深川市議会 平成25年第3回定例会 2013年9月4日
通告書の3番目のいじめ防止の取り組みについて
2013年9月4日、深川市議会の一般質問で、小田雅一議員が「通告書の3番目のいじめ防止の取り組みについて」質問し、市長 山下貴史が答弁しました。
- 質問者
- 小田雅一 議員
- 答弁者
- 市長 山下貴史
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 小田雅一
まず初めに、通告書の3番目のいじめ防止の取り組みについて、この件につきましては、昨日の太田議員さんへの答弁で理解いたしましたので、割愛させていただきます。それでは、1月に深川市は、空知管内では最も多い53センチメートルもの豪雪に見舞われ、市民生活に大きな影響を与え、それ以降、1月19日まで切れ間なく雪が降り続きました。その後、例年になく3月も雪が降り、深川のアメダス地点での根雪が消えたのは4月17日でありました。その影響で、春作業においては、水稲の播種作業が平年より地区平均で3日から4日おくれ、農作業も限られた時間の中で進めなくてはならず、夜も徹して作業しなくてはなりませんでした。しかし、田植え作業後半の5月27日ごろより気温も上昇し、それ以降、6月も好天に恵まれ、現在、水稲においては平年比プラス4日という状況と伺っていますし、米穀データバンク7月31日発表の水稲収穫予想は、全国100の平年並みに対して、北海道の作況指数は102のやや良と予測されております。しかし、7月10日から8月9日までの1カ月間にわたって雨が降らず、畑作物には影響を与えたかもしれません。ここに来て長雨も降り続き、心配なところでありますが、豊穣の秋を願いたいものであります。それでは、通告に従って一般質問を行います。初めに、農業の担い手対策についてであります。深川市の基幹産業は農業であり、昔は、農業の担い手となる後継者は、必然的に親が子に農業を継がせ、担い手として育成確保してきたところであります。しかし、米に対する情勢は、平成5年のGATTウルグアイ・ラウンド合意後、環境が大きく変わり、50年以上続いた食糧法を改め、新食糧法に移行しました。新食糧法では、大幅に規制を緩め、生産調整についてはそれぞれの農家の選択に任せ、流通については、それまで自由米を新たに計画外流通米として認めて、計画流通米との2本立てとしました。また、特定の業者でなくても米を取り扱えるようにすることで、いろいろな業者が米の販売にかかわるようになりました。また、米の価格については、政府の介入を弱めることで米の価格が市場の動きに沿ったものとなりました。このように、新しい制度によって、農家は米をつくることも売ることも自由になって、米の販売でも新しい業者が参入しやすくなり、より競争原理が働くこととなりました。しかし、このことにより、生産調整において強制力を欠くこととなり、過剰作付が恒常的に行われ、米の需給は緩和し、価格も下落傾向に推移することとなりました。このころより先の見えない状況となり、農業者の離農が加速したと言えます。しかし、今日まで農業を継続し、地域農業を守り、支えてきた担い手においては、米の価格低迷によって農業収入が減少した部分を補うため、離農跡地を取得または借り受け、規模拡大を図ったり、あるいは青果、花卉等の高収益作物を導入するなど、経営、生活を守るために懸命な努力をしてきております。もちろん、深川市においてもこの間、深川マイナリー、多目的低温倉庫の建設、農業ステップアップ推進事業等、さまざまな施策を講じ、農業振興に力を注いできたのは言うまでもありません。しかし今、アメリカを初め日本を含む12カ国によってTPP交渉の協議に入りました。8月22日からはブルネイにて交渉会合も行われ、そして年内にはTPP交渉も合意がなされるかもしれません。政府は、TPP交渉への参加は、アジア太平洋地域の成長を日本に取り込むことにつながるものであり、我が国の成長戦略の柱であるとともに、新たなルールをつくり上げていくことは日本の国益となると言います。いかにも経済界優先の考え方ではないでしょうか。北海道農業に与える影響を北海道が試算いたしました。仮に関税が撤廃された場合、農業関連産業も含め2兆1,054億円もの減少となるとされています。加えて、農家人口も全道で3万3,000戸が減少すると言われ、農業生産を継続することが困難になるとともに、関連産業、さらには地域経済にまで甚大な影響を及ぼすことは間違いありません。そこで、3点について伺います。1点目は、今のように先の見通せない農業情勢の中、農業者の高齢化も要因となり、離農、規模縮小する農業者がふえてくるものと考えられます。農地を引き継ぎ、家族労働力を超えてまで規模拡大をする農業者も出てきておりますし、また、両親が農業従事者の場合、高齢により農作業に従事することが難しくなってくるなど、今後、労働力不足の農家がふえると考えられます。今、それらの対応として、各地域でそれぞれ作業受託組織によって対応がされておりますが、その現状と今後の見通しについて伺います。2点目は、経営安定のため、青果、花卉等の土地生産性の高い作物を導入することによって、農繁期の作業が集中し、一時的ではありますが、水稲の田植え時期には、高齢者事業団からの派遣によって農作業を乗り切っています。近年、田植え作業等、今まで来ていた人が高齢になり、派遣も厳しくなってきていると聞いています。この問題は農協も認識されていると聞きますし、地域を超えて効率的に人材を派遣できる組織の立ち上げと運用について、検討する時期に来ていると考えますが、市としての考えを伺います。3点目は、TPP交渉反対運動については、農業関係組織の運動を初めオール北海道として、各分野が統一運動を展開しました。市としても市役所前にTPP反対の懸垂幕をかけるなどしましたが、山場を迎えるに当たり、今後どう対応されるのかお伺いいたします。
答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)
ただいまのご質問にお答え申し上げます。1点目の、作業受託組織の現状と今後の見通しについてでありますが、議員も今言われましたように、本市におきましても、農業従事者の高齢化や担い手不足に伴う離農あるいは経営規模の縮小が進む中で、近隣農家などによる離農跡地の継承などによりまして、個別経営の規模拡大は進んできているところでございます。こうした中で、個別の農家によりましては、経営体の労働力の負担軽減や、機械あるいは施設への投資抑制などといった経営安定化の観点から、数戸の農家による法人経営化の取り組みでありますとか、作業受託組織を活用した経営を志向するという動きが拡大してきているところでございます。JAきたそらちの報告では、深川市内において作業受託組織は、ここ数年増加傾向にありまして、現在23の組織が活動を行っております。これらは、各農家からの依頼に基づきまして、防除作業や収穫作業、あるいは乾燥・調整作業など、さまざまな作業を請け負っているところでございます。そうしたことから見まして、本市としましても、農業従事者の高齢化や担い手不足の現状から、今後、深川市において、農家の作業受託組織への労働力の依存というものが拡大していくものと認識しているところでございます。そこで、2点目に人材確保に向けた検討ということでございましたが、ご指摘のように、農繁期における労働力の確保につきましては、市内各地区でさまざまな対応がなされております。例えば、町場の方々に従業員として来てもらって働いていただく、あるいは高齢者事業団から農業経験者を派遣してもらってやっていただく、ハローワークを活用した求人あるいは農作業専門の人材派遣会社から派遣を受けるといった例もあるようでございます。また、JAきたそらちにおいては、農産物を輸送する会社に選果作業でありますとか輸送を一括委託するなど、それぞれの地域や状況に応じて、さまざまな手段で労働力確保のための努力が払われてきている現状にございます。しかし、最近、地域によっては、そうした努力にもかかわらず十分な労働力の確保が難しい状況も生まれてきていることから、市としましては、地域の労働力不足を補完するという観点から、これまでのように、農業経営の法人化、さらには農作業受託組織の育成という取り組みに対し支援していくということに加えまして、今後はさらに踏み込んで、人材情報を全市的に共有して、効率的に人材あるいは労働力を派遣できるような組織の立ち上げということにつきまして、JAきたそらちなど農業団体や関係機関とともに、積極的に検討を進めてまいりたいと思っているところでございます。そう時間を置かずにその方向性を見出していきたいと考えております。3点目に、TPP交渉に関する市の今後の対応についてということでありますが、これはおさらいになりますけれども、全ての関税を撤廃することを原則とするTPP協定に参加するということにつきましては、農業を基幹産業とする深川市にとりましても、地域経済に対する影響が極めて大きいということから、これまでも北海道市長会や全国市長会を通じまして、政府に対して、米や牛肉など本道における重要な、本道に限らず日本と言ってもいいと思いますが、少なくとも重要5品目についての関税撤廃の対象からの除外ということ。それから、最終的にとにかく国民合意、道民合意がないままにTPPへの参加は行わないことを強く要請してきたところでございます。そして、日本が初めて交渉に参加しましたマレーシアでの会合の最終日に、これは7月25日でございますが、新聞等でも大きく報道されましたが、札幌で7,000名規模の集会がございました。TPP交渉参加に抗議し、即時撤退を求める北海道総決起大会が開催されましたが、この大会に、市役所からの者も含めまして、市内の団体から約50人の参加で、大会に加わったということでもございます。また、8月22日からはブルネイでの交渉がありまして、日本はフルに参加するようになったわけでございます。そうした状況を踏まえまして、新たに市内の農業団体と連携しまして、議員からもご指摘ありましたが、市役所と経済センター、そしてJAきたそらち本所の市内3カ所に、「TPP交渉から日本農業を守ろう」という記載をいたしました懸垂幕を設置いたしまして、TPPから農業や地域社会を守りたいという市の姿勢をアピールしているところでございます。今後、TPP交渉は、一部言われているところによると、年内の妥結を目指して協議が進められると。そうなるかどうかは別でありますが、そういったことも報じられております。引き続き予断を許さない状況が続くだろうと考えておりますので、市としましては、今後とも引き続き、北海道市長会を通じた活動あるいは北海道への要請、さらにはJAきたそらちなど農業団体や関係機関と十分連携をとった政府等への働きかけなど、今後の進捗状況に応じまして適時適切に対応してまいりたいと考えております。