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深川市議会 令和2年第2回定例会 2020年6月10日

新型コロナウイルス感染症による市内農畜産物への影響と対策

2020年6月10日、深川市議会の一般質問で、小田雅一議員が「新型コロナウイルス感染症による市内農畜産物への影響と対策」について質問し、市長 山下貴史が答弁しました。

質問者
小田雅一 議員
答弁者
市長 山下貴史

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 11番 小田雅一

今、世界各国において新型コロナウイルス感染症が蔓延し、収束に向けて努力している状況にあります。思い起こせば、日本においては、2月に入り、クルーズ船から新型コロナウイルス感染症に感染した乗客が出始め、ニュースに大きく取り上げられたのが始まりでありました。多くの国民が不安を抱き、この先を見定めることができない状況でありました。北海道においては、2月14日頃より感染者が発生し、全国に先駆けて2月28日に緊急事態宣言を行い、外出の自粛を道民に求め、その後、全国で感染者が見られ、政府は4月17日、緊急事態宣言を発出し、基本的な感染予防の実施や不要不急の外出の自粛、三つの密を避けるなど、自己への感染を回避するとともに、他人に感染させないように徹底するよう呼びかけたところでありました。そして今、一定の効果が見られ、緊急事態宣言も解除されたところであります。しかしながら、今なお、おさまるには程遠く、北九州市や東京都において新たな感染が広がりを見せるなど、予断を許さない状況と言えます。さて、一方では、国民の外出自粛によって地域経済は低迷しております。これまでの対策を一人一人が継続するとともに、新たな感染を未然に防ぐための対策をしっかりと実践していく中で、市民が安心して買い物や食事、イベントができる環境づくりが重要と言えます。それでは、通告に従って一般質問を行います。初めに、新型コロナウイルス感染症による市内農畜産物への影響と対策について伺います。深川市の基幹産業の農業は、全道屈指の米主産地であり、深川マイナリー、多目的低温倉庫、精米施設などを有し、特A品種のふっくりんこ、ななつぼし、ゆめぴりか等を生産するなど、米の卸業者・商社から高い評価を得ているところであります。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で、小売店では米の販売がふえ、家庭消費がふえている状況であります。一方、外出の自粛などにより外食需要は大きく減っており、米需給の先行きは不透明と言われております。次に、全国2位の作付を誇るソバの状況についてでありますが、令和元年度においては、市内で286戸の農家がソバの作付をしており、年間販売高3億9,600万円になっております。年々高齢化、大規模化によって、作付が増加している状況にあります。また、深川産のソバについては、玄ソバとして販売している状況であり、不要不急の外出の自粛によって外食需要に大きな影響が及んでいると思われ、これからの販売価格がどのようになっていくか懸念される状況であります。最後に、肉用牛における影響が考えられます。日本経済低迷により牛肉の需要が伸びていないと仄聞していますが、牛肉価格、肉用子牛価格の低迷につながっていないかが心配であります。現在、肉用牛を手がけている農家は17戸でありまして、令和元年度の出荷頭数5,345頭で、24億1,200万円の販売高を誇っており、農畜産物販売額の21.6%を占めております。深川市農業にとってなくてはならないものと言えます。これまでにも牛肉の価格低迷時の対策として、標準的販売価格が標準的生産費を下回った場合に、差額の9割が補填される肉用牛肥育経営安定交付金制度があります。しかし、農林水産省がまとめる食肉流通統計などの結果を踏まえるため、補填が決まるまでには最短で約2カ月かかると言われております。また、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、インバウンド需要、外食需要の減少が見られ、牛肉の在庫が積み上がっていると言われており、こうした状況で、食肉処理施設等からの出荷調整の要請により、肥育牛の計画出荷が行われるとすれば、肉用子牛の出荷も停滞することが懸念され、販売したとしても安値での販売となる可能性もあり、肉用子牛生産者補給金制度もありますが、心配するところであります。以上のような影響が考えられますので、2点についてお伺いいたします。1点目、緊急事態宣言が発出されたため、全国的な休業要請や、飲食業では営業時間が短縮され、さらにはイベントの中止や不要不急の外出を控えることなどにより、日本経済は厳しい状況となっています。深川市の基幹産業である農業に与える影響も大きいものがあると想定されますので、市内農畜産物の現状と影響について伺います。2点目、農畜産物販売価格の下落によって経営状況が悪化しないよう、さまざまな対策が必要と考えられます。これまでも国が進めている制度に加え、今、政府が取り組もうとしている対策も含めながら、深川市として農業所得減少に対する対策としてどのようなことが考えられるのかお伺いいたします。

答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)

新型コロナウイルス感染症による市内農畜産物への影響と対策についてのお尋ねにお答えいたします。まず、1点目の市内農畜産物の現状と影響についてという点でありますが、議員が今触れられた米、ソバ、そして肉用牛について申し上げますと、米につきましては、外出自粛などによりまして家庭内消費が伸びているという情報を得ておりますが、その一方で、外食店や商業施設等の休業によって、いわゆる業務用米の需要が低迷して、この先、在庫の増加が懸念される状況と理解しております。また、ソバについても、外食機会の減少により需要が大きく減少しておりますことや、また、去年のソバが全国的に豊作であったことから、在庫数量が増加しているようでございまして、先ほど述べた米もソバも心配でありますが、本年産の価格については下落するのではないかといった懸念が持たれているところであります。また、肉牛につきましては、こちらは議員も触れられましたが、外食、あるいはインバウンド需要の減少に伴いまして、需要量も大きく減少し、枝肉価格につきましては前年比で20%から30%安、また素牛価格についても前年比で15%から20%安になっている状況であります。このような中で、農畜産物の価格下落に対します国の施策といたしましては、議員も触れられていることと重なりますが、米、麦、大豆、てん菜、でん粉用原料バレイショの5品目について、当該年度産の販売収入の合計が標準的な収入を下回った場合に、その差額の9割を補填する収入減少影響緩和交付金、ナラシ対策と言われておりますが、この影響緩和交付金が一つあります。また、全ての農産物を対象にしまして、保険期間中の収入が過去5年間の平均的な収入の9割を下回った場合に、その下回った額の9割を上限に補償する収入保険制度も存在しております。また、肥育牛の標準販売価格と標準生産費用を計算いたしまして、販売価格が生産費用を下回った場合に、その下回った差額分の9割が国から交付される肉用牛肥育経営安定交付金制度、俗称、牛マルキンと言われている制度もあります。さらに、四半期ごとに国が示します肉用子牛の平均販売価格が保証基準価格を下回った場合であって、その期間中に肉用子牛を販売した、または出荷を取りやめて自家保留した際に、そうした生産者に対し交付されます肉用子牛生産者補給金制度といったものなどがあります。しかし、このうち、最後に申し上げた肉用子牛生産者補給金については、本市における販売価格が大きく下落している状況でありながらも、ことしの1月から3月期についてはこれが発動されなかった状況にありまして、そういう意味で、特に素牛生産者においては非常に厳しい状況にあるものと承知いたしております。また、ソバについても、価格下落に対応した制度としては、今申し上げた全体で合わせ技の収入保険制度がありますが、これについては加入していない生産者も多くおりまして、やはり影響が懸念されているところであります。そして2点目に、農業所得減少に対する対策についてのお尋ねがありましたが、本市といたしまして、JAきたそらちとしっかり連携しまして、新型コロナウイルス感染症の影響を克服するために販路回復や開拓を目指す、あるいは事業の継続・転換のため、機械・設備の導入、それから人手不足解消のための取り組みを総合的に支援するという中身の国の新たな補助制度として経営継続補助金が創設されたということ。それから、同じく畜産農家が肥育生産の計画を作成し、経営の体質強化に資する取り組みメニューに二つ以上取り組んだ場合に、出荷頭数に応じて1頭当たり2万円を交付する肥育牛経営等緊急支援特別対策事業など、国の補正予算において示されたこの新型コロナウイルス感染症に対する幾つかの農業施策が実現されたわけでございます。本市としてもJAとしっかり連携して、こうした補正で組まれた農業施策の獲得、あるいはそれらの有効活用に、まずは精いっぱい努めていきたいと申し上げた上で、今は米、ソバ、肉用牛について申し上げましたが、その他の農作物の動向も含めて、今後の市場動向や社会情勢などを引き続き注視しまして、必要に応じて本市独自の支援、あるいは対応についても検討する機会が生じるかもしれないと考えております。

出典:深川市議会 令和2年第2回定例会 2020年6月10日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる