みんなの議会

深川市議会 令和4年第3回定例会 2022年9月12日

地域伝統行事の継承と文化財の保全

2022年9月12日、深川市議会の一般質問で、辻本智議員が「地域伝統行事の継承と文化財の保全」について質問し、教育長 吉村理明が答弁しました。

質問者
辻本智 議員
答弁者
教育長 吉村理明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 2番 辻本智

最後の質問です。長引くコロナ禍の下での地域伝統行事の継承についてお聞きいたします。例年、9月は各地域での秋祭りが行われております。地域にある神社で五穀豊穣を祝う秋祭りは、氏子の皆さんが中心となって神事としての宗教性を持つ一方で、地域伝統行事の側面も兼ねており、四季の暮らしに彩りを添え、また地域の経済活動にも一定の波及効果が期待できるものです。この夏、近隣の自治体でも夏祭りの開催について、様々な議論が交わされていたと承知しておりますが、コロナ禍の下、3年連続の中止は、特に小学生・中学生の児童に伝統技能が継承されず、地域が将来的に衰退することに強い危機感が共有され、開催を選択された自治体もあると仄聞しているところです。広報ふかがわの今月号では、特集:市内文化財の魅力を再発見という、とても優れた企画があり、市内にある史跡と有形・無形の文化財が紹介されております。ここで質問の1点目、一昨年来からのコロナ禍における地域行事の影響について、深川市内での規模や内容等の変更など、影響が生じているのかについて、行政が把握できている範囲内で構いませんのでお示しください。次に、深川市が指定する獅子舞など、無形文化財の継承に向けた人材育成についてお聞きいたします。以前より、知り合いの保存会関係者から、少子化や学校の統廃合によって、獅子舞の存続に苦慮しているとの相談が寄せられております。本市では、今回応募されなかったと承知しておりますが、文化庁は令和3年度補正予算で、全国的に地方における伝統行事、伝統文化の継承が困難になっているとの認識から、地域の伝統行事等の伝承事業として、総額65億円を措置した伝統のための様々な技術支援を行っております。質問の2点目、教育委員会が行っている深川市指定文化財の継承に関わる取組について、活動状況の把握、人材の育成など、育成に向けた相談と支援がどのように行われているのかについてお聞かせください。

答弁 教育長 吉村理明(教育長は2024年3月まで)

地域伝統行事の継承と文化財の保全につきまして、2点の質問をいただきましたので、それぞれお答えさせていただきます。地域の伝統行事ということでございますので、答弁内容につきましては、教育行政の文化財保護という観点から、市の指定無形文化財であります一已、納内、多度志、それぞれの地区の三つの獅子舞保存会の活動状況を中心にお答えさせていただきます。初めに、1点目の少子化とコロナ禍における地域伝統行事への影響でございますけれども、各獅子舞保存会では、例年9月に行われております地域の神社祭の折に、地域内の複数箇所で獅子舞を披露していたということでございまして、例えば一已地区では、市役所を含む15から16か所で獅子舞を披露したり、多度志地区では、小学生のいる家庭を回り披露するなど、それぞれの地域で地域に根づいた活動をされていたと伺ってございます。新型コロナウイルス感染症が発生した令和2年以降は、神社の祭典の中止、あるいは縮小などによりまして、獅子舞の練習をはじめ、披露の場所や回数を減らさざるを得ない状況とのことで、具体例を申し上げますと、一已地区では、曲打ちとして太鼓をたたいたり、獅子の前後で踊る役割などを小学生が担っておりましたけれども、2年度以降は、大人のパートだけでの練習と奉納を続けているということでございます。また、多度志地区では、令和2年から3年連続して、神社の奉納を見合せたと聞いておりまして、そこでは先取りという役割で、化粧をした小学生が獅子の前で踊ったり、つがいの小獅子2組を中学生が担う舞で構成されていたようでございますけれども、少子化等も相まって、先取り、それから小獅子は除いて、大人のパートを中心に練習を継続していると伺っております。いずれの団体も、活動継承のために大人だけでも練習や披露を続けるなどの努力をされているということでございますけれども、その一方で、子供たちの減少と新型コロナウイルス感染症の影響によりまして、新規の勧誘活動に苦慮されており、地域の伝統行事の影響は非常に大きいものと認識しているところでございます。次に、2点目の深川市指定文化財の継承に向けた取組についてでございますけれども、本市ではこれまでも無形文化財の活動継承のために、市内の三つの獅子舞保存会に対しまして、活動助成金を交付する形で支援を行っておりますけれども、地域によりましては、1点目のお答えで申し上げましたとおり、例年行っていた活動を行うことができなかったという報告のほか、新たな会員の加入がないことや、会員は農業者の方が多いとお聞きしておりますけれども、農繁期に当たると人が集まらないといったことなどから、通常の活動を維持することも難しいという内容の報告や相談も受けているところでございます。このため、地域によりましては、農家の方を中心としていた構成員の範囲を広げて、新規の勧誘活動を行うなどの工夫もされているというお話も伺っておりますが、後継者の育成や活動継承の問題を解消するには、まだまだ至っていないのが実態のようでございます。このような状況から、今後の郷土芸能・文化の継承が危惧されるところではございますけれども、教育委員会といたしましては、これまで行っている助成金を継続するなどして、支援をしっかりしていきたいと考えております。また、今年度につきましては、新型コロナウイルス関連の地方創生臨時交付金を活用いたしまして、文化財のパンフレットの更新に今取り組んでおりますけれども、これに合わせ、郷土芸能の継承に活用するため、各地域の獅子舞を映像として保存することを検討しておりまして、現在、その撮影に向けて、各獅子舞保存会に対して、練習や撮影の日程調整をお願いしているところでございます。これが活動の場の創出を兼ねた取組の一つになることを、私どもも期待しているところでございます。また、このほか活動する上で重要となります運営経費や道具の更新などに対する支援につきましては、議員の質問の中にもございましたけれども、国や北海道の支援や補助メニューといったものの情報収集や調査研究に努め、必要な支援をしてまいりたいと考えているところでございます。

出典:深川市議会 令和4年第3回定例会 2022年9月12日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる