富良野市議会 令和2年第1回定例会 2020年3月5日
令和2年度市政執行方針並びに教育行政執行方針について
2020年3月5日、富良野市議会の一般質問で、宇治則幸議員が「令和2年度市政執行方針並びに教育行政執行方針について」質問し、市長 北猛俊、教育委員会教育長 近内栄一が答弁しました。
- 質問者
- 宇治則幸 議員
- 答弁者
- 市長 北猛俊、教育委員会教育長 近内栄一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 宇治則幸
-登壇-市民連合議員会を代表いたしまして、令和2年度市政執行方針並びに教育行政執行方針について質問してまいります。人口減少、少子化、超高齢社会、都市部と地方との格差拡大など、社会構造の変化は、昭和、平成の時代の経験以上に激しく速く進むのではないかと推測されますが、例えば、SDGs、いわゆる持続可能な開発目標に取り組むことは、地方の衰退から逆に地方に魅力を与え、新時代への転換期にその方向性と行動の原点となり、あわせて、市民の声を多く聞き入れ、市政運営に当たることが地域の自立、活性化につながるものと考えるところです。以後、市政執行方針について、順次、質問してまいります。まず、重点施策の一つ目、健幸都市についてであります。市長は、本年、重点施策の1番目として健幸都市についてを挙げています。市民の健康づくりについて、各種データの活用により、生活習慣病の予防、早期発見、重症化の予防など、健康長寿社会への対応としては有効と考えます。官民が連携し、健康で文化的な市民協働社会、地球環境に優しい持続可能なまちづくりを進め、市民と社会の願いを実現させていくことが望まれ、市民全体の活動や社会参加を支援するとありますが、市民、住民、地域と行政のかかわり方についてお伺いします。二つ目は、第6次総合計画の策定についてであります。本市の人口は、2015年の国勢調査時の2万2,936人から、30年後の2045年には1万4,082人と見込まれ、年少人口、ゼロ歳から14歳が半分となり、生産年齢人口、15歳から64歳も半分となり、人手不足が深刻化し、各分野での人材確保が困難となり、一方で、高齢者人口、65歳以上は2025年ごろにピークを迎え、その後も人口の半分近くを占めることとなると想定されています。これは、経済活動の低下を招き、税収の減収も予想される中で、インフラは、利用者の減少により人口1人当たりの維持管理費は増加すると見込まれています。産業構造の変革や人々の働き方が変化する社会の中で、地域課題の解決に向けて、デジタル技術の導入、活用についての考え方をお伺いします。第6次総合計画の策定については、これからの目指すべきまちづくりの方向性や指針となる新たな総合計画策定に、市民、特に女性、若年層の意見を取り入れる必要があると思うが、考えを伺います。重点政策の三つ目、新庁舎建設事業についてであります。昨今の異常気象による大型災害の多発から、防災拠点としての庁舎の重要性が高まり、また、公共施設への耐震化の早急な対応が求められていることは理解しているところです。新庁舎建設事業については、基本構想策定の段階に市民の意見が反映されず、基本計画及び基本設計の決定に当たっては、パブリックコメントや市民説明会を種々開催してきてはいるが、早くからの意見交換の場としては議論が足りないと感じており、その結果の市民周知も不足していた。残念ながら、市民の関心もやや低かったと思われるが、情報公開、市民周知について伺う。市の財政負担の軽減を図るため、財政支援の活用、補助金、交付金の最大限の活用を急ぐばかりに、市民福祉とのバランスのとれた政策財源見通し、市民を大切に、人を大事にする行政サービスの方向が十分に示されていない中で、総額約64億円の庁舎複合化とは、本当に今後の富良野市の身の丈に合うものであるか、伺います。次に、主な施策について伺います。基本目標1、次代を担う子どもたちをみんなで育むまちづくり。昨年の市政執行方針の中でも、子供の健やかな成長は、健康で幸せが実感できるまちづくりの基本であり、子育て支援は、社会全体が連携し、協働して取り組まなければならないとありました。医療が必要に応じて適正に提供できるよう努め、安心して出産、子育てができる環境づくりと、子育てに係る経済的負担の軽減について伺います。基本目標2、やさしさと生きがいが実感できるまちづくり。地域医療については、札幌市、旭川市を除けば、全道各地で医師・医療従事者の不足は喫緊の課題であり、地域センター病院の医師確保の支援を行うとともに、圏域で、唯一、出産ができる産科医療体制の確立に向けた支援を、公的病院という位置づけの中での対応について伺います。介護保険事業については、介護保険サービスの増加に確実に対応するための介護人材確保の取り組み強化に、地域での対応と国の施策の一層の充実が必要と思うが、対応について伺います。基本目標3、人と自然が共生する環境にやさしいまちづくり。防災対策について、富良野市地域防災計画に基づき、地域防災力の向上に努めるとともに、防災訓練を実施し、災害に強いまちづくりを推進していくとあるが、自分の命は自分で守るという初動と最善策の周知について伺います。ごみ減量・リサイクルについて、高水準のリサイクル率を維持するため、資源ごみとしての分別精度の向上は、市民理解・協力による取り組みであるが、今後、移住者、外国人に対しての周知のあり方について伺います。交通基盤、鉄路の維持存続に向けて、JR北海道に対する緊急的かつ臨時的な支援を行うとあるが、基幹産業である農業、観光と関連性の強い地域交通、鉄路の確保について、国あるいは道との連携について伺います。光回線の整備について、高速ブロードバンドという、いまでは基本的インフラとなっているにもかかわらず、農村部の未整備地域、移住者、事業を考えている方に整備促進を求める声があるが、整備の方向について伺います。基本目標4、地域の魅力ある産業を活かしたまちづくり。農業担い手対策について、どの業種でも労働力、人手不足になっているが、基幹産業の農業における特色ある富良野農産物生産にかかわる多様な担い手の確保について伺います。スマート農業について、今後もさらに進化する先端技術の導入は、経営効果への実施調査とあわせ、光回線、次世代通信技術等、ハード面での対応についてお伺いします。観光について、地域DMOのあり方や地域連携DMOとのすみ分け、進捗状況について伺います。また、宿泊税、観光振興税の考え方、取り組み状況についてお伺いします。基本目標5、市民と地域、行政が協働して築くまちづくり。地域コミュニティーの課題として、住民の高齢化、多様化する外国人との共生などについて、地域と連携を図り、ともに住みよいまちづくりの推進とあるが、さらなる行政の参入についてお伺いします。財政の運営に当たっては、弾力的かつ持続性のある健全な財政運営を行っていくため、中長期的な見通しに基づき、歳入に見合った歳出の維持を図るとあるが、人口減少社会、経済縮小社会の中で、財政の硬直化を招かない身の丈に合った財政運営の具体的な見通しについて市民に示すべきと考えるが、お伺いします。続きまして、教育行政執行方針について伺います。学校教育について伺います。外国語教育について、令和2年度より、小学校において外国語及び外国語活動が教科化されることから、外国語指導助手を小・中学校へ派遣し、「英語が使えるふらのっ子を目指した外国語活動への取り組み、指導体制について伺います。学校図書館については、児童生徒の読書活動の推進や調べ学習、探究活動による読解力や情報活用能力を育成し、人間性、教養、創造力等を育む貴重な場となっている。学校図書の充実、学校司書の拡充についてお伺いします。心の教育について、適応指導教室の充実を図り、各学校に子どもと親の相談員及びスクールカウンセラーを引き続き配置するとともに、民間ボランティアの協力を得ながら問題をケアできる体制を整備するとあるが、現状と今後の対応についてお伺いします。学校施設の整備について、令和元年度策定の学校施設長寿命化計画に基づき実施していくとあるが、保護者、市民に対しての情報提供のあり方についてお伺いします。学校における働き方改革について、教職員の業務の負担増とならないよう、各種専門職や補助員の配置を進め、学校、保護者、地域と連携、理解を深める方向性についてお伺いします。以上、市民連合議員会よりの代表質問といたします。
答弁 市長 北猛俊
-登壇-市民連合議員会、宇治則幸議員の市政執行方針に対する代表質問にお答えします。1件目、重点政策についての健幸都市についてでありますが、健幸都市の実現に向けては、健幸をまちづくりの基本に据え、市民誰もが生活習慣病の発症、重症化の予防などによる健康寿命の延伸に向けた取り組みができるよう、市民、地域に対して健康づくりに関する情報提供や啓発を行うなど、市民、地域、行政が一体となって取り組む体制づくりを進めてまいります。次に、第6次富良野市総合計画の策定については、国が目 指すべき未 来社会の姿と して提唱して いるSociety5.0の到来は、社会システムの大きな変革となり、今後の人口減少や労働力不足を見据え、スマートシティーに向けたデジタル技術の導入を新たな総合計画に位置づけることで、働き方改革と住民サービスの向上を図ってまいりたいと考えております。また、総合計画策定に向けた女性や若年層などの市民意見の把握については、市民100人協働ワークショップなどから出された思いや願いを新たな総合計画に反映してまいりたいと考えております。次に、新庁舎建設事業についてでありますが、市民への情報公開、市民周知につきましては、これまでにも、計画策定段階から、新庁舎建設検討委員会での検討のほか、市民ワークショップや関係利用団体との意見交換会、また、連合町内会長会議や地域懇談会において情報提供、意見交換を行い、さらに、新庁舎建設事業NEWSや広報紙、ホームページ等により広く市民への情報発信を行ってきました。その結果として、新庁舎建設事業が計画から設計へとより具体的に見えてくるに従い、市民の関心も高くなり、参加者や意見が多くなってきた状況からも、市民周知が図られてきたものと認識しているところであります。今後も、引き続き事業の進捗状況の市民周知に努めてまいります。また、事業費の財政見通しでは、国の財政支援や交付金、補助金を最大限活用することで、将来の市の財政負担を少なくし、返済に充てる公債費もこれまでと同程度で推移するものと見込んでおり、市民サービスに影響が出ないよう財政運営にも配慮し、老朽化と耐震性不足など多くの課題を抱える庁舎と文化会館を整備するものであります。2件目、次代を担う子どもたちをみんなで育むまちづくりについての子育てに係る経済的負担の軽減についてでありますが、妊娠・出産期の母子の健康を守る産婦人科医療と子供の健康を守る小児医療の提供体制を維持し、医療が、必要時、適正に提供され、安心して出産、子育てができる環境づくりに努めてまいります。また、子供の任意予防接種費用助成や中学生までの入院医療費無償化など、令和元年度に拡充した施策を次年度も継続して行い、子育てに係る経済的負担の軽減を図ってまいります。3件目、やさしさと生きがいが実感できるまちづくりについての地域医療についてでありますが、地域センター病院の医師確保においては、医師養成確保修学資金貸付や医師確保対策事業補助を継続し、研修医や常勤及び非常勤医師の確保に対する支援を行ってまいります。また、産科医療体制の維持に向けては、圏域町村と連携して、地域センター病院に対して産婦人科医師や助産師などの人材確保のための財政支援を拡充し、地域周産期母子医療センターとしての機能が維持できるよう支援してまいります。次に、介護保険事業についての介護人材確保の取り組みについてでありますが、介護人材の不足が深刻化していることから、状況の改善を図るため、令和元年度から始めた介護初任者研修、実務者研修による資格取得費用助成を事業所と連携して継続してまいります。また、平成31年3月に発足した富良野圏域介護福祉事業所連絡協議会と国の外国人介護福祉人材の受け入れに関する事業の情報共有、連携を図るとともに、各事業者の意向把握に努めてまいります。4件目の人と自然が共生する環境にやさしいまちづくりについての防災対策についてでありますが、災害が発生した場合、その被害を軽減するためには自助、共助、公助の連携が必要不可欠であり、特に、災害が発生した直後は、自助による自身の安全の確保、また、共助による地域での助け合いの取り組みが重要であります。自助、共助、公助の取り組みにつきましては、出前講座、防災訓練、防災講演会などの機会を通じて市民への意識啓発を図っておりますが、今後も、機会の拡充に努め、市民意識の向上に努めてまいります。次に、ごみの減量・リサイクルについての今後の移住者、外国人に対する周知のあり方でありますが、転入時のごみ分別説明や外国語に対応したごみの分け方・出し方概要版の充実、市ホームページ及びスマートフォンアプリ活用で、本市の取り組みに対する理解と協力により、ごみリサイクル率の維持に努めてまいります。次に、鉄路の維持存続に向けて、JR北海道の経営自立を図っていくためには、財政状況が厳しい道内自治体の可能な協力、支援には限界があり、これまでの経緯を踏まえ、引き続き、国が中心的な役割を担っていくことが不可欠であると考えております。JR北海道による経営改善に向けた徹底した自助努力を前提として、鉄道網を持続的に維持していく仕組みや地域としての協力、支援のあり方などについて、北海道や関係市町村と連携しながら、国に対し、必要な支援を求めてまいります。次に、光回線の整備については、農村地域における未整備世帯が約1,400世帯あり、ADSLのサービスが令和5年1月31日をもって終了し、あわせてICTの利活用が望まれておりますので、既に、北海道総合通信局と総務省の補助事業である高度無線環境整備推進事業の活用について、また、NTT東日本と技術的な整備の可能性について、それぞれ協議を進めているところでありますが、他の補助事業や整備手法についても引き続き調査、研究を進めてまいります。5件目、地域の魅力ある産業を活かしたまちづくりについての農業担い手対策についてでありますが、令和元年度に、本市の特徴的な作物であるメロン、スイカ、ミニトマトの作物部会を対象に、労働力が不足する時期、人数等について調査を実施したところであり、今後、分析結果をもとに、農業経営者と働き手の効果的なマッチングの手法を検討してまいります。次に、スマート農業についてでありますが、令和元年度から、農林水産省の補助事業として実用化されているスマート農業技術を組み合わせた経営効果の実証を行うスマート農業実証プロジェクトが全国各地で実施されており、実証結果を参考に、本市農業に適した導入のあり方を検討してまいります。また、光回線、次世代通信技術等の整備については、設立予定の(仮称)スマート農業研究会での議論を踏まえ、検討してまいります。次に、観光についてでありますが、地域DMOは、活動対象を本市のエリアとし、富良野―美瑛地域の1市4町1村を対象とした地域連携DMOとは対象とするエリアが違っております。地域DMOのあり方については、引き続き、ふらの観光まちづくり戦略会議などで協議してまいります。宿泊税については、本市が持続可能な観光地域を目指すための事業に充てることを想定しており、地域特有の課題の解決を図るためのものと考えております。なお、道に対し、2月25日に、本市を含む7市の連名で協議、調整する場の速やかな設置を要望したところであります。6件目、市民と地域、行政が協働して築くまちづくりについての地域コミュニティーでありますが、町内会活動などの地域コミュニティーの課題として、役員の担い手不足や会員の減少、高齢化等に加え、近年の外国人居住者や外国人観光客の増加、さらには、外国資本や市外事業者による土地の取得増加により、外国人との共生についても新たな課題となっていると認識しております。このため、地域住民が直面している町内会の運営、あり方やごみ分別などの課題について、町内会と意見交換会を開催するなど、住民との協働により課題解決に向けた協議を進めてまいります。次に、財政運営についてでありますが、財政運営の具体的な見通しにつきましては、経済状況や国の政策に左右される面がありますが、地方財政対策の推移や傾向などの情報収集、人口の推移、予算、決算の状況、総合計画による事業見込みなどに鑑み、将来財政推計の公表の方法について検討し、歳入に見合った健全財政に努めてまいります。以上です。
答弁 教育委員会教育長 近内栄一
-登壇-市民連合議員会、宇治則幸議員の教育行政執行方針に対する代表質問にお答えいたします。1件目の外国語教育についてでありますが、小学校の令和2年度からの新学習指導要領実施に先立ち、平成30年度から、外国語指導助手と小学校外国語活動指導員の5名体制により、低・中学年の外国語活動、小学校高学年の外国語授業、学級担任への指導・助言、また、中学校の英語科教員を派遣しての乗り入れ授業の実施など、子供たちの英語力育成のため、指導体制の充実に努めております。今後も、担任と外国語指導助手との連携を深め、外国語活動の充実を図ってまいります。次に、学校図書館についてでありますが、平成30年度に小学校4校、令和元年度に全小学校に学校司書を配置したことにより、本の貸し出し冊数が飛躍的に増加するとともに、学校司書が探究活動などへ参画することで、受け身の学習ではなく、主体的、対話的で深い学びと、読解力や情報活用能力を養う場としての活用が大幅に進んだと認識しているところであります。令和2年度は、学校司書を増員し、全小・中学校への配置を進めてまいります。次に、心の教育についてでありますが、児童生徒の不登校や問題行動などの対応に当たっては、カウンセリングが重要となることから、高度な専門的知識、経験を有する公認心理士を各学校に配置し、子供たちの心の問題をケアできる体制づくりを進めております。また、令和元年度から、適応指導教室事業を拡大し、不登校生徒が多様な学びができる場を提供できるよう、民間事業者と連携した学習サポート事業を実施しているところであります。引き続き、学校、教育委員会、関係機関が連携、協力を密にし、状況に応じた適切な対応を進めてまいります。次に、学校施設の整備についてでありますが、令和2年1月策定の学校施設長寿命化計画により、令和2年度は、富良野小学校の教室棟の改修、令和4年開校予定の(仮称)樹海義務教育学校の整備を進めてまいります。保護者、市民への情報提供につきましては、富良野小学校の改修については学校を通して、また、(仮称)樹海義務教育学校の整備については、設立等準備協議会において検討された内容を保護者やコミュニティ・スクール関係者などに情報提供してまいります。次に、学校における働き方改革についてでありますが、教職員の勤務時間の縮減を図るため、引き続き、特別支援教育支援員や学校司書、スクールカウンセラーなどの専門スタッフの配置を進めてまいります。また、学校における働き方改革を推進するためには、保護者、地域の協力が必要であることから、コミュニティ・スクールを活用するとともに、学校の取り組みを情報共有してまいります。以上でございます。