深川市議会 平成25年第1回定例会 2013年3月5日
少子化対策事業について
2013年3月5日、深川市議会の一般質問で、辻本智議員が「少子化対策事業について」質問し、市民福祉部長 瀬川慎が答弁しました。
- 質問者
- 辻本智 議員
- 答弁者
- 市民福祉部長 瀬川慎
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 辻本智
次に移ります。少子化対策事業についてであります。今回、山下市長の市政方針の中でも、少子化対策に関しましては、随分重きを置いているように見てとれます。昨年度策定した第五次総合計画の中での位置づけ、それとの関連で、少子化対策の意義と言いますか、市政発展の上での位置づけというものを改めてお伺いしたいと思います。2点目として、たしか昨年の第4回定例会での高橋議員の質問に対する答弁の中で、対策を総合的、横断的に進めるということを話されていたかと記憶しております。この総合的、横断的施策というのは何を意味するのでありましょうか。また、子育てのステージに応じた相談・支援体制の整備ということも言われておりますが、現状の対策は、あるべき姿からしてどのような到達度合いと見ているのか、そういったことをお示し願いたいと思います。3点目として、社会的政策としての少子化対策、そういった考え方に基づいた問いかけになるかと思いますが、私は、少子化対策というのは、あくまでも人口減少対策の中の一つの柱ではあるけれども、必ずしもその全てではないと考えております。もちろん、子供が生まれるということ、新しい命の誕生というのは、それは何物にもかえがたいめでたいこと、これは本当にそのとおりであると思いますけれども、行政の支援がそのことばかりに目が注がれていることへの懸念というのも持っております。例えば、昨年、私自身が市民の方から相談を受けた事例でありますが、市内に居住する若い夫婦が2人目に障がいのある子供さんをもうけられました。当然、両親は、上の子供と同じく下のその子供も大切に育てられているわけでありますが、実は秋口ころだったかと記憶しておりますけれども、家業の日中の仕事が忙しくなって、近くにある保育園に下の子を通わせたいと考えて窓口に申し込んだわけであります。あいにく年度途中では受け入れる側の保育士の手配が整わないという理由、これは行政の窓口でそのような説明があったということでありますが、そういったことから、当初の希望するところではない、少し遠い場所にある別の保育園を紹介されたという事例があります。その若い夫婦は、上の子供とはまた別の場所へ障がいのある下の子供の送迎に要する負担増というのを考えて、昨年の入園を断念したということであります。幸い、4月からは希望に沿えるということでありますけれども、事実としてそういった事例がございます。現状での行政の側の保育体制というのは、必ずしも保護者の希望に沿うものとはなっていないわけであります。また、育児休業取得支援助成制度にしても、使い勝手からすると、まだまだ改善の余地はあると感じております。若い人から見て、周囲の社会的に弱い立場の方々、高齢の方々や障がいのある方々に対する行政支援の充実度なども必要な人口減少対策であり、そうした行政のありようが若い人たちの目に映ったときに、初めてこのまちに暮らそう、子供をもうけてこのまちに定住しようといった決断を後押しする役割を果たすものではないでしょうか。私は、少子化対策が捉えるライフステージという概念を、もう少し幅広く長いスパンで捉え対策を検討する必要があると考えますが、担当所管としての考えをお聞かせ願いたいと思います。
答弁 市民福祉部長 瀬川慎(市民福祉部長は2013年3月まで)
辻本議員から、少子化対策事業に関して3点の質問をいただきました。まず最初に、第五次深川市総合計画の中における少子化対策事業の位置づけについてであります。総合計画の中では、序論の2にまちづくりに向けた課題が8項目記載されておりまして、その1番目に上がっているのが少子化の進行と人口減少社会への対応であります。少子化の進行と人口減少が地域に及ぼすマイナスの影響を、雇用面や経済面など、あらゆる分野の対策を横断的に組み合わせて、そして人口減少に歯どめをかけていくこととしており、この計画の中で最も大きな課題だと位置づけたところです。これが1点目の答弁であります。それから、二つ目の総合的、横断的に組み合わせた事業の到達度合いについてでありますが、これは議員の質問にもありましたとおり、昨年の第4回定例会における高橋議員の質問に対しても答弁させていただいておりますけれども、少子化対策を効果的に推進するためには、まず安心して子供を産み育てられる環境づくり、言うなれば出産や育児などで不安、負担、悩みなどがあれば、それを少しでも解消してあげる方向に向かう事業や施策をしっかりと講じていくことが行政の責務あるいは役割ではないかと考えております。これまでの少子化対策というのは、保健、福祉を中心とした対策を主としておりました。しかし、本市の次世代育成支援対策行動計画のアンケート調査結果、隔年で行われる労働基本調査あるいは国の調査等をいろいろと見ていくと、保健、福祉だけではなくて、雇用面だとか住宅政策についても、しっかりとやっていく必要があるだろうということがだんだん浮かび上がってきます。そこで我々は、全庁的な方向性として、平成23年度には、これも議員の質問にありましたけれども、仕事と家庭の両立というところからの施策を講じておりますし、そして25年度には、より子育てに適した住環境面からの政策もしっかりと支援策をとっていこうということで、保健・福祉、それから経済・雇用に続く第3弾と私どもは位置づけておりますけれども、子育て支援を行うべく新年度予算に盛り込んだところであります。少しずつではありますけれども、文字どおり総合的、横断的な少子化対策に近づいているのではないかと考えております。しからば、議員がおっしゃるとおり、これら対策の到達度合いについていかにということであります。これについては、まだ道半ばと言わざるを得ませんけれども、平成22年度から26年度までの5カ年間を計画期間とする、さきに申しました次世代育成支援対策行動計画後期計画に照らし合わせると、まだ未達成の部分もありますので、中期的には、この計画に掲げた目標、そして進捗状況をしっかりと検証、評価することで、この計画に掲げている目標達成に向けて、しっかりと努力していきたいと考えております。それから、最後に3点目でありますが、社会的施策としての少子化対策についてであります。質問の中にありましたとおり、社会的に弱い立場の方々への行政のありようが若い方々を後押しする、そしてそのことが広い意味での少子化対策になるとの議員のお考えが示されております。私どもも全くそのとおりだと思っております。つまり、赤ちゃんだとか子供、それから若い人たち、さらには働き盛りの中高年、高齢者、そして障がいのある方、ない方、さまざまな方が深川市に住んでいるわけです。ですから、いろいろな方々が暮らしやすいまちというのは、子供を産み育てようとする方々にとっても住みよいまちだと思います。このまち深川というところに暮らしている人たちから、より安心して子供を産み育てられる環境が整ったと実感してもらって、そして、その人たちが望んでいる出産、育児が実現できるように、これからもその環境整備に努めてまいりたいと考えております。それからもう1点、ライフステージという捉え方について、ちょっと短いのではないかというご指摘がありました。しかし、我々は議員と同じように、もう少し広く捉えています。これは先ほど申しました次世代育成支援対策行動計画にも記載されております。しかし、効果的に少子化対策を集中的にやるためには、やはり出会い、結婚、そして妊娠し出産、育児・子育て、就学、ここのところを我々としては効果のある施策をしっかり立てていこうではないかと考えているわけでありまして、特にここまでがライフステージという固定をしているわけではありません。ということで、これからもしっかりと少子化対策に力を注いでいきたいと考えております。