深川市議会 令和3年第3回定例会 2021年9月13日
抗原検査に対する行政支援
2021年9月13日、深川市議会の一般質問で、辻本智議員が「抗原検査に対する行政支援」について質問し、市民福祉部長 伊藤美恵子、教育部長 荒井幸治が答弁しました。
- 質問者
- 辻本智 議員
- 答弁者
- 市民福祉部長 伊藤美恵子、教育部長 荒井幸治
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 辻本智
それでは、通告に従い一般質問を行います。初めに、抗原検査に対する行政支援についてお聞きいたします。新型コロナウイルス感染症は、変異株の相次ぐ出現により、いまだ収束が見通せません。一方で、新型コロナワクチンの接種が高齢者から順次進められていることから、新規感染者の年齢構成と感染経路にも変化が生じていることが報道されております。こうした状況の中で、感染症の研究者からの提言では、欧米で広く行われているような簡易検査キットを広範囲に配布し、家庭や地域、学校あるいは職場等で、症状が明らかではないが、いつもと違う無症状の感染者を早期に見つける、いわゆるマススクリーニングが有効であるとされております。厚生労働省は、事務連絡で医療機関、高齢者施設等への抗原簡易キットの配付事業についての通知を行っていますが、同じ高齢者施設であっても、医師の配置、医療機関との連携等の条件がつけられております。また既に、市内の施設に配付されたキットには品質保持期限があり、今回配付されたものは、おおむね11月から12月までに使い切るとされており、使用後は医療廃棄物の手順に従った処理が求められております。文部科学省は、8月20日と25日、あわせて31日に、新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針の変更等についてを発出しております。その中では、希望する教職員のワクチン接種が進むよう、地域の教育委員会等担当部局が連携するように求めております。また、中学校、小学校、幼稚園に対して最大80万回分の抗原簡易キットの配付を開始して、軽症状者に対する迅速な検査の実施を求めています。これらの通知をめぐっては、学校現場で簡易検査キットを積極的に活用できるようになると期待する声が出ている一方で、活用時の安全性を危惧する意見も出されていると承知しております。ここで質問の1点目、北海道内・管内での新型コロナウイルス感染状況と感染経路等の特徴について伺います。2点目、文部科学省から発出された通知文書の概要と検査キットの活用に当たって、本市の対応について、その考え方をお示しください。3点目、抗原簡易キットを活用して、学校、保育所など現場での活用あるいは介護施設での職員向けの積極的な抗原検査を普及させる行政支援についてです。新型コロナウイルス感染症に対する不安と関心は、一般家庭の中にも広がっております。先日、小学生のお子さんを持つ保護者の方の話を伺う機会がありましたが、感染が手軽に分かるキットを購入しようと市内の薬局で商品を手に取ったものの、あまりにも高額でびっくりしたと話されておりました。児童生徒の感染防止は家庭内の問題であると同時に、実はその保護者と同居家族が勤務する職場での感染防止対策の入り口でもあります。深川市内で子育て中の保護者が医療・福祉関係の現場で仕事をされている、あるいは市役所などに勤務されているケースは身近に多くあります。厚生労働省の新型コロナウイルス感染症病原体検査の指針が第4版まで出ておりますが、この最新版によりますと、抗原検査には、定量検査と定性検査があって、簡易の場合は定性検査の範疇に該当するわけですが、このことについて、確定診断としての使用は推奨されないが、感染拡大地域の医療機関や高齢者施設等において幅広くスクリーニングに使用することは可能と記述があります。私も先日、職場で研修を受けた看護師により、鼻の奥、ほぼ咽頭部の簡易検査を行い、おおむね15分程度で陰性と結果が出ました。学校では、先ほどの文部科学省通達により、今後、簡易キットが配付されるようですが、現状では、保育所や福祉施設では自費で準備されているところが複数あります。ある事業所では、体調が優れないお子さんと同居する職員が出勤する際の自主検査、または長期休暇明けの勤務時のスクリーニングに活用しているとお聞きしております。行政の支援事例としては、大分県津久見市、宇佐市で、市内の保育園や認定こども園、幼稚園、放課後児童クラブに勤務する方へ新型コロナウイルスの抗原検査キットを配付しております。熊本市では、医療メーカーと連携して、学校や保育園以外に民間企業等に対しても、クラスター防止の観点から簡易検査キットを配布しております。東京都や神奈川県でも、こういった検査キットの配布を開始すると仄聞しております。このような取組はまだ一部分であり、財政措置の基本部分に、国あるいは都道府県の後押しが必要であり、単独の自治体だけで行うには厳しいと承知しております。ですが、新型コロナウイルス感染症の拡大をクラスター発生の手前で遮断することを目的に、福祉・教育の現場で検査キットを購入する取組に対して、自治体から何らかの助成措置の検討が必要ではないでしょうか。質問の3点目、保育所、学童保育、福祉事業所等での職員向け抗原検査推進に向けた行政支援を検討すべきと考えますが、深川市の考えをお聞かせください。
答弁 市民福祉部長 伊藤美恵子(市民福祉部長は2022年3月まで)
抗原検査に対する行政支援について3点の質問をいただきましたが、私からは、1点目と3点目についてお答え申し上げます。1点目の北海道内における新型コロナウイルスの感染状況と感染経路等の特徴については、北海道では、8月27日からの緊急事態宣言後、新規感染者数は減少傾向が見られておりますが、9月8日現在、人口10万人当たり31人と、国のステージ4の目安を超えており、依然、高い水準にあります。また、各地域において、引き続き事業所や学校における集団感染が確認されているところであります。深川市内における感染者数は、行政報告にて報告いたしました15人から1週間経過し、さらに4人の発症がありまして、7月25日から9月4日までの6週間で累計19人となっており、年代では20代以下の方が半数を占めております。感染経路につきましては、会食の場面や家庭内における感染が多く、また、帰省等により、人との接触が増加している影響も多い状況であると保健所からお聞きしているところであります。次に、3点目の学校、保育所、放課後児童育成事業、福祉事業所等での職員向け抗原検査推進のための行政支援についてでありますが、新型コロナウイルス感染症における検査が、全て保健所等の行政を介して行われていた状況から変化して、検査キット等ができた現在においては、様々な状況での検査が実施されております。国においても、クラスターの大規模化や医療の逼迫を防ぐ観点から、小中学校や児童福祉施設等へ抗原簡易キットを配付することとし、各都道府県に通知を発出しております。今後、各施設等への配付の状況や使用対象などを見極めながら、他市の状況等も参考とさせていだき、本市における支援について検討させていただきたいと考えております。
答弁 教育部長 荒井幸治(教育部長は2023年3月まで)
私からは、質問の2点目の文部科学省から通知された新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針の変更等の概要と、本市の対応についてお答え申し上げます。質問の文部科学省からの通知につきましては、8月25日に緊急事態宣言の対象区域の追加と実施期間が9月12日まで延長されたことに伴い通知があったものでございまして、内容は、地域の感染状況に応じた感染防止策の徹底や、文部科学省が発出している学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアルを踏まえた対応の要請のほか、クラスターの大規模化や医療の逼迫を防ぐ観点から、抗原簡易キットを小中学校等に配付すること及びこのキットの教職員や速やかに帰宅が困難な児童生徒への活用についてなどとなっております。また、今回配付される抗原簡易キットにつきましては、教職員の使用を基本としておりまして、発熱等の風邪症状があり、医療機関を直ちに受診することが困難な場合に使用することとなっておりまして、議員の質問にございましたような無症状の感染者を早期に見つけるという用途で使用することは想定していないものでございます。なお、教育委員会で保管し、緊急時のみ当該校に届けて使用することを想定しております。本市としましては、これまでどおり学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアルに基づきまして、発熱等の風邪症状がある場合は出勤、登校せず、自宅で休養すること及び出勤、登校後に体調の変調を来した場合には速やかに帰宅させ、医療機関を受診させることを原則としまして、それを徹底することにより感染症の拡大防止に努めてまいります。
再質問 2番 辻本智
1点再質問いたします。文部科学省から発送される簡易キットの使い方ですが、今ほど荒井教育部長の答弁では、教育委員会が保管し、必要に応じてということでした。また、無症状の人に対して用いるものではないという答弁でありました。確かに、文部科学省の通達にはその部分がありますが、通達本来の文章をよく読んでいただければ様々に出てきます。まず1点目、教育委員会が保管するという答弁でしたが、8月25日の後、8月31日に一部変更で、小学校及び中学校における抗原簡易キットの活用の手引、これは学務課から頂いた資料ですが、この中にこう書いてあります。このためキットを受領した各小学校及び中学校等においては、保健室等にキットを備え、出勤後、新型コロナウイルス感染症の初期症状として見られる症状を訴える教職員に対して、学校長の判断で検査を行いなさい。これが文部科学省の通達なのです。教育委員会が保管することは想定していないわけです。また、無症状という言葉にとらわれて、簡単には使わないという趣旨の答弁に聞こえましたけれども、原則として、その地域、学校の状況に応じて有効に使ってくださいというのが、この通達の趣旨なのです。学校は、部活動があります。様々な大会があります。学校行事があります。そういう中で教職員を中心に有効に使うことが、現場の判断、学校長の判断で求められるというのが、この文部科学省の通達の真意ではないかと、私は同じ文章を読んでそう受け止めております。改めて、深川市教育委員会として、この文章に基づく対応について再検討すべきと考えますが、見解をお伺いいたします。
答弁 教育部長 荒井幸治(教育部長は2023年3月まで)
抗原簡易キットの利用等についての再質問ということでお答えさせていただきたいと思います。抗原簡易キットにつきましては、質問にもございましたが症状が見られる場合に活用するということで、症状が見られた場合には、原則的には医療機関を受診していただくというのが通知の中でも原則となっておりまして、現状、深川市立病院で、新型コロナウイルス感染症の発生状況によりますけれども、受診が困難な場合には、このキットの活用を考えていたところでございまして、それ以外の活用につきましては現在考えていなかったものでございますから、教育委員会で保管して、感染状況を見ながら学校に配付することを考えておりました。議員のおっしゃったように、無症状者に対する利用の方法等について今後どうするかということになりますが、通知につきましては、発症者以外の方への利用についての通知というのは、明確に北海道からも指示がございませんので、北海道に確認いたしまして、必要な対応ができるのかどうかについても、北海道と協議させていただければと思っております。
再々質問 2番 辻本智
再々質問させていただきます。新型コロナウイルス感染症の場合、発症者をどの時点で捉えるかというのは非常に大切な点なのです。確定的な発症者を捉えるのは医療機関ですが、その前兆、これは素人には分からないです。いつもと違う気だるさであったり、確実に体温が37.5度以上上がるとは限らないわけです。ですから、今、厚生労働省が言っているのは、風邪などの症状に似た症状も含め、いつもと違う症状があった場合は、遠慮なく職場を休む、もしくは医療機関を受診してくださいということなので、まず症状あるなしでこのキットを使うかどうかというのは、極めてキットの使い方を限定してしまうという点が1点。あともう一点なのですけれども、私が再質問で言ったのは、この通知文書には、保健室等にキットを備え、出勤後に学校長の判断で使えるようにというところまで言及した文章が出ているのです。どうするかということは、改めてここで答弁はいただかなくてもいいのですが、この文章に基づいて教育委員会で保管するというのは、結局、品質保持期限が決まっているものを有効に使えなくなってしまうおそれがあるので、再度検討すべきだと思いますが、改めて見解をお聞きします。
答弁 教育部長 荒井幸治(教育部長は2023年3月まで)
再々質問にお答えさせていただきます。抗原簡易キットにつきましては、先ほども申し上げましたように、症状のある方に対して利用ということで、医療機関が逼迫した状態での利用を想定しておりましたので、それ以外の具体的な利用方法につきまして、今、辻本議員からもお話がありましたので、北海道教育委員会にも確認した上で対応について検討させていただければと思います。