深川市議会 平成24年第3回定例会 2012年9月6日
音江山麓開発
2012年9月6日、深川市議会の一般質問で、東出治通議員が「音江山麓開発」について質問し、企画総務部長 坂本光央、経済・地域振興部長 藤田正男が答弁しました。
- 質問者
- 東出治通 議員
- 答弁者
- 企画総務部長 坂本光央、経済・地域振興部長 藤田正男
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 12番 東出治通
それでは、次の質問に入らせていただきます。音江山麓開発についてお伺いいたします。かつて音江の山は宝の山、そんなふうに称されておりました。バブル経済の絶頂期、深川市も音江山麓の大規模開発に奔走した長い期間がございました。日本国中、金太郎あめのごとく、リゾート開発3点セット、いわゆるゴルフ場、スキー場、ホテル建設の3点の開発であります。当時、議会においても毎定例会で音江山麓開発に対する質疑が繰り返され、コクドによる大規模開発と呼応する形で行政サイドも体験型入浴・宿泊施設都市と農村の交流センター、あるいはオートキャンプ場、道の駅ライスランドふかがわなど、これらの整備も進めてまいりました。しかし、コクドによる深川スキー場の開発、供用が開始されたころには、既に空前のスキーブームも下降線をたどり始め、バブル経済にも陰りが見え始めた時期でありました。それから間もなくバブルがはじけ、コクドの経営悪化が顕在化し、ゴルフ場やホテルの建設は頓挫し、深川スキー場も最終的に閉鎖する結果に至りました。本市でのこれら大規模開発の頓挫における代償は大きく、長い間、市民に親しまれてきた三瓶山スキー場を、深川スキー場との集客の分散を理由になくしてしまい、結果として深川スキー場の閉鎖で、雪国でありながらスキー場のないまちになってしまいました。大規模開発の中で、ホテルなどの拠点施設へのアクセス道路として整備が進められていた山麓1号線、一部工事着手された箇所が現在も傷跡のように残され、取得された残りの用地は放置されたままの状態であります。相乗効果を期待して整備した前述の交流センターやキャンプ場などにも、これら大規模開発の頓挫による影響は大きいものと判断いたします。深川スキー場閉鎖後は、行政サイド、議会側ともに音江山麓開発の言及はほとんどなくなりました。一定の時間が経過し冷静に当時を振り返ってみたときに、果たして音江山麓開発というのは、コクドによる大規模開発だけを指してのものであったのかという疑問が湧いてまいります。現在、音江山麓には、前述の都市と農村の交流センターまあぶ、まあぶオートキャンプ場、道の駅ライスランドふかがわ、道立青年の家、イルムケップスカイライン、国見公園、戸外炉峠、ストーンサークル、民間の展開ではマーガレット教会、ユースホステル、各レストラン、観光果樹園、さらにはフットパスなど豊富な観光施設や拠点が点在しております。ことしの5月には、ほんだ菓子司の進出、関西から移住された方がホーストレッキングを視野に入れた事業の展開を考えているようでもあります。改めて見てみると、やはり音江の山は宝の山ではないか、そういうふうな感がいたします。以上申し上げ、質問に入ります。1点目、市として、音江山麓開発をどのように捉えていたのか。大規模開発断念後、音江山麓開発についての考えはどのように変わってきたか。山麓1号線など一部着手事業の凍結は議会も了としているところですけれども、音江山麓開発についての市の今日的総括についてお伺いするものであります。2点目、新たな音江山麓での観光事業の展開として、質問の中で述べた音江山麓に点在する観光拠点や施設を有機的に結びつける、点から線、線から面とする施策が必要と考えますが、このことに対する見解をお伺いいたします。
答弁 企画総務部長 坂本光央(企画総務部長は2014年3月まで)
音江山麓開発についての1点目、大規模開発断念後の市の考え方についてお答えいたします。音江山麓開発につきましては、平成6年に改定されました音江山麓開発基本計画に基づきまして、恵まれた自然と交通環境等立地条件を最大限に生かし、民間資本による施設整備を図り、既存施設との一体的活用によって滞在型観光地の形成を目指したものでございます。スキー場の拡張やゴルフ場、ホテル等の整備といった民間資本による施設整備等の開発計画は、本市が平成7年に株式会社コクドと音江山麓開発協定書を取り交わし、その後、継続的に開発計画の早期取り組みを要請するなど、山麓開発の推進を図ってまいりましたが、結果としてレジャー人口の減少や経済情勢の悪化などから開発が進まず、また平成18年2月には西武グループの再編によりまして、株式会社コクドと株式会社プリンスホテルが合併し、スキー場の運営がプリンスホテルに引き継がれましたけれども、その後、平成19年3月には深川スキー場が閉鎖となったことから、民間資本導入による観光開発は非常に困難な状況となったところでございます。一方、市におきましては、平成9年に都市と農村の交流施設アグリ工房まあぶを、12年にまあぶオートキャンプ場を整備するなど、青年の家などの既存施設との一体的活用による観光振興に努めてきているところでございます。音江山麓開発につきましては、若干繰り返しにもなりますけれども、立地条件を最大限に生かして民間資本による施設整備と既存施設との一体的活用による滞在型観光地の形成を目指したものでございますが、民間資本による開発が困難となった状況ということについては、大変に残念なことと受けとめているところでございますが、アグリ工房まあぶや青年の家など、既存施設などの連携によりまして、農業体験などを通じた滞在型観光が一定の成果を上げてきておりますし、議員の質問にありましたように、音江地域には観光資源が豊富でありまして、深川市における観光の拠点であると認識しておりますので、今後におきましても、既存の施設だとか資源を活用した観光振興を図ることが重要であると考えているところでございます。
答弁 経済・地域振興部長 藤田正男(経済・地域振興部長は2015年3月まで)
私からは2点目の点から線、線から面への観光についてお答え申し上げます。音江山麓には、議員も触れられておりました都市農村交流センターまあぶ、まあぶオートキャンプ場といった観光施設、イルムケップスカイライン、戸外炉峠駐車公園などの展望台や、聖マーガレット教会、クレアドルシェ季の窓などの民間の魅力ある施設がございまして、このほか季節ごとにフルーツ狩りも体験できるなど、音江山麓周辺はさまざまな観光資源が点在し、それぞれの施設が本市にとりまして大切な観光の起点になってございます。観光資源でありますそれぞれの施設においては、例えばまあぶオートキャンプ場におけるペット同伴キャンプ、石釜体験など集客を図るため施設管理者に工夫を凝らした取り組みを行っていただいているとともに、音江山麓周辺のそれぞれの観光資源の総合的活用を図るため、施設間の連携はもとより、観光資源を結ぶ観光ルートづくりにも取り組んでございます。昨年度には、音江山麓周辺の観光資源などを満喫してもらえる「これぞ!深川お楽しみ4コース」も作成いたしまして、ホームページのほかチラシ1万部を各観光施設に置いて周知を図り、点在する施設へ観光客の誘導を図っているところであります。このほかにも音江山麓周辺の観光資源を紹介しています「ふかがわその先マップ」や、道の駅における観光案内人の配置によりまして、観光施設の紹介、誘導等の取り組みを行っております。このような取り組みによりまして、観光客の皆さんには音江山麓周辺の観光施設等に関心を持っていただき、少しずつですが、足を運んでいただいている実態にあると考えておりますが、多くの観光客の誘導には至っていない状況にもございます。こうしたことに鑑みまして、音江山麓につきましては、リンゴやサクランボなどさまざまな果樹が収穫されますことから、これら農産物の付加価値向上を図ることを目的に、現行の深川市過疎地域自立促進市町村計画の中で、音江山麓での農産物加工施設整備を盛り込みまして、建設に向けて現在検討を行っているところでございます。この施設につきましては、単なる加工施設としての機能だけにとどまらず、地域にありますさまざまな観光施設や地域資源を活用し、交流人口の増加を図る地域の拠点施設としての機能もあわせ持ったものにしたいと考えているものでございます。今後も議員ご指摘のことを踏まえ、観光客の嗜好や関心に広く対応できる観光ルートづくり、そして施設から施設に積極的に誘導できる仕掛けづくりも研究し、より多くの皆さんに深川に少しでも長い時間滞在いただけるよう取り組んでまいりたいと存じます。