古平町議会 平成25年第1回定例会 2013年3月14日
小中学生の就学援助充実について
2013年3月14日、古平町議会の一般質問で、真貝政昭議員が「小中学生の就学援助充実について」質問し、教育長 成田昭彦が答弁しました。
- 質問者
- 真貝政昭 議員
- 答弁者
- 教育長 成田昭彦
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 真貝政昭
それでは、小中学生の就学援助充実について町長にお伺いします。それで、古平町の総合計画に記載されておりますデータをもとにしまして若干述べさせていただきますけれども、小中学生の父母から、教育委員会からの資料によりますと、1年生から中学校3年生までそれぞれ各学年に応じて必要な教材費を現場徴収して今授業を行っておりますけれども、平成2年当時の教育長が可児さんでしたけれども、そういう教材費をいただくことを一切町の負担でやるということで、目的は親の生活の実態に無関係に、お金の心配なく子供を教育すると、そういう方針のもとで学校で集めている教材類、町で負担するという、そういうのが始められました。当時、15歳未満の子供の数が774人と。これが平成17年になりますと半減以下の355人と。これ以後、行革集中期間ということで父母から教材費をいただくようになった。その後の町財政の動向はご存じのとおり、かなり厳しいという状況に反しまして、ある程度光明を差すような財政運営が続いて、そして今に至っていると。今年度におきましても、町職員の給与費についてももとに戻すと、そういう措置がとられておりますけれども、平成17年に比べましても、ことしの小中学生の数というのは3割ほど減っているのです。かなりの勢いで子供の数が減少しているという実態にあります。ただ単に財政絡みで物事を考えるのではなくて、今こそ子育て世代に対するさまざまな支援が求められておりますので、これを機会に父母負担をいただくという方針をもとに戻すと。以前のように町で負担するという措置をとって教育に臨むと、そういう方針をとるべきだというふうに私考えております。さらに、就学援助の件なのですが、長らく古平町の基準が今の状況で続いているのですけれども、幼児センターを利用されている方が小学校に入学する児童生徒の大半を受け入れているという前提に立ちますと、これサラリーマン給与で試算したのですけれども、幼児センターの保育料区分が階層区分で第1から第5まで区分けされているのですけれども、第4階層までの方が全体の約8割に上ります。モデル計算なのですけれども、この第4階層ぎりぎりの方が子供を小学校に入学させて、就学援助の対象になるかどうかというのをモデル計算したのですけれども、適用になるのです。これを、モデルですから、厳密でないですからあれですけれども、就学援助の権利を得る方が大体小中学生、児童生徒の8割に達する可能性があるというのを前提にしますと、現在のこの制度の利用者は全児童の約4割という状態ですので、利用できるのに利用されていない家庭がかなりいると。現在の倍くらいにいらっしゃるのではないかというふうに考えられるのです。それが正確な数字に近いとすれば、先ほど来申し上げている児童生徒の急激な減少、これを食いとめることは古平町の今後の町政を運営してく上でも極めて重要な課題でありますので、就学援助のさらなる充実強化という点から考えて、行く行くは全員をこの援助対象にする、そういう方向に持っていくべきではないかというふうに考えるのですけれども、町長のお考えをお聞きします。
答弁 教育長 成田昭彦(教育長は2018年3月まで)
町長のほうより指示ありましたので、私のほうから答弁させていただきます。まずもって、真貝議員と共通の認識に立っていると思うのですが、憲法で言われている義務教育費の無償化というのは授業料の不徴収のことを意味してございます。ですから、教材費については個人負担を求められるわけでございますけれども、その辺につきましても今、昨日ですか、予算審査特別委員会で真貝委員のほうから質問あったときに私7,000円から1万2,000円くらいの個人負担あると答弁いたしましたけれども、昨日うちの職員のほうで小学校、中学校から調べさせましたところ、減っております。4,000円から7,000円、8,000円くらいの個人負担いただいております。そういった中で考えますと、今義務教育の無償化という形から考えますと、やはりこういった教材費の負担も私は国において措置すべきものかなと思っております。例えばその中から出てきている教科書まで単行法律で義務教育小学校の教科用図書の無償に関する法律というのを設けていますけれども、そういった中にこういった教材費等も含めた中でやっていくのが本音かなと思っております。それで、町としましても、金額的に申しますと、個人負担分、小中合わせても100万か150万程度の負担かなと思っております。ただ、果たしてそれを今無償化してしまうのがいいのか。私自身で考えますと、本当に教育の機会均等という形からいえば、そういったものも無償化してやるのが一番いいのかもしれませんけれども、就学援助とあわせて、例えば学校給食費を本当にただにしていいのか、私はそこにちょっと疑問を感じております。やはり就学困難な児童生徒に対してはそういう援助制度というのは必要でございますけれども、それが100%というわけにはいかないのではないかと思っております。もちろんそういった負担できる家庭については負担してもらうという形でこれからも考えていきたいと思っております。教材費についても、だんだん年々少なくなってきております。これからの児童生徒数の推移見ても、今の状態が続いていくような状態でございますので、そういった学校との話し合いを持ちながらこういった教材、消耗品の額をふやして、対処できるものはしていく、年次的に減らしていけるものは減らしていってもいいでしょうけれども、その辺今就学援助での学用品費の基準額は1万1,100円なのです。それから申しますと、古平町では4,000円からさっき言ったように8,000円くらいで済んでいるということで、そういった方向に向けていくのはわかりますけれども、今の状況ではこういったご負担はいたし方ないのかなと思っております。私も教育長就任する前、一般行政職に37年もおりましたので、行政の予算について考えてみますと、きのうの予算審査特別委員会でも商工会の助成をもっとふやせとか、そういった意見も出ていました。そういったいろいろな予算を鑑みても、今のこういった状況では4,000円から8,000円のご負担はまだいましばらくは続けていかなければならないのかなと考えております。
質問 8番 真貝政昭
今の答弁の中で貴重な発言もあるのです。本来は、国が負担すべきものという点ですけれども、父母負担によらないでですね。国が負担していないで父母負担が行われていると。そういう面では、公費による負担が妥当だという教育長のお考えは、答弁としては漸進的な内容でないかなと思っております。それが実現するまで町が肩がわりして支援をすると。そういう観点に立って検討願いたいなと思うのです。これが1つです。それと、児童数の減少については落ちついているという見方なのですけれども、総合計画の資料を見ましても、児童生徒の減少というのを5年間で3割減っているのです。ここ二、三年見ても、三、四年見ても1割減っているというぐあいに、決して落ちついているように見えて、もともと数少ない状況になっていますので、落ちついているように見えるけれども、年数が一年一年変動するごとに確実に着実に減っていっていると。この児童数の減少というのは、結局育児家庭の、子育て家庭の減少ということですから、それだけ町内経済の活性化には逆向きの方向でもあるし、全てうまくいかないという捉え方を私はしているのです。そういう面では、教育ばかりではなくて、町の今後の将来計画を考える上で極めて重要な世代、それに対する施策という面で考えるべきであろうと、そう思っているのです。もう一つは、この就学援助制度という制度なのですけれども、長くこういう名前で言われているのですけれども、この援助という言葉を嫌う方たちが随分といらっしゃると。それから、基準が生活保護ということがありますので、生保ということが出てくるたびに、またその援助という言葉が出てくるたびに申請を嫌うという傾向が定着しているといいますか、大分変わってきていると思うのですけれども、これが利用率の増加にはつながっていないと。そこら辺をやはり工夫をして、今町で持っている基準を最大限活用すべきだという観点から立てば、もう少し一工夫をして事に当たるべきではないかというふうに考えているのですが、その点2点について伺います。
答弁 教育長 成田昭彦(教育長は2018年3月まで)
先ほどそういったものは、国のほうで見るべきではないかと申しましたけれども、それは全くそのとおりで、今就学援助についても平成17年3月までは国の補助制度ありました。それも断ち切られたということで、非常に後退されているような形でございます。この辺につきましても、私ども北海道町村教育委員会連合会とあるのですけれども、その後志部会というのがあるのですけれども、その中で私と委員長も役員になっているわけですけれども、毎年文教政策予算ということで要望を上げる形ありますので、そういった形を使いながら国のほうに伝えていくような、そういった形では進めていきたいと思っております。毎年教科書についても要望を上げているわけですけれども、そういった中でまた進めていきたいと思っております。それから、私どもも今出生してくる中で児童生徒数加味しているわけですけれども、25年度99名ですけれども、26年度が98名、27年度が104名、28年度が110名、29年度が116名、30年度が115名ということで、今の出生数からいくと大体児童生徒数はふえて……ふえるというか、平成27年になると104になりますので、ここで教職員1人増という形になるわけでございますけれども、そういった面では今のままの形で続けていかざるを得ないのかなと思っております。それから、児童生徒に対するこの援助制度の周知でございますけれども、年度当初始まったときに、個々にこういった制度がありますということを書いた紙、あったら申請してくださいということで、一人一人に持たせております。ですから、各家庭1件1件がわからないということはないと思います。そういった中で、上がってきた部分について、私どものほうで調査して認定するという形になっておりますので、周知については万全を期しているというふうに考えております。ただ、援助制度、就学援助という言葉がどうもと言えば、その辺は名前を変えても、こういう制度がありますよということでは私どもも検討してまいりたいと思いますけれども。
質問 8番 真貝政昭
政権与党が保育料金の無償化というのを口にし出していますけれども、以前は国庫負担、それから道負担、地方負担ということで、措置制度という中で行政の役割、税金による責任というのをはっきりさせた。それがなくなりまして、一般財源化だとか、そういう形で変えられて、国の責任という点では後退したのです。就学援助制度についても、以前は国庫負担ということで、責任を明確にしていた。それを2004年度に地方交付税化ということで一般財源化して、国庫負担という言葉が消えてしまったということで、本来は教育長言うように国による責任で義務教育無償化に向けて充実強化すべきものなのです。これれが後退していると。近年、高校教育については授業料の無償化ということで進みました。さらに、日本ではまだ実現していなくて、先進諸国では既に実施されている大学の授業料無償化、これは国際条約では日本は長らく批准はしてこなかったのです。ところが、昨年日本はようやく批准した。だから、今後の取り組みとしては、大学の授業料無償化に向けての実現ということで政府は課題になってくるのです。教育長が所管する小中学校の教育の無償化というのは、これは国による責任というのが当然求めていくべきですけれども、町による努力というのはやはりそれまで必要なので、ぜひとも努力していただきたいと。それと、町長の立場からすれば、やはり町政運営で子供の減少というのはゆゆしき問題で、これをふやす努力というのはやはり工夫が必要だろうと。いろんな面で町長は事業を実施進めておりますけれども、それとやはり一体となって子育て世代に対する支援という観点から、この就学援助制度を活用するという点では非常に有効だというふうに私は思うのです。今回私いろいろと計算してみまして、こういう議会に参画してもらって経験積んでも、なかなか自分の生活の実態を計算式でやっていくというのは非常に難しい。それを子供の親たちが自分の生活実態をそういう計算表に基づいてやっていくという作業は、非常にこれ難しいと思うのです。こういう制度がありますよと言っただけでは、なかなか制度を活用できるかどうかわからないと。しかも、生活保護だとか援助という言葉を聞けば尻込みしてしまうというのもあるものですから、やはりこういう制度を全面的に活用していくためには、もっと身近な制度として広めていく努力が行政側にあるのではないかというふうに思うものですから、そういう面での工夫を求めているのです。以上について答弁をお願いします。
答弁 教育長 成田昭彦(教育長は2018年3月まで)
真貝議員おっしゃるとおり、高校の授業料無償化ということが始まりました。私は、その前に、やはり義務教育の機会均等という形からいけば、むしろそういった教材費を無償にするほうが先でないのかなというふうに思っております。義務教育のそういった機会均等ということを考えれば、そっちのほうが先でないのかなと思っております。それと、この周知につきましても、標準家庭で大体これくらいが目安ですよというような、そういった周知はしてございます。本来ですと、私どものほうで全部調べればいいのでしょうけれども、やはり申請主義という中からいくと、そういった中で実施するしかないのかなというふうに思っております。教材費4,000円から七、八千円でございますけれども、この分についてはいましばらく全体の町の予算を考えてもご負担いただくことを今やめるというわけにはいかないのかなというふうに考えております。ただ、いずれにしましても、そういった、例えば学校給食費、それから教材費が払えなくて学校に来ない、不登校になるということは、それはあってはならないことですので、それについては学校とも連携しながら、そういったものは援助制度を活用しながらでも救っていけるような形というのはぜひやっていかなければならないことだと思っておりますので、そういったことでご理解願いたいと思います。