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深川市議会 令和2年第2回定例会 2020年6月8日

災害時の通信網確保

2020年6月8日、深川市議会の一般質問で、田中昌幸議員が「災害時の通信網確保」について質問し、市長 山下貴史が答弁しました。

質問者
田中昌幸 議員
答弁者
市長 山下貴史

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 13番 田中昌幸

通告に従い一般質問を行います。1点目、災害時の通信網確保についてお伺いします。この質問につきましては、7年前の2013年、それから3年半前の2016年の第4回定例会でも同様の質問をしております。さらにことし3月の予算審査特別委員会でも一部質疑を行ったものでありますが、改めて一般質問させていただきたいと思います。毎年のように、北海道への台風上陸などによる大雨災害が起き、深川市でも避難勧告が出され、避難所が設置される災害が起こっております。大雨の際には、例えば落雷による停電、電源喪失により復旧まで時間がかかれば、長時間にわたり連絡網が遮断されるおそれがあります。3年半前の質問では、落雷による電源喪失の可能性を質問していたのですが、一昨年9月の胆振東部地震でのブラックアウトという北海道全域の電源喪失も起こり、電源喪失がどれだけ住民生活に大きな影響を与えるかを経験しました。さらに、今回の新型コロナウイルス感染症では、ソーシャルディスタンス、今はフィジカルディスタンスとなったようですが、そうした新しい概念で、人と人とが直接会ったり、大人数を集めたり、戸別訪問をすることも避けなければならない事態が起きています。深川市には、防災行政無線のうち、179市町村中、128市町村に整備されている移動デジタル通信システムが平成26年度に整備されておりますが、同報系無線設備は確保されておりません。現在、179市町村中、97市町村に同報系が設置されていると言われておりますが、緊急時の既存の連絡網が途絶えた状態で、例えば住民への避難勧告を出すとして、具体的にどのように行うのか。3年前と変わらず、深川市においては、この部分が非常に弱い状況であり、サイレン塔につきましては消防無線のデジタル化に合わせて存続されましたが、緊急時、例えば深川市においては、集中豪雨や猛吹雪、大地震等、多くの場合に緊急の通信手段が必要になると考えます。深川市は、面積も広大で、居住地も広範囲に及んでいることから、防災無線を設置し、屋外スピーカーで発信するということは、困難性が高いことは共通認識だと考えます。携帯電話やスマートフォンを活用したシステム開発も急速に進んでいるようですが、安全確保にはツールの多様性が求められると考えますし、携帯電話やスマートフォンでは、その機器を持つことができない方や、犯罪に悪用される可能性を否定し切れないことなど問題も多いこと、停電が大規模になれば充電できないというリスクも抱えることなど、便利さが不便さにつながりかねません。そこで、これまでも申し上げましたとおり、緊急警報対応FMラジオの導入を進めている稚内市やニセコ町、網走市、ことし着手される栗山町というのも新聞に出ておりましたが、こういった自治体があることは、市長も既に御存じのことでありますが、このラジオの設置だと市内全戸への対応も可能ですし、ローカルFM放送局との連携で、防災無線の役割を果たすことができます。このラジオについても1個5,000円台から1万5,000円ぐらいで購入できるということであります。ローカルFM局は、これまでもミニFM局の設置検討について、私からも何度か、他の議員からもこの議会の場で提言させていただいておりますが、例えば留萌市のエフエムもえるでは、市議会の一般質問を録音放送するなど、地域の情報発信もあわせて行っており、こうしたメディアを持つことは地域にとって非常に重要なことだと考えます。このFM放送局と緊急警報対応ラジオの各戸への貸与普及に合わせていくことで、複合的な連絡システムの構築、日常の情報発信ツールの確保につながることは間違いないのですが、残念ながら7年前も3年前も、質問の答弁では、有資格者の確保や放送局の運営基盤の確保の困難性が挙げられ、検討課題とするという答弁でありました。7年前にこの質問をした後に、我が家でもゲリラ豪雨や落雷によるかなり長時間の停電を実際に経験しておりますし、3年前の後にブラックアウトという電源喪失をくぐった後では、問題はさらに切実なものとなっていると考えます。そして、さらに今まさに新型コロナウイルス対応で、市長から、市役所から、あるいは議会から、直接市民の皆さんに語りかけることができるツールが必要になっていると心底感じているところであります。例えば今回の10万円給付についても、申請用紙の発送や手続の留意点などをラジオで直接語りかけることができますし、放送局を持っている自治体では、実際にこういった活用をしていることが報道もされていました。ここで質問の1点目ですが、連絡網の確保についてどのように検討されているか。深川市においても、防災担当課で各種想定のもとで対策が検討されていると考え、電源喪失、携帯電話回線の不通なども想定しての連絡網の確保について、どのように検討されているかお伺いいたします。質問の2点目、災害時における緊急通報システムとして、そして新しい生活様式に対応した市民への日々の情報発信ツールとして、緊急警報対応ラジオの導入とFMローカル放送局の開設について、産官学を巻き込んだ検討会の設置を再度提言いたしますが、市長の考えについてお伺いいたします。

答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)

ただいまの災害時の通信網確保についての質問にお答えいたします。まず1点目の、災害時において電源喪失、携帯電話回線の不通なども想定した連絡網の確保についての検討はどうなっているかといったことでございますが、災害時における情報伝達の手段につきましては、深川市地域防災計画にそのことを定めておりまして、インターネットや緊急速報メールなど、9項目の方法によりこれを行うとしております。ご指摘がありました携帯電話回線の不通といった事態につきましては、近年、災害による設備の破損等に対して、主要通信事業者ができるだけ早く復旧を目指す体制を整えているとお聞きもいたしておりますが、仮に大規模停電が長期化するなどした際には、多くの通信手段が失われることになりますので、その場合には、これまで整備してきております防災行政無線基地局1台、それから携帯移動無線局22台を最大限活用した上で、これも毎回お話ししておりますが、広報車や、あるいは伝達員による周知といった人的手段に連絡は頼らざるを得ないと考えているところでございます。なお、この人的手段による周知については、今現在、市内に消防団員の方が約200人おられると伺っております。地区ごとに任命されていることもあり、その団員の皆様方にも地域内での必要な情報伝達を行っていただくということは可能ではないかと考えております。いずれにしましても、現状、電源喪失時の連絡網の確保については十分とは言えない面がありますので、今後もしっかり研究を行って、検討を進めてまいりたいと考えております。2点目の、緊急警報対応ラジオの導入、そしてFMローカル放送局の開設についてお尋ねがございました。ご指摘のありました緊急警報対応ラジオの導入については、平常時にも当然活用でき、そして災害時に自動的に電源が入るため、災害情報の入手に限らず、住民の迅速な避難行動にもつながる、あるいは役立つものと認識いたしております。しかし、その費用はやはり通常のラジオよりも相当高額になりますので、これを公的に補助するとしても多額の費用を要することから、導入については、具体的にどのような手段、どのようなことが可能であるか、しっかり今後も研究をしてまいらなければならない課題であると考えております。また、FMローカル放送局の開設について提言をいただいたところでありますが、ローカル放送は地域住民への情報発信手段として非常に有効であると認識しております。また昨年、こうしたローカル放送局導入のネックの一つでありました、開局に必要な無線技術士資格についても規制緩和が行われていることも承知いたしているところであります。しかし、総務省の報告では、やはりローカル放送局の経営は各地とも厳しい状況にあるとお聞きしているところでありますし、この放送局の設立には、規制は緩和されたにしても、無線技術士資格を持った方の確保、あるいは活動スタッフの確保、そしてさらにはスポンサーの確保など、さまざまな課題がありますことから、本市としては、今後さらに先進市の状況も調査しながら、議員も言われた産学官の検討会の設置も含めて、引き続き研究を行ってまいりたいと考えております。なお、最後に、北海道総合通信局にお聞きしたところ、北海道胆振東部地震の際に、北海道総合通信局の支援を得て被災地自治体が臨時災害放送局というものを運用した実例があり、これは総合通信局の機器を借りて、臨時応急の災害放送局を運用したという実例があるやに伺っております。こうした点についてもしっかり調査研究して、何らかの前進が図られないか、検討を深めてまいりたいと考えております。

出典:深川市議会 令和2年第2回定例会 2020年6月8日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる