階ではそれが学校の判断としては総合的な判断で、なかなか宿泊研修という形では教育課程の中に入れて実施するということは難しいという判断がされているということでございます。その宿泊研修ということなのですけれども、宿泊研修はなぜというか、教育課程の中でどういうふうな位置づけでやられているのかと申しますと、規律ある集団生活を体験するということ、それから学校外の施設で生活、それから他校児童との宿泊を体験することで公の儀礼を学ぶということ、それから計画や準備の活動を通して企画力や実践力を身につけるという、そういうような目的で行われるものでございまして、その中には次年度に予定されている修学旅行をスムーズに行うための予行演習的な要素が非常に強いものでございます。その意味でも道立青年の家で今実施されている宿泊研修でございますが、整った環境でそういう流れの中で行うということで、修学旅行の演習的な期待する効果というものは実施できるのでないかということで、今宿泊研修については道立の施設で行っているというところでありまして、私どももそれについてはそれがいいのではないかというふうに考えております。

再質問 5番 小寺光一

1つ確認なのですけれども、総合的に判断したのは学校なのか、それとも教育委員会なのか。そこは、誰がどういう素材をもって協議して決定して、総合的に判断したのか。まず、学校長なのか、教育委員会なのか、そこはどうでしょうか。

答弁 教育長 山口芳徳(教育長は2023年3月まで)

お答えいたします。教育課程を作成するというのは学校の主体的な事業でございますので、毎年そういう形で学校の判断で実施されているものでございます。

再質問 5番 小寺光一

そうしたら、今の答弁は学校長の思いを代弁して、教育委員会として学校はそう思っていますよということでよろしいのですか。そこだけお願いします。

答弁 教育長 山口芳徳(教育長は2023年3月まで)

具体的に同じようにそういう答弁されているわけではありませんが、学校の思いを代弁しているところでございます。

再質問 5番 小寺光一

それでは、教育委員会としてはこんなに効果があると思っているのに、学校はできないと判断していますけれども、学校の判断をそのままそうですかというのではなくて、教育委員会としてももちろん評価しているわけですよね。島を活用するということは大事ですよ、自然に触れることは大事ですよ、教育委員会としてはどのように考えていますか。

答弁 教育長 山口芳徳(教育長は2023年3月まで)

お答えいたします。天売、焼尻の自然の島の環境を体験して学ぶということは、羽幌町に住む子供たちにとって大変有意義であるという、そういう認識については全く私も同じ気持ちでありますが、これを学校教育の中で教育課程に位置づけて実施するということにつきましては、先ほど来申し上げているとおりなかなか難しいのだということもまた理解するところであります。このことは、先ほど来言われていますように、前教育長からも何とか日帰りでも、あるいは社会教育事業の中で連れていくことはできないのかというような検討をしたいというような回答もしているところでありまして、その後それは子ども自然教室という事業の中で実施をされてきております。この自然教室というのは、小学校4年生から6年生までを対象とした事業で、さまざまな体験を通して知識を養い、郷土を愛する心を育むとともに、学校外活動を促進するという狙いの事業ですが、年間10回程度の活動をしている中にサマーキャンプというのがあって、このサマーキャンプを言われた平成25年から島で実施をしてきております。25年は焼尻、26年、焼尻、27年、天売で、今年は名寄市でやったのですが、これはなぜかといいますと4年生から6年生ということで、同じ人たちが毎年参加していると同じところに行くということになりますので、3年に1回は違う場所でということで、今年は名寄でやっているわけなのですけれども、そういう中でずっと島を活用してきております。それまではどうかといいますと、25年以前はどうだったかといいますと、20、21、22年は豊岬のほうでやっています、初山別。それから、23年は小平の海洋センター、24年が名寄市でやっているということで、平成19年以前には島に行ったこともあるのですけれども、しばらくずっとやっていなかったということで、小寺議員のご質問からそういう形で自然教室で生かすような形で実施をしてきているということでございます。私どももこういう流れに沿ってやっていきたいというふうに考えているのですけれども、このサマーキャンプに限っては自然教室という中で、参加される人数が限られてくるという一つの問題がございます。というのは、年間10回あるので、みんながそれに登録するということではないということで、参加人数が限られてくるという問題があります。ですから、こういう部分を生かしながら、離島の自然体験ということを踏まえて、自然教室のサマーキャンプについては島でやられる部分についてはこれから特別に4年生から6年生は希望者、参加できるような形にしていきたいというふうに思っております。社会教育の事業でございますけれども、これ……(何事か呼ぶ者あり)

答弁 教育長 山口芳徳(教育長は2023年3月まで)

社会教育の事業でありますけれども、こういう形でやっていきたいなというふうに考えているところでございます。人数ふえると引率なんかも難しいかなというふうな部分もありますので、これは夏休み期間中でありますので、教員の離島研修ということも視野に入れながら、学校と連携した学社融合あるいは学社連携という事業となるように検討していきたいというふうに考えているところであります。また、この事業を有効に活用できるようにするためには、今も総合の時間で取り組んでいますけれども、ふるさと教育という中でもう少し多目に両島の自然や環境などについて取り上げていただいて、そして子供たちがより離島に対する興味、関心を抱くような形で、そういう流れをつくっていただくということも非常に大切なので、そういう中でも事業の中でより取り組んでいただくというような形で今考えているところでございます。いずれにいたしましても、学社融合、学社連携という立場からこの問題については対応していきたいというふうなのが教育委員会の立場でございます。

再質問 5番 小寺光一

自分は、単純に教育委員会として効果があるというふうに言っていますけれども、どうですかということで、社会教育ですとか、島の有効性はもちろん理解しますし、社会教育で島に行っているという事実も知っていますし、それは大変うれしいことだと思っています。今回あくまでも教育委員会として、学校教育の中で効果があるかという質問だったので、ちょっとずれたと思うのですけれども、教育委員会のほうでも効果は期待しているけれども、難しいと。そう教育委員会で思ってしまったら、学校のほうでは幾らやりたいと思ってもできないのではないかと私は思います。実際一般論でよろしいのですけれども、教育委員長は以前学校の校長先生でした。教育委員会がだめだよと言ったものに対して、学校から教育課程にこれをぜひ入れたいということは、一般的にそういうことは可能なのでしょうか。端的に。

答弁 教育委員会委員長 森弘子

学校現場に教育委員会からいろいろな面で打診された場合については、やはり一旦そこでは検討します。そして、返答していくことになりますけれども、それは教育委員会にかかわらず、民間のほうからこういう教室を開きたいのだけれども、どうだろうかという部分についてもはっきり言って学校に来ることがあります。ただ、学校は1年間のカリキュラムが決まっていますので、突然来てもやはり詰まった状態でありますので、時間的な余裕が少なくなっている場合もありますので、そのときは私は必ずもし来年こういうような行事やりたいのでしたら、前年度中になるべく声をかけてくださいという話はしてきました。以上です。

再質問 5番 小寺光一

学校での裁量はあるとは思うのですけれども、自分はやっぱり教育委員会として方向性、そのための教育委員会だと思うのです。学校がやりたいものを管理して、ちゃんとできているかというのをチェックするだけではなくて、教育委員会として羽幌の子供たちにこういう教育をしたい、特色のあるこの地域、この環境で今のいる子供たちが10年後、20年後に役立つであろう教育を後押しするのが教育委員会だと思うのですけれども、今のやりとりを聞くとあくまでも学校が教育課程をつくる中で、こうですよ、そうですかと。それを代弁して今答えていただいていると思うのですけれども、教育委員会としてもっとビジョンを出してやっていくべきだと思うのですけれども、その辺はどうでしょうか。

答弁 教育長 山口芳徳(教育長は2023年3月まで)

お答えいたします。先ほど来言っておりますけれども、有効性という部分については大変理解している部分でありますし、教育委員会が指導してそういうふるさと教育等力を入れるべきだという部分についても理解しております。現状については、なかなかそういう形では難しくて進められていない部分でありますけれども、決して否定している部分ではありませんので、理解しておりますので、今後についてはそういう条件整備等を含めてできるのかどうか対応してまいりたいというふうに考えております。

再質問 5番 小寺光一

自分は、答弁の中で教育課程を優先するのだと。一応私なりにも調べてきました。教育課程は、もちろん学校長がつくっていくものだと思うのです。ただ、文部科学省としても教育課程特例校という制度を設けています。きっとご存じだとは思うのですけれども、学校を指定して、学校指導要領等によらない教育課程を編成して実施することを認める。ということは、ある程度の独自性を持った教育が各学校でもできるような制度もあります。平成27年度4月現在で全国で指定件数が290件、指定学校数が2,960校あります。もし教育課程を重視してできないのであれば、自分はできる方向にするためにこういうような特例校の指定に動くことも視野に入れてやることも一つの方法だと思うのです。それは、僕はやる方向でいろいろ考えているので、こういうのが出てきますけれども、どうしても過去から、今の答弁も含めてやらないを前提にやらない理由を埋めていって、最終的には教育課程を重視するというところですけれども、それを外す特例校という制度もありますけれども、そういうのも考えたことはありますか。

答弁 教育長 山口芳徳(教育長は2023年3月まで)

教育課程がこの事業を否定しているということでは決してないわけでありまして、学校の自由裁量というのはかなり認められている部分がありますので、そういう形で教育課程を組めばこういう実施することは可能でありますので、決して特別な指定校にならなくてもその部分はできるものであります。

再質問 5番 小寺光一

自分もそう思います。ある程度限られたものですけれども、その中で教育委員会として学校にこういうことができるのではないか、こういうのは子供たちにとって必要なのではないかというのをどんどんやるべきだと私は思うのです。特例校の事例の文献の中で、あるもので教育委員長なり教育長は教育政策に関するビジョンや方策をみずから示し、教育委員会の事務職員へ具体的な指示を出し、企画立案、実施における教育的リーダーシップが求められていると。そういうものもあるのです。ぜひ受け身ではなくて、これから教育委員会として羽幌の子供たちのためにどうしていくべきかというのをこの島に限らず、いいものに関してはやる方向でどうしたらできるのだろうか、どんな問題があって、それはどういうふうに解決していくのだろうかとか、そういう話をどんどんしていってほしいと思うのですけれども、その辺はいかがでしょうか。

答弁 教育長 山口芳徳(教育長は2023年3月まで)

お答えいたします。ただいま言われた部分につきましては一般論だというふうに受け取りますが、決して受け身だけで何もしていないということではなくて、常にそういう対応をしているということでご理解を願いたいというふうに思います。

再質問 5番 小寺光一

もう時間が残り少なくなったのですけれども、ほかにも掘り下げて話したいことがあったのですが、4点目の各機関、羽幌には環境省の事務所もありますし、いろんな大学が来て研究をしているところもあります。そういううまく連携していいものをつくって、子供たちのために学習モデルをつくるべきなのではないかという、4点目で質問しました。これ答弁の中では、作成と活用については学校の意見をまた聞いて検討していきたいという。よくとれば進んでいくのかなと。ただ、自分としてはまずつくるところをつくってみて、それを今度活用する段階でいろんな問題が出てきたところを教育委員会なのか、事務方なのか、または議会の委員会なのか、そういう場でこの問題を解決していけばうまくいくのではないかという形で進めていく方法もあるのではないかなと思うのです。今教育長でも教育委員長でもモデルをつくると言えば事務方なりがきっと一生懸命各関係機関と連携して作成することはできると思うのです。活用はまた二の次だとは思うのですけれども、この場でつくりますということで言えないものなのでしょうか。

答弁 教育長 山口芳徳(教育長は2023年3月まで)

離島活用した学習モデルということでございますけれども、漠然とはわかるのですが、活用を前提としないモデルというものをつくるという部分については、今この場でつくりますということがちょっと難しいかなというふうに思っております。

再質問 5番 小寺光一

時間が押して申しわけないのですけれども、自分は本当にいいものに関しては進めていって、問題があるものに関してはみんなでそれを解決して、よりいいものを子供たちに提供していってほしいなということが第一です。今後やらないのだったらつくらないではなくて、学校のほうとしても何もないところから検討はできないわけで、ある程度こういうプログラムができます、こういう問題があります、こういうよい点は教育委員会も認めていますので、こんな効果があります、そういうものを形にしてパッケージ化して、それをもとに学校なり、もし必要であれば議会の委員会なりでもそこでいろんな話をした中でよりよいものができるのではないかなというふうに思っています。今後ぜひこれを検討で終わらすのではなくて、具体的に何かできた段階で議会のほうにも報告していただきたいと思いますし、何点かは検討していただくということで回答をいただいているので、その辺も今後委員会のほうに報告というか、協議の場を持っていくということは考えているかどうか、最後にお願いします。

答弁 教育長 山口芳徳(教育長は2023年3月まで)

検討するということでありますが、先ほども言いましたようにモデルをつくるにしても環境省、それから先生方にも当然そういう中に入ってやっていただかなければならないということでありますので、やるかやらないかわからないよというものをつくるのにそれだけ皆さんに招集をかけてつくるという、まだそこまでの決定というか、意思表示なかなか難しいというふうに思います。先ほど言いましたように、検討させていただいて、進めるべき方向性、これは確実に実施できるめどがついたときにそういう部分でモデルケースなりつくっていくということでご了承お願いしたいなというふうに思います。

出典:羽幌町議会 平成28年第7回定例会 2016年9月14日 議事録 PDF(22ページ) 間違いを知らせる