富良野市議会 平成18年第2回定例会 2006年7月3日
(1)行財政改革について/(2)農業行政について
2006年7月3日、富良野市議会の一般質問で、北猛俊議員が「行財政改革について」「農業行政について」について質問し、市長 能登芳昭、助役 石井隆が答弁しました。
- 質問者
- 北猛俊 議員
- 答弁者
- 市長 能登芳昭、助役 石井隆
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 17番 北猛俊
-登壇-順次質問をさせていただきます。市長は、4月に行われた市長選への出馬表明をいち早く行われ、接戦を制して見事当選を果たされました。前途多難な時代にあって、2万5,000人余の市民生活を守り、富良野市の未来に向けた町づくりに取り組む、勇気ある決断をされましたことに心から敬意を申し上げるところであります。市長は、長きにわたる市職員としての功績や、特別職としての手腕、そして是々非々を唱えて活躍された市議会議員としての見識が高く評価されての当選と受けとめております。しかし、市長の心根をいまだ十分に理解するには至っておりません。市長となられてから一月余りの、まさにスタートのときであります。市長の政治姿勢でもあります対話を重ねられて、課題に対する認識を一致できるよう、改めるべきは改め、より推進すべきは推進する、まさに是々非々の考えで重責を全うされることを期待するところであります。1点目は、行財政改革についてであります。地方分権社会の到来に伴い、地方公共団体には、自主自立した行財政運営が求められております。本市は構造的に自主財源が脆弱なことから、依存財源に頼った財政運営を強いられている状況にあります。加えて、国における三位一体の改革は、本市の財政運営にさらなる影響を及ぼすこととなっております。そこで本市では、抜本的な行財政改革を目指し、行財政改革への取り組みを強化するとともに、今後の本市行財政運営のあるべき姿を明らかにしていく必要があると考えております。具体的には、地域経済の低迷や人口の減少、さらには国の財政状況の悪化等に伴い、市税や地方交付税などの財源が縮減しており、肥大化した行政の守備範囲を、財源の縮減に合わせ見直すとともに、より小さな経費で維持できる行政体への改革を目指し、職員数の適正化や民間活力等の導入など、行財政運営の効率化、スリム化を図ることが求められております。また、地方分権が一層推進されていく過程の中で、行政と市民の役割分担のもとで、市民生活に身近な問題については、地域に根差した住民自治活動を市民の責任において実践するとともに、政策策定段階から市民参加を図るなど、市民と行政が協働しつつ、新しい町づくりを進めていくことも重要となります。さらには、今まで以上に最小の行政資源、人、もの、経費により、最大の効果を上げることが求められており、そのためには、優先順位に基づく重点的、効果的な行政資源の活用を図るとともに、市民満足度の向上に資する成果を重視した組織機構へと転換を進める必要があると考えております。また、業務を遂行する職員の意識も、競争性が薄いことや、年功序列型の人事制度により、仕事に対し積極的に取り組む動機づけが低下する傾向があることも事実であります。こうしたことから、分権時代にふさわしい、自己決定、自己責任の観点に立った行財政運営のもと、総合計画に掲げる都市像の実現と、市民の負託にこたえ得る機動力ある組織づくり、職員の意識改革を進めることが必要と考えております。そこで、初めに組織機構のあり方についてお伺いをいたします。1点目、組織機構改革に対する市長の基本的な考えをお示し願います。2点目、6月12日付で、部、課、係名の変更が行われ、商工観光室、会計室が新たに設けられましたが、その必要性と期待する効果について、御説明を願います。3点目、室の設置とそれに伴う幹部職の増員は、今までも、そしてこれからも推進しようとされている行財政改革とどのように整合するのか、御説明をお願いいたします。次に、職員の意識改革についてお伺いをいたします。首長の当選後、最も苦労するのが、議会対策と職員の意識改革であると言われております。しかし、本市が自主性、主体性を持って誇りの持てる町づくりを推進していくには、その担い手である職員一人一人の意識改革が重要な課題であり、すべての行財政運営の効率化や活性化のための前提条件であると考えております。ある自治体の経営管理委員会では、職員の意識改革には、職員みずからの手による実践運動こそ最も重要であるとして、職員自身が住民の視点に立って、問題や新しいニーズに気づく感性を持ち、現場でおかしいと思ったらおかしいとはっきり言い、上司も問題意識を共有し、それを日々の行動に変えていく。現場の一人一人がこうした生き生きとした力を発揮できなければ、幾ら評価制度を導入しても、現場への権限委譲しても、実態は変わらないという指摘をしております。そこで、お伺いをいたします。1点目、自治体改革の成否を分ける職員の意識改革について、市長の見解をお伺いいたします。2点目、6月12日付の人事異動ではどのような効果を期待されたのか、お伺いをいたします。3点目、人事考課と年功序列や終身雇用制度に対する見解と、若年期の適正異動による職員の専門職制に対する所見をお伺いいたします。次に、農業行政についてお伺いをいたします。富良野農業は、明治の開拓期以来、先人の努力が実を結び、豊かな自然環境とも調和した生命産業として育まれ、本市の基幹産業と位置づけられております。本市の農業は、土地生産性が高く、農業者のたゆまぬ努力と、生産基盤の整備や、富良野特有の気候条件を生かし、今では道内の主要な野菜産地として発展しております。しかし、農業をめぐる国内外の情勢が加速的、流動的に変化する状況の中で、農産物価格の低迷や農業従事者の高齢化、担い手不足、農地流動化の問題や、国の諸施策への対応など、農業の構造改革が急がれております。このような背景を踏まえ、魅力ある富良野農業、農村を築くため、行政と農業者及び関係機関、団体が共通の認識を持って、各種農業施策が展開されることを望むところであります。そこで、お伺いをいたします。1点目、市長の農業に対する基本的な考え方をお聞かせ願います。2点目、経営所得安定対策についてお伺いをいたします。18年産の作付、まきつけ作業を終えて、作付実態も明確となり、19年産の秋まき小麦の播種を控え、必要な手続を確実に完了させる取り組みに入っていきます。新たな対策の対象者にすべてがなるよう、万全の展開が必要と考えております。制度への対応に向けた進捗状況と、今後のスケジュールはどうなっているのか、当面必要となる事項もあわせてお知らせを願います。3点目、安全、安心農業についてお伺いをいたします。所信表明では、認証表示にかえて適正農業規範づくりに取り組む農業者及び団体の育成に努めるとされております。どのような手法を考えておられるのか、お聞かせを願います。あわせて、本年施行されましたポジティブリスト制や、既に取り組まれている栽培履歴、トレーサビリティシステムなど、現実的な対応はどのように考えておられるのか、お伺いをいたします。4点目、新パワーアップ事業についてお伺いをいたします。道では、市町村との連携によって、農業者が必要な基盤整備に積極的に取り組めるよう、道営の農業農村整備事業の農家負担を軽減する21世紀高生産基盤整備促進特別対策事業、いわゆるパワーアップ事業を平成8年度より実施しており、地域の要望に沿った生産基盤の整備を進めてきております。事業の概要は、ガット・ウルグアイラウンド対策の国費を利用し、平成8年度から12年度までの5カ年間で、生産基盤及び家畜ふん尿処理施設の整備を、道と市町村で協力して、通常20%前後の農家負担を最高5%まで減らすものでありました。これによって、以前に比べて生産基盤整備は1.4倍から1.8倍、家畜ふん尿処理施設は約2.8倍と、加速的に整備が進んだと言われております。5カ年間で約390億円を投資し、全国に先駆けて行った事業でありますが、その対策要望が非常に多く、こなし切れなかったところもあるのが実態と伺っております。こうしたことから、13年度から17年度まで、継続する形で新農地パワーアップ事業を行っております。こうした土地改良事業に伴う農業者負担を軽減する新パワーアップ事業は平成17年度で終了いたしましたが、北海道においては、18年度から、担い手の育成と支援を目的とした新たな対策が5カ年間の予定で実施されることとなっております。このことを受けて、お伺いをいたします。本市では、パワーアップ事業、新パワーアップ事業についての事業効果を市長はどのように評価されているのか、お伺いをいたします。あわせて、新たな対策への参加がいまだ表明されておりませんが、本市では新たな対策への取り組みをどのようにされるのか。土地改良事業についての市長の考えとあわせてお伺いをいたします。以上で、1回目の質問とさせていただきます。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
-登壇-北議員の御質問にお答えしてまいります。1件目の行財政改革につきましては助役より答弁させていただきます。2件目の農業行政についてでありますが、1点目の農業に対する基本的な考え方についてでございますが、私は、富良野市の基盤は農業と認識しておるところでございます。富良野農業の持つ多くの特性と有利性を生かし、長年にわたる土地基盤の整備や、野菜を中心とした省力化栽培の確立により、北海道でも有数な農業地域であると考えているところでございます。そういった意味からも、農業はまさに富良野市の基幹産業であり、持続可能な富良野農業を構築、発展させるために、今後とも農業行政に取り組んでまいりたい、このように考えているところでございます。2点目は、経営所得安定対策についてでございますが、平成19年度から品目横断的経営安定対策が導入され、支援の対象を、全農家を一律とした施策から、意欲と能力のある担い手に、また、個々の品目ごとの価格政策から、経営全体に着目した政策に一本化するなど、大きな転換が図られ、対象農業者につきましても、10ヘクタール以上の耕作面積を持つ認定農業者か、または集落営農組織として20ヘクタール以上の特定農業団体及びこれと同等の要件を備えた組織に対象を限定するようにとり進められているところでございます。市におきましては、昨年末から、関係機関、団体と協力しながら、地域別の説明会を3回、また、全農事組合を対象に懇談会を39回開催したところでございます。担い手要件を中心とした対策の概要説明を行うとともに、経営規模や認定農業者に関するさまざまな情報提供を行ってきたところでございます。また、実施した個々の将来構想に関するアンケート結果を踏まえ、農事組合ごとの対応方法について、関係機関、団体と協議を重ね、既存受委託組織の生産法人化や、農業生産法人の設立、集落営農の組織化などの方法について検討してまいりました。その結果、市の面積の特例等を考慮しても、平成18年6月現在で、120戸の農業者がこの対策の担い手要件に達しない状況にございます。さらに、現在は担い手要件に達しない農業者について、対象品目作付予定者のすべてが品目横断的経営安定対策に加入できるよう、関係機関、団体と協力しながら取り組んでいるところでございます。また、今後の推進につきましては、対策への加入の意思を明確にすること、生産格差是正、いわゆるゲタ対策に手を挙げること、収入変動による影響緩和の対策、いわゆるならし対策に手を挙げることであるというふうに考えているところでございます。また、19年産の秋小麦を作付する農業者につきましては、当初は本年の8月までに対策への加入手続が必要とのことでございましたが、6月に通知された国の方針案では、11月30日までに加入手続を済ませればよいとの変更になっているなど、まだまだ不確定な要素も多くあるところでございますが、今後、制度が確定した段階で、関係機関、団体と協力しながら、できるだけ早期に、再度農業者への説明会を開催していきたいと考えております。次に、安全、安心農業についてでありますが、国が進める適正農業規範は、圃場での生産から移送まで、農業生産における危害対策や管理方法をとりまとめ、文書化し、記録することで、安全性の取り組みを証明しようとするものであります。いずれにいたしましても、農業者や生産団体にとっては、記帳作業などに負担がかかると思われますが、今日の消費者の安全に対するニーズを考えるとき、避けては通れない課題であります。市といたしましても、普及センターや経済団体などと連携をし、これらの推進に向けて取り組んでまいりたいと考えております。ポジティブリスト制度や栽培履歴は、年々消費者の安全性の意識の高まりなどからニーズが強くなってきており、適正農業規範と同様に、まず農業者みずからが制度内容の理解と必要性を認識することが最も重要なことと考えております。いずれにいたしましても、これらの制度に対応することが産地の確立のためにも最も重要なことから、農業者みずからの取り組みに対して、市といたしましても情報の把握や提供に努め、何ができて、また、何が必要なのかを含め、関係団体と連携しながら検討してまいりたいと考えております。次に、新パワーアップ事業についてでございますが、平成8年度から平成17年度までの10カ年間、道営土地基盤整備事業での農家負担の軽減対策として、パワーアップ事業と新パワーアップ事業を実施してまいりました。この事業につきましては、全市32地区、総事業費約155億円、うち、市の助成額が約7億円であります。事業の目的であります食糧自給率の向上と活力ある農業、農村を築いていくための基礎条件となる土壌の改良など、生産性の高い生産基盤づくりが実現できたものと考えているところでございます。また、今後は、国の新たな食糧・農業・農村計画の策定など、農業行政が大きく転換する中、富良野農業を持続的に発展させるために、担い手の育成確保とともに、より生産性の高い農業の確立に向けた取り組みが必要と考えております。このことから、新パワーアップ事業の後継事業でもあります持続的農業農村づくり促進特別対策事業につきましては、事業実施の検討を進めるとともに、新たな施策でありますので、富良野市総合計画及び財政状況も勘案しながら、今までの実施状況を踏まえて、地域ごとにより緊急性の高い基盤整備の工種に限定するなど、総合的な調整を図る必要もあると、このように考えているところでございます。
答弁 助役 石井隆
-登壇-行財政改革について、組織機構の基本的な考え方についてでありますが、組織機構は、政策を的確に実行する行政運営の基盤をなすものでございます。このことから、行政改革推進計画では、常に社会情勢の変化に対応できる執行体制を基本として、簡素で効率的な組織機構を目標にしてございます。現在、この取り組みを推進しているところでございますが、本年の人事異動につきましても、このことをもとに行ったところでございます。具体的には、事務事業の見直しによる組織の再編と統合により、弾力的な業務の推進などを基本に、簡素で効率的な執行体制の構築に向けて取り組みを行ってきているところでございます。商工観光室の設置と効果につきましては、本市の基幹的な産業の一つでございます観光事業につきまして、広域での展開、さらには国際的な観光都市としての観光行政の強化を図るため、各部が横断的に対応する必要があることから、商工観光室を設置し、このことによる市内の経済効果をより高めていこうと考えているところでございます。会計室につきましては、地方自治法の改正によりまして、平成19年度から収入役制度が廃止され、一般職による会計管理者制度として施行されることに伴いまして、現在、助役が収入役の事務を兼掌している業務等の移行に対処するため、会計室を設け、対応できる体制としたものでございます。次に、職員の意識改革についてでございますが、職員は市民ニーズを的確にとらえ、市民の視点に立った発想と行動ができ、市民と合意形成することができる職員を目指すことであると考えているところでございます。そのために、地方自治体の職員としての目指す職員像の方針を策定した富良野市人事育成基本方針を基本として推進しているところでございます。その内容につきましては、富良野を愛し、町をつくる情熱、市民との信頼関係の向上、市民視点と成果、コスト意識を持った行政サービスの提供、柔軟な発想による町づくりなど、能力と意欲の向上を図りながら職員を形成することとしているものでございます。人事異動の効果と期待につきましては、人事異動に当たって、一般職員から、どの部署が適所と考えているかを把握するため、人事希望調書の提出を求め、行政の最大の資産である人材を適材適所に配置することとしております。また、おおむね5年以上在職の職員を異動対象といたしまして、効果的な業務の執行体制の確立と、将来に向けた人材育成を図ることを基本としているところでございます。また、本市においては、現在、人事考課制度を取り入れていないため、制度の実施をしておりませんが、今後、国が能力や実績を把握し、適正な職員配置や処遇に連動させ、人事管理に結びつけるため、取り組みを行っております人事考課制度の検討を進め、職員の意欲を助長させる取り組みを図ってまいりたいと考えているところでございます。以上でございます。
質問 17番 北猛俊
御答弁をいただきました順に質問をさせていただきます。まず、1点目の市長の農業に対する基本的な考え方ということでお聞かせをいただきました。市長のおっしゃっていることについては理解をいたしますけれども、前段、日里議員の質問にもありましたとおり、具体的に、それではどういう形で農業をとらえて、農業の施策をどう展開していくのかというところがなかなか聞き取れなかったと思います。富良野市には、50年に策定された農業振興条例がございます。本市が農業を基盤とする産業都市を目標とされていることから、この条例が制定されたと伺っております。この中で、市長が農業に対して果たさなければいけない役割というのがそれぞれ述べられております。50年でありますから、状況としては、今、前段申し上げたとおり、農業の基盤、いわゆる構造改革、これが求められている状況でありますから、当時と同じような形になるとは到底考えておりませんけれども、この富良野市にある農業振興条例、これをもとにして、農業をどうとらえるかというようなところでのお話を再度お聞かせをいただきたいと思います。2点目の、経営安定対策についてであります。120戸、まだ制度加入の条件に達していないということでありました。国では、11月の30日まで期限を延長してやるのだと。それに間に合うようにしていきたいのだということでありました。しかし、市長もおっしゃっておられたとおり、秋まき小麦の播種は9月にはもう始まるわけであります。その時点で制度に加入できるかできないかというのが、生産者にとっては大きな関心事になると思っております。したがいまして、期限が11月の30日と延びたということがこの後のスケジュールになっていくということにはなり得ないと考えておりますので、この120戸、達していない生産者と、どのようにこの後、対策を検討されていくのか。そして、今私が指摘をさせていただきました、秋まき小麦の関係についてはどのように対応されるのか、改めてお伺いをいたします。それと、3点目、安全、安心農業についてでありますけれども、市長は簡単におっしゃっていただきましたけれども、適正農業規範というのは大変難しい制度であります。十分に御理解はいただいているかと思いますけれども、改めて申し上げますと、農産物の生産において、病原微生物、汚染物質、異物混入等の食品安全危害を最小限に抑えることを目的として、これらの危害要因と、その対応を示す手引、そしてその手引を実践するという取り組みであります。おっしゃられたとおり、環境負荷低減のための農業生産方式や、その基準を含む広範な概念があるわけであります。そして、あわせて、お聞きをさせていただいたポジティブリスト制やトレーサビリティ、これはもう適正農業規範の一部になっているわけであります。したがいまして、市長の答弁された中には、適正農業規範に取り組む生産者を育成していくのだと、団体も含めて育成していくのだということでありましたけれども、それでは、今、現実対応していかなければいけないこのポジティブリスト制やトレーサビリティ、これらにどう対応するかというのがお聞きをできなかったわけであります。改めてお伺いをいたします。パワーアップ事業の関係についてであります。道は、春先早々、この方針を打ち出しております。そして、富良野市においては選挙もございまして、この選挙が終わるまではなかなか答えの出せなかった状況というのも理解をするわけでありますけれども、市長が効果ということで御説明をいただきましたけれども、前段お話をさせていただいたとおり、この補助事業によって、いわゆるパワーアップ、新パワーアップ含めてですけれども、基盤整備に対する補助の上乗せを行ったことで、格段に整備が進められた。その整備が進められたことによって、生産量といいますか、質が高まってきている。改良事業というのは、それほど農業の生産に密接に結びついているものであります。そういうことを前提にしますと、市長が今おっしゃられた、実施メニューを限定して、それぞれ困窮している部分、地域の実情を踏まえて、困窮している部分に工種を限定しながら進めていくのだということでありましたけれども、このメニューの内容を見ますと、限定できるようなメニューというのがどこにあるのでしょうか。改良事業というのは、すべからく定期的に進めていく、農地を荒らさないために、そしてまた、農業の生産を上げていくために定期的に行っていかなければいけない事業だと私は理解してございます。もう一遍、再度市長の改良事業に関する思いといいますか、見解を申し述べていただいて、限定するということの意味合いを含めて、再度御答弁をいただきたいと思います。次に、行財政改革の関係についてでありますけれども、行財政改革の質問につきましては、前段、日里議員もされてございます。深く項目に入ってお聞きをさせていただいたわけでありますけれども、より具体的なお答えというのがなかなかなかったので、再度質問させていただきますけれども、組織機構を簡素効率化するというのは、これはもう早くから言われているわけでありまして、今の実情の中でどのように機構改革をするのかということをまず1点目にお伺いして、今回の6月12日付、この中で室を二つ新たに設けられた。そのことによる幹部職員が増加したということであります。それぞれ室を設置したことの目的についてはお話をいただいた。だけれども、それでは室に変えたことでの効果は何を求めているのかということのお話がなかったと思います。名前を変えて、いわゆる手当といいますか、ちょっと嫌らしい言い方になりますけれども、その分を、わずかではあると思いますけれども、増額して、その増額したことによる、それでは効果というのはどこにあるのだというところで、もう一度お話をいただきたい。組織機構の改革については、私は基本的に、責任の部署を下げていく、下げていくという言い方がちょっと適当かどうかわかりませんけれども、今まで部長が持っていた権限を課長に渡していくということが、やっぱり機構改革とあわせて機動力のある組織機構に変えていくということだと私は考えております。ですから、幹部職をふやしていくということが機構改革にはつながらない。かえって昔ながらの、指摘をさせていただきましたけれども、年功序列、終身雇用というところの踏襲にしかなっていないと理解いたしますので、もう一度その辺の見解をお聞かせ願います。そして、これが今スタートしたところなのです。この手法でこの後もずっと行くということになると、これはまた違った意味で問題が出てくると、その部分を指摘して、整合するのかどうかということでお聞きをしましたけれども、それについて答えておられませんので、聞き漏らしたので、再度お答えをいただきたいと思います。それと、職員の意欲を高めるということですけれども、今も申し上げた年功序列、終身雇用ということですけれども、これは日本の経済が右肩上がりで発展していっているときには十分に対応できた事柄であります。いわゆる人を雇用して、そのことで業績が伸びて、さらにまた雇用を拡大していくという作業があって、初めて終身雇用ですし、そして年功序列で給料が上がっていったということを実現できたのだと思うのです。ただ、今はもう、行政はそれを認識しているかどうかわかりませんけれども、一般的には、もう経済は右肩、上がっていないのです。下がっているのです。それに対応するためには、やっぱり大胆な機構改革と、そして職員の意識改革に努めていかなければ、当然、助役のおっしゃられたことを達成できないと思いますので、改めて、人事考課の制度はないということでありますけれども、今指摘をさせていただいた部分と、そして、改めて人事考課といいますか、そのところの見解をお尋ねをいたします。以上です。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
北議員の再質問にお答えをさせていただきたいと思います。1点目は、農業振興条例に関する御質問だと思いますけれども、私は、当然、農業振興というのは、本市の基幹産業の農業でございますから、振興していく上において、どのような形で農業者が不安のない農業経営ができていくのかというのが大きな希望でもあり、願いでもあると、そのように基本的には考えているところでございます。農業施策の具体的なことについてという御指摘を受けたわけでございますけれども、本市の農業振興についても、条例に基づいて施策を構築しているのが現状でございます。ただ、50年にできた条例が一部改正で16年にやっておりますけれども、現行、さらに先ほど御質問いただきました品目ごとの経営安定大綱が国から示される状況を含めますと、本市の農業振興条例の中身をある程度国に沿った中身にも変えていかなければならない状況にあると。ですから、具体的には、今後早急に、それらを受けて改正等も行っていかなければならない、このように考えているところでございます。2点目の、御指摘を受けました120戸の秋まき小麦の関係でございますけれども、お聞きしますと、これらについても含めて、1カ月対応が早くなるということで、7月にそれぞれ該当する農業者に御説明会をさせてただくと、こういう対応になっているので、御理解を賜りたいと存じます。それから、3番目の農業規範の関係でございますけれども、特にポジティブリストの制度に簡単に申し上げましたというお話でございますけれども、私も、これはやはり残留農薬というか、あるいはそういう基準が、国である程度設定されていないものをどうこれから流通の中で防いでいくかということが一つあろうかと思うのです。そういう中で、これからその履歴等も含めて、御質問ありました、非常に農家にとりましては大変な作業かもしれません。しかし、富良野でできたものが安全で、全国に発信できる農産物だということになれば、それぞれの農家の御努力によりまして、その安全性を確立していくことが、これは第一でないかと、こういう観点から、私は、これらについてはもう一度、こういう制度の中身についてもそれぞれ農家の方々に御理解と御協力を得るような形を、関係団体とともにやっていかなければならない、こういう考え方でおるところでございます。それから、最後の工種限定というお話の御質問だったと記憶しておりますけれども、私は、この工種限定の中で、今までやってきた中で、土地改良区だとか、それから、ここで申し上げてはおりませんけれども、現実的に区画整理事業、それからもう一つ加えるのであれば、それぞれ今現在行われております暗渠、それから区画整理、土地改良、あるいは用水施設パイプライン等、これらを一つの、先ほど申し上げました種別ということで限定した中身の内容でございます。
答弁 助役 石井隆
お答えを申し上げます。機構改革の考え方でございますが、行政改革推進計画におきましては、組織といたしましてはコンパクト化に向けていくということを原則としているところでございます。そのため、民間にできるものは民間にするという基本姿勢を持ってございまして、指定管理者制度を今回採用させていただいているところでございますので、今後、コンパクト化に向けて組織機構を見直していく必要があると考えているところでございます。また、部長職の増ということでございますが、商工観光室につきましては、これまでは「北の国から」それから「やさしい時間」など、テレビドラマなどがありまして、外部からの要因に支えられてきたところでございます。先ほど市長も話をされてございますけれども、今後につきましては、観光と農業と教育が横断的に行わなければならないという考え方を持ってございまして、このことによりまして、富良野市の魅力を国内外に発信をいたしまして、観光客を一過的ではなくて滞在型としていくという考え方を持っているところでございます。また、会計部門につきましては、先ほどもちらっとお話しさせていただきましたけれども、執行機関である行政部門と支出審査であります会計部門は、本来、監査事務局が別な行政機関として存在してございますように、本来は別であるべきだというところに基本があると考えてございます。自治法の改正に基づきまして、従来、収入役が行っていた業務につきましては、助役が兼掌するという改正を一度行ってございますけれども、実際、今申し上げましたように、行政と、それから会計の部門が一体化しているということは、形としてはおかしいだろうという考え方に今回は立っているのではないかと推測をされます。そのことから、会計課独自で審査関係を完結できる形をとるという形になって、会計管理者というものを設けているということで、ここについては、その責任の所在を明らかにするために、室長という形をさせていただいたところでございます。それから、意欲を高めるということで、終身雇用制度についてお聞きになられましたけれども、意欲を持てる職員、これが、当然終身雇用制度が今変わってくる状況にございます。実際、公務員制度のあり方が変わってきまして、人事考課制度という形を持ってきて、当然、意欲のある方、ない方をある程度識別をするような動きになっているように現在聞いてございます。ですから、これらについては、今後、先ほども述べさせていただきましたように、人事考課制度について検討を進めてまいりたいと考えているところでございます。以上でございます。
質問 17番 北猛俊
何点かお聞かせをいただきます。まず、新パワーアップにかかわる新たな対策に取り組むということなのですけれども、市長、今、工種につきましては、このメニューに載っている工種で述べられました。それに限って取り組むということは、この制度に取り組むと理解をさせていただいていいのかどうなのか、最後、確認をさせていただきます。それと、責任を持って、権限を持たすために2室設置したのだということなのですけれども、さっきもお話しさせていただいたのですけれども、現況の体制では、それではできなかったのか。従前の体制ではできなかったのか。実際には、観光室ということになったのですけれども、人員はかわったのでしょうか、それでは。人員は同じだと思う。人もかわっていない。室になって、そして国際的な云々という説明だったのですけれども、そこが理解できないのです。だから、なぜ室にしたということが、行革含めて、今まで趣旨として取り組んでおられたことから変わったのか、その部分を御説明いただきたいということで聞かせていただいています。それと、会計室、これも制度の変更によって、室長という権限でないと管理できていかないのだということだったのですけれども、僕は、課長にその権限を与える機構改革にしていけばできたのではないかと。兼務を避けるために室にしたということですけれども、課長に権限を与えることはできなかったのかどうなのか、そこら辺の見解について、ちょっと御説明をいただきたいと思います。以上です。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
北議員の再々質問にお答えをしてまいりたいと思います。前段申し上げました新パワーアップ事業の状況につきましては、それぞれ限定的な区画整理、あるいは明渠、それから暗渠、こういったことで進めてきたわけでございます。そういった中で、今後、新しい持続的農業農村促進特別対策事業につきましては、これらを踏まえながら検討していかなければならないという前提で、今後、当然、総合的な町づくりの中で、どのような財源的なものを見きわめながら、あわせてやはり検討していかなければならないと、このように考えているところでございます。
答弁 助役 石井隆
従前ではできなかったのかということでございます。先ほど日里議員の答弁のところで市長が説明させていただいておりますように、どこの部署が担当するのだという部分があったと思います。商工観光室が中心となりまして、従来とは違う、横断的に各部署と連絡調整するという部分で、室という形にしているところでございます。それから、権限についてでございますが、従来、収入役が行っていた事務ということで、その重要性というのは御理解をいただけるものかなと思ってございまして、今回、部長職ということの室長ですが、課長兼務という形で、その権限を上げたところでございます。以上でございます。