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深川市議会 平成25年第4回定例会 2013年12月3日

最後に5点目の農産センター建設について

2013年12月3日、深川市議会の一般質問で、鶴岡恵司議員が「最後に5点目の農産センター建設について」質問し、市長 山下貴史が答弁しました。

質問者
鶴岡恵司 議員
答弁者
市長 山下貴史

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 11番 鶴岡恵司

それでは、最後に5点目の農産センター建設についてです。消費の減少、また平成25年産米の全国作況指数が102と平年作を上回り、26年6月の米の民間在庫量が前年より31万トンふえ、250万トンを超えることから、来年産米の生産数量目標を26万トン削減することが決定され、深川においてもさらに生産数量目標は減ることになります。深川市での今年の作付では、一般畑、転作畑合わせて、麦461ヘクタール、ソバ2,207ヘクタール、豆類415ヘクタール、バレイショ130ヘクタールであり、来年度の作付は転作畑の増加により、当然ふえることが予想されます。こうした中、きたそらち農協では、畑作物農産物の集荷乾燥調製施設建設を計画しているところであります。大きな施設整備計画であります。その必要性についてJAにお伺いしますと、小麦については、現状の施設では、荷受能力と調製能力の不足により出荷の長期化や個人調製での出荷による作業効率の低下、調製のばらつきが課題となり、ひいては収穫のおくれによる品質低下を招いている。さらに、畑作物の主要品目はソバであることから、小麦へのソバ混入防止対策も課題としてあります。施設整備により荷受能力と調製能力を向上させ、適期刈り取りを行い、全量施設調製を実施し、品位の高位安定を図り、生産者の労働力不足解消と小麦面積の拡大を推進する、またソバ混入防止の対策をし、ソバ作付後の小麦栽培を可能にする。豆類、大豆については、現状の施設では乾燥設備が不十分であり、均一な水分の管理が困難であること、また汚粒処理や異物除去の設備が不十分であり、調製に時間を要し、また品質のばらつきが課題であり、さらに近年は出荷形態も多様であり、30キログラム紙袋、フレコンに対応した出荷設備が必要となってきている。施設の整備により、乾燥調製設備の能力向上により品質向上と需要に応じた出荷形態を可能にする。バレイショについては、現状では収穫作業は手作業であり、芋拾いや圃場での堆積などに多大な労働力が必要であり、また収穫後は個人管理であり、風乾不足による腐れの発生などの事故も発生し、さらに2地区での施設で選果していることから、選果のばらつきや運営コスト削減が課題となっていて、さらに作業時期が集中することや作業が重労働であることから、労働力の確保も大きな課題であります。施設の整備により2施設を集約し、労働力不足解消のためハーベスター等の機械収穫に対応した施設整備を図るとともに、品質保持のため風乾設備の導入などにより生産者の作業軽減と選果の高位平準化による品質の安定を図る。ソバについては、深川市は生産量で全国2位の主要なソバ産地であるが、一部地域で生産集団や受託組織があるものの、基本的には個人調製による45キログラム麻袋の出荷で、雑草種子などの夾雑物や石の混入、調製のばらつきによるクレームが発生している状況であり、また従来は産地指定など特定ロットの需要が多かったが、最近は大口の需要が増大し、フレコン出荷が求められているなど、国産ソバの需要拡大のため物流改善も課題となっている。施設の整備により均一な調製を行い、高品質な玄ソバを安定供給し、産地指定を維持しながら需要に応じた出荷を可能にする。多目的貯蔵施設については、畑作物には多数の品目があるが、現状では低温で保管する施設がなく、夏場の高温保管による害虫発生リスクも多く、品質管理が課題となっていることから、施設集約に伴い、複合的に保管する貯蔵施設を整備し、高品質安定保管を可能にする。以上のように、各品目とも課題があり、課題解決に向けた取り組みが急務であります。一方、生産者サイドでは、担い手不足により個々の経営面積が大幅に拡大し、転作畑に十分な労働投下ができないことから、最近ではソバの作付がふえる傾向にあります。ただ、TPP交渉の行方あるいは5年後の減反政策廃止を含む農政転換がどうみずからの経営に影響するのか不透明であり、大きな不安を抱いているところであります。所得確保に向けた経営基盤をしっかりと整えなければならないところであり、経営面積の3割近くを占める転作畑からの収入、所得の確保は大きな課題であります。本来、畑作物は輪作が基本であります。水田地帯の場合、米と畑作畑のいわゆる田畑転換が有効とされていますが、圃場条件が相当よくないと取り組むのが難しく、多くは転作畑を固定しています。そうなると、連作障害が顕著に出る豆類は数年で作付できなくなり、小麦、ソバの作付がふえ、しかも相当長期間連作が続くことになり、徐々に収量が低下し、除草剤の処理も一辺倒になることから、雑草もふえることになります。小麦とソバの交互作付の体系ができれば、こうした連作障害の緩和につながりますし、除草剤もそれぞれの作付に合わせ、広葉系とイネ科系の2種類の使用が可能になります。しかし、小麦とソバの交互作付の場合、麦混、ソバ混の課題があり、容易に取り組めない状況であります。施設の整備により乾燥調製の手間が省けますし、アミロ選別機の導入によりソバ混入の対応ができることになれば、新たな作付体系への取り組みが可能となり、収量、品質ともに向上すると思われます。今回JAが計画している畑作農産施設の効果、必要性は十分認識していますが、多額の事業費を要することから、国の補助事業採択はもちろんでありますが、関係市町の支援なしには実現しないものであります。そこで、1点目に農産施設の現状について、2点目に今後の農産物、小麦、ソバ、小豆、大豆、バレイショの作付見通しについて、3点目に農産センター建設に対する深川市の支援についてお伺いします。

答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)

1点目の農産施設の現状について、農産施設、すなわち畑作物の集出荷、調製、貯蔵などを行う施設という理解でございますが、その農産施設の現状について、まずご報告します。現在、市内におきましては、JAきたそらちが所有いたしております施設として、昭和44年と48年に整備した米麦兼用の乾燥調製施設、56年に整備した大豆の乾燥調製施設、そして61年に整備したバレイショの集出荷選別施設が多度志地区に、それから平成11年に同様に整備したバレイショの集出荷選別施設が音江地区にある現状でございます。また、北空知広域農業協同組合連合会が所有する施設としては、昭和60年に整備した小豆の調製施設、それから63年に整備した麦の集出荷貯蔵施設がメム地区にあるところでございます。これらの施設のほとんどは、今申し上げたように昭和の年代に整備されたものでありまして、いずれの施設も機械設備等の老朽化が進んでおり、また議員の質問にもありましたように、現有施設の処理能力では、実需者が求める高品質な農産物の出荷、あるいはまた出荷形態など、実需者のニーズに的確に対応できない、そういったさまざまな問題を抱えている現状にあると伺っておりまして、本市としても同様の認識をしているところでございます。2点目に、今後の農産物の作付見通しについてお尋ねがありましたが、これはJAきたそらちが生産者の皆さんを対象に、ことし6月に行ったアンケート結果などから推計した平成28年における市内の畑作物の作付見通しによりますと、秋まきの小麦は28年780ヘクタールという見通しで、最近の数字に比べて350ヘクタールほどふえる。同様に、ソバは1,678ヘクタールで280ヘクタールほど減少する。そして小豆は95ヘクタールで30ヘクタールほど減、また大豆は305ヘクタールで20ヘクタールほど増、そしてバレイショは140ヘクタールでほぼ現状と同様と、そのような結果であったというふうにお聞きいたしております。今申し上げたように、ソバと小麦の作付面積が、今と先では大きく変動する見通しということでございますが、その要因としては、議員も言われましたが、ソバの連作障害回避のために、ソバの作付体系の中に比較的作付転換が容易な小麦を組み入れて輪作を行うことを目指すということ、そしてその誘導策の一つとして新たな農産センターの整備が必要であると、そういった考え方をJAきたそらちの皆さんからお聞きしているところでございます。そこで、3点目の農産センターの建設に対する本市の支援についての考え方でありますが、JAきたそらちは、言うまでもなく1市3町にまたがる合併広域農協でございます。この農協を構成する1市3町いずれの地域も、農業が基幹産業でありますし、なおかつ農業生産の大半を水稲が占める。そんな中で、転作や畑作による複合経営を推進しておりまして、野菜や花卉などの高収益作物のほか、土地利用型作物である小麦、大豆、ソバなどについても作付が行われておりまして、これらはやはり地域農業を支える重要な基幹作物の一つになっていると見ております。また、議員も言われましたように、生産者の高齢化が進んでまいります。また、後継者不足といったこともだんだん顕在化してきておりまして、地域農業の担い手も数が限られているということになれば、そうした人たちを中心に農地の集積が進んで、1戸当たりの経営面積はどうしても増加傾向にある。そうなりますと、新たな設備投資が必要になったり、経営体として足りない労働力の確保が必要になりますが、これもなかなか困難である。そういった問題が生じつつある現状にあると認識いたしております。さらに、今ある既存の施設の老朽化によりまして、繰り返しになりますが、今の設備の能力では、実需者が求める品質でありますとか出荷形態に十分応えることが非常に困難な状況になりつつあるといった現状、それから乾燥調製など個人で出荷調整をする場合は品質がばらつくなどの問題がありまして、これらを総合的に将来を見通すと、産地力の低下ということにつながっていくおそれもある、そういった認識も持っております。そこで、これからが結論でありますが、JAきたそらちでは、こうしたさまざまな問題、課題を解決する手段の一つとして、広域施設としての麦、大豆、つまり深川市だけでなく、JAきたそらちがカバーする他の地域の麦、大豆も含めた広域的な施設としての麦、大豆の乾燥調製施設、それからソバの同様に集出荷貯蔵施設、そしてまた市内農業者のみの受益施設としてのバレイショ集出荷選別施設、これらを整備する考えというか計画をお持ちになり、計画を立ててといってもいいのでしょうか、それに沿っても、去る11月7日の日に今申し上げた計画にある麦、大豆あるいはソバの乾燥調製貯蔵施設の整備について、JAきたそらちの皆さんがお見えになりまして、本市に対して支援の要請があったところでございます。そこで、市の認識でございますが、今回のJAきたそちらによる一連の施設整備の考え、計画は、今後の地域農業の維持発展を考える上では、やはりどうしても必要不可欠な施設整備であると受けとめております。そしてまた、そうした施設整備を進める場合の経費負担ということで、これは当然、国や何かの援助がなければ農家経営を大きく圧迫する要因ともなり得るということで、やはり本市としても、そうした生産者の負担軽減に資する見地から、何らかの支援は考えていかなければならないと認識いたしているところでございます。しかしながら、今議員も言い、私からも申し上げたこれら施設の整備を具体的に検討していくに当たりましては、ご承知のように、現在政府が進めつつあります経営所得安定対策の組みかえでありますとか、米の生産調整政策の大幅な見直しといったこと、これらが麦や大豆、ソバといった地域の農産物の作付にどんな影響が及ぶのか、ここらあたりは、やはり十分見きわめる必要があるだろうというふうに思いますし、そしてまた、要するに深川市も支援を考えていく施設整備は、北竜町とか雨竜町とか幌加内町、JAきたそらちがカバーするほかの町における生産をもカバーする広域的な施設ということをお聞きしておりますので、そういうことであれば、関係するほかの町とも支援についての考え方を調整していく必要があるだろう、そんなふうにも思っておりますし、最後に、本市も財政状況、少しずつ改善の方向にございますが、やはり本市の財政事情といったことにも十分考慮に入れた上で、施設整備に対する支援を考えていかなければならないのかなと思っておりまして、いずれにしてもこの問題については、的確に、丁寧に、しかし慎重に検討してまいりたいと考えております。

出典:深川市議会 平成25年第4回定例会 2013年12月3日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる