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深川市議会 令和2年第2回定例会 2020年6月10日

深川市労働基本調査報告書

2020年6月10日、深川市議会の一般質問で、辻本智議員が「深川市労働基本調査報告書」について質問し、市長 山下貴史が答弁しました。

質問者
辻本智 議員
答弁者
市長 山下貴史

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 9番 辻本智

通告に従い一般質問を行います。初めに、深川市労働基本調査報告書についてお伺いいたします。農業を基幹産業とする本市でありますが、産業別の就業人口では2次と3次を合わせた構成割合が81.5%とその多くを占めております。地域の経済活動を支えている事業所で働く従業員の皆さんの雇用と労働条件の向上に向けた取り組みを支援することは、行政としても極めて大切な内容であると考えております。今回、令和元年度の労働基本調査報告書が手元に届きましたので、その内容に沿って何点かお聞きいたします。まず1点目、この基本調査の概要と、あわせまして、今回の調査で新たな項目として、外国人労働者についての内容が加えられていることから、新規の調査項目についてもお示しください。次に2点目、労働力の過不足状況に関連してお聞きいたします。今回の報告書で、記述部分を読み上げますが、労働力についてはちょうどよいと答えた事業所が最も多く、不足している業種では建設業が最も多い。この記述は3年前と変化がありません。同じ文章となっております。ですが、統計上の割合について、数値をよくよく見てみますと、前回の2年前の調査では、ちょうどよいと答えた事業所が全体の61%、189事業所であったのに対して、今回、労働力がちょうどよいと答えた事業所の割合は49.6%、事業所数で141事業所、約12%の減少となっており、例えば建設業だけを見てみますと、労働力が不足していると答えた割合が前回の46.4%から今回は63.4%と19%もふえています。昨今の人手不足について、業種によって強弱はありますが、業界の動向がもう少し見えるような、わかりやすく分析した記述が必要ではないかと感じました。また、雇用形態別従業員数の比較ですが、全業種平均で正規従業員の割合が前回の61.3%から今回68.2%と約7%増加しており、業種別にはやはり建設業で106%の伸び、いわゆる正規従業員の比率が増加しているということであり、製造業では104%の伸び率となっております。私も建設業関連の皆さんとは親しく懇談する機会があり、現場の苦労話などをお聞きすることがあります。事業主の皆さんは、河川整備や農業基盤整備事業などの公共事業も多く、将来に向けた技術の継承といった課題から、若い従業員を確保する必要性が増大しており、そのため経営主の皆さん、事業所に勤める皆さん全般として大変努力されております。特にその中でも若年労働者の確保とその職場の定着のためには、さまざまなご苦労があるとも伺っております。土木現場では、定められた工期内での完成が大原則でありますし、特に天候に左右される面が大きいわけですが、たとえその日が晴れていても、週2日、土日の休みを定着させる決断をされている事業主さんもおられます。市の基本調査ですから、この場であえて統計学上の押さえるべき留意点を確認することはいたしませんが、せっかく定期的に行っている調査であります。そこから読み取れる傾向と、ある種の変化といいますか、業種ごとに事業主、いわゆる関連した従業員の皆さんが大変苦労されて取り組まれているそういった取り組み内容、努力の反映、あるいは勤労者の生活実情に寄り添った分析と評価、そういったことに工夫されるという点が必要ではないかと、一言申し上げさせていただきます。その上で質問の2点目、この間の働き方改革及び業種・業界を取り巻く環境の変化を踏まえ、労働力の確保の現況、労働時間・時間外労働等の各種指標について、それぞれどのような取り組みがなされ、その成果がどのようなものであるのか。業種別の特徴など調査結果からその概要で結構ですので、お聞かせください。3点目、休日・休暇に関して、特に育児休業などへの有給休暇の取得状況についてお聞きします。今回の市の報告書ですが、育児休業制度がある事業所の割合が全体で54.5%、事業所数で148件となっており、就業規則として制度を持っている事業所の中での過去1年間の育児休業の取得状況では、2年前の調査では男女合わせて38人の方が制度を利用、利用率で言うと17.1%でした。今回は実数で29人、そのうち男性は1人ですが、取得率は10.8%となっております。こうした調査結果が極めて低いことに驚いたわけですが、一方で、国の統計との比較で考えてみたいと思い、国の統計を探しました。同様の全国調査としては、昨年12月に厚生労働省雇用環境・均等局職業生活両立課、国に職業生活両立課という名称の課があることを今回初めて知ったわけですけれども、ここで育児休業制度についての調査結果が公開されております。その中で同様の調査があるわけですが、全国平均で育児休業取得率は女性が82.2%、男性が6.1%といった結果が示されており、男性は大変低いわけです。先ほど、本市の調査結果が10.8%ということからすると、全国平均の女性の取得率82.2%と、あまりにもかけ離れているのではないか。今回、深川市は、なぜこういった調査結果が出るのかを改めて見てみますと、まず厚生労働省の調査は、分母が調査の前年の出産者、男性の場合は配偶者が出産した数となっております。分子はそのうち育児休業を開始した者の数ということであります。本市の調査は、育児休業を制度として持っている事業所の数、あるいは従業員の数なのかもしれませんけれども、制度として持っている事業所の従業員数を分母としているということであります。分子はその中で育児休業を取得した従業員の数もしくは事業所の数なのかもしれませんけれども、本市の場合、人口高齢化率が大変高い。あるいはその業種、従業員の年齢構成とかそういった実情を考慮に入れずに、単純に育児休業制度を制度として確立している事業所数を分母として、この数式を充ててしまえば、いわゆる本市の全事業所における従業員の出産者の数、さらにその中で育児休業を取得した割合という、大変おかしな数値を求める数式を用いていると私は読み解いたわけであります。先に紹介させていただいた厚生労働省の調査内容などを参考に、せっかくホームページに公開されているわけですから、より実態に見合った調査手法を検討することが必要ではないかということをまず指摘させていただきます。その上で、改めまして、本市の育児休業及び有給休暇の取得状況についてお聞かせください。関連して、質問の4点目であります。ワーク・ライフ・バランスに関連してお聞きいたします。今回の本市の調査の自由記入欄に資料もついておりましたが、そういったことを読んでみますと、実際の育児休業の取得となると、現実にはそう簡単ではないといったことが民間事業所の実情であると考えられます。これも先ほどの厚生労働省が作成した資料の中にあるわけですが、働く女性の約5割が出産・育児を契機として退職している。具体的なその理由としては、「仕事と育児の両立の難しさで辞めた」が30.2%。次に、「勤務地や転勤の問題で仕事を続けるのが難しかった」が24.4%。このような数値が厚生労働省の調査では公開されております。今回、本市が策定しました第2期総合戦略で、人口対策に関する部分については、人と仕事を結びつけてまちをつくるといった基本的な考え方が紹介されております。育児あるいは介護といった社会全体にとって大切な仕事が、個人の責任、あるいは家族の個別問題として片づけられてしまうような現実があったり、あるいはそのことが日常的に女性の側により多くの負担が求められることがあってはならないと考えます。厚生労働省の報告書にも、「男性の家事・育児に対する積極的な参加がどうしても必要になってきています。」と明記されているところであります。4点目、ワーク・ライフ・バランスの定着に向けて、事業主の皆さんとそこで働く方々が双方の知恵を出し合いながら、実例をもとに経験交流していくことも大切な取り組みではないかと考えております。こうした課題の解決に向けた市の考え方をお聞かせください。

答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)

深川市労働基本調査報告書についての4点の質問にお答えいたします。1点目の調査の概要と新規調査項目についてのお尋ねでありますが、この調査は、市内事業所の雇用状況と労働環境の実態の調査として、労働行政施策の基礎資料とするため、昭和55年から2年に一度ずつ行ってきているものであります。今回の新規の調査項目につきましては、本調査の実施に当たりまして、毎回、社会情勢の変化を踏まえた項目の検討もいたしているわけでありますが、今回は外国人労働者についての国における特定技能制度などの創設によるステータスとして、どのようなステータスで外国人労働者がおられるのかについて調査を行うこととしたものであります。具体的には、外国人を雇用されている場合は、技能実習生であるのか否か、それから経済連携協定に基づく特定活動などによるものなのかといった、雇用の形態について新規項目で調査いたしましたが、これ以外の新規項目はございません。次に、2点目の業種別での労働力及び労働時間等の調査結果に基づく改善状況についてでございます。労働力の過不足につきましては、議員がるるおっしゃいましたが、不足していると答えた割合が前回調査との比較では、建設業では7ポイント、サービス業では16ポイント増加しております。その一方で、時間外労働の時間数という点においては、建設業は9時間の減、そしてまたサービス業は5時間の減となっていることから、建設業やサービス業においては、労働力不足の中にあっても時間外労働が減っているといった結果が出ているわけです。その背景としては、特に建設業において、議員も言われましたけれども、人材確保や定着に苦労しているといった声をお聞きする中、働く人の安全と健康といった就労環境や処遇の改善について、その事業において努力されているといったことがこの数字に端的に現れているものと考えているところであります。3点目、育児休業及び有給休暇の取得状況についてであります。育児休業制度のある事業所は全体で56.9%で、前回調査が54.5%でありましたので、それよりも2.4ポイント増加いたしておりますが、育児休業取得人数については、議員も言われましたとおり、前回の調査のときは38人おられたのが、今回は29人と少なくなっており、従業員の年齢構成や働き方など、調査年ごとに状況が変わることによる違いではないかと考えております。これ以外に市内の現状について把握する何ものも持っておりませんので、この数字を今後に用いてまいることになろうかと思います。また、有給休暇の取得日数については、前回調査と比較して、全体平均で取得日数4.4日から今回は4.6日へと、若干ではありますけれども、増加いたしているところであります。なお、この調査の特に分析と評価について、もっと工夫してはどうかといった趣旨の指摘をいただいたかと思いますが、その件につきましては、ぜひ次回以降の調査実施に向けての大事な研究課題とさせていただきたいと思っております。最後に、4点目として、ワーク・ライフ・バランスの定着に向けた行政支援についての質問であります。働きながら子供を産み育てることができる雇用環境づくりは、働く方々にとってはもちろんでありますが、必要な人材をしっかりこの先も確保していくという意味では、企業にとっても大変メリットがあるものと言えると考えます。そこで、本市としましては、出産・育児のための休業を経た労働者を職場に復帰させた事業主に対しては助成金を支給するということで、育児休業取得支援助成金を1人当たり30万円支給する事業を実施しております。引き続きこの制度の周知に努めまして、その活用促進を図ってまいりたいと考えておりますが、それとともに、性別を問わず、誰もが仕事と家庭の両立ができる職場環境づくりや、労使双方の働き方に対する意識改革といったことも大変重要なことと考えますので、市として今後も事業主や働く方々に対してワーク・ライフ・バランス、すなわち仕事と生活の調和といったことの意識がさらに深く浸透しますように、しっかり必要な周知啓発に努めてまいりたいと考えております。

出典:深川市議会 令和2年第2回定例会 2020年6月10日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる