深川市議会 令和3年第4回定例会 2021年12月8日
国営かんがい排水事業神竜二期地区
2021年12月8日、深川市議会の一般質問で、小田雅一議員が「国営かんがい排水事業神竜二期地区」について質問し、市長 山下貴史が答弁しました。
- 質問者
- 小田雅一 議員
- 答弁者
- 市長 山下貴史
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 11番 小田雅一
令和3年度の農作物の生育は、春先より順調に経過していたところでありますが、6月5日頃より極端に雨が降らず、畑作物に関しては大きな影響を受け、収穫期にはどの畑作物を見ても、収穫量において2年度を下回る結果となりました。これほどの少雨による干ばつは経験のないものでありました。一方で、水稲においては、夏が高温で推移した結果、茎数も平年を上回り、収穫期には水稲作況指数108となり、平年を大きく上回る結果となったところでありました。コロナ禍の影響により、米の需要が減少したことにより、国内の在庫も増加し、米の概算金においても下落したところであり、農業者にとっては大きな不安を抱えての収穫作業となったところでありました。結果として、水稲においては、全道108、空知108という結果になり、農協の集荷率においても契約反収を上回り、農協全体で115.9%になっていると伺っております。また、低たんぱく米の出荷率においても、ななつぼし、ゆめぴりかは平年を大きく上回る結果となりました。しかし、一方で、米の登熟初期の高温により、胴割米が発生した年でもありました。北海道、東北地方で平年を上回る収穫量となったこと、コロナ禍によって消費量が減っていることで、米の在庫が増えることは間違いなく、政府は令和2年度産米の長期保管料などを支援している37万トンのうち、15万トンを特別枠として、保管料を全額支援し、長期間支援するなどの対策を取るとしており、このことにより少しでも価格下落を止められるよう期待しております。畑作物の収穫量が平年を大きく下回ることで、経営に影響を与えております。今後、農家においては水田活用の直接支払交付金、減収分の9割を補填するナラシ対策、いわゆる収入減少影響緩和対策の交付金が支払われるところでありますが、国の支援を期待するところであります。また、ゆめぴりかコンテスト2021の全道コンテストが11月22日に札幌で開かれました。道内7地区で金賞を獲得した産地による決勝大会でありますが、審査の結果、JAきたそらちのゆめぴりかが最高金賞を受賞いたしました。生産者のこれまでの努力に敬意を示すとともに、深川市の農業振興によって、全国一の施設を抱える地域となっていることが、この結果になったものと思います。今後においても安定的に高品位な深川産米の生産に取り組まなければならないと考えております。さらに、うれしい出来事として、クラーク記念国際高校硬式野球部が、札幌円山球場で行われた秋季北海道高等学校野球大会の決勝戦で、旭川実業高校を3対1で破り、見事勝利し、初優勝を飾りました。日頃の練習の成果が実ったものであり、春の選抜高校野球大会の出場に期待しております。それでは、通告に従って一般質問を行います。国営かんがい排水事業神竜二期地区について伺います。これまでも総務経済常任委員会の所管事務調査において、各委員から多くの質問がなされておりますが、改めて質問いたします。深川市の基幹産業は農業であります。これまでも農業振興として、ライスターミナル、深川マイナリー、防災備蓄品保管を含めた多目的低温倉庫、広域小麦・大豆乾燥調製貯蔵施設、精米施設と多くの施設整備に深川市の支援を受け、現在の形となっており、農業者にとっては営農するに当たり、経営の省力化、コスト削減につながっております。一方、農業経営を行う上で農地は生産手段であり、これまでの土地改良事業によって現在の農地となっているところです。この農地においては、用水、排水は必要不可欠であり、優良な農地の保全、農業生産性の向上の観点から重要であります。また、近年は地域において、集中豪雨、長雨等により、市街地への浸水、道路への冠水が発生するなど、市民生活に大きな被害をもたらしているところであります。これまでも公政クラブとして、北海道要請を行ってきた中で、課題解決に向けて意見交換を行ってきたところであります。そして、今回、国営かんがい排水事業を実施することとなりましたので、3点にわたって伺います。1点目、事業の目的と概要についてであります。施設としては、40年を経過し、経年劣化が著しいと伺っておりますが、改修に向けた概要について伺います。2点目、事業費内訳と深川市としての考え方についてであります。用水施設、排水施設の事業費が160億円と伺っておりますが、国、北海道、深川市、農家で負担していくこととなりますが、深川市としての考え方について伺います。3点目、豪雨によって市街地の建物への浸水や道路への冠水がこれまでも発生していますが、本事業によってどのような効果があるのかお聞きします。また、放水路を新たに新設しますが、放水路の規模についてどのような基準によって計画されたのか、併せて伺います。
答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)
ただいまの国営かんがい排水事業神竜二期地区についてのお尋ねにお答えいたします。まず、1点目の事業の目的と概要についてであります。神竜二期地区の用水関係施設は、昭和52年度から平成17年度にかけて、国営かんがい排水事業北空知地区において造成されたものでありますが、造成後、40年以上経過している施設もあり、経年的な劣化等によりまして、近年その維持管理に多大な費用と労力を要していることに加えまして、神竜頭首工についても耐震化対策が必要となっている状況でございます。また、排水施設については、昭和41年度から49年度にかけて、国営直轄明渠排水事業納内地区によりまして、幹線排水路の整備が行われたところでありますが、近年の降雨形態の変化に対しまして、その地域の排水能力が不足しているため、農地や住宅地への浸水など、湛水被害が多発するようになってきております。このため、今回の国営事業により、頭首工、用排水路等の改修と耐震化の整備を一体的に行うことで、農業用水の安定供給、維持管理の軽減、湛水被害の解消及び耐震化対策を図り、農業生産性の向上と農業経営の安定に資そうとするものでございます。事業の概要につきましては、本事業の受益は本市及び旭川市、秩父別町の2市1町にわたっており、受益面積は2,934ヘクタール、主要工事といたしましては、頭首工の改修が1か所、揚水機場の改修が2か所、用水路の改修が11.1キロメートル、排水路の新設及び改修が9.9キロメートルとなっており、総事業費は160億円、工期については来年度から令和18年度までを予定しているものでございます。次に、2点目の事業費の内訳と深川市の負担に関する考え方についてお尋ねがありました。事業費の内訳につきましては、総事業費160億円のうち、用排水施設の老朽化対策等に114億円、神竜頭首工の耐震化対策に26億円、事業に係る人件費などその他の経費として20億円を見込んでおりまして、これらの負担につきましては、耐震化対策とその他経費を合わせた46億円については国及び北海道で分担し、用排水施設の老朽化対策等114億円部分については、国、北海道、関係市町及び受益農家で分担することになります。この老朽化対策等の114億円につきましては、国が75%負担、残る25%を北海道、関係市町及び受益農家で分担することになりますが、その負担割合につきましては、国の土地改良事業における地方公共団体の負担割合の指針、いわゆるガイドラインが示されておりまして、それにより標準的な費用負担の水準が示されております。本市においては、従前実施いたしました国営かんがい排水北空知地区においても、このガイドラインを適用していることを踏まえまして、今回の事業においてもこのガイドラインを適用したいと考えているものであります。具体的に申し上げますと、施設及び事業区分により割合は異なりますけれども、用水施設においての残り25%の内訳としては、北海道は18%から20%、市町は4%から4.5%、そして農家負担が1%から2.5%という割合で負担していく。そして、排水施設については、改修する施設が深川市の管理する普通河川であるため、他の市町及び農家には負担が生じないものとして、北海道は18%から20%、市が5%から7%を負担するものになろうかと思っております。これらの負担率及び市町の受益面積から案分して算出しました本市の負担額につきましては、おおよそ5億7,000万円が予定されているところでありますが、この神竜二期地区は今後の地域農業の持続的発展、そして災害防止に必要不可欠な事業でありますので、本市としましてもこれを負担することとし、事業完了後、過疎対策整備事業債の対象として、17年かけて償還していきたいと考えているものでございます。そして、3点目の豪雨による市街地の建物や道路の冠水被害などへの対応についてのお尋ねがありました。前段申し上げましたように、近年の異常気象による大雨の影響により、地域の既存施設の排水能力では十分対応できない結果、湛水被害が発生し、住民生活に大きな影響を与えております。このような状況を踏まえまして、北海道開発局の計画では、浸水被害解消の対策として、既設排水路の河道掘削や雑木の伐採などを行うとともに、河川断面を広げることで、流下能力の増加が見込まれ、沿線流域の浸水被害を防ぐことが可能となり、さらに納内の市街を流れている普通河川吉野川に流入する雨水の一部を、北海道の管理河川であります納内幌内川へ流下させる放水路を設けることで、納内駅北地区の浸水被害や道路の冠水を解消するものでございまして、通常時は既設河川に流下させますけれども、大雨により通常以上の雨水が流入した場合には、計画流量の水量を放水路に流下させるものでございます。なお、流量計算を基に排水能力の検討を行いました結果、敷設する管の口径は上流部1,200ミリメートル、下流部1,650ミリメートルの鉄筋コンクリート管を地中に埋設して、分水ゲートを2か所設置する計画となっているところでございます。また、橋梁については、市道の橋を含めまして、36の橋が架け替えとなる予定でございますが、今後、国との協議を行う中で、その詳細については検討してまいりたいと思っております。