遠軽町議会 令和7年第6回定例会 2025年12月10日
ヒグマ出没に対する安全対策について
2025年12月10日、遠軽町議会の一般質問で、渡辺清夏議員が「ヒグマ出没に対する安全対策について」質問し、町長 佐々木修一、農政林務課長 石川正徳、総務課長 堂前政好、経済部長 内野清一が答弁しました。
- 質問者
- 渡辺清夏 議員
- 答弁者
- 町長 佐々木修一、農政林務課長 石川正徳、総務課長 堂前政好、経済部長 内野清一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 7番 渡辺清夏
通告書に従いまして質問いたします。ヒグマ出没に対する安全対策について。今年は、全国的に熊の出没情報や人的被害が多く発生しており、国や北海道ではヒグマ被害に対する会議が開催されました。熊関連の会議としては初めて陸上自衛隊が参加するなど、熊対策に関する異例の対応が取られています。8月には町でも市街地へのヒグマ出没を想定した合同訓練が行われました。幸いなことに町内では人的被害は報告されておりませんが、市街地以外の生活圏域では多くの出没情報が報告されております。そこで、町としては、現状把握と対策についてどのような考えをお持ちかお伺いします。
答弁 町長 佐々木修一
渡辺議員の御質問、ヒグマ出没に対する安全対策についてお答えいたします。質問のヒグマ出没の現状でありますが、11月末現在のヒグマの目撃や足跡などの痕跡に対する通報は、町内全域で102件となっており、昨年の44件と比較して約2.3倍となっております。ヒグマの通報時の対応については、地元猟友会をはじめ関係機関に御協力いただき、付近のパトロールや足跡などの痕跡確認を実施して警戒するとともに、人の生活圏域での出没時には、広報車や近隣宅への訪問による注意喚起やチラシ配付等の対応を行っているところであります。また、学校、保育所等を所管する関連部署と情報を共有して、児童等の安全確保を実施しております。農業被害に対しては、農作物の食害や畑地周辺への出没が頻発する際は、猟友会に依頼し、箱わなや銃器により捕獲対応をしているところです。さらに、国の法改正による緊急銃猟を想定して、7月には生田原地域の関係者による机上訓練を実施しました。机上訓練というのは、現場ではなくて机とかそういうので、お互いに想定してやる訓練でございます。8月には、全地域の猟友会、遠軽警察署などが参加し、緊急銃猟制度の説明と実地訓練を実施し、緊急時への対応に取り組んできたところです。これまでも、熊に限らず鳥獣被害対策など、専門的な知識や経験を持った地元猟友会と連携を図り、取り進めてきたところでございます。しかしながら、熊被害対策は市町村単独ではなく広域行政で取り組む問題、課題でございます。国や北海道に対しても要望してまいりたいというふうに考えております。熊は住民票もないですから、どこにでも行きますから、一つの町だけで隣とばらばらの対策をしても効果がありません。そういう意味で、やはりこれは広域行政というところでございます。今後は、国が示した「クマ被害対策パッケージ」に基づき対策を進めていくこととなりますが、より一層地元猟友会との連携を深め、町民の命と生活が守られるよう、対策を進めてまいります。以上でございます。
質問 7番 渡辺清夏
ヒグマ通報時の対応で、付近のパトロールや近隣宅への訪問による注意喚起とありましたが、不在の方もいれば地域外に移動中の方もいると思いますので、周知はなかなか難しいと思います。近隣の地域住民だけでなく、全町民がリアルタイムで知れることが重要だと思いますが、全町民に対して町独自の情報提供を行える対策というのは考えていませんでしょうか。
答弁 農政林務課長 石川正徳
ただいまの渡辺議員の出没情報の提供体制についてお答えしたいと思います。出没状況の周知につきましては、現在、警察と情報を共有しまして、北海道警察のアプリ、ほくとポリスを活用しているところでございます。また、不在時のお話もありましたが、チラシの投函等も行いまして現在対策を取っているところでございます。町の独自の情報提供としましては、出没場所ですとか出没回数などを参考にして、不測の遭遇を避けるための情報として活用いただけるよう、町のホームページ、公式LINEでの情報提供体制を現在進めておりまして、近々皆さんに御案内できる状況となっております。以上でございます。
質問 7番 渡辺清夏
今御回答いただいた中で、ホームページやLINEでの提供体制を進めているとの回答ですけれども、例えばなのですけれども、子どもたちに対してというのはどのような対応を考えていますでしょうか。北海道の教育局からは、「学校における危機管理の手引」の追録に、ヒグマ出没時、発生時のポイントというのが追加されたかと思うのですけれども、このポイントの中に、今後の対応策(未然防止策)のポイントが示されており、その中でもこの未然防止策というものには、「児童生徒に対する安全指導やヒグマに遭遇しないための行動に関する指導を行うとともに」と記載があります。この手引にのっとった指導を行う予定というのはありますでしょうか。
答弁 総務課長 堂前政好
御質問にお答えさせていただきます。「学校における危機管理の手引」につきましては、議員が御質問のとおり、今年8月にヒグマが出没した際の対応例ということで追加されているところでございまして、この対応例を参考に各学校では取り組んでいるところでございます。具体的には、朝の会ですとか帰りの会などで、登下校に際しまして、例えば目を合わせて動かないようにする、大きな声を出さない、ヒグマがいなくなった後に大人に知らせるなどといった基本的な対応などについて、口頭またはリーフレットなどを用いて既に注意喚起を行っているところでございます。また、総合的な学習の時間の際に、野生動物をテーマとした学習ですとか、また、ヒグマの生態などについて学習を行った学校もあるところでございます。また、来年度以降につきましても、総合的な学習の時間などで実施も視野に入れて検討している学校もあるといったこともお聞きしているところでございます。以上でございます。
質問 7番 渡辺清夏
今の御回答でしたら、学校でそれぞれやる時期はばらばらということでよろしいでしょうか。
答弁 総務課長 堂前政好
御質問のとおり、学校それぞれの判断で時期が変わっているといったことでございます。以上です。
質問 7番 渡辺清夏
ヒグマの情報とかいろいろなことが増え始めたのが今年に入ってからだと思うのですけれども、特にこれからの季節ではヒグマが冬眠に入ってくるので、私としてはこの冬眠の間に子どもたちに対しての未然防止策とかいろいろなことをきちんと全ての学校で行えて、冬眠が明けたときにはもうこのことが実施できているというのが望ましいかと思うのですけれども、学校それぞれに判断を任せてばらばらにしてしまうというのはいかがかと思うのですが。
答弁 総務課長 堂前政好
御質問にお答えさせていただきます。やはり基本的には学校長の判断で、実施時期につきましては学校の判断という形になろうかと思います。ただ、年度初めですとかそういったときに全体的な危機管理の中で触れていただくといったことのお話はできるかと思います。以上でございます。
質問 7番 渡辺清夏
札幌市の例えで申し訳ないのですけれども、子どもたちに遭遇した場合の対応演習とか、ヒグマについての生態というのを児童館などでクイズ形式で行われたりしているのです。ですから、学校それぞれでやることももちろん大事なのですけれども、学校長の判断とかになってしまうのでしたら、児童館に通っている子どもたちに対してだったら結構一律にできたりしませんか。この訓練とかそういったクイズを行ってしまえば完璧かと言われたらそうではないのですけれども、危険から遠ざかったり、安全確保のためには必要なことだと思います。どうしても学校長の判断とかになってしまいますと、熊を誘引するのは子どもたちの責任であることというのはすごく少ないのです。基本は大人の責任なのです。ですから、大人たちが環境を整えて対策することが大切だと思います。常日頃から危機意識を持つということで、いざとなったときの取れる対応というのは変わってくると思いますので、もう一度、学校それぞれでやるというよりは、できる限り一律に子どもたちにこういった情報提供だったり訓練対応をできるようなことを考えていただきたいのですけれども、いかがでしょうか。
答弁 総務課長 堂前政好
御質問にお答えさせていただきます。ヒグマ対応を統一したほうがいいのではないかという趣旨の御質問かと思います。教育委員会では毎月定例の校長会または教頭会を開催しているところでございます。そういった校長会の中を通じて、ヒグマ対応について実施していただく、そしてどういった内容を周知していただくかということは、町とも連携しながら進めてまいりたいと考えております。以上でございます。
質問 7番 渡辺清夏
そういった校長会とかではお話ししていただいて、そこからするかしないかが決まるということでしょうか、それとも実施はしてくれるということなのでしょうか、どちらになりますか。
答弁 総務課長 堂前政好
教育委員会として、強制というのはなかなか難しいかなというふうには思っておりますが、教育委員会として各学校長に依頼するということでありますので、その依頼に対して学校長は取り組んでいただけるというふうに考えております。以上でございます。
質問 7番 渡辺清夏
学校ごとの判断となるのですか。それでしたら、8月に行った猟友会とか警察の方だけの専門的な訓練ではなくて、町として子どもたちも含めた全町民ができる熊に関係する訓練を実施するということはいかがでしょうか。これも必要だとは思うのですけれども。
答弁 農政林務課長 石川正徳
ただいまの全町民を対象とした訓練の実施等はいかがですかという渡辺議員の質問に対してお答えさせていただきたいと思います。確かに出没だけではなく遭遇時の訓練等も十分重要な事項とは考えてはおりますが、今の教育委員会からの答弁にもございましたが、学校における児童生徒に対する対応ですとか、住民生活課によりますごみの分別ですとか、ごみ出しルールの徹底ですとか、その担当部署、担当課それぞれの横断的な取組が非常に重要だと農政林務課としても考えておりまして、当課としましては、やはり人の生活圏域にまずヒグマを侵入させない、また、町民と遭遇させない取組が一番重要と考えて取り組んでございますので、御理解いただきたいと思います。以上です。
質問 7番 渡辺清夏
では、そういった訓練を今後行う考えはないということでよろしいでしょうか。
答弁 農政林務課長 石川正徳
遭遇時の訓練としての開催は今のところ考えてはおりません。以上です。
質問 7番 渡辺清夏
では、最後の質問にさせていただきたいのですけれども、私が質問して御回答いただいた内容以外で、町としては全町民とか子どもに対して、この熊対策として今後しようと思っていること、やる予定であるものがあったら教えてください。
答弁 農政林務課長 石川正徳
今後の町の対策でございますが、11月14日に国が「クマ被害対策パッケージ」というものを公表いたしました。内容的には、緊急的な取組、短期的に取り組むこと、中期的に取り組むことということで、段階を分けた対策が提示されたものでございます。具体的な内容ですとか、これに対する財政措置等につきましては、近々公表されて、私たちの手元にも周知されるかと思います。そこに基づいてこれからの具体的な対応を取っていくものと考えられますので、今のところ具体的に何かをというものは想定はしておりませんが、そのパッケージに示された内容に基づいて取組を進めていきたいと考えております。以上です。
質問 7番 渡辺清夏
すみません、最後の質問と言ったのですけれども、国に基づいてではなくて、何か町独自でする対応はありませんかという質問だったのです。
答弁 経済部長 内野清一
ただいまの御質問にお答えいたします。町長からの答弁の中にもありましたとおり、熊への対策ということで、熊の行動範囲なども考えましたら、1市町村で対応するよりも、やはり広域で対応しなければならないということもありますので、そこら辺は今、農政林務課長からもお話がありましたとおり、クマ被害対策パッケージなどの内容もよく吟味しながら進めてまいりたいと思っていますので、町独自、単独で何か対応できるかというのは難しいかというふうに考えております。以上です。
質問 7番 渡辺清夏
同じ回答を頂いても仕方がないのです。クマ被害対策パッケージに基づいてという回答は先ほど頂いたので、そうではなくて、町独自ですることは、難しい、やらないという意味合いで受け取ってもよろしいですか。
答弁 経済部長 内野清一
そのように受け取っていただいてよろしいと思います。