みんなの議会

深川市議会 令和元年第3回定例会 2019年9月11日

災害発生時の情報共有と「雨竜川河川整備計画」の推進

2019年9月11日、深川市議会の一般質問で、辻本智議員が「災害発生時の情報共有と「雨竜川河川整備計画」の推進」について質問し、市長 山下貴史が答弁しました。

質問者
辻本智 議員
答弁者
市長 山下貴史

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 9番 辻本智

通告に従い、一般質問を行います。初めに、災害発生時の情報共有と「雨竜川河川整備計画」の推進についてお伺いいたします。昨日の市長一般行政報告でも触れられていました8月9日の雨竜川増水に伴う行政対応が、その内容であります。同様の質問は、昨年12月の第4回定例会でもさせていただいており、そのときの答弁内容に立ち返りつつ、本年8月の対応について質問させていただきます。昨年は、9月の胆振東部地震によるブラックアウトで、市内の一部地域では2日間停電が続き、飲料水の確保あるいは復旧までの見通しに関する情報提供などで、市民生活に不安と混乱が生じました。12月議会では、市民ニーズの把握に努めたとしながらも、「連絡が不十分で課題を残したもの」、「結果的には、市民の皆様に正確な情報を伝えることができませんでした」、このように答弁されております。そこで、本年8月9日の避難指示の経緯についてですが、前日の夜にかなり強い降雨があり、私も早朝より地域を巡回し、部分的に対応が必要な箇所を確認していました。ただ、雨竜川では、鷹泊ダムの放流を告げるサイレンが鳴り始め、流域にお住まいの方のお話ですと、見る見るうちに水位が上昇したとのことであります。当日は、地元の方の葬儀が午前9時から営まれる予定でしたので、会場に入りますと、幌成方面から参列された方々から、雨竜川の水位上昇が異常であるとの話題で持ち切りでありました。その後、地元に戻り、流域の農地を確認しましたが、周辺の水田とソバ畑が既に冠水しており、収穫を目前に控えた農作物の上まで濁流が押し寄せていました。ここで質問の1点目です。当日、朝から雨竜川ではダム放流のサイレンがあり、水位上昇があったわけですが、こうした情報の扱いを含め、行政対応についてお聞かせください。2点目です。災害が想定される場合、地域の住民に対する情報提供のあり方についてお聞きいたします。10時30分ごろ、エリアメールでレベル4の避難指示が市内一斉に流されるわけですが、そうした行政内部での必要な協議と並行して、地域住民に対する情報提供はどのように位置づけられていたのでしょうか。流域では、大事には至らないとの期待もあっただけに、雨竜川が水位上昇することの理由とこの先の見通しについて、皆さんが情報を求めていました。昨年9月のブラックアウトを経験して、市民に対する情報提供が課題との認識が議会でも示されていましたが、この視点が、担当所管と行政の内部でどのように共有され、対策が講じられたのかお答えください。もう1点、当日運用された市の広報車について、地域の方から今回も要望が出されています。スピーカーの音量が小さく、聞き取れなかったというのが主なものであります。同様の苦情はこれまでも繰り返し出されていますが、一向に改善されていません。当日は、無地のシルバーでバンタイプの普通乗用車が使用されていたと記憶しています。この公用車は、日常業務で多目的に活用されていますが、災害の場合において、効果を発揮できていないとこれまでも指摘があります。農村地域は広範囲ですから、スピーカーは前後だけでなく左右方向にも必要ですし、アンプの容量も全く足りていません。また、視覚に訴える目立つ工夫をすべきという声も今回、出されております。災害時ですから、回転灯あるいは深川市広報という大きく書かれたマグネット式で着脱可能なステッカーをドアの左右に張るなど、どこから来て、誰が何のために話をしているのかが一目でわかる工夫が必要なのではないでしょうか。ぜひ検討すべきと提案します。3点目、避難準備情報の運用と自主防災組織との連携についてお聞きいたします。先月、2度目の災害が想定された8月16日の台風10号に対しても、行政対応がなされました。この台風10号は、北海道に接近する前から西日本各地に被害をもたらしていましたから、市民の間でも大きな関心が寄せられていたところであります。16日の夕方に、議員宛てのメールとあわせて、電話でも行政としての迅速な準備対応について、大変丁寧な説明をいただきました。市職員の皆さんは、日中の通常業務から継続した避難所待機でしたので、その対応には、改めてご慰労と感謝を申し上げるところであります。このときは、台風が深夜に接近するとの予測から早目の対応となったものと受けとめていますが、準備時間がある程度確保された場合の対応について、さらに工夫すべき点もあったのではないかと考えております。結果としては、大事には至らず安堵したわけですが、しかし、あらかじめ職員に対して避難所での予備待機を指示した時点では、夜中の住民避難もあり得るとの判断であったと思います。そうしますと、仮に夜中の避難指示を想定した場合、高齢の方あるいは障がいを持たれている方、車での移動手段を持たれない方々への対応はどのように考えられていたのでしょうか。災害弱者とされる要援護者に対する対応は、一般の方とは一律にならないと思います。今回のように、深夜の災害予測の場合、仮に空振りであったとしても、単独では避難に不安を抱えた市民向けに、避難に関する事前の情報を出すべきと考えますが、こうした運用基準についてお示しください。また、自主防災組織との連携についてであります。今回、準備の時間的な余裕もあったことから、仮に机上であったとしても、要援護者と支援者を結びつける災害対応の手順確認など、自主防災組織の実践的な演習の機会になり得たと考えております。言ってみれば、自主防災組織の優位性を市民の皆さんが実感できる絶好のチャンスではなかったでしょうか。災害時に、地域のかなめとなる自主防災組織の力を養う取り組みについて、どのような対応が考えられるのかお示しください。4点目、雨竜川河川整備計画の推進についてお聞きいたします。これまでも同様の被害が出るたび繰り返し取り上げさせていただいており、大変恐縮ではありますが、幌加内町にある朱鞠内ダムのかさ上げ工事を主な内容とするこの整備計画であります。今回の雨竜川の増水の要因について、地元では、さまざまな臆測が出ております。このことは、当日も含めて今日に至るまで、河川増水と氾濫の要因については、どこからも正式な説明がない、このことが大きな要因であります。今回の被害が朱鞠内ダムの放流だとすると、かさ上げ工事の効果については理解できるのですが、仮にそうではないとすると、災害を最小限抑止するためにも、河川整備計画を総合的に優先順位も柔軟に進める必要があるということを再度指摘をさせていただきます。これまでの議会答弁で、山下市長を先頭に関係機関に対して要請を続けられていることは十分に承知をしているところでありますが、改めて河川整備計画の総合的な推進について、国・道に強く働きかけるべきと考えます。見解をお伺いいたします。

答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)

災害発生時の情報共有と「雨竜川河川整備計画」の推進についての四つの質問に、順次お答え申し上げます。1点目の8月9日の雨竜川増水に至る経緯についてでございますが、当時の気象状況をもう1回申し上げますと、8月8日から9日にかけて、台風8号から変わった温帯低気圧及び北海道付近に停滞をしておりました前線の影響によって、全道的に大雨となり、本市に設置されているアメダスの観測では、8月8日の降り始めから翌9日までの雨量が86ミリとなっているところであります。この間、本市を含む北空知には、大雨・雷・強風・濃霧の注意報が発令されておりましたが、9日午前6時07分に、雨竜川流域について洪水警報が発表となったところでありましたので、市は、第1非常配備体制をしきまして、自治防災室が情報収集に当たり、必要に応じて各課と連携し、情報収集や連絡活動が円滑に行える体制をとったところでございます。なお、鷹泊ダムに関しまして、当日は、幌加内町朱鞠内にあります雨竜第1ダム、第2ダムは放流しておりませんでしたが、幌加内地区は155ミリメートル、それから鷹泊ダム周辺は139.5ミリメートルという降水量がございました。また、この鷹泊ダムそのものは、ご承知のようにダム自体が治水機能を持たないダムということもあって、鷹泊発電管理事務所から、その日午前5時にダムごとに定められている下流の河道を安全に流れる限界の水量、洪水量に達するダムへの流入量があって、午前5時50分には放流を行うという通知を受けたところでございました。その後、具体的な情報として、午前9時ごろに札幌開発建設部と札幌管区気象台から、午前11時ころに雨竜川が避難勧告の目安となる氾濫水位に達する見込みであるという旨の共同の発表が届きました。それらを受けまして、今後、本市としての対応をどうするか協議するために、当日午前9時30分に庁議を開催し協議していたところ、午前9時50分になりまして、滝川河川事務所から、多度志観測所において氾濫危険水位に到達したという旨の連絡が入りました。その後、北海道開発局は、午前9時57分に雨竜川が警戒レベル4に達した旨の緊急速報メールを、私はこれは初めてではないかと思いますけれども、一斉に発信するといったこともございました。そういうことでありましたので、開催しておりました庁議を直ちに災害対策本部に切りかえまして、雨竜川流域の住民に対する避難勧告の発令とあわせて、鷹泊と多度志に避難場2カ所を開設する決定など、第2非常時配備体制をとるに至ったところでございます。また、この避難勧告、避難所の開設、本市の仕事でありますが、これに関しては、本市としてエリアメール、それからホームページを通じてお知らせいたしますとともに、関係する町内会の会長さんに対して、電話でその旨の連絡を差し上げたところであります。その後、その日の午後3時に雨竜川の水位が氾濫危険水位を下回りましたことから、避難勧告を解除して避難所も閉鎖するという経過をたどったのが、8月9日の対応の経過の概略でございます。2点目に、災害が想定される地域住民に対する情報提供のあり方についてのお尋ねであります。本市では、気象庁が発表する防災気象情報の警戒レベル3になりました午前8時の段階で、要援護者の方については、個別避難支援プランに基づきまして担当所管が連携して、連絡を取り合いまして、要援護者に対して避難準備をお願いした経過がございます。ただし、午前8時の時点では、町内会や議員が言われる自主防災組織などには連絡を入れていなかった経過があります。要援護者以外の方々の安否確認も必要となる場合もあり、今後は自主防災組織や町内会の役員などともこういった状況において、どのように連絡をするのが望ましいのかなどについて、よく協議して意識を共有していきたいと考えているところであります。また、広報車の音量などについてご指摘がありましたが、確かに以前にもこの広報車の声、音が聞こえづらいという指摘が何回かありました。しかし、どうしても広報車からの音声の聞こえ方は、風向きによって大きな違いがあるといったこともございますし、また、最近は割と気密性の高い住宅が建っておりますので、家の中におられた方にはなかなか音が伝わりづらいといったこともあろうかと思います。しかしながら、やはり広報車による伝達というのは、本市の場合は大変重要な情報伝達手段の一つと位置づけていることもありますので、やはり議員から今回もご指摘をいただいた点などについて、広報車のありようや工夫をさらにすべく検討をしてまいりたいと考えているところでございます。次に3点目、避難準備情報の積極的な運用と自主防災組織との連携についてという点であります。現在、本市では、災害時に優先的に避難が必要と思われます高齢者や障がい者、そして妊婦の方などを対象に、災害時要援護者名簿を作成いたしておりますが、その中でも避難介助が必要な方には個別に避難支援プランを作成しておりまして、必要に応じて消防、民生委員、町内会などと連携いたしまして、災害時に速やかに避難できるように、ふだんから努めているところであります。また、災害時に福祉車両が必要な要援護者に対しましては、社会福祉協議会や福祉避難所となっている施設と協力体制を構築しているところでございます。そして少し話は飛びますが、台風10号が接近しておりました8月16日については、避難等に関する情報はそのとき出ていなかったわけでありますが、雨のピークが深夜になるという予想もされていたため、議員ご指摘のとおり、いつでも避難所が開設できるように、市内4カ所の指定避難所に職員を予備的に配置し準備しておりました。その時点では、札幌管区気象台が発表する大雨に関する警報級の可能性がそれほど高くなかったことや、また、近隣の市や町の避難体制の様子なども踏まえまして、気象庁などから警報が発表になるまでは、いたずらに市民の皆様に不安をあおらないことも大切であるということで、自主防災組織等には、こうした予備的な体制をとっていることなどについて連絡はしなかったところであります。そのようなことで、今回の8月16日の件は、災害の発生予測が深夜になるようなケースでありました。災害の発生はその時々の状況によってもいろいろ千差万別でありますので、本市といたしましては、今後ともそれぞれの災害発生予測に関する情報を適時的確にきちんと把握しまして、それに基づいて最善の対応が図られるように引き続き努力をしてまいりたいと考えているところでございます。最後に、4点目の雨竜川河川整備計画における洪水防止と計画の推進についてという点であります。今回の増水の要因というか原因は、降り始めから12時間で幌加内地区で155ミリメートル、鷹泊ダム地区で139.5ミリメートルという大変多くの雨量が観測されております。この幌加内地区と多度志地区の間の雨竜川流域は、山が連なっておりまして、中小の河川がたくさんあり、それがいずれも雨竜川につ流れ込むことで、そこに降った大量の雨が、今回、一気に雨竜川に流れ込んだものと考えられているところであります。今回、冠水被害が発生した地域の上流にある鷹泊ダムは皆さんご承知のように、農業用水と発電を目的としたダムということで治水機能がないダムであります。したがって、上流からの流量がふえた分は、その対応として下流にそれを放流していくこと以外にできない状況であると言われております。そうした事情を考えますと、やはり雨竜川の場合、洪水対策上、もちろんダムのかさ上げ等による根本的な解決が極めて重要でございますが、それとともに河道掘削による流下能力をしっかり確保していく、そういう観点で、この河道掘削していくことも極めて重要な施策、事業ということになろうかと思います。そういうことで、これまでも既にそういう河道掘削を必要な場所で実施していただくように、何度も何度も要望を行ってきておりますけれども、今後も雨竜川治水促進期成会を通じまして、一層強く国にそうした事業の実施を要望してまいりたいと考えているところであります。

再質問 9番 辻本智

1点再質問させていただきます。災害ということであれば、職員の皆さん、特に自治防災室の職員の皆さんは大変ご苦労いただいているというのも、今の話を聞いて十分にわかるわけですが、私が質問したことを繰り返しますが、市民に対する情報提供が課題との認識が示されていましたが、この視点が所管と行政内部でどのように共有され、対策が講じられていたのかという問いかけの部分でございます。私、聞き取りのときも何度かディスカッションさせていただいたわけですが、多分、雨竜川の場合、河川管理者がしっかりと対応するというのが第一義的なことではないかと私は判断しております。今の市長の答弁でも、午前5時に情報が入って50分後に放流予定がありますよという連絡が入ったと。また、9時ごろには2時間後の11時には氾濫水位に達する見込みであるというのが情報として既に入っていると。9時50分には氾濫危険水位を超えたと。ひょっとすると私の想定では、河川管理者が、誰がその地域の住民に連絡をとるのか整理されていないのではないかという思いがあります。当然、市は要援護者であるとかさまざまな方の避難ということは第一義的に考えますが、流域の農作物被害、あるいはそういったさまざまな点を考えると、行政内部というのは市の庁舎内の市の職員だけで分担するのではなく、河川に関係するさまざまな団体との協議の中で、情報をどのようにしたら効果的に地域の要援護者だけではなくて、地域の皆さんに的確なタイミングで伝わるのかということをぜひ深川市がイニシアチブをとって対応すべきだという思いで、こういった質問をさせていただきました。その点について少し答弁がなかったように感じられましたので、改めて答弁をお願いいたします。

答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)

確かにその河川情報というのを把握し、危険に対応してしっかり情報発信をしていく役割というのは、やはり第一義的には河川管理者にあるのだろうと、全く同感の認識です。ですから私の記憶では、今回、初めて河川管理者側がエリアメールを発しました。私は市が出したのかと一瞬思ったぐらいに驚いたのですけれども、河川管理者が直接やりました。ですから彼らもそういうふうに問題意識を持って、恐らく新たな対応を始めたのだろうと思っております。市にも前もってそれに近い情報はありました。だからそれについて議員は、幅広く知らしめたほうがいいのではないかという発想かと思います。そういうお考えも一つだと思います。例えば河川情報のようなものについて、市が何らかの手段でそれを発表し、市民にお伝えする。それに関して、もし何かさらに聞きたい事とか質問、疑問があった場合、残念ながら我々がそれを答える十分な情報は、管理者でないのでバックグラウンドとして持っておりません。そういうケースもありますので、いただいた情報を全て第三者にオープンにしていくということにはならないのだろうと思います。しかし、問題意識は基本的に共有いたしますので、今後、我々が手にした国等からの情報について、その情報なりの緊急性や重大性といったことを十分判断した上で、ケース・バイ・ケースで必要な対応をとっていかなければならないと考えております。

出典:深川市議会 令和元年第3回定例会 2019年9月11日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる