深川市議会 令和元年第2回定例会 2019年7月4日
「日本国民全体が期待に胸を膨らませているかのように、連日、何ら…」
2019年7月4日、深川市議会の一般質問で、大前昭代議員が質問し、副市長 平山泰樹が答弁しました。
- 質問者
- 大前昭代 議員
- 答弁者
- 副市長 平山泰樹
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 大前昭代
日本国民全体が期待に胸を膨らませているかのように、連日、何らかの報道がある東京オリンピック・パラリンピックまで、あと386日です。世界的なビッグイベント、そしてスポーツを通じての国際交流、経済効果への期待など、オリンピック・パラリンピックはさまざまな要素を含んでおります。そんな中で希望が膨らみ、そわそわした空気感が伝わってくるのは、私だけなのでしょうか。本日、私も初めての議会、初めての質問ということで、地に足がついていない状態ですが、しっかりと職責を果たすためにも、みずからを奮い立たせております。今後、諸先輩の議員の皆様、議会関係者、市理事者の方々よりご指導、ご鞭撻をいただきながら、与えていただきました職責を果たすよう誠心誠意努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。このような思いの中ではございますが、通告に従って一般質問させていただきます。1点目の質問でございますが、非正規雇用、低賃金労働者世帯への対応及び把握、考え方についてお伺いいたします。労働者にとって働くことが難しい環境、働く人に寛容でない社会、働き方改革という言葉が政府からも出る中、川崎で起きた20人殺傷事件ですとか、元農水省事務次官が我が子に手をかけてしまう事件などが立て続けに起きており、また報道でも連日多くの時間を割いて取り上げられております。これはいずれの事件も、非正規雇用で働くこと、年金生活者の親という世帯構成でありました。働く人に厳しい環境になじめず、労働意欲はあっても、低賃金であったり、職場環境に適合できないなど、さまざまな問題がこのような事件の引き金になってしまったのではないだろうかと考えます。総務省統計局の2018年平均結果統計表によりますと、雇用者全体に占める非正規雇用が過去最高の37.9%までなっているそうです。非正規雇用がゆえに、生活に支障を来している世帯、非正規雇用で働いていても、低賃金で生活が楽にならない世帯が現実としてふえているというのが実感です。これらは政府もようやく重い腰を上げて発表された安倍総理の私的諮問機関である働き方改革実現会議でも、同一労働、同一賃金など、非正規雇用の処遇改善が取り上げられております。ですが、こちらも総務省の調査ですが、非正規雇用の75%が年収200万円未満ということで、さきに行われた経済財政諮問会議で提示されていた骨太方針の30代半ばから40代半ばを集中的に支援し、今後3年間の取り組みで正規雇用者を30万人ふやすという数値目標を掲げた支援策を「就職氷河期世代支援」と名づけ、6月21日の臨時閣議で決定されました。この名称については、相当な違和感も覚えますが、現在の深川市においても、こういった問題は当然起きていると思われます。「就職氷河期世代支援プログラム」で集中支援を提示された30代半ばから40代半ば以外の年代にも、非正規雇用者、低賃金労働者は広がっており、この中には多くのひとり親世帯も含まれると思われ、市民の皆様からもそういったお話を聞くことが往々にしてございます。深川市でも、低所得世帯に対してはさまざまな貸付制度や助成制度もあります。ひとり親世帯に対しても、母子父子寡婦福祉資金の貸付制度や就学支度資金、修学資金の貸し付けも受けられますが、ここでお伺いします。質問の一つ目、低所得世帯への貸付制度や助成制度、母子父子寡婦福祉資金の貸付制度や就学支度金、修学資金の貸し付けの対象になる方々がどれくらいいて、そのうちどれくらいの割合の方がこれらの貸し付け・助成などの制度を周知し、理解し、利用しているのかお伺いいたします。二つ目、深川市として、貸し付け・助成の対象世帯に対して、母子父子家庭の件数、生活保護世帯数、対象となる低所得世帯数などをどのように現状把握しているのかお伺いいたします。そして、市所管の皆様には今までも数々の相談窓口の開設や、それに伴う対応をしっかりしていただいているところではございますが、そこで質問の3点目、今現在、深川市における全世帯数に対する非正規雇用者、低所得世帯の割合、また非正規雇用、低所得により親御さんと同居して、家計を助け合って生活している世帯などの状況把握についてお伺いいたします。そして、4点目、非正規雇用者、低所得世帯の方々への今後の支援体制や考え方及び対応、取り組みについてお伺いいたします。
答弁 副市長 平山泰樹(副市長は2020年3月まで)
大前議員の質問にお答えいたします。多くの社会問題の背景に、雇用の不安定ですとか、あるいは将来を見通すことのできない不安が影を落としているというご指摘、共感するところが多いところでございますけれども、バブル崩壊後の経済の長い低迷の時期がございまして、1993年から2005年にかけて、就職時期を迎えた若者たちの世代を「就職氷河期世代」といいますけれども、そうした世代に対して、社会は大学卒業者の就職率が最低になった2003年ごろなのですが、この時期にやっと若者への支援の手を差し伸べ始めたというのが現状でございます。大前議員が指摘するその世代、国がいう就職氷河期世代、35歳から44歳の世代は大きな問題として、現在取り上げられるようになりました。その世代の総数は約1,689万人、そのうち希望する就職ができず、現在も不本意ながら不安定な仕事についている非正規の職員・従業員は371万人、これに無業者、ふだん収入を得ることを目的とした定職を持っていない方をいうのですけれども、そうした方が219万人と言われております。合計すると590万人という大変大きな数になります。現在、大前議員がご指摘された国の取り組みがこの支援の対象として想定しているのは、このうちの約100万人とされております。こうした状況の中で大前議員の質問、非正規雇用世帯、低所得世帯に対する支援としての貸付制度等の支援策、対象者の把握、考え方ということで質問いただきました。1点目、貸し付け・助成につきまして、対象は非正規雇用の方々だけではございませんけれども、勤労者の生活の安定と福祉の増進を図る目的で、深川市勤労者生活資金融資制度がございます。この制度は、貸し付けと利子補給を行っておりまして、平成30年度の利用者はいらっしゃいませんでしたけれども、毎年1人から2人の利用者がいらっしゃるところでございます。制度の周知に当たりましては、市のホームページや広報紙への掲載、労働者の方々への調査依頼時の資料同封や、商工会議所会報への掲載依頼などを行っているところであります。母子父子寡婦を対象とする貸し付け・助成制度につきましては、北海道の事業で、母子父子寡婦福祉資金貸付制度がございまして、母子家庭などの生活の安定と自立を助けることを目的としまして、20歳未満の児童を養育している母子家庭等の方に低利子、または無利子で目的に応じて各種資金を貸し付ける制度がございます。貸付金の種類には、事業開始資金ですとか、あるいは就学資金、技能習得資金等、全部で13種類の貸付金がございまして、平成30年度に市を通じて北海道へ母子父子寡婦福祉資金の申請をされた件数は4件、貸付額は417万円になっております。この制度につきましても、周知に当たりましては、北海道や市のホームページで行っているところであります。質問の2点目の世帯数についての把握ということですけれども、質問の中にあったものは、なかなか難しいケースがたくさんあります。ひとり親世帯の状況といたしましては、平成31年4月1日現在、児童扶養手当支給対象世帯は、所得制限など非該当になった世帯を除きまして、およそ160世帯となってございます。生活保護世帯につきましては、同じく平成31年4月1日現在で279世帯、321人となっているところでございます。なお、生活保護世帯のみを対象とした貸し付け・助成制度はございませんけれども、高校生等奨学給付金など、既存の制度の中で生活保護世帯が受けられる制度につきましては、申請に必要な書類の交付等の支援を行っているところであります。質問の3点目、非正規雇用者世帯数という質問でございますけれども、世帯数は、実態を把握しておりませんが、非正規雇用労働者数ということで答弁させていただきますが、市が2年に一度市内事業所から抽出して行っております労働基本調査の調査項目の中で、雇用形態というものがございまして、最新の平成29年度調査の数字を申し上げますと、回答事業所の中の全労働者数4,580人のうち、正規雇用従業員が2,808人で、全体の61.3%、いわゆる非正規雇用従業員、季節ですとか、あるいは臨時、パートの従業員の皆さんですけれども、1,772人で38.7%でございます。国の数字よりも高いと把握しております。低所得世帯につきましては、明確な定義が難しいものですから、把握は難しい状況にございますけれども、深川市において生活保護基準の1.3倍以内の世帯を対象としております上下水道の減免、し尿くみ取り助成、廃棄物処理手数料減免の状況を申し上げますと、平成30年度におきましては、394世帯より申請いただいておりまして、358世帯が適用を受けていただいているところでございます。なお、低所得世帯の割合、非正規雇用者と親の世帯状況につきましては、プライバシーですとか、あるいは個人情報の観点から、状況把握は極めて困難と思っているところでございます。質問の4点目、非正規雇用者世帯、低所得者世帯への今後の支援体制や考え方につきましては、非正規雇用者への支援ということでお答えさせていただきたいと思います。非正規雇用者の中の季節労働者に限られるわけですけれども、季節労働者の通年雇用化を目指すということで、深川市と近隣4町で「深川市地域通年雇用促進支援協議会」を組織しておりまして、その協議会事業の中で、大型免許などの取得経費の一部助成や、建設機械系技能講習受講費の全額助成を行っているところでございます。また、事業主に対する働きかけから、雇用の拡大や処遇改善への取り組みが進むことを期待いたしまして、市の事業としまして、正規雇用者を前年よりさらにふやした事業主に対しての助成事業、「若年者等雇用拡大奨励金事業」を行っているところでございます。さらに、国のさまざまな雇用関係助成金、例えば非正規雇用から正規雇用に移行するなどの処遇改善の取り組み等に対する助成金がございますけれども、このようなものの情報提供を行っておりまして、今後もこれらの取り組みを継続してまいりたいと考えているところでございます。ひとり親世帯、低所得者世帯への今後の支援体制の考え方、対応や取り組みにつきましては、市が行っております訪問活動及び健康相談などを通し、また民生委員児童委員などとも連携を図りながら、地域の状況の把握を行う中で、情報収集も行い、支援が必要と見受けられましたときには、担当部署と連携して、必要な支援が行えるよう対応してまいりたいと考えております。案件によりましては、市役所内の部署だけではなくて、保健所ですとか、ハローワークなどと適宜情報共有が必要な場合もありますので、そうしたことにつきましては、きちんと連携をとってまいりたいと考えているところでございます。