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深川市議会 平成27年第2回定例会 2015年7月7日

農協法の改正に関して

2015年7月7日、深川市議会の一般質問で、辻本智議員が「農協法の改正に関して」質問し、市長 山下貴史が答弁しました。

質問者
辻本智 議員
答弁者
市長 山下貴史

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 11番 辻本智

市民の皆さんによる審判をいただいて、再びこの場所に立っております。議会論議は、自分の主張を述べるにとどまらず、論議・論戦という共同作業を通じて、対岸にある正解を見つけ出す作業である、そのように考えるものであります。我々の真理への接近は、時代と条件により規定され、常に相対的とならざるを得ませんが、しかしながら、我々が課題であると認識する場合、その事象そのものの中には、既に解決の糸口が提示されている、そのこともまた事実であります。私もまた真摯に議会論議に臨みたいと思うものであります。それでは、通告に従い一般質問を行います。まず初めに、農協法の改正に関してお聞きいたします。先月30日に農協法改正案が衆議院を通過し、現在、参議院で審議が始まっております。あわせて、農業委員会の公選制廃止を含む農業委員会法、また農地法の改正案も同時に審議されております。かねてより地域ぐるみで反対の取り組みを進めてきたTPP協議も、ここに来て日米の協議を軸とした推進側の動きが慌ただしくなっているところでもあります。そうした農業をめぐる一連の動きを見渡したときに、今回審議されている各種の農業改革法案が果たして農業所得の向上にどのように結びつくのか、農業者の不安は募るばかりであります。山下市長もこれまでの議会答弁の中において同様の心配をされている、このように認識しております。そこで、1点目、今回の農協法改正案の内容に関してですが、改めまして市長の見解をお伺いいたしたいと思います。次に、今回の改正法の論議においては、法案の提出時より政府規制改革会議の側から、農協における営農事業と信用事業の分離、あるいは准組合員の利用規制といった点での農協批判が繰り返しなされており、そのことは、今ある総合農協が果たしている地域における役割への無理解があると思われ、本市のように農業を基幹産業とする地方の実態をよく理解していない議論がされていると感じております。ですから、現状において、これら農協事業への共通の正確な認識は非常に大切であると考えます。そこで、2点目として、本市において地域経済活動の中で農協が果たしている役割について、現状がどのようなものとなっているのか。特に地域インフラ、金融店舗、あるいは購買事業等、地域の中で広く住民の生活にかかわりを持つ現状についてお聞かせいただきたいと思います。3点目ですが、現在、きたそらち農協の事業の中において准組合員の構成割合等、現状はどのようになっているのかについてもお聞かせ願いたいと思います。4点目、今後の地域づくりにおいて、行政とJAとの連携の可能性についてでありますが、本年度、きたそらち農協の総代会資料によりますと、取り組むべき重点施策の項目に「地域の生活環境を維持して、生涯安心して暮らせる地域社会を構築することを目標とし」と明記されており、具体的な項目の中に「活力ある豊かな農村社会の実現に向けて、高齢化福祉・介護福祉への対応」、こういった内容があります。このような課題は、今後、高齢化社会を迎えるにあって、本市の行政課題とも共通の認識を持つものであり、農協が現在持つ組織力、あるいは人材を有機的に地域の福祉計画に取り入れていく、こういった視点での行政とJAとの連携を強めていく可能性について見解をお聞かせ願います。

答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)

農協法改正案に関連して4点質問がありましたので、お答えいたします。まず、1点目の農協法改正案についての見解について改めて問うというお尋ねでありました。農協法改正案につきましては、昨年5月、政府の産業競争力会議の議長を務める安倍総理が新たな成長戦略として、JAグループの抜本的な改革を盛り込むという強い意思を表明し、これを受けて、政府の規制改革会議が農業改革に関する意見を取りまとめ、これらをもとにその後、政府・与党間の調整の結果、昨年6月に政府の改正法案が閣議決定され、そして今国会において審議が開始されて、先月30日に衆議院を通過し、現在、参議院で審議が行われているところであると認識しております。当該法案の主な改正内容でありますが、一つ目には、JAの理事の過半数を認定農業者らとすること。それから、二つ目に、JA全中、全国農業協同組合中央会が地域農協に対して行っております監査を廃止すること。そして、各農協に公認会計士による監査を義務づけること。三つ目に、JA全中の一般社団法人化を行う、そういうものに改組するなどが柱として盛り込まれているわけでありますが、これらの改正事項については、率直に申し上げまして、少なくとも我々の周りの現場レベルにおいて、改正内容のポイントの必要性・重要性といった議論は全くないわけです。また、JA全中が単協に対して行っている監査によりさまざまな弊害が生じているといった声も我々の地域では全く聞かれていないと認識しております。それに加えて、政府はこの改正案の最大の目的は農業所得を増大するものだと再三言っておりますが、これについてもどうしたらそれが実現されるのかという具体的な道筋は何も示されておらないわけであります。トータルで考えまして、農協法改正案が本当に農協の組合員である農業者や地域農業の発展に役立つものであるのか、大いに疑問を抱かざるを得ない法案であると認識しているところであります。2点目に、地域経済における総合農協が果たす役割についてですが、本市におきましてもJAきたそらちは経済事業、信用事業、共済事業等を行う総合農協でありまして、具体的に生産資材の供給、農産物の共同販売、営農指導、市内各所にガソリンスタンドを構え生活物資を供給する、金融・保険の取り扱い業務、そして文化事業など行っているわけです。これらについて、農業者のみならず、一般市民も恒常的にこうした経済的・社会的サービスを享受しており、まさに我が地域の農協は、地域のための重要なインフラとして役割を果たしている存在であると認識しております。そうであるがゆえに総合農協制というものは、この先の農協の永続にもつながるというか、その前提条件であるものであると考えております。3点目に、そういったことから准組合員の利用について、少し数字についてのお尋ねがありましたが、JAきたそらちの現在の組合員構成につきましては、本年1月末で組合員の合計人数が、これは深川市だけでありません、全体でありますが、8,444人の組合員を有し、そのうち正組合員は1,606人、割合にしますと19%、残り准組合員が6,838人、割合でいうと81%となっております。仮に将来、准組合員について、法律上の利用制限がかかる事態になるとすれば、それは農協の各事業の運営に大きな影響が生じ、まさに大変なこととなるわけでありますので、准組合員の利用制限に係る動向は、今の法案には盛り込まれていないと認識しておりますが、今後十分注視してまいりたいと考えております。4点目に、地域住民の福祉向上に向けた行政とJAの連携についてというお尋ねですが、今後ますます少子高齢化が進むと予想される本市におきましては、行政の仕事として、関係団体と十分協力しながら、社会福祉上の諸課題に取り組んでいかなければならない状況であります。そのような中で、JAきたそらちは経済事業や金融・保険事業のほかに、社会貢献につながる事業にも取り組む姿勢を強めておられまして、まさに議員が今指摘されたように、ことしの通常総代会資料において、組合の重要施策の一つとして、「豊かな地域社会の実現に向けて事業を推進するため、高齢化福祉・介護福祉への対応を検討する」としっかり盛り込まれたわけであります。また、既にJA女性部では、独居老人の安否確認を兼ねた弁当の配付などのボランティア活動を各地区で行っておられるともお聞きしております。それらのことも勘案しまして、本市としましては、今後、福祉事業の面でもJAの皆さんと連携していく可能性について、よくよく研究、検討してまいりたいと考えております。

出典:深川市議会 平成27年第2回定例会 2015年7月7日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる