深川市議会 平成30年第2回定例会 2018年6月20日
第3次深川市食育推進計画
2018年6月20日、深川市議会の一般質問で、辻本智議員が「第3次深川市食育推進計画」について質問し、経済・地域振興部長 伊藤久人が答弁しました。
- 質問者
- 辻本智 議員
- 答弁者
- 経済・地域振興部長 伊藤久人
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 11番 辻本智
それでは、次に移ります。第3次深川市食育推進計画についてお聞きいたします。本市の食育に関連しましては、一昨日、楠議員も取り上げられていますし、私も2年前の平成28年第2回定例会で質問させていただいております。ですから、またかと思われる向きもあろうかと思いますが、食べるという作業は、市民の誰もが毎日毎日、朝昼晩と繰り返し行う極めて個人的な行為であります。しかし、それは当人の健康に直結するばかりでなく、地域の経済活動と深く関連しますし、ひいては地球の環境問題までつながる課題であるという認識を持つことから、今定例会でも質問させていただきます。そこで、食育をめぐっての動向でありますが、国においては本年5月に「2017年度食育白書」が閣議決定されました。今回は朝食を欠食する子供がふえていることの警笛とあわせまして、地域ぐるみでの「共食」の場をつくることの重要性が指摘されているところであります。また、今月に入ってからは「環境白書」が公表され、食品ロスの削減の重要性が指摘されております。また、けさの新聞ですが、昨日、政府は家庭の食品ロスを2030年度まで半減する目標を閣議決定したとの報道がありました。政府が家庭系食品ロスで目標を設定するのは初めてということでありまして、今後必要な施策が打ち出されてくる見通しだという解説もあわせて報道されてきたところであります。このように国全体の国民の食をめぐる取り組み内容を視野に置きながらも、本市において本年3月に策定されました第3次深川市食育推進計画について何点かお聞きいたします。質問の1点目です。前回の2次計画との変更点についてでありますが、今回の計画冒頭に計画策定の趣旨・目的という記述がございます。この部分の記述を読みますと、食の定義、あるいは重要性といった内容が述べられ、食をめぐる国内外の状況と食育基本法についての説明が記述されております。また、計画の位置づけの項には、第五次深川市総合計画を上位計画として、関連する計画との整合性を図りながら推進すると記述されているところであります。ですが、こうした一般的といいますか、原則的な記述はあるのですが、今回の第3次計画としての特徴点、強調点が必ずしも今回の計画の冒頭には示されていない印象を受けております。そこで、お聞きいたします。1点目、今回の第3次計画の第2次計画からの変更点、あるいは新たに追加された項目にはどのようなものがあるのですか、お聞かせいただきたいと思います。次に、2点目、計画の内容に関して具体的にお伺いいたします。第3次計画、冊子になった4ページ以降に食育の現状として、平成25年の第2次計画推進期間における市民の食をめぐる状況の変化についての記述が記載されております。一例を挙げますと、適正体重を維持していない成人の割合が増加傾向にあること、野菜を目標量摂取している人の割合は5割程度で、前回の調査時よりも野菜不足の傾向が続いているといった記述を見る限りにおいて、市民の食をめぐる状況が必ずしも改善傾向にあるとは言いがたいといった記載がされております。こうした指標の到達点を最終の23ページに一覧表として、主な指標の評価が掲載されてございます。ここでは現状と目標値が対比されており、大変わかりやすい内容だと思いますが、若干気になる点をここで申し上げます。これら幾つかの指標の数値が5年前の第2次計画策定時との比較において、主要な項目において、指標の後退が見てとれます。具体的に申し上げます。例えば食育に関心を有している市民の割合、5年前は90%だったものが今回は87%と3ポイントの減少、地場産の食材を意識して食べている人の割合は、5年前が69%、今回が58%と9ポイントの減少、深川産米の市内購入可能箇所の拡大、これは割合で記述しておりますが、5年前52%だったのが36%、このような記述がございます。もちろん深川産米の扱いに関しては、目標は100%に近づけることでありました。特にこの部分については、議会の場でも多くの議員の方からも繰り返し取り上げられてきただけに、大変残念な数値と私は受けとめております。ただ、一方では、栄養のバランス改善であったり、栄養教諭の配置といった指標は前進しておりますし、学校給食における米の地場産割合が100%地元のものであるといった記載もございます。これらを要約いたしますと、行政が直接予算の手だてを講ずるものに関しては、目標の確保が十分できており、評価できる成果を上げている。その一方で、市民を対象とした取り組み、運動としての効果に関しては、必ずしも前進しているとは言いがたいと結論づけられるかと思います。私は、2年前の一般質問で、この計画期間中に各指標に対する評価を行うとされている深川市食育推進計画庁内実践委員会の開催状況はどうですかという質問をいたしました。その時点の答弁では、庁内の実践委員会はまだ開催されていなく、今後計画の改定の準備もあるので、今後開催する予定であるといった答弁をいただいておりました。ここで本題に入ります。本来新たな計画を策定する場合、前計画の到達からの総括・検討をもって、新しい計画は策定されるものと考えます。今回の第3次深川市食育推進計画における記述においては、この部分での言及が少し弱いのではないかと考えます。質問の2点目です。これら第2次計画推進期間中での主要指標値の現状をどのように受けとめているのかお聞かせください。特に地元産米の市内の購入箇所の部分に関しましては、今後、行政、あるいはJAきたそらちとしても、市内でのさまざまな施設整備の計画がございます。改めまして、この部分に関しては状況の説明をお願いいたします。3点目、食育推進の体制についてお聞きいたします。昨年3月、農林水産省は食育推進計画調査報告書を公表しております。この報告内容を読みまして、私も大変勉強になったのですが、そもそも食育推進計画策定の自治体数が全国平均では8割に届いておりません。特に北海道では、策定済みは98自治体ということでございますので、率にしますと54.7%であります。道内でもまだ約半数の自治体が計画そのものを持たれていないという現状の中で、本市深川が既に第3次の計画まで継続した取り組みを続けている点は大いに評価されるべき点だと考えますが、実際の数値目標への接近には、まだ相当の努力が必要ですし、自治体間の取り組みにも大きな差が出てきているのが現状だと思います。農林水産省の調査からは、その要因の一つに、推進体制における担当部局間の連携が大きく影響しているという指摘がございます。全国的に見れば、食育の推進担当は、健康福祉部局が主でありまして、庁内での推進体制の連携部局は学校教育部局と子育て部局となっております。これらは食育推進の主な指標が教育や健康との強い関連があるということであります。北海道は、道庁農政部が担当との事情から、本市においても農政課が事務局となっていると理解しておりますが、実際の推進ということになると、農政課、あるいは農業振興委員会というのは少し荷が重いのではないでしょうか。一例ですけれども、札幌市や旭川市では、食育推進会議を設置しておりますし、管内でも芦別市が条例で食育推進会議条例を策定しております。ぜひ本市においても食育推進のための体制を再度検討すべきと提案申し上げますが、お考えをお聞かせください。4点目、おいしい食べきり運動に関連してお聞きいたします。先日の新聞で国会内において食品ロス削減法制化を求める集会が開かれたという記事がございました。先ほど冒頭で私も紹介させていただきましたが、今、環境と食育の面から、自治体としても食べ切りといった取り組みが注目されております。北海道が進めます第3次食育推進の政策でも、略称「どさんこ愛食食べきり運動」といった運動を北海道は推進しております。これは農林水産省が進めます「おいしい食べきり全国共同キャンペーン」、あるいは環境省が推進します「食品ロス削減の取り組み」の両方の取り組みを受けて、北海道らしい特色あるネーミングを持った取り組みを道庁は進めております。道内においても、同様の取り組みが江別市や釧路市などでも取り組まれております。私が調べたところ、この運動の中心は、「全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会」という全国の自治体が参加する組織がその中心を担っております。参加自治体は、本年6月時点で全国354自治体、道内では札幌市や帯広市、管内では岩見沢市が参加しており、道内9自治体に広がっているといった記述もございます。私は、こうした取り組みは大変興味深く受けとめております。深川市は「日本一の米産地」を宣言し、行政としても必要な支援を行い、そのことによる本市の知名度の浸透を図っております。また、野菜や果樹など生産物も多彩な内容がありますし、食材の豊かさがさまざまな経済効果をもたらしているのも事実であります。その恩恵を市民の中で共有する取り組みは、行政が行う食育推進の次のステップのような課題として捉えることができるのではないでしょうか。食品は、つくることとあわせて、人々がその価値を共有し、流通して、消費する。つまり市民の口に入ることで完結いたします。食育推進という課題は大変地道なものですし、日常的に当たり前過ぎて、運動として取り組むにはやはり目立つスローガン、誰もが参加できる行動提起が必要になってくると考えます。日本一のお米を初めとした農産物が、つくることとあわせて、おいしく口に入る運動に行政が率先して取り組むべきと考えますので、全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会への参加について、所管としての見解をお伺いいたします。
答弁 経済・地域振興部長 伊藤久人(経済・地域振興部長は2020年3月まで)
第3次深川市食育推進計画について4点質問いただきましたので、順次お答えいたします。初めに、1点目の計画内容の変更についてでありますが、第3次深川市食育推進計画は、平成25年3月に策定した第2次食育推進計画の期間が29年度で終了することから、食育を市民運動として定着していくためには、継続した取り組みが重要であるとの認識のもと、本市ならではの食育の実践を市民と関係機関、市が協働して、より効果的に推進するため、本年3月に策定したものであります。策定に当たっては、食育の着実な推進を図るため、庁内の関係課長などで構成する「深川市食育推進計画庁内実践委員会」において、前計画の取り組みについての評価を行い、その内容を踏まえ、国の第3次食育推進基本計画及び北海道の第3次食育推進計画に基づき、考え方をまとめたものであります。今回策定の計画の主な変更点を申し上げますと、数値的な目標であります主な指標を変更しております。内容としましては、今回の計画から主な指標としていないものとしまして、食に関する指導を行う栄養教諭の養成とエコファーマー認定人数、それから深川産米の市内購入箇所の拡大の3項目、また、新たに主な指標として追加したものとして、ほとんど毎日野菜を食べる人の役割とイエスクリーン農産物の割合の2項目となっております。次に、2点目の各種指標の評価についてでありますが、前段申し上げました庁内実践委員会において、第2次食育推進計画の進捗状況及び取り組みの評価についてまとめ、昨年11月1日開催の深川市農業振興委員会で審議いただき、評価を決定したところであります。議員ご指摘のとおり、複数の項目において、5年前の数値から後退している状況でありまして、こうした結果を受け、今後は各所管において、計画に掲げる取り組みを単に継続するだけでなく、問題意識を持った中で取り組みを推進し、関係する機関・団体等の意見なども十分踏まえ、改善を図ってまいりたいと考えております。また、地元産米の市内購入箇所が5割から3割へ減少している点につきましては、個人商店やAコープ店舗の減によるもので、それらを総体の店舗に加えて、割合を算出したことから、減少と表記したものでありまして、算出方法を改めますと、ほぼ5割程度となり、横ばいの数値という状況になるものでございます。なお、本年度JAきたそらちでは、精米施設を整備することにより、大手スーパーでの販売促進など、産地精米による販路拡大を計画し、供給体制の確立により、新たな販売先の確保につなげていくこととしておりますので、本市としましても、地産地消を積極的に推進するために、市民の皆さんがより一層容易に地元産米を初め地元産農作物が手に入るよう、市内小売店等における販売やPRの促進に努めていく考えでございます。次に、3点目の食育推進に向けた体制についてでありますけれども、先ほどの庁内実践委員会の事務局は農政課が担っておりますが、食育の推進・評価につきましては、その対象範囲が非常に幅広いことから、各所管においては、それぞれ関係する機関・団体等と連携した中で取り組んでいるところでありまして、実施計画や実施状況、取り組み状況、課題等について、適切な進行管理及び評価を行い、庁内的な情報共有を図るとともに、全庁的な動向を踏まえた計画の推進に努めることとしております。さらに、実践委員会で協議した内容について、必要に応じて農業振興委員会の指導、提案等を受けながら、その後における計画の推進等に反映するよう努めることとしておりますが、他市町の状況等も参考にしながら、今後、食育推進体制の改善すべき点等の課題につきましても、実践委員会の中で確認しながら、効果的な計画の推進実行ができるよう努力してまいりたいと考えております。次に、4点目のおいしい食べきり運動についてでありますが、議員の質問にもありましたとおり、全国規模の団体として、全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会がその名のとおり、各種活動を展開しております。また、この団体には、北海道も加入しておりまして、北海道では「食を愛おしみ、食べ残しをしない、出さない取り組み」として、「どさんこ愛食食べきり運動」を独自に展開しております。そうした中、本市におきましても、おいしい食べ物を適量で残さず食べ切ることを意識していただくため、平成28年から市のホームページにて、外食時のおいしい食べきり全国共同キャンペーンの展開について掲載するとともに、本年は食品ロスを減らす取り組みについて掲載しまして、さらに5月に開催いたしました2018スプリングフェスタの際には、来場者にチラシを配布し、この周知に努めているところであります。今後におきましては、より一層の取り組みを推進するため、先進的な取り組みを行っている全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会への加入について検討していくとともに、深川のお米を初めとした地元で生産された農産物について、市民の口に入り、おいしい食べ物を残さず食べていただけるよう、各種イベントなどを効果的に活用し、食育の推進に取り組んでまいりたいと考えております。