深川市議会 平成25年第1回定例会 2013年3月5日
自民党がさきの総選挙でTPPについて
2013年3月5日、深川市議会の一般質問で、松沢一昭議員が「自民党がさきの総選挙でTPPについて」質問し、市長 山下貴史が答弁しました。
- 質問者
- 松沢一昭 議員
- 答弁者
- 市長 山下貴史
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 16番 松沢一昭
2013年の第1回定例会に当たって、通告に基づいて一般質問をいたします。12月の総選挙によって安倍政権が誕生しました。全国紙各紙による新政権に対する期待の大キャンペーンによって、その実態とはかけ離れた虚像がひとり歩きし始めているのではないでしょうか。しかも、円安と株高と言われる中で、円安になってから買いつけられた原油がまだ海の上を渡ってきてもいないのに、ガソリンや灯油の値上げが家計や地方自治体の財政を直撃しています。この後、小麦製品や食用油などが10%以上も上がると言われています。こういったところへ全く手だてを講ずることもなく、公務員の給与や退職金の引き下げ、生活保護費の支給減額といった人に対するお金を減らしていっています。そして、安倍首相のアメリカ訪問によって、聖域なき関税撤廃が前提ではないことが確認されたとして、正式にTPPへの交渉参加を表明すると言い出しています。自民党がさきの総選挙でTPPについて公約したのは、6項目にわたっております。1、聖域なき関税撤廃を前提にする限り交渉参加に反対、2、工業製品の数値目標は受け入れない、3、国民皆保険制度を守る、4、食の安全・安心の基準を守る、5、国の主権を損なうようなISD条項には合意しない、6、政府調達、金融サービス等は我が国の特性を踏まえる、この6項目が自民党の選挙公約であり、どの1項目についても、このたびの安倍・オバマ会談で明白になったものはありません。私たちは、昨年4月28日に、深川市中央公民館においてTPPのシンポジウムを行い、山下市長にもパネラーとして参加していただいて、その持論を展開していただきました。TPP交渉に参加してしまうと、なかなか交渉中断は難しいと言われていますし、その交渉内容は4年間公表できないとも言われています。ISD条項に至っては、アメリカの国内法が優先され、さきにFTAを結んだ韓国がアメリカの企業に訴えられたということも聞きます。このような状況の中で、各農業団体や消費者団体、医療などの各団体から、当然のことながら大きな批判の声が巻き起こっています。私は、このTPP問題については、山下市長と100%共通の認識に立っていると思っていますが、以下、具体的にお尋ねしたいと思います。また、私の前にお二人の質問がありましたし、重複する部分もありますが、政策論議として理解していただきたいと思います。1、今回の日米首脳会談で安倍首相の表明したことは明白な公約違反だと考えるが、山下市長はどのように判断しているか。2、自民党内では、既に条件闘争の考えに傾いているとの新聞報道がされていますけれども、さきの総選挙で道内から立候補し当選した自民党あるいは公明党国会議員は、全てTPP反対を言っており、この人たちが公約を守るよう強く働きかけをしていくべきと考えますが、どうでしょうか。3点目、北海道は米や主要な畑作物、酪農などが、TPPを導入されると2兆円から3兆円という損害を受けると言われています。しかし、今必要なのは、こうした事後対策や補償問題ではなくて、食の安全や安心、医療問題、そしてISD問題にあるように、国の主権にかかわる問題を広く訴えていくことが重要だと思います。全国紙5紙がTPPを推し進めようという立場であり、前途は厳しいものがありますけれども、北海道は、高橋知事も地元北海道新聞も同じ立場であり、運動を構築する土地柄だと思いますが、今後の運動展開について世論の喚起も含めて大切だと思われますが、この点についての考えはいかがでしょうか。
答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)
ただいまのTPPに関しての質問にお答え申し上げます。議員も言われましたように、この問題は既に太田議員、辻本議員からもお尋ねがありましたので、かなり重複した答弁が出るかもしれませんが、あらかじめお許しを得ておきたいと思います。1点目に、日米首脳会談後に安倍首相の表明された言葉は公約違反と考えるが、どのように判断しているかというお尋ねがございました。これは、昨年の総選挙におきまして、自民党がTPP問題について、聖域なき関税撤廃を前提にする限り交渉参加に反対することなど6項目の公約といいましょうか、約束を提起しておられたことは議員のご指摘のとおりだと認識しております。それで、さきの日米首脳会談後の共同声明でありますが、その中で、TPP交渉参加に際し、一方的に全ての関税を撤廃することを、あらかじめ約束することを求められるものではないことを確認するということが言われており、そのことを受けて、安倍首相は、聖域なき関税撤廃が前提ではないことが明確になったとして、今後、政府の責任において交渉参加について判断すると表明しておられるところであります。しかし、繰り返し申し上げておりますが、今回の共同声明の中には、日本が交渉に参加する場合は、全ての物品が対象であること、それから2011年のTPP閣僚が確認したTPPの輪郭で示されている内容について、包括的で高い水準の協定達成を目指すということを確認するという文言も盛り込まれているわけでございます。さらに、TPPのアウトラインの中をよく見ますと、包括的な市場アクセスの分野というか、テーマにつきまして、関税並びに物品・サービス分野の貿易及び投資に対するその他の障壁を撤廃すると明記されているところであります。したがって、あらかじめ一方的にそのことの約束を求められないだけのことでありますので、裏を返せば、TPPに日本が参加するとなった場合、交渉相手国から、例えば今言ったTPPのアウトラインなどに沿いまして、関税撤廃を交渉相手国から求められるということは大いにあり得ることだろうと、どうしてもそのような結論になりますので、少なくとも聖域なき関税撤廃が前提でないことが明らかになったと判断することはできないものと私は考えているところです。それで、それを公約違反と言うかどうかは別として、そう認識するのが自然の流れ、文理解釈上そういうことに結論がいかざるを得ないと私は考えております。次に2点目で、道内選出の自民党国会議員への働きかけをすべきだという質問で、これはさきの太田議員への答弁でも述べさせていただきましたけれども、既に2月27日に知事や道議会議長、それから道内の農業団体の幹部などが、自民党政調会や公明党北海道開発振興委員会、農林水産省、さらには自民党道連に対し、TPP協定交渉に関する緊急要請を行っておられます。そして、再々申し上げておりますが、その緊急要請の構成団体には、無論、我が北海道市長会も加わっているところでございます。今後、本市としましても、TPP問題の対応については、市長会や北海道庁並びにJAなどの農業団体とよく連携をとらせてもらい、国会議員などへの働きかけも含めて、必要に応じ適切かつ効果的に、また粘り強く、そういう対応を行ってまいりたいと考えています。次に、3点目の今後の運動展開と世論の喚起についてですが、TPPについては、農林水産業を基幹として成り立っている北海道だけでなく、我が国の産業経済や地域社会全体に大きな影響を及ぼすことが強く懸念されるところであり、米などの重要な農産品などの関税が全て撤廃の対象とされるのか、あるいはされないのか。また、食の安全・安心や医療、公共事業などへの影響、あるいは議員も言われたISD条項は一体入るのか入らないのか、それがどの程度の影響をもたらすことになるのか、具体的な情報がいずれにしても極めて少ないわけでございまして、到底、国民的議論が尽くされているとは言えない状況でありますので、TPP交渉によるさまざまな問題点を広く世論に訴えていくということは、大変重要なことであると認識しているところであり、繰り返しになりますが、今後、この問題の対応については、本市としましても、議員のご提言にもありましたような対応なども含めて、しっかりと市長会とか道庁とか、さらには農協などの農業団体と十分連携を図りつつ、適切かつ効果的に、また粘り強く行動を続けてまいりたいと考えているところです。
質問 16番 松沢一昭
さきのお二方の答弁を繰り返していただきましたが、私が質問した中身を微妙にずらされていると思いながら聞いておりました。