みんなの議会

深川市議会 令和4年第3回定例会 2022年9月12日

学校教育のデジタル・トランスフォーメーション

2022年9月12日、深川市議会の一般質問で、大前昭代議員が「学校教育のデジタル・トランスフォーメーション」について質問し、教育部長 荒井幸治が答弁しました。

質問者
大前昭代 議員
答弁者
教育部長 荒井幸治

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 大前昭代

次の質問に移らせていただきます。学校教育のデジタル・トランスフォーメーションについて伺います。2018年に掲げられ、教育のICT化に向けた環境整備5か年計画、2023年の完全実現を目指してスタートした文部科学省が打ち出したGIGAスクール構想ですが、最近の報道で、電子端末で使うデジタル教科書が2024年度から順次、小中学校の英語と算数・数学で導入されること、中央教育審議会の作業部会も文部科学省の方針を大筋で了承したことが取り上げられていました。デジタル教科書は、学習用のコンテンツをタブレット端末などで操作し、タッチペンによる書き込みや消去、ネットワークを活用した情報共有が容易にできるということでした。当面は紙の教科書と併用であるが、海外に比べ遅れていた学校教育のデジタル・トランスフォーメーションが、ようやく本格化するという新聞記事も読みました。また、いつ何を学び、どんな問題が理解できていないかなど、民間のオンライン教材のようなデータ分析の手法を学校現場でも利用する検討が国で進んでいるという記事も読みました。これらの情報に触れるにつれ、教育現場の進化はすさまじいものがあることを実感させられます。しかしながら、このような目覚ましい進化を遂げようとしている中でも、現実問題として、全国の中学3年生と小学6年生を対象に、4月に実施された文部科学省の全国学力・学習状況調査の道内分の結果が公表されており、深川市の正答率等については、初日に吉村教育長からの教育行政報告の中で示されておりましたが、北海道としての成績は、道内の正答率が全国平均を大幅に上回った設問もあったが、小中学校ともいずれの教科でも全国平均を下回ったとありました。また、調査では生活習慣や学習状況、学習環境についてもアンケートを取っており、その結果、ふだん1日当たり1時間以上スマートフォンなどを含むテレビ、ゲームをしている児童生徒の割合は、小学校では81.4%、全国平均比プラス5.3ポイント、中学校では4.4%、全国平均比プラス3.1ポイントと高めだったようです。ふだん1日当たり1時間以上、スマートフォンなどでSNSや動画視聴をしている児童生徒の割合では、小学校で56.5%、全国平均比プラス5.9ポイント、中学校で79.3%、全国平均比プラス3.5ポイントだったそうです。このことに対して、北海道教育委員会は、全国と比べ1日1時間以上ゲームをしている割合が非常に高いとし、PTAなどと連携して、望ましい生活習慣、学習習慣の確立を図りたいとしていました。また、文部科学省の2021年度の学校保健統計調査で、裸眼視力が1.0未満の割合が小学校で約37%、年齢が高くなるにつれて増加する傾向にあり、中学生と高校生では6割超を占めているという結果でした。その原因として外遊びが減り、ゲーム機やスマートフォンなどを操作する時間が長くなった影響が考えられるとありました。そんな中で2021年度からは、小中学校で1人1台パソコンやタブレット端末を使うデジタルを活用した授業が始まっています。このことで、今後さらに視力低下の傾向が進めば、緑内障や黄斑変性などの眼病を発症する人が増えるリスクがあると、日本眼科医会理事の丸山耕一氏が話されている記事を読みました。学校教育のみならず、社会全体、世界でデジタル・トランスフォーメーションが進められていますが、文明の力といいますか、現代社会の力とも言えるデジタル機器ですが、正しい使い方や体や生活に不利益にならないための対処法など、特に教育現場においては重要ではないでしょうか。ここで質問の1点目です。市内小中学校においてのデジタルを活用した授業は、現状どのようなものが行われているのか。また、始まったばかりではありますが、デジタルを活用し授業を行っている中で感じているメリット・デメリットを伺います。質問の2点目、全国学力・学習状況調査のお話をさせていただきましたが、深川市内の学習状況調査の結果はどのようなものだったのか。市内児童生徒のゲーム機やスマートフォンなどを操作する時間の調査結果について伺います。質問の3点目、東京医科歯科大学大野眼科学教授が、子供が近視にならないための対策として、デジタル機器を操作する際は背筋を伸ばした正しい姿勢を取る、画面と目の距離を30センチメートル以上離す、20分から30分に1回遠くを見る、できるだけ屋外に出る時間をつくるなど、具体的な話をされていましたが、教育現場でのデジタル機器の正しい使い方や習慣について、どのように児童生徒に周知を行っているのか伺います。

答弁 教育部長 荒井幸治(教育部長は2023年3月まで)

学校教育のデジタル・トランスフォーメーションにつきまして、3点の質問をいただきましたので、順次お答えさせていただきます。初めに、1点目のデジタルを活用した授業の現状とメリット・デメリットでございますが、活用の主な内容としましては、小中学校におきまして、グーグル社が無償で提供しております教育機関向けのWorkspace for Educationというツールを活用することで、設問に対し児童生徒が意見や答えなどを書き込んだものをリアルタイムに児童生徒同士がタブレット上で共有できるため、共有した内容についての話合いを行うなど、自主的で協働的な学びにて活用しております。また、小学校では、教員が使用します指導者用デジタル教科書と大型画面の電子黒板を利用することで、視覚的に分かりやすい授業を展開しております。次に、活用のメリットにつきましては、今お答えしましたとおり、視覚的に分かりやすい授業が展開できることや、リアルタイムでの情報共有が可能となりますので、コミュニケーションが活性化されております。また、コロナ禍におきましては、リモートでの学習が可能となることもありますし、タブレット端末を活用することで、楽しみながら学習に取り組めることから、児童生徒の学習意欲の向上にもつながっていると感じております。一方、デメリットとしましては、デジタル機器を活用する教員のスキルが必要なため、教員によっては負担が大きいということがございます。また、予期せぬ機器の不具合で授業が止まることがありますし、機器の整備に要する費用負担が大きいということが挙げられます。国は、デジタルかアナログかにつきましては、どちらのよさも適切に組み合わせて生かしていくとしておりまして、本市としましても、デジタルの活用につきましては、目的ではなく手法であることをしっかりと踏まえまして、さらなる活用について取組を進めていきたいと考えております。次に、2点目の学習状況調査の結果についてお答えいたします。質問にありました本年度の学習状況調査の、1日当たり1時間以上スマートフォンなどでSNSや動画視聴などをしているかという質問に対しまして、市内の小学校は55.2%がしていると回答しており、全国を4.6ポイント上回り、北海道を1.3ポイント下回っております。中学校では82.3%がしていると回答しており、全国を6.5ポイント、北海道を3.0ポイント上回っております。また、1日当たり1時間以上ゲームをしているかという質問につきましては、小学校は77.6%がしていると回答しており、国を1.5ポイント上回り、北海道を3.8ポイント下回っております。中学校では71.6%がしていると回答しており、国を0.3ポイント上回り、北海道を2.8ポイント下回っております。次に、3点目のデジタル機器の使い方や習慣をどのように児童生徒に周知しているかという質問でございますが、国からは健康に留意してデジタル機器を活用するための通知やガイドブックなどが出されておりますので、これに基づき、各学校におきまして使用に関するルールを決めており、児童生徒に周知するとともに、授業の中においても、時々目を休めるなどの指導を行っております。本市としましても、2点目でお答えしましたデジタル機器の使用状況の調査結果なども踏まえまして、引き続き児童生徒へのデジタル機器の使用に関する指導を行ってまいりたいと考えているところでございます。

出典:深川市議会 令和4年第3回定例会 2022年9月12日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる