深川市議会 令和元年第2回定例会 2019年7月5日
庁舎整備事業
2019年7月5日、深川市議会の一般質問で、田中昌幸議員が「庁舎整備事業」について質問し、市長 山下貴史が答弁しました。
- 質問者
- 田中昌幸 議員
- 答弁者
- 市長 山下貴史
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 13番 田中昌幸
2点目の質問に入ります。庁舎整備事業についてお伺いします。これまで庁舎の耐震化については、平成28年第3回定例会で丁寧な議会議論を進めていくべきという提言をさせていただきましたし、29年第1回定例会では小田議員が、第4回定例会では水上前議員が一般質問されるなど、議会議論でも市町村役場機能緊急保全事業を念頭に置いた市庁舎建てかえ整備事業については、市民議論も含めて、遅滞なく進めるべきという指摘をさせていただいておりますが、山下市長の昨年12月の4期目の市長選挙の公約にあったかどうか、わかりかねるところでございますが、3月定例会の市政方針での慌てての表明となった感が否めないところなのですが、庁舎整備事業を進めることとなったこの間の経緯についてお伺いいたします。昭和40年代、間もなくに建設され、既に50年以上、市政の拠点として利用されてきた市役所庁舎ですが、建設当時は誰もが若い時代だったと思います。段差など気にしない、階段で上りおりするのも当たり前で、4・5階の建物でも平気で皆がエレベーターなしでも生活できる、そもそもバリアフリーという言葉すらないような時代に設計、建設されたこの建物は、どんなに改修しても、根本的な解決とならないことは誰もが納得することと思います。それだからこそ、半世紀に一度というビッグプロジェクトである庁舎整備事業に対する姿勢が、これまではどうにも余り熱心には感じられてこなかったところであります。この3年間ほどの期間での庁内での議論経過はどうだったのか。山下市長の考えは直接聞いたことはありませんので、はっきりとしたことはわかりませんが、この事業に対して余り乗り気に見えなかった、これは私の主観でありますが、見えなかったものですから、その心境の変化は何がきっかけなのか。市長がやれと言ったからやるでは、まるで今の官邸政治と同じになりますが、決してそんなことはないと思っております。最大の理由は、公共施設等適正管理推進事業、いわゆる市町村役場機能緊急保全事業の延長により、2020年度までに実施設計に着手した事業への、以降への地方財政措置にあるのではないかと認識しておりますが、この議論がこれまでほぼ2年間進んでいなかったことについては、非常にもったいない期間だったと言えます。そうはいっても、事業を進めるに当たっては、前向きにポジティブに新たな次の50年を見据えた英知の結集と忌憚のない熟議が今こそ求められていると私も考えておりますので、過去の話をいつまでも蒸し返すのではなく、過去の経過をしっかりと踏まえ、新たなステップに向けた議論をしたいと思っております。さらに、緊急保全事業が延長された国の措置のさらなる充実、延長等についても、国に対しては働きかけを継続していかなければならないと考えております。行政と議会は、市政の両輪とも言うべき二元代表制のかなめであり、この議場は、建物そのものは総務当局の権限にあるかもしれませんが、議場や委員会室などの使用に当たっては、これは議長権限でありますし、議会運営にも密接にかかわってくるもので、その意味では行政と議会という、庁舎にとっても行政だけで進めていくのは、ある意味で越権であると指摘せざるを得ないところであります。例えばこれは市ではなく、町村の例でありますが、バリアフリー対応に配慮し、議場はフラットにして、議会の会期中以外は一般の会議室にも利用できるようなフレキシブルな利用で、開かれた議会としている例や、市でも新潟県長岡市では、駅前に庁舎を初め公共施設を集中させ、議場は駅前広場も兼ねた大きなピロティから中をのぞけるつくりにして、これは1階のところでありますが、ここもふだんは会議室として開放されているものを視察させていただいております。このような議論は、議会の側も、今後深川市の半世紀を見据えた議論をしっかりと行っていく必要があり、その意味でも市から議会への発信という意味では、唐突感を強く感じております。市議会としても、鶴岡議長のもと、各会派からの代表により庁舎整備特別委員会を設置し、市の考え、市民代表の検討会議の議論経過について調査させていただくとともに、議会から議場棟のあり方についても提言することで、行政と議会の連携を密にしていくことが大切だと考えます。特別委員会は、昨日設置されたばかりで、議論の進め方なども今後協議されますが、いずれにしても市民、行政、議会の連携、議論を積極的に進めていくことが重要と考えます。市民検討会議では、先進地視察が7月に予定されているようですが、どのような内容で計画されているのか。先方に迷惑のかからない形で、かつ議論がかみ合うようにするためには、共通の知識・認識があったほうがよりよいと考えますので、議会の側の庁舎整備特別委員会としての確認も当然必要ですが、議会に対しての情報提供についての考え方もお伺いしたいと思います。ホームページに掲載されている資料に、庁舎整備検討委員会が設置されております。この委員会の性格上、関係課長職21人が委員に就任されているということで、委員の皆さんは、大変申しわけない言い方ですが、それなりに年齢の高い方が多く、豊富な経験と知識に裏づけされ、各課の代表した意見を持って検討いただけるものでありますが、一方で、今後、50年後とは言わずとも、10年後、20年後、あるいは30年後の深川市の将来とその時点での庁舎のあり方を議論する上で、そのときの当事者となるであろう方たちの意見も反映するべきで、そのことにより、当事者意識を持って、行政運営に当たっていただくためにも、市役所内部の30代前後、係長、あるいは主任クラスの将来の行政を担う方たちの意見を積極的に発信していただくような取り組みはあるのでしょうか。縦割りではなく、縦串、横串、斜め串も取り入れていくべきだと考えますが、いかがでしょうか。ないとすれば、例えば自主研修グループが自主的につくられ、意見の発信があった場合など、どのような取り扱いをされていくのか、考えをお伺いします。さらに、子供たちにも意見反映してもらうような取り組みができないのか。深川市内の子供たちが将来、市役所の職員として働きたい、そんな思いを持っていただくためにも、貴重な機会と捉え、地域を愛する気持ちを育む取り組みとしても非常によい機会だと思いますが、いかがでしょうか。以上、質問について、4点質問させていただきます。1点目、山下市長から3月定例会の市政方針での表明となりましたが、この間の経緯についてお伺いします。2点目、議場や委員会室など、議会運営に密接にかかわるため、行政と議会の連携が必要となることについてどのような考えを持っているかお伺いいたします。3点目、先進地視察による情報共有についてお伺いいたします。4点目、若い市職員から積極的に意見を発信してもらうような取り組みと、子供たちにも意見をもらうような取り組みについて、どのような考えを持っているかお伺いいたします。
答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)
庁舎整備事業について、4点にわたり質問がありましたので、順次お答えいたします。初めに、庁舎整備事業についてのこの間の経緯についてというお尋ねでございます。これまでの議会でも議員も言われましたが、何度か質問いただいております。その折の答弁もいたしておりますので、若干おさらいといいましょうか、整理も兼ねてお答えいたしたいと思います。庁舎整備に関しましては、平成26年度に行いました耐震診断におきまして、庁舎として必要な耐震性能は備わっていないことが明らかとなりましたことから、担当所管において、庁舎整備等に関する先進事例の調査でありますとか、課題の整理など、基礎的な検討をその時点から始めていたところでございます。その後、熊本地震における一部自治体の庁舎の倒壊被害がございまして、国は平成29年度であったかと思いますが、庁舎建てかえの手厚い地方債措置として、市町村役場機能緊急保全事業を平成32年度、令和2年度でありますが、それまでを事業年度として創設いたしたところでございます。このことを受けまして、本市では市町村役場緊急機能保全事業の活用を念頭に置きながら、関係部局による庁舎整備に係るさまざまな課題について、視察等も交えて検討を重ねてきたところでございますが、整備には相当の時間を要することから、本市もそうでありますが、本市も含めて、多くの自治体で緊急保全事業の適用期間内で事業を終了させることがなかなか難しい状況にありましたことから、本市ももちろんでありますが、ほかの多くの自治体からも要望があり、北海道市長会、あるいは全国市長会もそうだったと思いますが、さらには空知地方総合開発期成会等を通じまして、緊急保全事業の適用延長について、本当に強く要望を続けてきたところでございます。しかし、こうした中、昨年9月には、胆振東部地震が発生いたしまして、必要な電力の確保などに新たな課題が見えたこともあり、関係部局でさらに庁舎整備についての検討を進めるということで努力してまいりましたが、議員も先ほど少し触れられましたけれども、昨年12月21日に総務省が発出した地方債計画において、話題となっていた市町村役場機能緊急保全事業について、経過措置として、平成32年度までに実施設計に着手した事業については、33年度以降も現行と同様の地方財政措置を講ずるということで発表があり、言ってみれば、限定的な期間延長が通知されたところでございます。丸ごとの期間延長を強く求めてきたのに対していえば、非常に限定的な回答だったということでございます。このため、先ほど申し上げました各種の課題の解決をできるだけ早目に進めるとともに、もろもろの庁舎整備の準備等が順調に進めば、本市としても、市町村役場機能緊急保全事業の対象として取り上げていただく可能性が出てきたものと考えまして、庁舎整備の検討について、議員も言われましたが、ことしの第1回定例会の市政の方針の中にそのことを盛り込み、本年度予算として所要の予算を計上し、議決いただきまして、ただいま市民による検討組織、深川市庁舎整備検討会議を設置させてもらい、そこを中心に現在検討を進めてもらっているところでございます。これがざっと申し上げた経過となります。次に、議会施設の検討に係る連携といいましょうか、情報交換といいましょうか、そういったことについて質問がありまして、これは申し上げるまでもなく、庁舎整備の検討に関しましては、今後、市議会において昨日設置されました庁舎整備特別委員会で十分にご審議されることと考えております。「庁舎整備の検討に向けた諸課題」を先般取りまとめさせてもらいましたが、その中でも取り上げておりますけれども、新庁舎に含まれるであろう議場、あるいは委員会室など、議会運営にかかわる施設の検討に当たりましては、当該庁舎整備特別委員会でも十分に議論していただけるように私たちとしてもしっかり連携させて、共同で作業していきたいと考えているところでございます。次に、先進地視察についてのお尋ねがございましたが、7月24日に開催されます第2回目の庁舎整備検討会議にあわせまして、先進地視察を実施する予定にいたしております。視察先としては、平成29年度に供用が開始されております、そしてまた庁舎に必要な機能を数多く取り入れられていると伺っております北広島市の市役所を訪問させていただくことになっております。なお、この視察には、市の課長職で構成いたしております庁舎整備庁内検討委員会のメンバーでありますとか、事務局である総務課職員も同行いたしますので、同行した職員が視察で知り得た情報は、議会の特別委員会の調査にも当然資するものと思われますので、適切な形で提供させてもらいたいと考えております。次に、若手職員の意見に対する取り組みについて質問がありましたが、庁内検討委員会での検討を進める中では、委員であります各課長が担当所管の若手職員からさまざま意見を聞く機会は当然あると思っておりますし、また先ほど申し上げた5月にまとめました「庁舎整備の検討に向けた諸課題」を取りまとめる段階でも、庁内の電子掲示板を活用しまして、その内容を全職員に周知し、意見の募集も行ったところでありまして、今後も計画策定時などの節目節目には、同様に若手職員を含めた全職員から意見を募集してまいりたいと予定いたしているところでありますので、端的にいえば、随時意見があれば受け付けて、それを必要に応じて取り入れてまいりたいと考えているところでございます。以上のことから、若手職員に限った特別な取り組みは現在のところないわけでありますが、議員も言われましたように若手職員が自主的に何かそういう取り組みを行いまして、意見等の提出があった場合には、市民からいただきますご意見と同様に貴重な意見として受けとめさせてもらって、それに対する検討なども進めてまいりたいと考えているところでございます。そしてまた、子供たちの意見反映の取り組みについてもご指摘がありました。子供を含め、市民の皆様方全般には、ホームページや広報紙などを通じて、しっかり情報提供いたし、随時意見の募集を行ってきておりますが、そういう意味で子供に限った情報提供や意見聴取、意見募集の取り組みは現時点ではないわけであります。しかしながら、次の時代を担う子供たちにも必要な働きかけをする、あるいはアプローチすることは大変重要かと思いますので、先ほど来申し上げておりますが、大変期間が短いといいましょうか、急がなければならないスケジュールの中でありますので、そういう意味では大変限られた対応になろうかと思いますけれども、次代を担う子供たちへのアプローチということに関しては、他の自治体の事例なども参考にする中でどのようなことが可能であるか、しっかり今後検討させてもらいたいと考えております。
再質問 13番 田中昌幸
1点だけ再質問させていただきます。1点目のところで、この間の経緯について伺うということでお伺いしておりますので、経緯については丁寧に説明いただいたのですけれども、質問の中でその間市長の思いがどうだったのか、ぜひお聞かせいただきたいという思いもあって、そういう質問をさせていただいておりますので、昨年12月まではなかなか厳しいかなというのは確かにあったのかもしれませんけれども、今回、半世紀に一度というビッグプロジェクトを市民の皆さんと検討していく中で、市長がどういう思いを持っているのか、改めて経緯の中に含めてお伺いしたいと思います。
答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)
再質問いただきましたので、お答え申し上げたいと思います。庁舎の整備問題につきましては、私の考えとしては、いつかきちんと取り組んで答えを出さねばならない問題だという思いはずっと持っておりました。しかし、他方で、市役所以外にも整備を要する施設も幾つかございます。さらに、市役所整備ということになりますと、どう考えても多額の費用を要する事業になりますので、それに真剣に本格的に取り組むためには、もう少し先になってからかなという思いを正直なところ持っておりました。しかし、将来において、そういう取り組みをするにしても、先ほども申し上げた市町村役場緊急保全事業のようなものがきちんと将来においても適用になっていることがどうしても重要だろうと思っておりまして、ですから今走っている緊急保全事業の延長については、本当に私も強くそれを望んでおりまして、実際可能ではないか、延長されるのではないか、正直少し甘かったわけですが、そのような思いも持っておりました。しかし、そのような中で、12月21日でしたか、総務省は答えを出しまして、繰り返しませんが、限定的な期間延長しか認めないことになりました。今でも全国市長会も北海道市長会もきちんと延長してくれという要望はずっと出し続けているのですが、こういう答えを一度出してしまった国としては、恐らくそれを変えることはなかろう。したがって、平成32年度までに実施設計に着手したところまでが限界、その先になれば何もないという状況に戻ってしまうことがはっきりしたと私は考えました。そこで、もう少し先かと思っておりましたけれども、そういう制度がなくなることも前提に考え合わせますと、この時点でもう一回作業をきちんとスピードアップして取り組めば可能ではないかという思いを、周りの役所の中でも議論させてもらいまして、そういう方向性を決め、それをきちんと打ち出すために、一番直近の場が市政の方針だったということで、その際にそれを発表させていただいたということでございます。答えはまだ出ておりませんけれども、そういうことでございますので、是か非でも何とか今の市町村役場緊急保全事業の枠組みの中でこの問題の解決がつけられるように最大限の努力をしていきたいと考えているところであります。