深川市議会 平成30年第3回定例会 2018年9月7日
「深川市は、7月の大雨により大きな被害を受けました」
2018年9月7日、深川市議会の一般質問で、松本雅祐議員が質問し、市長 山下貴史が答弁しました。
- 質問者
- 松本雅祐 議員
- 答弁者
- 市長 山下貴史
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 松本雅祐
深川市は、7月の大雨により大きな被害を受けました。特に農業関係者の皆様におかれましては被害も大きく、私も現地に行かせていただき、特にバレイショ畑での大量の雨の水により畑に水が走り、土が流され、深さ70センチ以上えぐられ、基礎部分の粘土がむき出しになり、暗渠の管も丸見えになるなど大きな被害があり、農家の方ががっかりと肩を落とされた姿が今でも記憶に残っております。また、一昨日の台風21号、私は余りにも激しく強い風の音に夜中の3時に起きました。目覚めた後、朝方に地域を回ったところ、グリーンパーク21の公園では大木が根っこからなぎ倒され、緑町公園近くの歩道では、倒れた木が通学路を塞ぐなどの被害がありました。所管の方がすぐに対応していただき、通学路の木は、子供たちの帰宅時間には撤去されており、これで一安心と思っておりました。ところが、昨日の夜中、携帯の「地震です、地震です」の声に飛び起き、今までに体験したことのない揺れに遭いました。と同時に停電となり、今までの感覚では、停電はすぐに復旧するだろうと思っておりましたが、なかなか復旧せず、携帯電話にはたくさんの安全確認メールや地震に関する情報のメールが入ってきました。スマートフォンの電池はみるみるなくなり、充電をどうしたらいいだろうか、そのような不安にもかられました。そのメールの中で、あけぼの方面では間もなく断水になるから、各家庭においては、できる限り水をためておいたほうがいいというメールが入ってきました。初めての状況でもあり、情報が錯綜していたのではないかと思います。電気が回復し、北海道胆振東部地震の実態がわかり、想像を絶する被害にただただ驚いております。今回の地震で亡くなられた方に心よりお悔やみ申し上げますとともに、行方不明になられた方が無事に救出されますこと、一日も早い復旧復興、そして深川市におきましては農業関係の皆様方の実り多い収穫が得られますことをご祈念申し上げまして、通告に従い一般質問をさせていただきます。まず1点目、地域包括ケアシステムについてお伺いします。日本は、諸外国に例を見ないスピードで高齢化社会が進んでおります。2017年の日本人の平均寿命は、男性が81.09歳、女性は87.26歳で、いずれも過去最高を更新したことが厚生労働省の調査でわかりました。ちなみに10年前は、男性が79.29歳、女性は85.26歳でありましたから2歳近く伸びております。現在、日本の人口の65歳以上の高齢者人口は3,000万人以上を占め、2042年には約3,900万人となり、ピークを迎えると予想されています。このような状況の中、団塊の世代約800万人が75歳になる2025年以降は国民の医療や介護の重要性がさらに増加すると見込まれております。このため厚生労働省においては、2025年をめどに高齢者の尊厳の保持と自立生活の目的のもとで、可能な限り住みなれた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域包括ケアシステムの構築を推進しています。日本のケア思想が大転換したのは2001年で、その当時、日本の特別養護老人ホームでは4人部屋や6人部屋の大部屋が普通でした。それを個室1人部屋に切りかえるという試みを行い、多くの人は1人部屋に移すので閉じこもると危惧していましたが、結果は逆でした。ユニットケアが個室にかわったら、6人部屋のときに比べ、高齢者の方の歩く歩数も会話の量もふえたのです。要するに、年を重ねても、その人らしい従来からの生活様式を維持することで、自立するためによいということが明らかになったのです。2005年の介護保険法改正において、地域包括ケアシステムという用語が初めて使われました。地域包括ケアシステムとは、30分程度の範囲内で駆けつけられる日常生活圏単位に介護、医療、介護予防、住まい、生活支援、福祉サービスが確保されていることであります。当初、サービス提供の主体は行政や医療関係、介護従業者でありましたが、構築はなかなか難しいのが実態でありました。現在は、町内会やNPO、ボランティア団体など、住民組織を有力なサービス提供主体者の一つとして位置づけ、地域包括ケアシステムに組み入れる自治体もふえております。本市は地域密着型サービスを提供するため、地域包括支援センターを立ち上げ、介護予防などさまざまな事業を進めておりますが、サービスを提供する問題として、医師不足や介護サービスの人手不足、24時間体制のサービスなど課題も多いと思います。今後、高齢化が急速に進むことを踏まえ、高齢者のみならず、幅広い世代に地域包括ケアシステムの大切さを周知することは重要だと考えます。そこで、お伺いします。1点目、本市は、本年3月に策定した第8次深川市高齢者福祉計画、第7次深川市介護保険事業計画の中で、地域包括ケアシステムの構築に向け、基本理念や八つの基本方針を掲げております。ただ、本市の地域包括ケアシステムの進捗状況やこれまでの評価など、わかりにくいように思います。例えば、住みなれた地域で住み続けるため在宅医療が必要であるが、医師は大丈夫なのか。介護サービスを提供する施設や介護士は足りるのか。人口も減って市内の医療施設は大丈夫なのかなど、具体的な内容を公表することも必要ではないでしょうか。本市の地域包括ケアシステムの状況と課題についてお聞かせください。2点目、2025年は、本市においても介護サービスや医療サービスもピークを迎えるのかも含め、人口動向と高齢者人口についてお聞かせください。3点目、本年、私たち公明党は、4月から6月にかけて全国で100万人訪問・調査対話運動ということでアンケート調査を行いました。アンケートは子育て、介護、防災減災、中小企業の4種類で、私も深川市内を中心に行いました。その介護のアンケートの項目に「地域包括ケアシステムをご存じですか」という質問がありました。回答は「聞いたことがない」「言葉は知っているが中身がわからない」「民生委員などから内容は聞いている」の三つでした。84人の方に答えていただきました。地域包括ケアシステムを「聞いたことがない」という方が45.2%、「言葉は聞いているが中身がわからない」という方が39.2%、「民生委員などから内容は聞いている」という方が11.9%でありました。結果、約8割の方が地域包括ケアシステムについて「聞いたことがない」「中身がわからない」との回答でありました。私は、今後、地域包括ケアシステムを構築していくには、住民組織など地域の皆さんの理解や協力が欠かせないと思います。地域で豊かな経験と能力のある高齢者の方々に社会貢献しやすく、地域で役割を持って活動できるようなまちづくりを推進していかなくてはならないと思います。市民の皆さんに地域包括ケアシステムとは何か。自分に何ができるのかなど、一人一人の意識を醸成し、その人たちをつなぎ合わせていくように周知することが重要だと思います。本市は市民の皆様へどのような周知をしているのか。また、市民の方にどうかかわっていただこうと考えているのか、お聞かせください。
答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)
地域包括ケアシステムの3点の質問がありましたので、順次お答えいたします。まず、1点目の本市における地域包括ケアシステム構築の現状と課題といった点であります。地域包括ケアシステムとは、議員も今の質問の中で触れられましたように、高齢者が可能な限り住みなれた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けられることができるように、住まい、医療、介護予防、そして生活支援といったことなどが一体的に提供される包括的な仕組みのことでございます。本市では、地域包括ケアシステムの構築に向けた取り組みを推進するために、団塊の世代の方々が75歳となる2025年、さらには団塊ジュニア世代が65歳以上となります2040年を見据えまして、本年度から3カ年間にわたる第8次深川市高齢者福祉計画、第7次深川市介護保険事業計画を策定したところであります。質問の地域包括ケアシステムの構築に向けた現状と課題ということでございますが、少し細かくなるかもしれませんが、まず、予防の分野におきましては、これまでも高齢者自身が持っておられる能力に応じた生活及び介護度の重度化防止のための介護予防教室などの事業を実施するとともに、訪問や通所などの介護予防の取り組みを機能強化させるためにリハビリテーション専門職との連携を図るなどのことはしておりますが、さらなる自立支援や介護予防に関する普及啓発や、低栄養防止に係る活動の推進など、さまざまな介護予防と重度化防止に向けた取り組みといったことが必要でございまして、そのことが現状における大きな課題となっているところでございます。医療と介護の分野におきましては、地域における医療と介護の連携を図るため、北空知1市4町で協働して、市立病院内に連携体制の拠点として北空知地域医療介護連携支援センターというものを、平成28年度に設置して、医療機関や介護事業所の情報の把握を初め、医療・介護関係者の研修会の実施などによる連携体制の強化、そして救急医療の確保、さらには認知症施策の推進など、さまざまな連携に向けた取り組みを行ってきているところでございます。しかし、ますます増加すると思われる医療と介護の両方のニーズをあわせ持つ慢性疾患や認知症等の高齢者への対応、そして在宅医療、在宅介護への対応が大きな課題となっておりまして、今後、医療と介護の連携ということがより一層求められることから、そのことを推進していくとが重要となっております。もう一つ、生活支援の分野につきましては、ひとり暮らし、それから夫婦のみの高齢者世帯を初め、認知能力の維持に不安を持つ高齢者のために、現在、緊急通報システムの設置、そして地域見守りネットワークサービス、さらに移送サービス、給食サービス事業などを実施してきておりますが、今後、見守りや買い物、調理等の家事支援など、日常生活上の支援を求める高齢者に向けまして、地域の住民やボランティアなどによるサービスの提供に向けた仕組みをどのようにつくり上げていくかといったことが課題となっております。少し細かい話になりましたが、以上が1点目の現状と課題といったことについてのお答えであります。次に、2点目の本市の2025年における人口動向と高齢者人口についてという点であります。本市における2025年の人口動向ということにつきましては、今現在、すなわち8月末現在の人口が2万929人となってございます。この8月末の人口から3,151人減少して、2025年の人口としては1万7,778人と推計いたしております。また同様に、65歳以上の現在の高齢者人口につきましては、その人数が8,538人で、高齢化率は40.8%というのが現状の数字でありますが、2025年の高齢者人口は7,792人と推計しておりまして、高齢化率では43.8%と推計しております。これらの数値は、残念ながら全道全国の平均の高齢化率と比較しましても10ポイント程度、上回っている数字となっているところでございます。本市における65歳以上の高齢者人口は、平成29年をピークに、それ以降は緩やかに減少していくというふうに推計いたしておりますが、この減少幅と比較いたしまして、65歳未満の方々の人口の減少幅は、これよりも大きなものになると推計いたしておりますことから、単純な関係で明らかでありますが、高齢化率としては上昇していくという見込みとなっているところでございます。また、介護サービスの推計につきましては、75歳以上の後期高齢者人口の増加に伴いまして、いずれのサービスも徐々に増加するというふうに見込んでおりまして、医療サービスについても、厚生労働省の推計では、高齢化や医療の高度化などの要因によりまして、徐々にサービス需要というものは増加してきておりますが、これがいつピークを打つかということについては、今のところ、把握はできないところでございます。そして3点目、最後に、市民への周知と市民のかかわり方についてということで質問いただきました。地域包括ケアシステムに係る市民の皆様への周知ということについては、3年ごとの介護保険事業計画策定時に、計画の基本理念あるいは目標といったこととともに、地域包括ケアシステムの構築に向けた取り組み等についても、本市の広報紙などに掲載して、その周知を行ってきているところであります。また、毎年開催されます医療と介護にかかわるフォーラムにおきましても、地域医療と介護の理解を深めていただくことに努めておりますし、また、認知症高齢者の理解を深めるための認知症サポーター養成講座でありますとか、高齢者の日常生活を支える生活介護支援サポーター養成講座などの研修会を通じまして、市民に対し地域包括ケアシステムの内容等の周知を図ってきております。さらに一層、それを図ってまいりたいと思っております。一方、市民の皆さんに地域包括ケアシステムにかかわっていただく、参加していただくといったことについての考え方ということでございますが、本市としましては、現在、繰り返しになりますけれども、災害時や平常時の見守りなどの介護支援プラン作成事業といったもの、それから、介護予防ふれあいサロン普及啓発事業、そして、生活・介護支援サポーター養成ネットワークづくり事業などの事業実施の中で、これまでもボランティア活動でありますとか、自助、そして互助による地域住民の主体的な参加というものを求めてきているところでございますが、今後の地域包括ケアシステムの構築に向けましては、地域や市民同士の支え合いによる互助という考え方がより一層、重要になってくると考えておりますことから、今後、サロン活動、介護予防に係る健康教室あるいは研修会など、こうしたあらゆる機会を通じて、市民の参加ということを念頭に置いた地域包括ケアシステムの構築に向けて鋭意取り組んでまいりたいと考えているところでございます。