みんなの議会

深川市議会 平成30年第2回定例会 2018年6月20日

雨竜川治水対策

2018年6月20日、深川市議会の一般質問で、辻本智議員が「雨竜川治水対策」について質問し、市長 山下貴史が答弁しました。

質問者
辻本智 議員
答弁者
市長 山下貴史

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 11番 辻本智

それでは、次に移ります。雨竜川の治水対策についてお聞きいたします。これまでの一般質問でも降雨時の防災対策として、雨竜川の河川整備促進について何度か取り上げさせていただきました。そうした経緯ではありますが、先月5月17日に市内多度志地区鷹泊において、雨竜川の水位が上昇し、このことが影響して、市が管理する普通河川から水田、農地への冠水が生じました。幸い人的な被害はありませんでしたが、田植えを目前に代かき仕上げを行った水田3枚、面積にして約1.5ヘクタールが水につかり、農業者はもちろんでありますが、周囲にお住まいの町内会の方々も大変心配されるといったことが生じました。私も、その水田を所有する方から直接話を伺いましたが、まずは大きな被害とならなかったことに対する安堵の表情でした。また、当日、現場に足を運んでいただいた市役所関係部署並びに滝川河川事務所の対応にも感謝の言葉を話されていましたので、せっかくの機会ですから、この場で私からもお礼を申し上げます。ただ、融雪時期からは時間も相当経過しておりまして、5月中旬での雨竜川の増水には大変驚いておりました。これからも同様のことがあるのでしょうかという不安の表情が印象に残っております。農家にとって、苗移植に係る作業の中でも、春先の水を入れての代かき作業はとても神経を使います。前年の稲わらを土の中に埋め込むと同時に、水と一緒に水田を攪拌し、その土の中に酸素を送り込みます。こうした作業は、昼夜を通して時間をかけ、ゆっくり行うことで、田んぼ1枚1枚の均平をとり、まさしく鏡のような水田に仕上げるものであります。この手順が苦手だという農業者も多いですし、であるからこそ、「米づくりの心である」と自負する農業者もおられます。ですから、今回の水田への冠水は、丹念に仕上げを行った田植え目前の水田での出来事であり、農業者が心配される気持ちは私も大変よく理解できるものです。ここでお伺いいたします。1点目、5月に鷹泊地区で発生しました雨竜川の水位上昇はどのような経緯で引き起こされたものなのでしょうか。また、行政としての対応についても説明ください。2点目です。市役所の自治防災室と建設・維持係、そして滝川の河川事務所との連携について、確認の意味を含めてお聞きいたします。雨竜川の水位が上昇した当日も含めて、多度志地区では、その前後に大きな降雨はありませんでした。ですが、5月17日の朝に鷹泊ダムからの放水を知らせるサイレンが鳴らされたと仄聞しております。こうした場合に、河川管理者から河川流域への伝達、市の防災室、防災担当との連携がどのようにされるのかについてお聞かせください。また、行政としての状況把握、現地に出向いての確認はどのような基準によるものとなっているのかについてもお示し願います。3点目、雨竜川治水促進期成会の取り組みについてお伺いいたします。深川市長が代表を務めておられますこの期成会でありますが、目的が雨竜川河川整備計画の促進であることから、地元では取り組みの効果に大きな期待を寄せているところであります。計画の柱は、朱鞠内にあります雨竜ダムの大規模改修とのことでありますが、今回のような水位の上昇はこの対策だけで解決できるのか、私自身大変危惧いたしております。これまで山下市長も言及されておりますが、河床掘削等を含めた総合的な整備が必要であると改めて申し上げたいと思います。そこで、雨竜川治水促進期成会の今年度の取り組み内容と今後の整備見通しについてお伺いいたします。

答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)

雨竜川治水対策についての質問にお答えいたします。1点目の5月17日の鷹泊地区での冠水事例とその対応についてという点でございますが、まず今回の冠水が発生いたしました原因につきましては、複数の要因が重なったものと考えられております。一つ目の要因といたしましては、ことし冬の雨竜川流域の多度志及び上流の幌加内町での降雪量が多く、気象庁の調べによりますと、4月末現在での積雪包蔵水量、要するに雪が残っていて、水分がいっぱい残っているという数値のことでありますが、これが平年より1.3倍も多いといったことがありまして、5月15日ごろからの気温の上昇とともに融雪水が多量に発生いたしましたこと。二つ目の要因として、5月16日から17日の朝方にかけて、鷹泊上流域におきまして、24時間降雨量として、40ミリほどの降雨があったということ。そして、三つ目といたしまして、幌加内町朱鞠内にございます雨竜ダムにおきまして、融雪により水位が上昇したため、12日から断続的に放流されていたといったことから、今回雨竜川の水位が上昇し、冠水したものと考えているところでございます。今回、冠水被害が発生しました地域の上流には、鷹泊ダムがございますが、このダムは議員もご承知のとおり農業用水と発電を目的としたダムでございまして、治水機能がなく、上流から流入した水の量が多くなった場合は、その対応としては、下流へ放流すること以外にない状況にあるダムということでございます。そのようなことで起きたわけでございますが、5月17日の冠水に関する対応につきまして、多少細かくなるかもしれませんが、時系列で申し上げますと、鷹泊ダムは午前7時ごろから放流を行った。そして、管理いたしております鷹泊発電管理事務所では、サイレンによる警報及び警報車による巡回などによりまして、付近の住民の方や河川敷にいるかもしれない人に注意を行ったということでございます。そして、本市へのダムの放流の通知につきましては、7時20分ごろ自治防災室にございますファクスで連絡を受けました。その内容について、市役所内の関係課及び消防署へ情報伝達を行いまして、その後、インターネットで河川水位情報のホームページにアクセスし、そこで雨竜川の推移を監視していたところでございました。午前10時20分ごろ、滝川河川事務所から幌成橋の付近で冠水との連絡が本市にございましたので、それを受けて、地元の地権者の方に状況を確認いたしましたところ、冠水箇所の排水について、その方から実施要望がございました。それで、滝川河川事務所に排水作業の依頼を行いまして、河川事務所において、必要な対応をしていただいたところでございます。また、午前11時ごろ、地元の鷹泊町内会から市に対しまして、ヌップ付近で冠水との連絡がございまして、これも河川事務所にその旨を連絡し、確認してもらい、樋門を閉鎖していただいたということでございます。その結果、内水の水位が低下したという連絡があって、一安心していたところでございます。そして、午後からは、自治防災室と都市計画課の担当職員が多度志地区に向かいまして、現場の様子を確認し、ほかに冠水がないか巡回を行いまして、全体的に水位が下がってきたことを見届けて、帰庁いたしたところでございます。少し錯綜いたしておりますが、以上が当日の対応についての報告ということでございます。2点目の滝川河川事務所と深川市の情報共有についてという点であります。本市では、河川の情報については、滝川河川事務所の上部組織であります国土交通省が管理しておりますホームページ「川の防災情報」や、また緊急時には電話連絡で双方情報共有を行ってきておりまして、そういったやりとりの中での情報を踏まえて、必要に応じ、水防団の出動や避難に関する判断基準をもとに判断いたしているところでございます。また、開発局の河川事務所としても、ふだんから定期的に巡視を行いまして、河川の状況把握に努めておられると伺っておりますが、本市からも私たちが得た河川に関する状況の変化といったことに関する情報については、河川事務所に適宜提供させてもらっているところでございます。そして、お尋ねにありました状況把握とか、現地確認に至る基準についてでございますが、ダムの放水があった場合、鷹泊発電管理事務所から第一報が自治防災室に入ることになっておりまして、その内容を庁内の関係課に通知するとともに、深川市の立てております防災計画に基づきまして、氾濫注意水位に達するような場合には、速やかに現場に行って、河川巡視を行うことにいたしております。今後におきましても、ダムの放流等につきましては、発生時間のいつにかかわらず、先を見越した迅速な対応ができますように、幌加内町にあります雨竜川上流の雨竜ダム統合管理所からの情報提供を受けるといったことも含め、滝川河川事務所や鷹泊発電管理事務所など関係機関とこれまで以上に連携を密にしまして、必要な対応についてしっかり検討してまいりたいと考えております。最後に、3点目の雨竜川治水促進期成会の取り組みについてお答えいたします。期成会につきましては、ご案内のように雨竜川の治水事業の促進を図ることを目的に、昨年10月に関係する流域の1市6町によって設立いたしたものでございます。この期成会を通じまして、雨竜ダム再生事業の推進、雨竜川の河道掘削や危機管理対策の推進など、6項目の内容を国に対し要望してきているところでございます。これまでの期成会の活動といたしましては、昨年11月に中央省庁へ要望活動を行いました。また、ことしに入っても、2月に国土交通省の政務官と意見交換する機会などを持っております。そうした期成会の設立や、それを通じた要請活動のかいもあってでございますが、今年度より雨竜川ダム再生事業についての予算がつきまして、札幌開発建設部滝川管理事務所内に雨竜川ダム調査事務所が4月にオープンいたしました。そういう形で着実に事業が推進し始めているところでございます。この期成会の今年度の取り組み内容として、これも少し重複いたしますが、去る6月7日、8日にかけて、中央省庁への要望を行ってきたところでありまして、その中で、今回の冠水被害についても触れながら、早期の治水対策を求めた経過がございます。そして、少し日時が前後いたしますが、5月25日には、石狩川、空知川の両治水促進期成会と合同で北海道開発局や北海道との意見交換会の開催、さらには6月2日にも国土交通省北海道局長との意見交換を開催するなど、精力的に石狩川の現状と課題についてお伝えしてきております。今後につきましても、この先、7月末になりますが、北海道内に組織されております15治水促進期成会と合同で中央省庁への要請行動を行うことが決まっております。その先、11月には、石狩川、空知川、雨竜川の3期成会による秋の中央要望なども予定していきたいと考えているところでございます。今後の河川整備の見通しにつきましては、昨年7月に雨竜川河川整備計画が変更されて間もない中ではありますけれども、それを受けて、再々述べておりますが、雨竜川ダム再生事業の調査予算がつきましたことで、調査に着手する仕事が始まりまして、進捗は一定程度着実に進んでおります。しかし、雨竜川の第2ダムのかさ上げなどによる治水効果がしっかりあらわれてくるまでは、残念ながら、まだ相当の年月がかかるものと考えられますので、従来からの河床掘削等の治水対策につきましても、これまで同様に引き続き適宜適切な実施を要請してまいりたいと考えております。また、さらに言えば、中流域にあります鷹泊ダムにつきましても、今後は洪水時の有効活用など、効果的に既存の施設の防災機能等を発揮させることができるように、ぜひ関係機関と連携して、必要な調査、研究、検討を進めてまいりたいと考えております。いずれにしても、今後とも地域の我々地元の声をしっかり中央省庁へ伝えまして、ハード・ソフト両方の面から防災・減災が図られ、地域に住む人々の安全・安心が保たれるように今後とも期成会会員一丸となりまして、雨竜川治水対策の促進に努力してまいりたいと思っております。

出典:深川市議会 平成30年第2回定例会 2018年6月20日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる