羽幌町議会 平成27年第6回定例会 2015年12月10日
(1)自治基本条例と住民投票条例について/(2)医学生修学資金の創設について
2015年12月10日、羽幌町議会の一般質問で、小寺光一議員が「自治基本条例と住民投票条例について」「医学生修学資金の創設について」について質問し、町長 駒井久晃、副町長 江良貢、地域振興課長 酒井峰高、健康支援課長 更科滋子が答弁しました。
- 質問者
- 小寺光一 議員
- 答弁者
- 町長 駒井久晃、副町長 江良貢、地域振興課長 酒井峰高、健康支援課長 更科滋子
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員が最初の質問で述べた件名は 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は議員の発言から取ったものです。
質問 5番 小寺光一
町行政について私のほうから2件4点を質問いたします。1件目、自治基本条例と住民投票条例について。近年多くの自治体でまちづくり条例、まちづくり基本条例等の自治基本条例が制定されています。自治基本条例は、地域課題への対応やまちづくりは誰がどんな役割を担い、どのような方法で決めていくかを文章化したもので、自治体の仕組みの基本ルールを定めた条例であります。多くの自治体では、情報の共有や住民参加、協働などの自治の基本原則、自治を担う住民、首長、行政等のそれぞれの役割と責任、情報公開、計画、審議会等への住民参加や住民投票など、自治を推進する制度であります。羽幌町では、現在情報公開や住民参加による各種審議会等も行われていますが、総合的な自治基本条例制定について十分な議論を行うことが必要であると考えます。また、自治基本条例を制定する多くの自治体では、住民参加や協働の役割の中で住民投票の制度を取り入れています。将来に向けての大きな課題や住民間や議会、行政の中で議論が対立した場合にも住民の声を直接聞くことのできる制度ではありますが、現在羽幌町ではこうした条例や制度はありません。そこで、次のとおり質問します。1、羽幌町における自治基本条例制定の必要性の認識と取り組みについて。2、羽幌町でも早急に住民投票条例の制定化をする必要があると考えるが、どうか。続いて、2件目、医学生修学資金の創設について。羽幌町では北海道立羽幌病院や民間病院があるが、医療体制の充実や診療科目の拡大などを望むものの、慢性的な医師や看護師不足により、町民の医療への不安や不自由な状況が続いています。羽幌町においても看護師等修学資金の貸し付けや医師研究資金等貸与を行い、医師や看護師の確保に努めています。短期的即効性のある施策はもちろんですが、医学生のための奨学金制度を創設し、今後5年から10年をかけ、長期的な展望に立った投資を行うことも大切であると考えます。医師になりたいという夢やいつか医師として羽幌町で働きたいと思える学生を時間をかけて育てていくことは、未来への医療体制の充実に必要なことと考えます。そこで、次のとおり質問します。1、現在行っている看護師等修学資金や医師研究資金等の現状について。2、現在の看護師等修学資金制度の拡大をし、医学生修学資金の創設をするべきと考えるが、どうか。
答弁 町長 駒井久晃(町長は2023年3月まで)
小寺議員のご質問1件目、自治基本条例と住民投票条例についてお答えいたします。1点目の自治基本条例制定の必要性の認識と取り組みについてでありますが、本件については昨年12月議会定例会の金木議員からの一般質問に対しまして、自治基本条例についてはつくる方向で検討したいということでご理解をいただきたいという答弁をしております。その後北海道内で本条例を制定している自治体に対しまして条例の意義や効果に対する調査を行っておりますほか、職員がセミナーへ参加し、制定自治体の現状等を聴取するなど取り組んでまいりました。これらから、本条例の多くは町民、議会、行政の協働をより推進するための基本ルールの整備が目的とされているものの、本条例を地域住民に浸透させるための対策や条例制定後に具体的なまちづくりのためのルールづくりに苦労されている自治体があることも見受けられます。また、自治基本条例が制定され始めてから10年以上が経過するものの、自治基本条例を制定せずにさまざまな形でまちづくりを行っている自治体があることも実態としてあります。このため、本町ではまちづくりに必要とされる町民参加や情報提供などに係るルールづくりを先に行いまして、町民皆様の町政に係る関心の向上、行政等諸活動への積極的な参加促進を図るとともに、積極的な情報提供を行いながら、その過程の中で自治基本条例の必要性を見きわめてまいりたいと考えております。2点目の住民投票条例の制定化についてでありますが、本制度は議会制民主主義を補完し、町民の意思を把握するためのもので、拘束力はないものとされており、投票を行うほうが政策判断するために必要な情報を持ち、客観的な総合的判断が可能かといった点も懸念されております。このため、本町の各施策については、広報紙やホームページ、町政懇談会などを活用し、町民皆様へ情報を提供しながら、町民の代表であり、行政に精通した議員各位との議論により方向性を見出しておりますので、現時点では住民投票条例を制定化する必要はないと考えております。次に、ご質問2件目、医学生修学資金の創設についてお答えいたします。1点目の看護師等修学資金や医師研究資金等の現状についてでありますが、これらは羽幌町の医療体制を守るため、医師、看護師等の確保対策として看護師等への修学資金貸し付けは平成25年4月から、医師研究資金等の貸与は平成23年1月から実施しているものであります。初めに、看護学生に対する修学資金の貸付状況でありますが、平成25年度は2名、26年度は新規2名、継続2名の計4名、今年度は新規1名、継続3名の計4名に対し、それぞれ月額5万円、年額にして60万円を貸し付けており、26年度末までで合計360万円の基金を取り崩しております。今年度についても240万円を見込んでおり、当初1,500万円を積み立てておりましたこの基金の平成27年度末の残高は900万円となる予定であります。次に、医師への研究資金等の貸与状況でありますが、平成22年度、23年度については各年度3名でありましたが、平成24年度、25年度については各7名、平成26年度、27年度については各10名に対し、総額で約2,000万円から4,000万円を貸与しております。貸与者数は増加しており、昨年度からは特に複数年を単位として貸与を受ける医師が増加したため、年間の貸与総額もふえております。2点目の看護師等修学資金制度の拡大による医学生修学資金の創設についてでありますが、当町の助産師看護師修学資金貸付制度は、人材の確保を目的に創設したものであるため、資格取得後町内の医療機関に相当期間勤務することにより返還免除をするものとなっております。しかし、医師の場合の資格取得後については、勤務地が本人の意向どおりにならない場合があるため、長期的な展望に立つことや医師になりたい、あるいは将来医師として羽幌町で働きたいと思える学生を育てていくという考えは大事にしたい思いではありますが、現状の看護師等修学資金貸付制度を拡大することに関しては困難であると考えております。北海道は、本年3月に地域枠医師の配置等の考え方を示し、北海道医師養成確保修学資金の貸し付けを受けて医師となった方たちのキャリア形成に配慮した具体的な配置先の決定システムについて整備を図っております。医師確保の観点からは、今後道内医療機関の医師確保、配置に関する状況変化を見きわめつつ対応してまいりたいと考えております。以上、小寺議員への答弁とさせていただきます。
再質問 5番 小寺光一
それでは、私のほうから再質問させていただきます。まずは、自治基本条例についてお伺いいたしたいと思います。昨年の12月のちょうど1年前の定例会で答弁にもあったとおり、金木議員の質問に対して、つくる方向で検討したいということで、ちょうど1年が過ぎた段階になっていると思います。今回の答弁を伺う限りでは、ちょっとトーンダウンしたのかなと、ちょっと消極的になったのかなというのが感じられます。去年まではつくる方向で、つくるという前提での前向きな答弁であったにもかかわらず、今回に関しては自治基本条例自体の必要性を見きわめるという答弁に変わってきたと感じるのですけれども、この1年間、先ほど職員がセミナーに参加したですとか、ほかの地域の状況を聞いたりした感じで今回の答弁になったとは思うのですけれども、せっかく前向きになったのがちょっと、下がってはいないと思うのですけれども、ちょっと消極的になった過程というのを、町長の中でどういうふうなことがあって今回の答弁になったかというのをもう少し詳しく教えていただけますか。
答弁 町長 駒井久晃(町長は2023年3月まで)
小寺議員の再質問にご答弁させていただきますが、もう少し詳しくと言われましても、昨年は就任当初で大変新しい考えで、そういったものもあるのであれば、答弁したようにつくる方向で検討したいということでご理解いただきたいという答弁をしておりますが、現実的に調査してみた結果、先ほど申し上げましたような状況で、今すぐにそういうものをやっていくという形にはならないことがわかったということでの答弁でございます。
再質問 5番 小寺光一
必要性を見定めていくと、見きわめていくということなので、もし必要性がないのであればつくらないということもあり得るということで、確認なのですけれども、よろしいでしょうか。
答弁 町長 駒井久晃(町長は2023年3月まで)
それは、今後のことでそういう形になれば、そういう形にもなり得ると思います。
再質問 5番 小寺光一
自分は、自治基本条例を必ずつくれということではなくて、必要性を見きわめることももちろん大事なのですけれども、その上でさまざまな今現行にある条例ですとか各制度をより強固なものにしていくことによって、最終的にでき上がるのが自治基本条例になるのではないかなというふうに思います。その中でちょっと疑問に思ったのが、例えばその次の住民投票条例にもかかわることなのですけれども、自治基本条例の中にはそれぞれの役割、行政、議会、町民の役割を明記するということにはなっているのですが、現在町長の判断では投票条例については必要性はないと、ここはなぜか断言していると。その理由として、投票する町民が政策判断すべき必要な情報を持っていないのではないかと、客観的、総合的な判断が可能かどうかというのが懸念されているという答弁があったのですが、これは一般論なのか、それとも羽幌町民に関して言っているのか、そこはどちらなのでしょうか。
答弁 町長 駒井久晃(町長は2023年3月まで)
一般論で申し上げたものでありまして、その後のことで申し上げていると思いますが、さらに今までどおり情報発信であるとか町民参加のルールづくりといったようなものをやっていきたいということでございます。
再質問 5番 小寺光一
一般論という話でしたけれども、その一般論があるので、それが懸念されているので、羽幌町としては最終的にはつくりませんと、ただ情報は提供していきますということだと思うのです。そうすると、羽幌町民は、今例えば羽幌町には羽幌町情報公開条例というものもあります。そこがうまく反映されていないという状況にもあるのではないかなというふうに思うのですけれども、この情報公開条例は約10年以上前にできた条例ですけれども、その中にも目的としては町政に対する町民の信頼と理解を深め、町民の町政への参加を促進し、町と町民が協働による公正でわかりやすいまちづくりの推進に資することを目的とするという目的があって動いているわけですから、羽幌町民に関しては十分に政策を判断できる情報の提供が行われているのではないかなと、現状ですよ。その辺はどうでしょうか、今後ホームページとか広報という仕方もありますけれども、それが十分に今現在されているのか、されていないのか、その辺はどうお感じになりますか。
答弁 副町長 江良貢(副町長は2018年9月まで)
現状行政の課題等々については情報公開はされているという認識でありますし、その都度ホームページ等々でいろんな情報公開をしておりますし、町民の皆さんから例えば指摘があって、そういう部分で懸念されれば、またそれも情報公開の中で載せていると、こういう状況もありますので、ほぼ情報は公開されているという判断をしております。
再質問 5番 小寺光一
そういう判断であれば、一般論で言う政策判断に必要な情報を羽幌町民は持てないということには当たらないのではないかなというふうに思うのです。そうするのであれば、きちんとした情報が渡る今の体制であれば、住民が正しい総合的な判断ができる住民投票条例というのがあってもおかしくないのではないかなというふうに思うのですけれども、その辺はいかがでしょう。
答弁 地域振興課長 酒井峰高(地域振興課長は2018年12月まで)
お答えをいたします。その後に先ほどの答弁で申し上げてはいるのですけれども、そういうこともあるのですが、現在のうちの町では議会議員さんとの議論の中で議論を重ねながら方向性を見出していくという部分を尊重したいということで、現時点では住民投票条例の制度化を進める考えはないというふうな思いでおります。
再質問 5番 小寺光一
もちろん行政と議会との議論というのは大切なのですけれども、例えば議会の中で賛成、反対、いい、悪い、町民の中でもいい、悪い、分かれたときには町民の意向を酌むものがあってしかるべきだと思うのです。もちろん法律上拘束されるものではないことも理解していますけれども、手法的にはさまざまなやり方があって、常設型とか臨時型とか、拘束型とか諮問型とか、いろんな方法がある中で、それを一くくりに必要ないというふうに決めつけてしまうのは自分はちょっといかがかなと、もう少しゆっくり、そこは必要がないと決めるのではなくて、もちろん議会ともそれについて話すことも必要であると思いますし、町民とも向き合って、本当にそれが必要なのかというのが自治基本条例につながる一つの形になるものになっていくのではないかなというふうに考えています。本町ではまちづくりには町民参加、情報提供にかかわるルールが必要だということでおっしゃいましたけれども、具体的に町民参加というのは何をあらわしていて、どんなルールをつくっていきたいということで考えているのでしょうか。
答弁 地域振興課長 酒井峰高(地域振興課長は2018年12月まで)
お答えをいたします。一つのいろんな自治体の例を申し上げるのですけれども、例えば町民参加という視点であれば、地域コミュニティーという活動に一生懸命取り組んでいる方々に対して、そういう町民活動を活発にやることによって行政に対する町民参加を促していく、そういうような助成制度ですとか、町にもいろんな審議会等はあるのですけれども、委員を選任するときの選任の規定がないという部分がありますので、そういう部分の整理、またパブリックコメント等も場合によっては行ってはいるのですけれども、統一した町としてのルールがないものですから、その辺のルールづくり等も行っていきたいというふうに考えております。
再質問 5番 小寺光一
町としては町民参加を促していく、求めていくと、自治基本条例でそれぞれの責務をうたうようになっています。町、行政としてはどういう責務を負わなければいけない、議会としてはどういうことをしなければいけない、町民はこういうことをしてほしいということをうたっていくのですけれども、求めるだけで、役割を課すだけで、実際町民がさまざまなことで判断する権利を与えるのが自分は住民投票だと思うのです。私たち議会もそうですし、町長も選挙を経て4年間の任期でこの立場、それぞれの行政の立場で、議会の立場で活動していくのですけれども、どうしても4年では決め切れないことが出てくるはずなのです。そんなときにも、そういう条例が、住民投票の条例があることで、町民に選挙だけではなくてどうでしょうかということを問える制度はあってしかるべきだと思うのですけれども、現時点でも必要ないというふうに判断されますでしょうか。
答弁 副町長 江良貢(副町長は2018年9月まで)
行政課題を解決する手法として、例えば今おっしゃられたような住民投票ということも考えられるということですが、行政側といたしましてはそういう課題に対して、例えば町政懇談会等で行政側から提案をし、町民の皆さんから意見をいただくと、そのやつをまたフィードバックして議会の中で説明し、また議会議員の皆さんから答えをもらうと、こんな形で行政課題については解決していけるのだろうという判断をしております。住民投票という制度を立ち上げてやりますと、制度といいますか、課題そのものをきちんとどういう説明をして、どういう判断をもらうかという部分でいえば、その説明の仕方によってはかなり偏った方法になるでしょうし、その課題に賛成する方、反する方はそれぞれ当然のように、いろんな運動と言ったらなんですけれども、そういうような理解を求めるということもありますから、例えばそういうような形の中で果たして正しい判断ができるのかというのと、もう一つはそのためにかなりの行政コストがかかるということで、通常の選挙と同じような取り扱いで事務をとり行うとすれば、莫大な費用がかかるということもありますから、できればそういう課題について従前のやり方で例えば町政懇談会ですとか、あるいは住民説明会ですとか、そういうような形の中で説明をし、理解を求め、それで解決できないことについてはまた行政内で議論をして進めると、こんなような考え方でおります。
再質問 5番 小寺光一
自分としては、パブリックコメントですとか、住民説明会、懇談会を含めて余りにも住民の参加が少ないと思うのです。その中で、その小さい意見を組み入れることももちろん大事ですけれども、そういう一つの権利を町民に与えることによって、反対、賛成あっていいと思うのです。それをどういう形でそれぞれが、もちろん行政もそうですけれども、きちんと正しい情報を説明する責任が出てくるので、それが実質的に自治基本条例につながっていくのではないかなというふうに思います。金額で莫大な費用と経費と労力がかかるということなのですけれども、今時代の流れは議会と行政だけではなく、うまく住民の方も取り込んで、同じ情報を共有しつつこれからのまちづくりを進めていくことが大事ということで、そういうようなことで自治基本条例を制定するところがふえているのだと思うのですけれども、ぜひ今後検討していただいて、前向きな制定に向けて、住民投票だけではなくて、自治基本条例についても前向きな動きをしていっていただきたいというふうに自分自身は感じております。続いて、2件目の医師の奨学金についてです。現行の制度は、学生に対しては看護師ですとか助産師ですとかへの補助となっています。私は、ぜひ医師のための資金をつくるべきではないかなというふうに考えて今回質問しました。ただ、それについては現在困難であると、その理由が医者になった後に本人の意向どおりにならない場合があるということなのですけれども、そうであればほかの町村ですとか、道ですとか、県ですとか、そういうところは助成制度はないのかなというふうに思っているのですが、調べてみる限りでは、各大学だけではなく、地方自治体も行っています。その辺ほかの自治体はできていて、なぜ羽幌だけ困難であるということで終わらせてしまうのか、その辺はいかがでしょうか。
答弁 健康支援課長 更科滋子(健康支援課長は2018年3月まで)
お答えをさせていただきます。困難であるという点についてなのですけれども、おっしゃいますとおり、北海道も地域枠という形で貸付制度を行っておりますし、道内でも各市町村ですとかというところで、市立病院ですとか町立病院ですかというところで持っているところは幾つかあると思います。ただ、羽幌町の中でなぜ難しいかということについてなのですけれども、ご質問の確保するためにということの観点について、難しいというふうにお答えをしています。確保する。今現在行っている看護師については、看護学校を出て、その後に働いていただいて、その分を免除しますという、来ていただくための支援制度という形でとっております。同じような形で医師のほうもするということになると、来ていただくまでの間の確認ですとか、状況把握、あるいはどうしていくかということも含めて制度設計をしなければならないと考えています。そうなると、医師の場合は資格試験に合格をして、1年目から医師としてどこにでも行って何でも働けるというような状況には制度としてなっておりません。研修制度ですとかともろもろあります。それを羽幌町が単独で制度設計をして、来ていただけるまでの間、何年後になるのかわからないのですけれども、そこまでを確保するということ自体がなかなか難しいのかなということで、このように難しいというふうにお答えをさせていただいております。
再質問 5番 小寺光一
現状では困難だと。ただ、困難であると考えることで、やる、やらないという答弁ではないわけです。自分としては、困難ではあるけれども、羽幌町として独自の制度設計をして乗り越えていくのだと、未来へつながる、10年後かもしれないですけれども、長期的な面に立って、その困難を乗り越えていきたいとも書いていないですし、やらないとも書いていないです。難しいと。でも、だからこそそこを乗り越えていくのだということがあってもいいのではないかなと。困難であることは理解はしますけれども、それで終わってしまうのか、それともそれを乗り越えていくような政策をつくっていくように考えていくのか、その辺はいかがでしょうか。
答弁 健康支援課長 更科滋子(健康支援課長は2018年3月まで)
お答えをいたします。話を整理させていただきますと、羽幌町の子供たちが医師になりたいというところをどう支援していくかという観点と羽幌町の医師をどう確保していくかという観点になるとちょっと考え方が異なりまして、医師確保という部分につきましては、後のほうで言っておりますように北海道も平成20年から医師確保については地域枠を設けて確保してきております。その学生たちが今出てきているので、それがこれから5年後あるいは7年後ぐらいに各地域に出てくればということも含めて、今後の状況を見きわめてという書き方をしております。積極的なというか、夢をかなえるであるとか、町内の夢を持っている人たちの支援をするという形の考え方に立つのであれば、また違う観点が必要なのではないかなというふうには考えます。
再質問 5番 小寺光一
課長とはなぜこういうことになったかというと、今年度羽幌青年会議所の事業でたまたま中学校2年生がこれから15年後、20年後どういうふうになっていきたいという授業を行ったわけです。その中で2人の子供が医師になりたいということ、5人の子供が看護師になりたい、あと介護士とか、そういう夢を持っているというところから今回の質問になったのですけれども、ただ今回に関しては、質問の内容を見ていただきたいのですけれども、あくまでも医師確保ということで質問しているので、その観点で、道の出してくるものを受けてではなくて、先ほども言ったとおり積極的に羽幌町の独自のもので進めることによって来る方もふえたりですとか、例えば金沢医大に訪問したときに、こういう制度もありますと、医師になった人を連れてくるのではなくて、医師になりたい人、今勉強している人を今のうちから育てることをすることによって、短期的ではないのですけれども、中長期的な医師確保の観点になっていくと思いますし、道からしても羽幌町の取り組みは評価される内容になるのではないかなというふうに思います。平成25年に北海道で最初につくったと言われている羽幌町の地域医療を守る条例、そのときは駒井町長も議員の一員として、特に文教厚生常任委員の一員として一緒にこの条例制定に携わられたと思います。その中の町の責務として、道とかの計画ももちろんありますけれども、それを基本として地域医療を守るための施策を推進する責務を有すると。それは、責務を負いなさいということで決めたのです。せっかくつくった条例を有効に活用するためにもぜひ、困難であるものを乗り越えていくだけの考えと行動力があってもいいのかなというふうに思うのですけれども、その辺最後に町長、一言いただきたいのですけれども。
答弁 町長 駒井久晃(町長は2023年3月まで)
小寺議員のご質問は、医師確保に対する困難さについて町の条例をつくったときに議員であったろうと、そういうことからもそれに向かって進めと、進む考えはないのかというご質問の要旨。そのことにつきましては、先ほど課長が申しましたとおり、今現在医師が不足していることに関しましては、先般NHKですか、報道機関でもありましたように、過去最高の研修医が出たというようなことで、医療関係者の方とお話ししても、課長申しましたとおり5年から7年の間には何百人も北海道でお医者さんが出てくるというような状況を踏まえた中で、当町が財政逼迫している中でさらにそういったお金の使い方を考えるということは有効かどうかということもまた改めて見きわめなければならない状況が目の前にきているというふうに私は今考えているところでございます。確かに地元の出身者でお医者さんになっていただけると、これほど気心の知れた安心してかかれるお医者さんはいないのではないかと、私もぜひそういう方にはなっていただきたいし、来ていただきたいという思いはございますが、首長として考えたときに、予算、そういった面も含めた中で、ほかの医療、それからほかの事業、福祉だとかあります。そういったものも含めた中で総合的に判断しなければならないというのも私の現実でございますので、少しくご理解をいただければと思っております。