深川市議会 平成29年第2回定例会 2017年6月20日
雨竜川河川整備計画案
2017年6月20日、深川市議会の一般質問で、辻本智議員が「雨竜川河川整備計画案」について質問し、市長 山下貴史が答弁しました。
- 質問者
- 辻本智 議員
- 答弁者
- 市長 山下貴史
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 11番 辻本智
次に移ります。雨竜川河川整備計画についてお伺いいたします。先月、北海道開発局から雨竜川河川整備計画見直しの素案が示されております。新聞報道にもありましたが、整備の中心をこれまでの河道掘削から、雨竜川上流部にあります既存ダムの改修に予算を移すということでございます。具体的には、幌加内町朱鞠内にある雨竜第二ダムのかさ上げ工事により、そこに洪水調整機能を持たせる、このような内容であると理解しているところです。第2回定例会初日の夜、地元で開発局主催の住民向け説明会がありまして、地域の町内会長さんや関係者の皆さんとともに、私も参加させていただきました。1点目、今回の雨竜川河川整備計画変更に至る経緯についてでありますけれども、現在進められている河川整備計画がなかなか進まないという中にあって、従来から地元では河道掘削での要望が出ていますが、こういった河道掘削での除去というのは手つかずのままであります。こうした現状の中にあって、今回どのような背景で整備計画の見直しが検討に至ったのかお尋ねいたします。2点目、今回の変更内容が、雨竜川中流域であります多度志・幌成・鷹泊地域での洪水調整、あるいは減災効果として機能するのかといった疑問についてであります。現状では、朱鞠内ダムから下流側、幌加内町市街地地域周辺の広大な集水面積区域での降雨は、途中に洪水の調整機能はありませんので、全て雨竜川に注ぎます。昨年8月の豪雨による多度志地区の避難勧告についても、雨竜川の浸水被害のおそれがあるというのが理由でございました。近年、北海道内での豪雨被害は、極めて短時間に起きており、またその地域も局所的であることが特徴であろうかと思います。こうしたことを実際肌で感じ、平成26年と28年に二度の避難勧告を体験している地元からは、今回の河川整備の計画案に対しては、多くの疑問や不安が出されております。今回の河川整備計画の内容が、本市の洪水防止としての効果が認められるものなのか、見解をお聞きいたします。3点目、河道掘削事業の見通し及び鷹泊ダムの機能活用についてであります。毎年の町内会長会議の場でも地元要望が出されておりますが、これまでの融雪期等による増水で、至るところで土砂が堆積し、河床が上がっている場所があります。これまでは、河道掘削といった河川改修というのは、下流側からの着手が原則ということで、なかなか地元要望が通りにくい状況であったかと思います。ただ、以前もお話ししたかと思いますけれども、過去には幌加内地域での部分的な掘削事業の実績があるようであります。先週の地元説明会でも、こういった点での地元からの要望が再度出されております。以前、同様の質問をさせていただいたときの答弁では、市長も関係方面に要請、働きかけを行っているということでございました。そこで、この間、関係する機関等への問題提起、要請の取り組み状況について改めてお聞きしたいのと、あわせまして、従来より地元からも要望が出されております鷹泊ダムの機能活用に向けた検討状況についても、内容の進展等があれば、お聞かせください。
答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)
雨竜川河川整備計画案について質問がありましたので、お答えいたします。まず初めに、現在の石狩川水系雨竜川河川整備計画について申し上げますが、この計画は、北海道開発局札幌開発建設部において、洪水による災害発生の防止とその軽減を図ることを目標に、現在の計画は平成19年5月に策定されたものでございまして、この計画を受けて、国、すなわち北海道開発局において、これまで治水、利水、環境における三つの目標が総合的に達成できるよう、築堤でありますとか、河道掘削等の河川整備工事を実施してきたと理解いたしております。3年前の平成26年8月の洪水によりまして、雨竜川上下流部においては、計画における目標流量、これは昭和56年8月時の降雨量を基準にして定められているものでございますが、この計画流量を上回る降雨量があったということで、流域に大きな被害が発生しましたことから、今回、計画の見直しに至ったと聞いているところであります。さきの新聞報道にもありましたが、この計画変更の原案作成に当たり、専門有識者から意見を聞く機会ということで、北海道開発局が主催して開いた石狩川流域委員会が、先月から二度開催されております。これは深川市と札幌市でそれぞれ開催されました。その後、5月30日からは、市役所及び多度志支所において、河川整備計画の変更原案の縦覧、あわせて流域自治体の住民説明会が順次開催されておりまして、現在、広く市民の皆様方からの意見を募集している状況になっているということであります。そこで、2点目の計画変更内容と減災効果についてでありますが、今回の計画変更案で示されております変更内容につきましては、大きく三つあるわけでございます。一つ目は、先ほども申し上げましたが、平成26年8月の大雨を踏まえまして、雨竜川に流せる水量であります流下能力の目標数値の見直しを行っております。現在の計画では、雨竜川と多度志川の合流付近に設定されている多度志観測所の地点における目標流量が、1秒当たり1,600立方メートルですが、これを1,700立方メートルに変更するのが一つ目の中身であります。二つ目に、従来の河道掘削という手法のみでは、大量の残土が発生するといったことなど、周辺環境に対する影響が大きいということから、既存の水利施設などを利活用した洪水調節機能の確保としまして、議員も言われました朱鞠内湖畔にあります雨竜第1ダム・第2ダムの予備放流の実施と、新たに雨竜第2ダムのかさ上げを行うということが内容として盛り込まれております。三つ目に、議員も言われたのですが、既設ダムのかさ上げ効果等により、河道掘削の事業量は減らされておりまして、現行計画の予定の半分程度にする内容となっております。しかし、現況の流下能力が不足している区間については、しっかり河道掘削を進めることも盛り込まれているところであります。これらの整備メニューの実施によりまして、大雨時の農用地への冠水軽減でありますとか、浸水家屋の解消など、防災効果を上げることができるとされているのが計画案の中身となってございます。しかし、先日の説明会でもありましたように、当該整備計画案は、変更計画を決定した後に、各関係機関、例えば北電でありますとか、土地改良区などとの協議が開始されるというスケジュールとなっておりまして、実際に計画どおり事業が進められ完成するまでには、相当の年月がかかる見通しであること、また平成26年、28年の大雨の状況など、近年の災害状況から判断いたしますと、雨竜川流域住民の皆様の不安解消策としては、内容的に必ずしも十分とは言えないものと理解しております。これらの不安を払拭するためにも、北海道開発局に対して、より安心できる計画となるよう、これからも必要な働きかけをしてまいりたいと思いますし、それとともに河道掘削工事の早期着工、内水排除、さらには大雨に対する警戒情報の提供など、これら減災に向けた取り組みについて、市もいろいろと努力してまいります。そして、そういった関係機関への要請も引き続き市としてはしてまいりたいと考えているところでございます。続いて、3点目に、河道掘削の見通し及び鷹泊ダムの機能活用についてということで質問がありました。例年、本市が開催しております、地区別の町内会長さんに集まっていただく会議におきましても、河道掘削要望は毎回多くいただいておりまして、市としても、河川管理者である北海道開発局に対しまして、河川の増水によるたび重なる農地への冠水などの実情を伝え、早期に必要な河道掘削が実施されるように要請してきているところでございます。これは議員も指摘されましたが、理屈を言えば、下流のほうから流量をふやす河道掘削などの工事をしてこなければ、突然上流の部分だけをやると支障が生じるといったこともございまして、なかなか手がつけられなかったわけであります。しかし、議員も言われたように、これまでの洪水等で河床が上がっているような場所につきましては、大いに理屈のある話ですので、そういったところを早目に河道掘削などの事業をしてもらえるような状況となるように、その点は市としても今後しっかり求めていきたいと考えております。それから、もう一つ、鷹泊ダムの機能活用についてということでございます。これについては、過去の答弁でも何度か述べておりますとおり、鷹泊ダムは、発電とかんがい用水を目的としたダムでございまして、洪水調節機能は持たない利水施設でございます。先日も市の職員が北海道企業局鷹泊発電管理事務所に赴きまして、ダムの機能活用について考え方なりを伺ったところ、洪水調節等の治水整備につきましては、企業局としてやれる仕事ではなくて、開発局にお願いするしかないということを述べられたわけでございます。本市といたしましては、上流部のダムだけでなく、鷹泊ダムのかさ上げなどといったことも含めた改修についての検討や、効果的な水利施設の利活用の推進を、これまでもいろいろな機会を通じて開発局に要請してまいりましたが、今後とも引き続き強く、空知地方総合開発期成会や石狩川治水促進期成会などの活動を通じまして、今回の雨竜川河川整備計画案に限らず、自然災害等に対して住民の皆さんがお抱きになる危惧や不安が早期に解消できますように、粘り強く要請を続けてまいりたいと考えているところでございます。