みんなの議会

深川市議会 平成25年第3回定例会 2013年9月4日

本市におけるエネルギー戦略について

2013年9月4日、深川市議会の一般質問で、北畑透議員が「本市におけるエネルギー戦略について」質問し、副市長 鈴木英利が答弁しました。

質問者
北畑透 議員
答弁者
副市長 鈴木英利

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 14番 北畑透

2日目の最後の一般質問を、通告に従いまして粛々と行っていきたいと思います。最初に、本市におけるエネルギー戦略についてお伺いします。国においては、東北大震災、福島第一原発の事故後、脱原発に向けて再生可能エネルギーへの期待が高まっております。原発依存社会をどのように方向転換するのか、裏を返せば国民生活と経済成長に不可欠な電力をどのように安定的に確保するか。昨年暮れの衆議院議員選挙でも、脱原発及び卒原発というエネルギー政策が大きな争点となっておりました。しかしまた、脱原発、卒原発か否かという単純な二者択一でいいのかという議論もございます。エネルギー自給率が4%の日本が、全電源の約3割を占める原発を直ちに放棄することができるのだろうかという現実も無視できません。原発の代替電源として、太陽光や風力など再生可能エネルギーが議論されております。水力を除けば全発電量の1%強にすぎません。メタンハイドレートなどは、まだまだこれからの技術であります。地に足が着いた実現可能なエネルギー政策が冷静に議論されるべきと考えます。そこで、こうした中において、昨年7月に太陽光、風力、バイオマスなどの再生可能エネルギー導入拡大に向けた固定価格買い取り制度が施行され、さらに、バイオマス事業化戦略を策定し、地域のバイオマス活用の事業化を重点的に推進し、グリーン産業の創出、自立分散型エネルギー供給体制の強化が打ち出されました。本市においては、農業が盛んで森林資源も豊富な地であります。家畜排せつ物や食品廃棄物の処理に起因する悪臭や水質汚濁などの環境課題もあり、環境改善にもつながる家畜排せつ物などのバイオマスの利活用を推進し、自治体、事業者が連携してエネルギー化等の検討を積極的に促進すべきと考えます。そこで、太陽光発電の新たなる展開や小水力発電についても、各地で意欲的な取り組みが行われております。以下5点にわたって伺います。1点目、本市のバイオマス利活用の推進施策について、第五次深川市総合計画にもうたわれておりますバイオマスの賦存量、調査研究の状況、バイオマスタウン構想への取り組み状況について伺います。2点目に、本市は農業が盛んな地域であり、森林資源も豊富にあり、バイオマス発電・資源の利活用を推進すべきと考えますが、推進上の課題と今後の方向性について伺います。3点目、バイオマス事業でも、生ごみや下水汚泥を活用するバイオマス資源利活用事業に取り組む自治体もあります。本市においても大いに推進すべきと考えますが、その認識と対応について伺います。4点目、農業用水路の改修に合わせて発電機を設置し、鹿などの獣害対策の電気柵のために活用することも考えられております。小水力発電の可能性について伺います。5点目、発電事業者に土地を貸す形で事業者を公募し、展望施設を備えたメガソーラーを設置、また、太陽光発電のために屋根を企業に貸す屋根貸し事業を10の都県で始めております。自主財源確保としても期待されますが、その対応についても伺います。

答弁 副市長 鈴木英利(副市長は2014年3月まで)

エネルギー戦略について、5点にわたってご質問をいただきましたので、初めに1点目から3点目までのバイオマス関連のご質問につきまして、順不同になろうかと思いますけれども、あわせてお答えさせていただきます。バイオマスにつきましては、本市の第五次深川市総合計画におきまして、再生可能エネルギーの一つとして、農業系及び森林系資源を活用する分野、さらに生活系資源である下水汚泥や生ごみなどを活用する分野などにおいて、それぞれ関係する所管がその賦存量などの基本データの収集や調査、技術動向や経済性など、導入の可能性について検討を行うこととしております。現在までの状況を申し上げますと、農業系及び森林系バイオマス資源につきましては、基幹産業が農業であることに加えて、森林面積も当市の市域の約60%を占めますことから、農業系や森林系のバイオマス資源が豊富に存在しておりますが、農業系バイオマス資源のうち、家畜排せつ物については、堆肥として農地へ還元することにより、生産コストの低減や循環型農業の推進を図っております。稲わらにつきましては、JAきたそらちと連携した事業展開を関係企業により検討が行われましたし、また、森林系バイオマスの間伐材は、北空知森林組合がバイオマス発電等のエネルギー利用をすべく検討を行いました。しかし、いずれも経済性の確保などの課題があったことから、これまで事業化には至っていない状況であります。しかしながら、ご質問の中にもありましたように、農業系や森林系の豊富なバイオマス資源の活用は重要なことであると考えておりますので、今後、企業参入の可能性も視野に、引き続き関係団体と連携し、研究に努めてまいりたいと存じます。一方、生ごみや下水汚泥の生活系バイオマスにつきましては、生ごみは北空知衛生センター組合のバイオガス化施設において、微生物発酵により発生したメタンガスを回収して発電を行いまして、施設で使用する電力として活用しており、また、下水汚泥につきましては、深川浄化センターの消化槽で発生するメタンガスなどを、消化槽加温用のボイラーの燃料として利用しておりまして、いずれも他の発電などに安定して利用できるだけの余剰はない状況となっております。生活系のバイオマス資源につきましては、発生する施設において効率的な活用に努めておりますが、なお、さらに効率的な運用に努めてまいります。また、ご質問にありましたバイオマスタウン構想につきましては、国の補助金等の有利な制度を活用するなど、具体的にバイオマス資源を活用したシステムを導入する段階となりました時点で、策定してまいる考えであります。次に、ご質問の4点目の小水力発電についてお答え申し上げます。小水力発電は、農業用水路にある流速を抑える落差工や余剰水の放水路などに発電装置を設置し、発電を行うものであります。市内では、昨年、神竜土地改良区において導入の検討が行われましたが、水利権による利用期間の制限があり、投資に見合う売電収入が見込めないことから、具体の取り組みには至っておりません。しかしながら、本市には多くの農業水利施設があり、小水力発電は気象条件に左右されにくく、発電効率がよいなどの優位性もありますことから、今後におきましても、土地改良区と十分な連携を図りながら、さまざまな可能性について探求してまいりたいと思います。最後に、5点目の、太陽光発電の新たな展開である土地の賃貸しや屋根貸し事業についてであります。太陽光発電は、固定価格買い取り制度などにより一般住宅にも設置されるなど、急速に普及が進んできており、メガソーラーにつきましても、建設用地の確保が比較的容易な北海道については、各地で民間事業者の参入が相次いでいる状況となっております。ご質問の発電事業者に土地を貸す形につきましては、メガソーラーの設置には広い土地が必要であることや、高圧線や変電所などの電力設備に近いことなどの条件がありますために、これらを満たす未利用の市有地は現在のところございませんが、広里工業団地には未操業の企業用地もありますことから、関連する企業の工業団地への誘致についても、今後、個々の内容を十分お聞きしながら取り進めてまいりたいと考えております。さらに、屋根貸し事業につきましては、公共施設を初め民間の施設も含めて、市内には新しい建物が少ないため、施設の強度や耐震性などの問題などから、普及は難しいのではないかと考えます。しかし、今後、新たな設備の開発も予想されますことから、十分研究、検討してまいりたいと存じます。以上、再生可能エネルギーについては、これからも新技術の動向など情報収集に努めるとともに、国の政策も見きわめながら、普及や導入の可能性について引き続き研究してまいります。

出典:深川市議会 平成25年第3回定例会 2013年9月4日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる