深川市議会 令和元年第4回定例会 2019年12月11日
新たな過疎対策法の制定
2019年12月11日、深川市議会の一般質問で、田中昌幸議員が「新たな過疎対策法の制定」について質問し、企画総務部次長 三浦浩二が答弁しました。
- 質問者
- 田中昌幸 議員
- 答弁者
- 企画総務部次長 三浦浩二
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 13番 田中昌幸
少子化対策担当大臣がきのうの閣議後、記者会見で、2019年の出生数が87万人を下回る可能性があることを明らかにしました。1899年、120年前の統計開始から初の90万人割れで、これは想定よりも2年早いとのことであります。少子化対策は待ったなしですが、政府の対応は余りにも遅いと言わざるを得ないと思います。深川市では、出生数が3年前までおよそ120人前後で推移しておりましたが、一昨年80人、昨年は86人と大きく減少したことを議会でも取り上げ、さらなる少子化対策の対応が求められることを訴えさせていただきましたが、今年度の出生数は90人を上回り、100人近くになる見込みと伺っております。従前の120人前後までとはいかなくても、全国的にもこの厳しい少子化の中では本当にありがたい状況にあると思っております。山下市長は「人口に負けない」と常々おっしゃっておりますが、私も「負けてたまるか」の思いを持って、子供たちが将来にわたり希望の持てる深川のまちづくりに向け、通告に従い一般質問を行います。1点目は、過疎地域自立促進特別措置法の失効に伴う新たな過疎対策法の制定についてであります。過疎対策法は、総務省のホームページによりますと、昭和45年に議員立法により10年間の時限立法として、過疎地域対策緊急措置法が制定、さらに10年後の55年に新たな議員立法として、過疎地域振興特別措置法が制定されております。「対策緊急」が「振興特別」に変わり、さらにその10年後、平成2年に制定された過疎地域活性化特別措置法という名に変わり、「振興」が「活性化」に名称が変わりまして、特別措置法という法的根拠を持ちつつ、人口減少そのものだけではなく、過去の著しい人口減少に起因して、若者が少なく、高齢者が多いという人口の年齢構成の偏りにより、地域の活力が低下していることを過疎問題と捉え、将来に向かって活性化するための対策を講じ、もって住民福祉の向上、雇用の増大及び地域格差の是正に寄与することがその目的とされました。さらに、現行の過疎地域自立促進特別措置法は、平成22年に失効期限の6年延長、過疎地域の要件の追加、過疎対策事業債のソフト事業への拡充、対象施設の追加などがされて、過疎地域自立促進特別措置法の一部を改正する法律が22年4月1日に施行されました。また、平成23年3月の東日本大震災の発生により、被災市町村において過疎地域自立促進市町村計画に基づく事業の進捗に大幅なおくれが生じることが想定されるなど、法の期限内に総合的かつ計画的な施策を展開することが困難な状況が生じたことを踏まえ、失効期限の5年間延長を内容とする、過疎地域自立促進特別措置法の一部を改正する法律が24年6月27日に施行されています。この改正により、現行法の有効期限は平成33年、いわゆる令和3年3月末日までとなっております。このように現行法は、平成12年度から二度の延長が図られ、令和2年度までの21年間の時限立法となっておりまして、「過疎地域が、豊かな自然環境に恵まれた21世紀にふさわしい生活空間としての役割を果たすとともに、地域産業と地域文化の振興等による個性豊かで自立的な地域社会を構築することにより、我が国が全体として多様で変化に富んだ、美しく風格ある国土となっていくことに寄与することも目的としているところです」と総務省のホームページでは結ばれております。また、過疎地域の状況は、現在、これは平成29年度の状況ですが、関係の市町村数、全国1,718市区町村のうち、過疎市町村の指定は817市町村、過疎地域の割合は47.6%、人口では全国1億2,709万人のうち、1,008万8,000人、人口比で約8.6%、面積では37万7,000平方キロメートルのうち22万5,000平方キロメートル、面積比では59.7%、約6割の面積を有する過疎地域の指定となっております。この全国1,718市区町村中、ほぼ半分の817市町村が過疎地域指定を受けており、指定面積は全国土のほぼ60%を占める。その中に人口は8.6%の1,100万人と日本の人口減少、少子化というものが最も顕著に進んでいる地域であることが改めてわかるものであります。深川市では、平成4年4月1日に過疎地域市町村の公示を受け、本年で28年目となっております。深川市の計画書には、「市総合計画を踏まえた過疎地域活性化計画を策定し、産業の振興や交通通信体系の整備などの過疎対策を進め一定の成果を収めてきたが、依然人口は減少し続けており、産業経済の自立や雇用の確保、生活環境の整備など課題は多く、引き続き過疎対策を積極的に展開していくことが必要である」と記されているように、過疎から脱却するための対策法であり、その計画であり、その施策でありますが、残念ながら、過疎からの脱却、人口の減少をとめる、逆に人口増を図るというところまでには至っておらず、むしろ人口減少、少子化はどんどん進んでいる状況にあります。過疎対策法での過疎債は、対象事業費の元金利息に対して70%の地方交付税措置があることや、補助事業の補助率の上乗せなどは、本市のまちづくりには欠かせない、極めて有効な措置だったと考えますし、平成22年度からのソフト事業に対して、過疎債を活用できることとなったことで、保育料の軽減や免除、住宅リフォーム助成などに充てることができたのも大変ありがたいものだったと考えております。現計画は、平成27年度に見直され、28年度から32年度の5年間を期間として計画されております。平成32年度は令和2年度でありますが、3年3月で失効する現在の過疎地域自立促進特別措置法の現行法での平成12年度以降20年間の過疎債ハード事業、ソフト事業の実績と、この間の主な事業について、まずもってお伺いいたします。また、過疎地域市町村でつくる全国過疎地域自立促進連盟により、先月、令和元年11月15日、新たな過疎対策法の制定に関する決議が決定されております。新たなこの制定に関する決議の内容は、過疎対策については、昭和45年に制定された過疎地域対策緊急措置法以来、4次にわたる特別措置法の制定により、総合的な過疎対策事業が実施され、過疎地域における生活環境の整備や産業の振興など一定の成果を上げてきたところである。しかしながら、人口減少や少子高齢化が急速に進んでいる過疎地域では、多くの集落が消滅の危機に瀕し、また森林管理の放置による森林の荒廃やたび重なる豪雨・地震等の発生による林地崩壊、河川の氾濫など、極めて深刻な状況に直面している。過疎地域は、我が国の国土の過半を占め、豊かな自然や歴史・文化を有するふるさとの地域であり、都市に対する食料・水・エネルギーの供給、国土・自然環境の保全、癒しの場の提供、災害の防止、森林による地球温暖化の防止などに多大な貢献をしている。過疎地域が果たしているこのような多面的・公益的機能は国民共有の財産であり、それは過疎地域の住民によって支えられてきたものであり、国全体に対して、過疎地域が果たしている役割は大きい。過疎地域がそこに住み続ける住民にとって安心・安全に暮らせる地域として健全に維持されることは、同時に都市をも含めた国民全体の安心・安全な生活に寄与するものである。現行の過疎地域自立促進特別措置法は令和3年3月をもって失効することとなるが、引き続き総合的な過疎対策を充実・強化し、過疎地域の振興が図られるよう新たな過疎対策法の制定を強く求めるものである。なお、新たな過疎対策法においては、下記事項について特段の配慮を要請するとなっておりまして、5点の記載がございます。1点目に、過疎地域が果たしている役割を評価し、新たな過疎対策の理念を確立すること。2点目に、新たな過疎法においても、現行法第33条に規定するいわゆる「みなし過疎」と「一部過疎」を含めた現行過疎地域を継続して地域対象とすることを基本としつつ、過疎地域の指定要件と指定単位については、過疎地域の特性を的確に反映したものとすること。3点目に、地方交付税を充実し、過疎市町村の財政基盤を確立するとともに、過疎対策事業債の対象事業を拡大すること。4点目に、過疎地域における産業振興、雇用拡大、子育て支援、関係人口創出等の施策を推進すること。5点目に、過疎地域のインフラ整備を推進し、住民が安心・安全に暮らせるための生活基盤を確立すること。以上、総意をもって決議するとなっております。このことについて、市としては当然新たな過疎対策法の制定について、強力に要請する立場だと思います。特に地方交付税の充実が重要だと考えますが、過疎法の制定について、市、市長としてのスタンスをお伺いします。2点目、深川市まち・ひと・しごと創生総合戦略が令和2年3月、過疎計画が3年3月、第五次深川市総合計画が4年3月までと、まちづくりの根幹となる計画が1年ずつずれていることへの対応についてお伺いいたします。まちづくりの重要な計画となる三つの計画が毎年策定しなければならないタイミングにあり、特に市の根幹とも言える総合計画が一番最後に策定することに違和感もあるところでありますが、地方創生交付金という財源のあるまち・ひと・しごと創生総合戦略、過疎債や補助率のかさ上げという大きな財源のある過疎計画、それらを網羅しているが、明確な財源というものがない総合計画、この毎年毎年計画をつくらなければならないことに地方分権はどこに行ってしまったのかという思いもありますが、担当所管も関係機関、所管も非常に業務等大変ではないかと考えるところであります。これら計画の整合性や、特に過疎計画への高等看護学院や葬斎場の建てかえ事業の書き込みなど、計画への適切な事業反映についてどのような考え、スケジュールで計画を進めていくのかお伺いいたします。
答弁 企画総務部次長 三浦浩二(企画総務部次長は2020年3月まで)
新たな過疎対策法の制定に関する質問にお答えいたします。過疎対策の法律につきましては、議員が詳細に触れられておりますけれども、私も少しだけ触れさせていただきたいと思います。過疎対策の法律は、人口減少対策を初め、都市部との地域格差などの問題を是正する目的などから、議員立法により昭和45年に制定され、現在の法律となってからは、延長を含めて21年が経過し、令和2年度で法律が終了することから、新たな過疎対策法の制定に向けて、現在、各方面で議論が進められているところでございます。そこで、1点目の質問にありました過疎法に伴う実績につきまして、本市の過疎債の発行額をもってお答えさせていただきたいと思います。本市の過疎債のハード事業の発行額は、平成12年度の現行法の制定から昨年までの19年間の合計で申し上げますと、約155億円となっております。事業の主なものを少し申し上げますと、地域資源活用施設の建設、道の駅ライスランドふかがわの増改築、北空知圏学校給食センターの建設、深川中学校の改築、JAきたそらちが整備いたしました米・小麦・大豆の乾燥調製貯蔵施設への支援や多目的低温倉庫の整備、これらが例として挙げられます。そして、過疎債のソフト事業の発行額でございますが、これは平成22年度に制度が開始されておりますが、昨年までの9年間の合計で約25億円でございます。事業の主なものを申し上げますと、保育料軽減対策事業や子ども医療費支給事業、民間住宅助成事業、深川未来ファーム運営支援事業などが例として挙げられます。これら過疎債のハード事業とソフト事業を合計いたしますと、現行法の制定から約180億円の発行額となっておりまして、このうち7割の約126億円が本市の交付税として措置されているものでございます。次に、全国過疎地域自立促進連盟の新たな過疎対策法の制定に関する決議に対する市のスタンスとの質問についてお答えいたします。過疎地域市町村及び都道府県を会員とする全国過疎地域自立促進連盟では、10人の委員等で組織する調査研究会を別に設けておりますけれども、この研究会には山下市長が参画しておりまして、昨年7月からこれまでに6回の会議を開催して、過疎地域に対するアンケート調査ですとか、過疎対策の新たな対応策に関する提言を取りまとめているところでございます。こういった議論を行うとともに、本年11月に開かれた総会におきまして、過疎対策の充実強化と過疎地域の振興が図られる新しい過疎対策法の制定を求める決議がされたところでございます。過疎対策法につきましては、本市のまちづくりにも大きな効果を上げております欠くことのできない法律でありますので、本市といたしましても、過疎対策の充実を図る新たな法律の制定につきまして、全国過疎地域自立促進連盟ですとか、全国市長会などを通じまして、国に対し強く求めていきたいと考えているところでございます。次に、2点目の各種計画への対応に関する質問でございますが、まず深川市まち・ひと・しごと創生総合戦略は、平成26年に制定されましたまち・ひと・しごと創生法に基づいて、本市が策定したものでございまして、深川市の総合戦略は令和元年度で終了いたしますことから、現在、2年度から5年間を計画期間とする第2期の総合戦略の策定に向けまして、全庁的に作業を進めているところでございます。また、深川市過疎地域自立促進市町村計画は、平成12年制定の過疎地域自立促進特別措置法に基づいて策定したものでございまして、法律は令和2年度で終了いたしますので、新しい法律が制定されましたら、3年度から恐らく10年間の本市の計画を策定することになろうと想定しているところでございます。そして、総合計画につきましては、平成23年5月の地方自治法の改正によりまして、策定の義務が撤廃され、以降の策定判断は自治体に委ねられた経過がございますが、本市におきましては、法改正後の24年1月に第五次深川市総合計画を最上位の計画として策定し、令和3年度に計画の終了を迎えるところでございます。このようにそれぞれの根拠となる法律の背景や経緯が異なりますことから、策定時期や終期がある程度ずれてしまうことはいたし方のないことと考えておりますけれども、それぞれの計画の整合性を図ることは重要なことと考えているところであります。また、質問にありました計画への事業反映につきましては、施設整備を初め各種まちづくりの施策について、それぞれの計画の策定準備の中で十分検討し、適切な対応に努めてまいりたいと考えております。