深川市議会 平成28年第4回定例会 2016年12月9日
山林資源活用
2016年12月9日、深川市議会の一般質問で、辻本智議員が「山林資源活用」について質問し、経済・地域振興部長 平勉が答弁しました。
- 質問者
- 辻本智 議員
- 答弁者
- 経済・地域振興部長 平勉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 11番 辻本智
それでは、次に移ります。市内にある山林資源の活用についてお伺いいたします。最新の市勢ハンドブックによりますと、深川市内の山林面積は3万2,446ヘクタール、本市総面積の61%に相当することが記述されております。これは面積だけを比較すると、深川市の主要産業であります水田の3.5倍の広さであります。ただ、そのように深川市の面積の多くを山林が占めているということではありますが、その経済価値、利活用の状況については意外と話題となっておりません。今ほどのハンドブックの記述においては、農業、商業、金融、あるいは工業と同様に、一応林業という分類がされ、ページも独立した構成となっておりますが、例えばほかの産業にあるような従事している人口、あるいは年間販売額といった経済実態にかかわる表記が一切なく、あるものは、今ほど紹介させていただきました単位ヘクタールの面積の記述のみであります。私も林業活性化議員連盟の一員として、毎年、管内の他自治体の先進事例を勉強するたびに、深川市の大きな資源としての山林の有効活用、また経済活動としての林業の見える化が課題であると受けとめております。最近、地域おこし協力隊員として、本市で活動されている方が熱心に資源としての山の価値、木の魅力という話もされることがあり、市民の皆さんの中にも新たに関心を持たれる方がおられます。そこで、改めまして、林業の現状についてお聞きいたしますが、1点目、市内にある森林資源の面積等、所有区分がどうなっているのかお答えください。2点目、林業販売額など、単年度での経済活動の状況についてお伺いいたします。私が居住する地域の特性なのかもしれませんが、年間を通じて、山から木材が搬出されておりますし、割と幹の直径が大きな材が大型トラックに積まれて、深川の外の方向、留萌の方面であったり、旭川といった方面に向かってトラックが走っております。ですから、1年間では相当数の木材量が山から切り出され、販売されていると推測されます。通常、カラマツですと、樹齢40年くらい経過したものが商品として出されているようですし、トドマツなど樹木の品種によっては、また別の管理ということになり、当然ながら、その先の商品としての活用方法も多方面になっているものと思えます。以前ですと、市内にも大きな製材所があり、その産業に従事する家族の方々も一定程度居住されていましたから、市内で関連した林業にかかわる経済活動というのが見えていたような記憶がございます。そこで、改めまして、年間の木材搬出量と総額での販売価格はどのような状況にあるのか、概略で結構ですので、お示しください。また、山林が健全に維持されていくためには、必要な樹齢に達した材の搬出と林地の更新が継続されていく必要があります。現在の山林の貯蓄量との関連で、今後の搬出見通しについても、もしわかりましたらお聞かせください。3点目、市民の山林利用と環境整備についてお伺いいたします。山林資源の活用ということでは、単に木材の利活用以外にも、市民の憩い、スポーツやレジャーを目的とした活用法もあります。現在、市内において公園等として管理されている森林にかかわる施設の状況について、また音江地区には山の駅が整備されております。ここを拠点として、さまざまな催し物が年間を通じて開催されていると認識しております。昨年から冬期間においては、深川市以外からも多くのツアー客が雪の上での観光を楽しんでいると仄聞しております。それら自然環境を利用しての体験型山林活用の状況についてお聞かせください。4点目、林業資源を今後有効利用していく行政の課題についてであります。繰り返しとなりますが、山林は極めて多様な資源の宝庫であります。平成22年に国は、「公共建築物における木材の利用の促進に関する基本方針」を策定し、国が率先して、国内産木材の利活用方針を示しております。同様に、北海道においても、「北海道地域材利用推進方針」が策定され、北海道の公共建築物における地域材の利用促進に関する基本的な考え方を定めております。調べてみますと、道内でもこういった地域材利用の方針を策定している自治体も大変多く、とりわけ林業が盛んな自治体にあっては、近隣では芦別市などがそのようでありますが、地元の山で育った木材の利用を助成する制度等が活用されております。そこで、本市の状況でありますが、この間、市営住宅の計画的な整備や、直近では深川中学校の体育館といった校舎の改築が進められております。本市の公共施設の整備に当たって、地域材の利活用がどのようになっているのか大変気になるところであります。もちろん本格的な木造建築ということになれば、ハードルも高くなりますし、さらに市内と限定した木材となれば、産地認証制度など、また扱う市内業者の問題も出てまいりますから、ハードルは大変高くなると思います。ただ、先ほど申しました北海道の指針におきましても、かなり多様な木材の利活用が具体例として示されております。本市においても、地域材を利用するという市民意識を醸成する視点で課題を捉えるならば、地域材のさまざまな利用の取り組みは可能になるものと考えます。例えば公共建築物の内装部分に限ってですけれども、利用者がふだん一番目にする部分に、北海道の地域材、あるいは深川の木材を利用したデザインは、建築物全体のボリュームの中で設計単価に大きな影響を与えることなく取り組めるものがあると思いますし、仮にそれが教育施設であれば、なおのこと、「木育」としての意味を持つものと考えております。こういった一連の行政としての手だてが、山林資源と市民との距離を近づける工夫へとつながっていくと考えますので、今後、行政として、市内の面積の6割を占める山林の有効活用を推進する点に関しての見解をお聞かせください。
答弁 経済・地域振興部長 平勉(経済・地域振興部長は2017年3月まで)
山林資源活用についてお答えいたします。1点目、市内にある山林の資源量及び管理状況についてでありますが、本年4月における本市の山林面積について、北海道林業統計によりますと、山林面積は全体で3万2,446ヘクタールあり、深川市の行政面積5万2,942ヘクタールの約6割を占めているところであります。所有区分別の面積と割合は、それぞれ国が所有する国有林について1万1,993ヘクタールで37%、北海道が所有する道有林が865ヘクタールで3%、深川市等が所有する市有林が2,833ヘクタールで9%、企業や個人が所有する民有林が1万6,756ヘクタールで51%となっております。次に、2点目の林業生産額の推移と市内経済についてでありますが、深川市内の山林の蓄積量、これは木材量と言いかえてもよろしいかと思いますが、苗木を植栽してから40年間以上経過している人工林で説明いたしますと、本年4月において、本市の市有林と民有林を合わせまして134万立方メートルの山林資源を保有しております。次に、5年間の木材搬出量と取り扱い金額及び今後の搬出量などの見通しにつきましては、北空知森林組合から伺ったところによりますと、木材搬出量については、平成23年度が約1万1,000立方メートル、24年度が1万2,000立方メートル、25年度が1万7,000立方メートル、26年度が2万600立方メートル、27年度が1万9,200立方メートルでありまして、参考に27年度の搬出量がどの程度の面積から搬出されたかを申しますと、主伐については約80ヘクタール、間伐が210ヘクタールとなっております。取り扱い金額につきましては、平成23年度が約1億500万円、24年度が9,500万円、25年度が1億4,200万円、26年度が1億7,800万円、27年度については1億6,600万円ということでございます。今後の搬出量、植林の見通しにつきましては、搬出量が当面2万立方メートル程度、植林面積につきましては100ヘクタール程度と伺っているところであります。次に、3点目の市民の山林利用と環境整備についてでありますが、初めに山林などを利用して、公園等を管理されているものについては、鷹泊ふるさとの森、桜山公園、丸山公園など、幌成の人工造林促進見本林などがありまして、自然観察会、花見、森林教室などが行われているところであります。また、音江山麓では、アップルランド山の駅を整備しており、そこで把握しております利用実績につきましては、教育委員会などが行っております音江連山の登山など6回で235人、深川フットパス運営協議会などによるスノーシューツアーなどが2回で43人、個人へのスノーシューの貸し出しが9人の利用となっているほか、議員も質問の中にございましたが、民間企業での取り組みでありますが、音江山でのCATスキーツアーが27回、288人の利用となっております。これらの活動を安全かつ快適に行えるよう、今後も適切な維持管理を行ってまいりたいと考えているところであります。次に、4点目の山林資源の有効活用に向けた取り組みについてでありますが、森林は国土の保全、水源の涵養、さらには地域温暖化防止など、多くの公益的機能を有しており、森林の保全・整備は大変重要となるものであります。国では、国内木材自給率50%以上を目標に掲げ、森林の多面的機能の確保を図りつつ、木材の安定供給体制の確立や、雇用の増大を通じた山村の活性化、木材の利用や木材のエネルギーとしての利用を通じて、森林資源を最大限に活用するとしており、本市におきましても、この基本理念を受け、平成25年4月に深川市森林整備計画を策定し、健全な森林資源の維持造成を推進するとともに、望ましい森林の姿へ誘導することとしております。さらに、地域材の利用につきましては、森林の伐採、木材の利用、植林の循環が木材関連産業の発展につながることから、平成25年1月に「深川市地域材利用推進方針」を策定し、北海道産木材の公共建築物における利用促進を図るための基本的事項を定めております。また、質問にありました公共建築物に北海道産地域材などを活用したデザインとのご提言につきましては、効果的なものと認識しており、最近の実績といたしましては、先ほど説明いたしました山の駅の外壁で北海道産木材を使用した活用例がございます。いずれにいたしましても、山林資源の有効活用は、森林の有する多面的な機能の持続に必要なことでありますから、今後におきましても関係所管と情報を共有し、地域産木材利用の推進に努めてまいりたいと考えております。
再質問 11番 辻本智
1点再質問させていただきます。ただいまの答弁の中に、深川市も地域材利用推進の方針を持っているという答弁がございました。私は、北海道の推進方針をもとにして質問していたわけですが、今ほど部長が答弁された深川市の地域材の利用推進方針というのは道の推進、そこには多様な形で公共建築物での内装面での部分的であろうとも地域材の利用等々ということがありますが、そういった道の方針の考え方が市の方針にも当然ながら踏襲されているという理解でよろしいのでしょうか。
答弁 経済・地域振興部長 平勉(経済・地域振興部長は2017年3月まで)
再質問にお答え申し上げます。深川市地域材利用推進方針につきましては、北海道地域材利用推進方針に即して作成しております。再質問にありました内装等の木質化につきましても、本市の方針の中にも記載されるなど、北海道の方針とほぼ同様の方針となっているところでございます。