深川市議会 令和5年第4回定例会 2023年12月7日
市職員のハラスメント研修
2023年12月7日、深川市議会の一般質問で、大前昭代議員が「市職員のハラスメント研修」について質問し、市長 田中昌幸が答弁しました。
- 質問者
- 大前昭代 議員
- 答弁者
- 市長 田中昌幸
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 大前昭代
次の質問に移らせていただきます。市職員のハラスメント研修について伺います。ハラスメントという言葉は、いつ頃から言われるようになったのか調べてみたところ、1980年代後半に学校でのいじめが社会問題としてクローズアップされ始めてから程なく、セクシュアルハラスメントという言葉がアメリカから入ってきて、一般に使われるようになり、1989年の新語・流行語大賞で金賞を受賞したことから、一気に広がったと言われています。そして、1990年以降、平成不況によるリストラなどを背景として、パワハラが問題となり、2000年代に入ってから家庭内暴力、夫婦間での虐待、ドメスティックバイオレンス、そして2010年代になると、マタニティーハラスメントなどが盛んに言われるようになってきました。言語というものは、相乗効果的なもので、恐らく言葉としてハラスメントが広がるずっと前からいじめや嫌がらせは存在していたはずで、このキーワードが社会的に認知されると、大きくかつ身近な日常問題として顕在化するようになったようです。そして、ハラスメントという言葉が独り歩きするようになり、管理職は仕事でミスした部下を叱ることに戸惑いを感じ、職場のコミュニケーションにも過剰に気を使うなど、問題も起こったという話もよく耳にしました。ハラスメントには、相手の意に反する不快な性的言動を指すセクシュアルハラスメント、地位や権限を利用したパワーハラスメント、妊娠・出産などを理由とするマタニティーハラスメント、男性労働者が育児休暇を取得することに対する嫌がらせのパタニティーハラスメント、道徳的な価値観や行動基準を無視するような言動や行為を繰り返すモラルハラスメント、高齢者に対して偏見や先入観で尊厳や権利が侵害される、おとしめるシルバーハラスメントなどがありますが、これらのハラスメントを正確に捉えている人はどのくらいいるのでしょうか。もちろん私も聞いたことがある、何となく分かる程度のものが多く、調べるにつれ、ハラスメントとは何かを正しく理解することから始めるべきだと思いました。職場におけるハラスメントは、放置すると、被害者からの賠償請求を受けるおそれがあるだけでなく、被害者の周囲にいる職員のメンタルにも影響を及ぼします。ハラスメントの問題が発生すると、職場内でのモチベーションの低下やミスの増加など、職場全体に悪影響を及ぼし、被害者がメンタルヘルス不調によって、休職したり、退職したりするリスクも考えられます。ハラスメントとは何かを正しく知ることで、自分自身が加害者になることを予防でき、被害者になった場合でも、それはハラスメントですと言い放つことができるようになってこそ、本当の意味でハラスメントを予防し、減らしていくことができるのだと思いました。ハラスメントに対してよくある誤解は、相手が嫌だと思わなければハラスメントではないと勝手に判断することだと書かれている本を読みました。ハラスメントは、法令などで明確に定義されており、何をしたらいけないか、きっちり押さえていくことが肝要です。一口にハラスメントと言っても、ハラスメントごとに対処の仕方は様々で、ハラスメントに関する判例は数多く出ているため、個々の具体的事例を参考にして、研修を実施することにより、職場でのハラスメント発生を防ぐことにもつながるとも書かれておりました。まさにそのとおりだと痛感いたしました。ここで本市のハラスメント対策について伺います。1点目、本市においてもハラスメントについての対策要領及び職場におけるハラスメントに関する基本方針の定めがあり、ハラスメントの種類、定義、具体的な行為として表にしたものをホームページで拝見しましたが、その内容やハラスメントに関する苦情、相談を受け付ける苦情相談員などの周知はどのように行われているのか伺います。質問の2点目、ハラスメント予防という観点からも、ハラスメントとは何かを正しく知る、ハラスメントに対しての誤解を払拭する意味においても、ハラスメント研修は有意義であると思いますし、同じようにハラスメントに関するアンケートを実施することで、職場の環境や職員の現状も把握できると思いますが、今後の研修やアンケート実施など、ハラスメントの予防・防止に向けた対策の考えを伺います。
答弁 市長 田中昌幸
市職員のハラスメント研修について質問いただきましたので、順次お答えいたします。初めに、1点目のハラスメントについての対策要領や基本方針の内容、苦情相談員の周知方法についてであります。本市では、あらゆるハラスメントを防止し、働きやすい職場環境を確保するため、ハラスメントの定義や具体的な行為、相談や苦情の申出などの基本的な対応を示した職場におけるハラスメントに関する基本方針と、ハラスメントに関する苦情を迅速、公正かつ円満に処理することを目的としたハラスメントについての対策要領を策定し、ハラスメントの防止に取り組んでいるところであり、これらの対策要領や市役所及び市立病院でそれぞれ委嘱しております苦情相談員への相談受付の対応については、職員掲示板により周知しているところであります。次に、2点目のハラスメント予防・防止に向けた対策についてであります。質問にもありましたとおり、ハラスメント防止のためには、職員一人一人が正しい知識を持つことが大変重要であると認識しており、これまでの取組といたしましては、北海道市町村職員共済組合主催のハラスメント研修会への職員の参加や、安全衛生委員会で発行する、安全衛生委員会だよりでのハラスメントに関する特集記事の掲載のほか、ハラスメントの内容や具体例といった基礎知識、ハラスメントを防ぐコミュニケーション術や対処法などをまとめた冊子を全職員に配付するなど、ハラスメント防止に向けた啓発・周知に努めているところであります。今後の対策といたしましては、全職員を対象として実施しておりますメンタルヘルス研修の中で、ハラスメントに関しても取り上げることなどを検討してまいります。また、アンケート調査の実施についての御提言もいただきましたが、まずはハラスメントの被害を初期の段階で苦情相談員につなげることが重要と考えており、引き続き苦情相談員の制度の周知に努めるなど、ハラスメントの防止に向けた知識・理解を深めるための取組や職場環境の整備に努めてまいりたいと考えております。