みんなの議会

羽幌町議会 平成22年第5回定例会 2010年9月15日

(1)大雨の被災状況、その対応と課題について/(2)天売島海鳥繁殖地の現状と今後の課題について

2010年9月15日、羽幌町議会の一般質問で、寺沢孝毅議員が「大雨の被災状況、その対応と課題について」「天売島海鳥繁殖地の現状と今後の課題について」について質問し、町長 舟橋泰博、総務課長 石川宏、建設水道課長 井上顕、町民課長 藤岡典行が答弁しました。

質問者
寺沢孝毅 議員
答弁者
町長 舟橋泰博、総務課長 石川宏、建設水道課長 井上顕、町民課長 藤岡典行

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員が最初の質問で述べた件名は 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は議員の発言から取ったものです。

質問 3番 寺沢孝毅

それでは、一般質問いたします。まず、1点目ですが、今回の大雨による被災状況とその対応及び課題について質問いたします。本年7月中旬及び下旬、さらに8月中旬に本町を含む道内では3度にわたりゲリラ豪雨とも言えるまとまった雨量が記録されました。特に東川町では大きな事故になり、犠牲になられた方には心よりご冥福をお祈りするとともに、被災された多くの方々には心よりお見舞い申し上げます。さて、本町においてそれらの豪雨により道路の崩壊等の災害が各所で起きています。それらの発生状況や今後の復旧に向けての対応及び課題について、以下の質問をいたします。1、本町において大雨などの異常気象が発生した場合、それを把握するための情報収集システム及び発生時の対応はどのようになっているか。2点目、7月から8月の豪雨時の本町における雨量データはどのようなものだったか。3点目、本町における災害の状況について、その具体的内容と今後の対処は。4点目、このたびの大雨による水道施設の危機的状況や異常はなかったか。平成11年の断水時の状況と比較して、現施設にどのような評価をされたのか。5点目、今回の大雨を通じて見出された今後の課題は何か。次の質問に移ります。天売島海鳥繁殖地の現状と今後の課題について。天売島海鳥繁殖地は、国指定天然記念物にも指定され、当町のみならず国の貴重な財産として自然環境が手厚く保護されています。繁殖する8種類の海鳥のうち、世界最大の繁殖数を誇るウトウなど世界に誇るべき内容がある一方で、ウミガラスの激減など危うい要素をも含んでいることは新聞報道などから多くの人が知るところであります。自然環境は、周辺の人間活動などと連動して常に変化しているため、その状況を注視しながら事あるごとに環境保全の手だてを講じる必要があります。その上で以下の質問をいたします。1点目、2010年の海鳥の繁殖シーズンが終了しましたが、本年ウミネコやウミウの繁殖に異変が見られました。こうした実情を理解するため、町としてどのような手だてをとられているのか。2点目、町が把握している海鳥繁殖地の現状を説明してほしい。3点目、北大の准教授を中心とする天売海鳥研究室が天売島に設置されておりますが、研究者との連携を強化し、情報共有すべきではないか。4点目、海鳥の繁殖に与えるインパクトについて、これまで多くの場で報告がなされてきておりますが、ペット飼養に関することなど、当町として取り組みが可能なものは事業化するべきではないか。以上、よろしくお願いいたします。

答弁 町長 舟橋泰博(町長は2014年9月まで)

寺沢議員のご質問1件目、大雨の被災状況、その対応と課題についてお答えをいたします。1点目の異常気象に対する情報の収集と対応についてでありますが、気象警報が旭川地方気象台から発表されますと、その情報は直ちに北海道やNTTから羽幌町にファクスで送信されます。また、気象台や国土交通省のホームページによる確認や防災担当職員の携帯電話にメールが入るよう設定するなど、リアルタイムでの情報収集を行っております。これらの気象警報が入りますと、状況に応じて担当職員に連絡し、道路や農地の巡回、消防機関などとの連携のほか、気象台予報官とのホットラインにより気象の見通しなど情報を得ながら対応しております。2点目の7月17日から19日、7月27日から29日、8月14日の雨量についてでありますが、旭川地方気象台の観測所は町内では羽幌と焼尻の2カ所となっており、その速報資料によりますと、7月17日午後8時ごろから19日午後5時ごろまで断続的に続いた雨は、羽幌で109ミリ、焼尻で83ミリ。7月27日から29日の午後8時ごろまでに降った雨は、羽幌で102ミリ、焼尻で142.5ミリとなり、特に焼尻では28日の午後2時ごろからの1時間で31ミリの豪雨となりました。また、8月14日は午前7時ごろから短時間ではありましたが、羽幌で81ミリ、焼尻で89.5ミリの雨量を観測しており、特に羽幌で午前7時30分ごろからの1時間で49ミリ、焼尻で午前7時ごろからの1時間に64ミリを記録し、羽幌は昭和4年、焼尻は昭和52年の統計開始以来、羽幌は2番目となったほか、焼尻では昭和57年8月21日と並ぶ豪雨となりました。3点目の被害状況とその対処についてでありますが、7月中旬の大雨では、河川で朝日地区の二股沢川の敷地が一部流失、町道で路肩やのり面の一部崩落や浸水が9カ所、農地では浸冠水や作物の倒伏が田で6.26ヘクタール、畑などで26.64ヘクタールとなっております。また、北海道の管理となりますが、築別川で2カ所、三毛別川で1カ所、川岸の崩壊があったと聞いております。7月下旬の大雨では、天売で道道天売島線の一部崩壊による通行どめ、赤岩展望台の基礎周辺土砂が流失し、一部を立入禁止としたほか、弁天地区の臨港道路のり面の亀裂、焼尻で急傾斜地の地すべりが1カ所、羽幌では朝日地区の大沢高台連絡線の崩壊や路面冠水が主なものであります。8月14日の大雨では、天売で7月中旬に被害を受けた道道仮道路の流出と前浜漁港への町道ののり面損壊、焼尻では道道ののり面損壊など3カ所のほか、町道の路面冠水、羽幌ではサンセットビーチ背後2カ所の一部がけ崩れ、町道の路盤、路面流失が5カ所、北3条通りや6条通りの路面冠水などとなっております。復旧状況ですが、小さな被害のほとんどは修復を完了しておりますが、道道天売島線の崩壊箇所は北海道が被災道路の山側に仮道路を整備し、9月2日に舗装を完了しております。なお、本工事につきましては、災害復旧事業として行うよう関係機関との協議を進めているところと確認しております。赤岩展望台は、関係機関の許可を得て地質調査を実施し、その結果をもとに対応策を検討することとしております。臨港道路ののり面の亀裂は、コンサルの調査結果を踏まえ、のり面崩落のおそれがある箇所部については布団かごによる保護を考えており、さらには表面水の排水対策としてのり肩部及びのり面へ半円コルゲート管の設置もあわせて近く実施する予定であります。焼尻東浜地区の地すべり箇所は、急傾斜地崩壊危険箇所ということで北海道が復旧作業を進めておりますが、9月上旬に現地での調査業務を開始し、その結果で改修工事が施工されることを確認しております。周辺住民皆さんの不安が一日でも早く解消されるよう、今後も関係機関と連携をとって進めてまいります。羽幌の二股沢川の流失箇所及び町道の大沢高台連絡線の崩壊箇所は、現在国の公共土木施設災害復旧事業採択に伴う災害査定のための準備をいたしており、それぞれの災害査定後において、二股沢川については護岸対策工事を行い、大沢高台連絡線については原形復旧工事を実施する予定であります。なお、実施時期につきましては、災害査定の結果を待たなければなりませんが、早期あるいは明年度の着工となる見込みであります。4点目の水道施設への影響についてでありますが、本町が大雨により全町的な断水を余儀なくされました平成11年7月28日は累積雨量が95.5ミリでありました。取水源の羽幌川原水が著しく汚濁し、濁度は3,370度まで上がり、制御が不能となったことにより、7月29日の午後6時から午後12時までと7月30日の午前9時30分から午後4時までの延べ12時間30分、町内全域断水に至ったものであります。このような事態から平成14、15年度の2カ年計画で2,284トンの配水池の新設、浄水池、ろ過池、沈殿池の増設などに約12億円を投入し、施設整備を行っております。本年7月中旬と下旬における豪雨では、これらの施設整備が功を奏し、7月17日から18日の累積雨量が54ミリ、7月19日が55ミリで、濁度は3,731度、また7月29日の累積雨量は60.5ミリで、濁度は2,475度となりました。このように7月19日及び7月29日の両日は高濁度となったものの、通常どおりの取水を行い、十分な水の供給量を確保いたしました。ただ、取水可能ではあるものの、注入薬品の経費削減を図るため、それぞれの午後10時から翌朝5時までの間取水を停止いたしましたが、断水という危機的な状況や異常等はございませんでした。なお、8月14日については、雨量は多かったものの、短時間の降雨のため影響はありませんでした。このように高濁度でも対応できましたことから安堵しておりますが、今後も施設等の適切な維持管理を行い、水道事業の運営に万全を期したいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと存じます。5点目の大雨による今後の課題についてでありますが、幸いにも人的被害はなく安堵いたしておりますが、被害箇所の早期復旧はもちろんのこと、今回の大雨で被害の受けやすい道路や農地の場所、水道施設への影響が明らかになりました。これらの被災箇所への対策と日常的な点検を初め、国、北海道、消防機関などとの情報交換や災害対応体制の大切さを一層強く感じているところであります。異常気象が頻繁にあらわれる昨今、自然災害への迅速な対応と防災に意を注ぎ、住民が安心して暮らせるまちづくりを進めてまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。次に、2件目、天売島海鳥繁殖地の現状と今後の課題についてのご質問にお答えをいたします。天売島は、8種類、数十万羽の海鳥がコロニーを形成する海鳥の楽園として国指定天然記念物に指定され、これまでもウミガラスに代表されるさまざまな保護増殖活動が展開されてまいりました。しかしながら、30万つがいを誇るウトウ以外は押しなべて減少傾向にあり、ウミガラス、ウミスズメ、ヒメウ、ケイマフリ等絶滅危惧種に指定されている海鳥も少なくありません。加えて、本年はウミネコやウミウの繁殖にも異変が見られるとのことで、大変憂慮すべき事態と考えております。1点目のウミネコやウミウの繁殖異変等に関する情報収集についてでありますが、天売島の海鳥のうちウミガラス、ウミスズメ、ケイマフリについては主に環境省羽幌自然保護官事務所が、それ以外の海鳥については北海道大学を中心とする天売海鳥研究室がそれぞれ調査を行っております。その調査結果については、環境省北海道地方環境事務所が主催するウミガラス保護増殖分科会や北海道海鳥センター運営協議会においてそれぞれの海鳥の繁殖状況等が報告されており、これらの会議を通じて情報を収集しております。また、日常的には環境省羽幌自然保護官と天売海鳥研究室メンバーとの人的交流や情報交換が行われており、こうして入手したタイムリーな情報を逐次北海道海鳥センターのホームページ上で公表するなど、海鳥保護の普及啓発活動に役立てております。今回のウミネコなどの繁殖異変についても、このようなルートで情報を入手し、実情を把握しております。2点目の羽幌町が把握している天売島海鳥繁殖地の現状についてでありますが、天売島で繁殖する海鳥8種のうち最も減少しているのはウミガラスで、環境省の公式記録によりますと、1963年の8,000羽をピークに、2010年の19羽へと約0.2%に激減しております。次に減少が著しいのはウミネコで、1987年の3万180巣をピークに、2009年の2,416巣へと約8%に激減しております。詳細は割愛させていただきますが、ウトウを除く他の海鳥は総じて大きく減少傾向にあります。その要因は複合的で、イカナゴなどのえさ資源の減少やハシブトガラス、オオセグロカモメ、野猫などの捕食圧の増大が考えられます。特に捕食圧対策については、これまでも関係各位によりさまざまな手法が講じられてきましたが、抜本的解決には至っておらず、ウミガラスを初めとする海鳥の保護増殖事業にとっての最大の課題ととらえております。また、ウミネコやウミウの繁殖にも異変が見られる点についてでありますが、ウミガラスを含めこれら3種の海鳥は今年ひなの巣立ちがほとんど確認できず、繁殖に失敗するという事態が発生しております。捕食圧の増大や繁殖地の環境変化などが考えられますが、関係機関による慎重な調査が行われており、その調査結果を待って対応を検討してまいります。3点目の天売海鳥研究室との連携強化と情報共有についてでありますが、先ほど述べましたとおり、天売海鳥研究室による調査結果はウミガラス保護増殖分科会等において報告されており、このほかにも天売海鳥研究室ニュースや環境省羽幌自然保護官を介して情報を入手しております。今後とも研究者相互の連携を図り、情報を共有するとともに、海鳥繁殖の阻害要因についても共通の認識のもと、調査研究や保護増殖活動が展開できるよう努めてまいりたいと考えております。4点目の海鳥の繁殖に与えるインパクトに関するペット飼養などの取り扱いについてでありますが、ウミネコやウトウの繁殖地には野猫が頻繁に出入りし、ひななどを捕食しているという実態があり、野猫の捕食圧は海鳥の繁殖に与えるインパクトの一つであります。野猫対策は、これまでは捕獲し、去勢を施すなどの対策を行ってまいりましたが、大きな成果には至りませんでした。世界的に貴重な海鳥繁殖地を保護するには、環境省や北海道との連携が必要でありますが、希少鳥類との共生を図ろうとする住民の意識や自覚も必要であります。野猫には給餌しないこと、飼い猫についても放し飼いやむやみな繁殖をさせないなど飼い主としてのモラルの啓蒙を図ることなど、地域住民が共通の認識のもとに取り組むことが最も大切であると考えております。野猫対策につきましては、小笠原諸島や竹富町などの先駆的事例に学びながら、町として取り組み可能な事業についてさらに検討を進めていきたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。以上、寺沢議員の質問に対する答弁とさせていただきます。

質問 3番 寺沢孝毅

それでは、まず災害関連について質問していきたいのですが、よく最近ゲリラ豪雨という言葉使われておりますけれども、今後もこういった異常な大雨という現象は頻度としてそう珍しくない形で起こるような、そういう可能性が指摘されておりますけれども、そういったときにまずやっぱり人災を防ぐための初動、最近ニュース等でもいろいろと検証されておりますが、そこが一番重要になってくると思われます。今回の当町における大雨警報出たときにリアルタイムで情報が入るという仕組みになっているようですが、初動に関して落ち度はなかったかどうか、スムーズに初動の行動が行われたかどうか、まずそれをお聞きしたいと思います。

答弁 総務課長 石川宏(総務課長は2011年3月まで)

お答えいたします。先ほど町長の答弁で申し上げましたとおり、一番早いのはリアルタイムで我々の携帯のほうに警報が発令されたことが入ってまいります。その時点ですぐ役場のほうで防災担当の者が出勤をし、その中で雨量の状況、または答弁の中にもありましたように、気象台予報官とのホットラインが通じております。そこで今後の雨量の見通し、今の雨雲の状況、今までの降った量などを確認して、たまたま今回の一例を話せば、雨雲は徐々に弱りつつ南下しているというような状況もあったことも数回ありました。そのようなことで、特に今の考える中ではその初動部分で何か対策がおくれたというようなことはなかったというふうに思っております。

質問 3番 寺沢孝毅

たまたま7月の下旬の豪雨のときには、休日と重なっていたということがあったかと思うのですが、そのときには職員の方が出勤されて、そしてそういった情報収集に当たったということでしょうか。

答弁 総務課長 石川宏(総務課長は2011年3月まで)

今回3回の豪雨がありました。その中に休日と重なっているのが2回あったと思います。8月14日の日もちょうど土曜日だったと思います。それについては、すぐ職員が出勤をして対応しております。

質問 3番 寺沢孝毅

わかりました。それから、町道が各所に離島も含めて張りめぐらされておりますが、ある程度の雨量だとか、あるいは大雨警報だとか、洪水警報だとか、そういったときには町道を通行どめにするとか、その種のマニュアルがおありなのか、それともマニュアルはないのだけれども、その状況を把握する中で判断されているのか、どちらでしょうか。

答弁 建設水道課長 井上顕(建設水道課長は2011年3月まで)

お答えいたします。そのようなマニュアルはございません。ただ、そのとき、そのときの状況を当然確認しますけれども、その状況に応じて現場の人間等が判断しまして通行どめ等の措置をしてまいります。

質問 3番 寺沢孝毅

マニュアルがなければ、これはそのときに、あるいは判断を下す中心者という方が当然おられると思うのですけれども、その人の考えにある程度ゆだねられるという側面が出てきて、対応がその都度変わっていく可能性がありますよね。私は、最低限のマニュアル化という、そういったことが必要ではないかと思うのですけれども、いかがでしょうか。

答弁 建設水道課長 井上顕(建設水道課長は2011年3月まで)

お答えします。今回のようにたび重なる災害来ましたので、担当課としましてもその辺これから検討してまいりたいと考えています。

質問 3番 寺沢孝毅

ちなみに、これは旧土木現業所、今名前が変わりまして留萌振興局留萌建設管理部という名称に変わっているようですけれども、その羽幌出張所では町内1時間に20ミリの雨量があったとき、それから連続で60ミリを超えたとき、マニュアルとして即出動してパトロールを始めるとか、あるいは道道の通行どめの規定を持っているということでございますので、そんなことも参考にされながら、道道も町道も同じ地域に同時にあるわけですから、連携をとりながら、ぜひマニュアル化ということをやっていただきたいなというふうに思います。もう一つなのですが、気象データというのが一つの判断材料として非常に重要になるわけですが、今のところ活用しているのは気象庁で設置しているアメダスということでございます。これは、焼尻島1カ所、それから羽幌町1カ所ということです。それと、先ほど紹介しました旧土木現業所では、羽幌川観測所というのが自前で観測地点として持っているそうであります。これは、川の水位と雨量と同時に観測するということなのですが、そういったデータも同時に活用させていただくことも一つの手法かと思いますし、こういったゲリラ豪雨ということになりますと、ほんの数キロ離れただけでも雨量が全く違うという現象が実際起き得るのです。例えば私天売島に在住しておりますが、天売島と焼尻島、3キロから4キロぐらいしか離れておりません。それでも、恐らく雨量に換算すると数十ミリぐらい違うのではないかということも経験していますし、それから降雪に関しても全く違うという経験もございます。私は、ぜひとも天売島にもやはり観測ポイントとして何らかの形で外部の機関に要望して設置していただくなり、方法を見出していただけないかなと思いますが、その辺の観測ポイントについて何かお考えお持ちでしょうか。

答弁 総務課長 石川宏(総務課長は2011年3月まで)

ただいまの観測ポイントで羽幌のほうについては、今おっしゃいましたように焼尻と羽幌の2カ所、それともう一つ、先ほど土現のほうの話をしておりましたが、中央のほうに川の、これは国土交通省のホームページの川の防災情報というところを開きますと、川の水位、またその地点で降った雨量が即座に見えるような状況にはなっております。それで、気象庁のほうの今の体制でいいますと、今警報の発表場所が通常であれば1町村1カ所ということになっております。今回5月からその町村ごとに警報が発令されるというシステムに変わってまいりました。その中で羽幌だけ、やはり島は特殊事情があるということから、島にも警報の発令場所を1カ所設けていただきたいという要望のもとに、羽幌が羽幌町と天売、焼尻地区との2カ所で発表されるという経過になっておりまして、その他の市町村についてはすべて1カ所、何々町、何々市というようなことでの発表となっております。その点からいきますと、また今おっしゃられましたように、こういうふうに非常に狭い範囲の中で雨が降った場合、その観測ポイントをふやすことによって対応が細かになるというのは十分理解できます。今後何か機会あれば話してはみたいと思いますが、今あの中で即座に話した中でオーケーということになるかというのはちょっと難しい面もあるかと思いますが、その辺の最近の気象条件をお話ししながら、話す機会があれば気象台のほうにも話してみたいというふうに思います。

質問 3番 寺沢孝毅

難しい条件があるというのは、新たに新設するわけですから、それはもう十分承知なので、そこをぜひとも必要性という面で気象庁なりにお伝えいただければなというふうに思っております。さて、天売の今回の災害のお話なのですけれども、7月の下旬の大雨のときに道道が何カ所か崩落しております。際どい場所では、西海岸の断崖沿いに小さいながらも1カ所、しかしながらもっと崩落することによって道路がすべてがけ下の海に崩れ落ちるのではないかという、そういう懸念もあるような状況の場所でした。それから、もう一カ所は、天売港に近い場所で、これは完全に通行できないような状況で、二、三十メートルの区間が道路がなくなってしまったわけですけれども、その際直接の担当は道道ですから道です。とはいえ、地元の役場の支所初め警察とか、そういった機関が非常にいい連携のもとで速やかに対処していただいて、その結果として復旧も本当に早く行われたわけなのです。それには非常に感謝しているわけなのですけれども、実は一方でどういうことがあったかというと、大きな崩落がわかったのは早朝という時間帯でもありました。その前日にも一部崩落、道のほうには伝わっていたのですけれども、それで一刻も早く現場に来ていただいて、その管理者である北海道の担当部署が、見ていただきたかったのですが、その当日の朝の段階ではまだ現場に行くそういう予定はありませんということだったのです。それで、当然天売支所から役場の総務課、そして総務課から道の出先機関である羽幌の出張所に連携されたかと思うのですが、特に離島地区においては所管がどこであれ、一番住民に近い役場、町というものが果たす役割は非常に大きいと思うのです。その点で今後も所管にかかわらずそういった姿勢で迅速な対応を切にお願いしたいと思うのですけれども、その点いかがでしょうか。

答弁 総務課長 石川宏(総務課長は2011年3月まで)

ただいまの件なのですが、ちょっと何時ころ崩落したかは、早朝ということでございます。当然支所のほうから、我々も出勤しておりますので、その中で情報が入り次第、旧土木現業所ですか、そちらのほうにはこういう事実があるということで連絡はいたしております。初め土木現業所のほうもちょっと動きが鈍い面もあったようですが、すぐ次の日、昼だったと思いますが、高速船か何かで入って現地調査をしていただいております。それが終わりました後、島から所長さんが帰ってきた後、私と建設水道課長のほうで土現のほうに参りまして、今回の状況の説明を受けるとともに、今後の状況、またはそういう住民の生命線の道路であるということから、今後も情報交換しながらやっていくということで確認させていただいておりますので、今後もそのような対応をしてまいりたいというふうに思っております。

質問 3番 寺沢孝毅

ひとつよろしくお願いいたします。次、水道施設の話に移りますけれども、平成11年の当町における断水、非常に住民生活において支障を来した、大きな影響を与えたということは、これは言うまでもございませんが、先ほどの報告によりますと、そのときの濁度が3,370度という非常に高いものでありました。今回どうだったか、答弁の中ではそれを上回る3,731という濁度が出ているわけです。これは7月の17、18日の雨の時点です。7月29日の大雨による濁度も2,475、これも非常に高い濁度です。それにもかかわらずしっかりと給水が各戸に、各家庭にできたということは、あの時点で施設整備を行った成果としてしっかりと成果があらわれたのだなというふうに思うわけですけれども、1つお聞きしますが、今回の検証というのはいつなされたかお聞きいたします。

答弁 建設水道課長 井上顕(建設水道課長は2011年3月まで)

お答えいたします。まず、濁度に関しましては、うちの担当がありまして、浄水場のほうに出向きまして濁度を図るということで対応しております。その中で今言われた検証につきましては、その時点、その時点で判断したというふうに考えています。

質問 3番 寺沢孝毅

私が言いたかった質問の意図は、当然平成11年のああいうことを受けて多額の予算を投じてつくった施設です。それが機能するかどうかということを検証するには、今回のこの機会というのは非常に有効な機会なのです。ですから、そういうことが頭にあれば、当然大雨があった時点で前回はどうだったのだろうか、今回はどうだったのだろうか、そういう比較をみずからすんなりと行われるはずではないのかなという、そういう思いからなのですけれども、そういったことがなされたかどうかという、そういう意味です。

答弁 建設水道課長 井上顕(建設水道課長は2011年3月まで)

お答えいたします。11年の災害を受けまして、2カ年で先ほど答弁申し上げましたとおり整備をしたということで、今までもやはり大雨というのがございました。それと、1年に1回ダムの放流もございまして、そういったときには当然濁度も高濁度になるということで、その都度、その都度私も先ほど申し上げましたとおり何度になるかは検証してまいりました。ただ、今回続けて来た部分もありまして、改めてその検証というものは、11年との差といいますか、そういったものの部分については今質問も受けましたので、この時点でやったのは事実でございます。それで、今後につきましてもこの辺きちっともう一度検証をしてみたいなというふうには考えています。

質問 3番 寺沢孝毅

危機管理意識というか、そういうことがどの程度あるのかなとちょっと心配になってこういう質問をしたのですけれども、常に前の事例を参考にしながら現状がどうなのかということで見ていっていただきたいなというふうに思います。災害関係で最後になりますけれども、今後の課題として弱い部分がわかってきたという話がありました。その弱い部分をやはり一つ一つつぶしていくと、手直ししていくということがまず1つ。それから、災害が起きてからここはどこの所管だとかということではなくて、その前からやっぱり明確に役割分担を国とか道とはっきりさせながら日常の検証を行っていくということが一番大事だと思うのですけれども、そのようにしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 総務課長 石川宏(総務課長は2011年3月まで)

ただいまの件なのですが、ここにも答弁させていただきましたが、このように一極的に集中する豪雨に関して今まで思いも寄らなかった箇所が道路に水が浮くというような状況ですとか、砂利等が流れるというような箇所がはっきりしたところであります。当然それらについては、どのようなことが原因なのかも含めて今後も調査しながら対応してまいりたいと思っております。それと、当然のこと、今回の災害でもそうなのですが、国または北海道と私たち羽幌町、または消防機関と常にこの災害というか、雨が降っている最中お互いに連携をとっております。一例、具体例で申しますと、朝一番に国道で、8月14日だと思うのですが、初山別の金駒内のところががけ崩れで通行どめになったとか、土現でいきますと道道関係ではこういう状況にある、河川ではこうであるというような状況もお互いに情報交換しながらやってきておりますが、今後もやはり迅速な対応というのが一番だと思いますので、その辺の情報は密にしていきたいというふうに考えております。

質問 3番 寺沢孝毅

それでは、次の質問に移りますけれども、海鳥繁殖地の現状、課題です。私の質問、これに関しては4項目、そのうちの最初の3つにまたがりますので、同時に質問していきたいのですけれども、情報収集やらいろいろ実態を調べるそのツールとして町が持っているのはウミガラス保護増殖分科会ですとか、それから海鳥センター運営会議とか、それから環境省の自然保護官から海鳥研究室からの情報を聞き取っているとか、どうも又聞きなのです、すべて、間接的な情報というか。これでは積極的に情報をとっているということには私はならないと思うのですけれども、時間がないので、もうちょっとお話しさせていただきたいのですが、例えば利尻、礼文という2つの島がありますが、そこにある3町が北海道大学の農学部と協定いたしまして、農学部が2つの島で行ってきた調査研究、自然環境ですとか、産業だとか、さまざまあるわけですけれども、そういった情報を研究者からいただくと、そのかわり当事者である町は研究しやすいような環境整備だとか、そういうことをバックアップする、そんなことをやっているのです。私もそういったことが必要ではないかと常々考えていましたが、天売の場合は函館ですから水産学部の先生が来ております。そういったところとちゃんとした協定を結んで情報交流の場を直接私は持つべきではないかなと思いますが、その点いかがでしょうか。

答弁 町民課長 藤岡典行(町民課長は2013年3月まで)

お答えします。ご指摘の情報収集に関して、より直接的で、町が積極的に情報収集に乗り出すべきではないかというようなご指摘でございます。確かにご指摘のように、間接的な面は否めません。ただ、現状を考えますと、海鳥センターに職員を配置しておりますけれども、海鳥センターの規則の中では調査研究とあわせて啓発活動というようなことでうたっておりますが、調査研究に関しては現状なかなか、当初いた専門の調査研究員がいなくなったこともございまして、今は環境省のほうにゆだねているという格好で、主に啓蒙啓発を中心にやっております。ただ、今職員1人に嘱託職員ということで2名配置でやっておりますけれども、今の海鳥センターの現状ではなかなか難しいものがあるだろうというふうに考えておりますので、また別な手法といいますか、直接的にそういう情報収集できるようなルートですとか手段も検討していきたいと思います。

質問 3番 寺沢孝毅

今の海鳥センターの現状では難しいのでしょうか。難しくないと思いますけれども、何が難しいのか僕わかりません。あと、今日答弁いただいた海鳥繁殖地の現状というのは、どの程度まで情報共有なされているのでしょうか。例えば課長のところまできちっと報告がなされて、課長も常々把握されているのか、その辺いかがですか。

答弁 町民課長 藤岡典行(町民課長は2013年3月まで)

そうした調査研究の結果の資料等は、私の手元にもございますので、常々見て確認することはできる状況にあります。ただ、今回のご質問がございましたことを契機に、いろいろ私も日ごろ勉強不足な部分ございましたので、さまざまな情報収集をしながら今回答弁させていただいているということであります。

質問 3番 寺沢孝毅

町長、いわゆる研究機関との連携というのはそれほど私は難しくないと思います。というのは、お互い負担にならないような形で、やっぱり長続きさせるためにはそういう形でできることからやりましょうというスタンスで始めるべきだと思うし、そういうことというのは本当にすぐにでもできると思うのですけれども、どのようにお考えですか。

答弁 町長 舟橋泰博(町長は2014年9月まで)

環境省を含めて、また北大の研究室も含めてということで、この島の財産というか、海鳥を含めた調査研究していただいて、さまざまな結果、また形が出てきております。町としては、先ほど利礼の話が出ておりましたけれども、形はどうあれやはり羽幌町の財産としてさまざまな機関と連携をとりながら財産を守っていくというのは使命かなというふうにも思っております。そういった意味では、どんな形があるのかということはちょっと今この場では出てきませんけれども、我々研究者ではないということ、またそれを補っていただいているというような意識も持ちながらバックアップ体制というのは必要なのかなというふうに思っています。

質問 3番 寺沢孝毅

海鳥に与えるインパクトということで、いろいろ町からも答弁出てきました。その中でペット飼養に係る、いわゆる野猫のことです。町でもウミネコやウトウの繁殖地には野猫が頻繁に出入りし、ひな等を捕食しているという実態、それから今まで不妊、去勢手術などをしてきたという経過が報告されておりますが、それについてきちっとした資料、これまでどのようなことがあったのか、どのような対策がとられてきたかという経過、両面で整理されてのご答弁ということでよろしいですか。

答弁 町民課長 藤岡典行(町民課長は2013年3月まで)

これまでの天売島の海鳥の捕食圧に対する対策ということでとられてきた、特に猫の関係に関しては捕獲をして、これを不妊、去勢の手術をする等々の活動については、平成以降どういう活動で、どれほどの実績でということで、一応経過についてはすべて資料で一通り目を通させていただいております。

質問 3番 寺沢孝毅

それらというのは、今後対策を進めていく上で非常に重要なものになりますので、きちっとやっていただきたいということがまず1点。1991年から現場での対策が始まっております、紆余曲折はありますけれども。そういうことをしっかり整理をしておいていただきたいなということと、それから当年の7月なのですけれども、沖縄のNPO法人どうぶつたちの病院の皆さんが天売島を訪問されて、環境省の非常に大きなバックアップがあって実現したのですが、ペット飼養にかかわる住民との懇談会というのを開催いたしました。その経過というのは、掌握されていますでしょうか。

答弁 町民課長 藤岡典行(町民課長は2013年3月まで)

海鳥の地元の有志の方々でつくっている会の機関紙、ニュースを通して、一応拝読をして情報はある程度はつかんでおりました。

質問 3番 寺沢孝毅

ということで、答弁の中にも地元の住民の意識も非常に大事なのですよと、非常に大事というか、最も大切であると考えますというような答弁がありますけれども、私もこのとおりだと思います。やはり実際にその現場に住んでいる人の気持ちというのが環境にあらわれますから、ここをなくしていろんなことやってもうまくいかない、それを承知の上で地元でもいろいろな取り組みをこれまでしてきたということをまず押さえていただきたいということ、その上で例えば町内会長会議だとか、この前の町政懇談会の中でも対策をとってほしいという、そういう声が上がっているのもご存じかと思います。先駆的事例に学びながら今後取り組んでいきたいとありますが、竹富町だとか小笠原の先駆的事例というのは、ほんのちょっとでいいですから、具体的にどのような筋道なのかちょっと教えていただきたいと思います。

答弁 町民課長 藤岡典行(町民課長は2013年3月まで)

まず、小笠原の父島、母島の事例につきましては、環境省で作成している猫のマイケル君の物語を通して一応その概要、粗筋は把握しました。島民の有志の方々が島の希少種である鳥類保護のために野猫対策に立ち上がろうということで取り組みを始められて、東京都の獣医師会の有志の方々の協力を得て、野猫をこれまで100匹余り捕獲をして、これを東京都の獣医師会に送って、そこで飼いならしをすることによって新たに飼い主を見つけていただくということで、野猫の殺処分せずにそれぞれ解決をしていく道筋を立てたということで、あと残り150匹ほど残っているそうですけれども、これについてもいなくなるように目指すというような取り組みをされていると資料を読んでおります。それから、竹富町の事例ですけれども、これについては地元の方々がやはり同じように、主に野猫の対策ということでペット飼養条例を制定をしまして、特に西表島に関してはイリオモテヤマネコの天敵になるということで、より取り締まりを強化しようということで、飼い猫については登録制ということで、チップを埋め込んで個体の識別をするということで大きな成果を上げているということであります。それから、そのほかにも予防接種ですか、あるいは特定の感染症に対する検査等々も義務づけをしているというような内容であったと記憶しております。

質問 3番 寺沢孝毅

担当課長、非常によく勉強されておりますので、ちょっと安心いたしましたが、私もこれは沖縄の本島の事例なのですけれども、このような筋道でペット、いわゆる野猫に関する事業を行ってきているというふうに押さえているのです。というのは、まず飼い猫と野猫の区別、これを区別しなければ対策がとれません。そのためには、どうしても条例化が必要なのです。マイクロチップを埋め込むことによって、それをきちっと区別できるようにまずすると。条例にもそれを盛り込むということです。その後に捕獲をしなければいけないのですけれども、捕獲の受け入れ先、これは獣医さんだとかさまざまな機関、受け入れ先を見つけて、そして捕獲したものをそこに送り込んで飼えるような温和な状態にしていくのだそうです。そして、捕獲をする。捕獲するときには、徹底的にやるそうです。そして、送り込んで里親を見つける、大変膨大な作業です。経費もかかります。しかしながら、もう1991年からずっとこれをやり続けていまだ成果が上がっていない以上、どこかでやはりきちっと踏ん切りをつけてここからやるのだということでやらなければいけない、そのときが私はそろそろ来ているのではないかなと思うのですけれども、町長、最後にそういった事業化を目指して、例えば関係機関、環境省とか保健所、それから北海道の獣医師会とか、そういったところに対して働きかけなり、動きなりを始めていっていただきたいのですけれども、いかがでしょうか。

答弁 町長 舟橋泰博(町長は2014年9月まで)

猫の問題、毎年のごとく町政懇談会、また先生のほうからもいろいろと出ておりました。答弁でも答えていますけれども、可能な取り組みということで終わることなく、やはり今言われたとおりさまざまな関係機関と相談をしながら、今までより一歩も二歩も出た、そして今の問題、1991年から取り組んで何ら変化がないということでございます。そういうことも検証も含めながら、やはり一歩進んだ対策ということで検討を進めていきたいというふうに思います。

出典:羽幌町議会 平成22年第5回定例会 2010年9月15日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる