深川市議会 令和3年第4回定例会 2021年12月9日
いじめの考え方
2021年12月9日、深川市議会の一般質問で、松本雅祐議員が「いじめの考え方」について質問し、教育部長 荒井幸治が答弁しました。
- 質問者
- 松本雅祐 議員
- 答弁者
- 教育部長 荒井幸治
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 松本雅祐
続きまして、2番目、いじめにおける「いじめる側が100%悪い」という考えについてお伺いします。いじめは、子供の教育を受ける権利や心身の穏やかな成長が保障されるなど、子供の持つ権利を侵害し、その人格の形成に大きな影響を与え、心身に重大な危険を生じさせることがあるため、決して許されない行為であります。私は、いじめはいじめる側が100%悪いという考えを持っております。いじめは、いつでもどこでも、いずれの子供にも起こり得るものであり、学校や家庭、地域社会など、全ての関係者がそれぞれの役割を果たし、一体となって、真剣に取り組むことが必要であり、共通の理解や認識を持って、将来にわたっていじめの防止等の取組を確実に推進していくことが必要であると私は考えます。全国の小中高などが2020年度に認知したいじめの件数は51万7,163件で、前年度より15.6%減少したことが、今年の10月に文部科学省が公表した問題行動・不登校調査で分かりました。7年ぶりに減少しましたが、減少の背景には、新型コロナウイルス感染症の拡大が影響したと言われております。一方で、不登校が理由で小中学校を30日以上休んだ児童生徒数は19万人を超えており、前年度から8.2%増え、過去最多となりました。いじめの件数は減っているとはいえ、いじめを受け、苦しみ、悩んでいる子供たちは大勢おります。旭川市では、いじめを受けた疑いのある女子中学生が亡くなられ、遺体で発見されるという大変痛ましい事故も起きております。文部科学省は、学校におけるいじめに関する基本的認識と取組について、いじめ防止等は全ての学校、教職員が自らの問題として切実に受け止め、徹底して取り組むべき重要な課題であると示しており、平成25年度に施行されたいじめ防止対策推進法では、地方公共団体においても、いじめの防止等のための基本理念やいじめ禁止、関係者の責務等を定めております。本市も深川市いじめ防止基本方針を定め、平成29年10月には深川市学校教育振興計画を作成しており、いじめに対して共通の認識を持ち、学校では常に教職員の皆さんが細心の注意を払い、児童生徒と接してくれております。そこで、お伺いします。1点目、いじめは命をも脅かす行為で、人間として絶対に許されない行為であると考えます。質問の1点目の内、いじめの状況については、北村議員の質問で理解しましたので割愛させていただきますけれども、私からはいじめ防止基本方針について伺います。各学校のホームページを見ましたが、掲載している学校と掲載していない学校がありました。各学校の策定状況についてお聞かせください。2点目、平成29年12月に策定された深川市学校教育振興計画は、学校教育など様々な方針や目標を掲げ、子供たちが健やかに成長できるよう策定されております。ただ、その計画の第2章、豊かな心の章で、いじめに対して大変理解しづらい目標の設定になっております。項目は「いじめはどんな理由があってもいけない」と回答した児童生徒の割合が、平成28年度は小学生が89.5%、中学生が69.2%となっており、今後の目標を掲げているのですけれども、小学校も中学校も100%に近づけると設定しており、100%に近づけるということに対して、私は大変理解しづらい、曖昧な目標だと考えております。本市もいじめは絶対にいけないことと認識されていると思いますが、なぜ100%ではなく、100%に近づけるという目標設定にしたのでしょうか。私は、目標設定が適切ではないと考えております。近隣の留萌市、滝川市、旭川市も、ここの目標は100%でありました。文部科学省は、いじめはいかなることがあろうと許されるものではないと結論づけております。本市の目標の設定は、いじめを受けている子供やいじめに苦しんでいる子供に寄り添った目標なのか、そう考えると、私は大変悲しい気持ちになります。何を理由に100%ではなく、100%に近づけるという目標にしたのかお聞かせください。3点目、100%に近づけるとの目標は、児童生徒や学校関係者に間違ったメッセージや方針を送っていることになるのではないでしょうか。100%ではないから、心のどこかでいじめを容認するような、またそう思ってしまうような心をつくり出す一つの要因になってしまうのではないかと心配するところでございます。深川市学校教育振興計画の100%に近づけると目標設定したことも含め、この計画策定はどのような方々で構成され、どのような議論がなされたのか、また100%に近づけるということに対して異議はなかったのかお聞かせください。4点目、弱い者いじめすることは、人間として絶対に許されないとの強い方針を示すことが大事だと思います。設定が100%に近づけるのままであったら、教育現場の先生方は児童生徒にどうやっていじめのことを伝えるのでしょうか。目標を100%にすることで、いじめは明確にいけないことと認識することになり、教育現場でも児童生徒、保護者や地域社会の方においても、共通の認識として、安心して学べる環境を構築でき、何より子供たちの温かな心を育むことができると思います。この深川市教育振興計画の期間は、平成29年から令和5年までの7年計画となっておりますが、私は今すぐにでも目標を100%に変更することを強く求めます。市の考えをお聞かせください。
答弁 教育部長 荒井幸治(教育部長は2023年3月まで)
いじめの考え方について、4点の質問をいただきましたので、お答えさせていただきます。最初に、1点目のいじめに対しての考えと学校でのいじめに対しての取組と件数でございます。初めに、いじめに対する考え方でありますが、いじめは、いじめを受けた児童生徒の教育を受ける権利を著しく侵害し、心身の健全な成長及び人格の形成に重大な影響を与えるのみならず、不登校や自殺などを引き起こす背景ともなりかねない深刻な問題でありますことから、平成26年に策定いたしました深川市いじめ防止基本方針においても示しておりますとおり「いじめはしない・させない・許さない」の考えを基本としておりまして、各学校におきましてもいじめ防止基本方針を定め、学校内にいじめ対策の委員会などを設置するなど、組織的にいじめ防止の対策を取り組んでいるところでございます。各学校で策定しております、いじめ防止基本方針につきましては、保護者や地域の方々にも理解いただくべきものでありますので、各学校のホームページ等で周知に努めておりますが、一部の学校ではホームページに掲載されていないところもございましたので、今後公表するよう努めてまいります。次に、2点目から4点目につきましては、関連がございますので、一括してお答えさせていただきます。本市のいじめ防止に関する考え方の基本につきましては、繰り返しになりますが、平成26年に策定しております深川市いじめ防止基本方針において「いじめはしない・させない・許さない」としております。これに対しまして、質問にございました学校教育振興計画につきましては、本市が目指す学校教育の推進の基本的な考え方を示すもので、学校教育の全般にわたる各項目について、計画策定時の状況に応じて目標値を設定しているものでありまして、現在の基本構想では令和5年度に達成すべき目標を設定し、推進しているものでございます。議員から御指摘のございました「いじめはどんな理由があってもいけない」と回答する児童生徒の割合の項目につきましては、計画策定に当たって基準年としております平成28年の状況が、小学校で89.5%、中学校で69.2%となっておりましたことから、計画の素案の策定段階で、小学校90%、中学校80%の目標値とし、教育委員との協議において、案として決定したものでございます。その後、パブリックコメントや関係団体などから御意見を伺う中で、当時の総務文教常任委員会の所管事務調査の際に、この項目の目標値は100%にすべきではないかとの御指摘をいただいたことを受け、教育委員会事務局において、再度協議を行いまして、他の目標値の設定の考え方と均衡を図る中で、最大限の表現を検討した結果「100%に近づける」という表現に修正したところでございます。その後、教育委員会会議において審議をいただき決定したものでございます。議員からは、目標値を100%にすべきとの御提言でございますが、具体的な対策や推進方法等は、いじめ防止基本方針で示しておりますし、振興計画の計画期間における事業推進の指標として目標値を定めているものでありますので、目標値として大きく誤差が生じている内容ではないと考えております。また、教育委員会内のルールに基づき策定された計画でありますので、現状では振興計画の変更は考えていないものでございます。なお、本年度実施いたしました全国学力・学習状況調査と一緒に行っております生活習慣などに関する調査におきまして「いじめはどんな理由があってもいけない」と回答した児童生徒の割合は、小学校で97.3%、中学校で96.6%となっておりますことから、令和6年からの次期振興計画の策定に当たりましては、この項目の目標値を100%にする方向で検討していきたいと考えているところでございます。
再質問 8番 松本雅祐
1点、再質問させていただきます。今の荒井教育部長の答弁で、この計画策定の中で、ほかの項目と均衡を図って、最大限考えて、100%に近づけるという表現にしたとありましたけれども、いじめに関しては、ほかのものと均衡を図ることは全く必要なく、確かに計画ではありますが、100%という意識をやはり教育委員会が示さなくてはいけないと思います。また、目標値の設定について誤差は生じていないと言っていますが、こうやって問題になること自体、誤差が生じているのです。ですから、私はこの計画が令和5年度までというところで、5年度まで100%に近づけるではなく、今すぐ100%に変える対応が必要ということで質問させていただきました。そのことに関して、もう一度答弁をお願いします。
答弁 教育部長 荒井幸治(教育部長は2023年3月まで)
再質問にお答えさせていただきます。本市のいじめに対する考え方につきましては、基本方針におきまして「いじめはしない・させない・許さない」としており、これはいじめはどんな理由があってもいけないということについて100%という意味と考えておりまして、考え方は議員と全く同じと考えております。振興計画の作成につきましては、先ほども申し上げましたように、大きな変動がない状況となっておりますし、教育委員会内での策定手続に問題があるとは思っておりませんので、現在のところ策定見直しについては考えておりません。
再々質問 8番 松本雅祐
再々質問させていただきます。私は、手続に問題があるかないかではなく、目標が100%でないということが問題だと言っているのです。ですから、計画にある100%に対して、何らかの対応をしないと、この計画は令和5年度までずっと続くということ。確かに部長が言われたように、次の計画では100%にすることは大変よいことと思いますけれども、今の計画に対しての対応をどうするかということなので、答弁をもう一回いただきたいと思います。
答弁 教育部長 荒井幸治(教育部長は2023年3月まで)
この振興計画につきましては、先ほども申し上げましたが、教育の推進に当たりまして、全般にわたる項目について、目標値を設定している状況でございまして、いじめに関しましては、各学校において、いじめ防止基本方針をつくっておりまして、この中で先ほど申し上げましたとおり「いじめはしない・させない・許さない」を基本に取り組んでおりますので、こちらに基づいて各学校で取組を進めております。