みんなの議会

江別市議会 平成26年第3回定例会 2014年9月11日

(1)大学連携事業について/(2)学校教育における手話学習の導入について

2014年9月11日、江別市議会の一般質問で、鈴木真由美議員が「大学連携事業について」「学校教育における手話学習の導入について」について質問し、市長 三好昇、教育長 月田健二が答弁しました。

質問者
鈴木真由美 議員
答弁者
市長 三好昇、教育長 月田健二

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 鈴木真由美

議長のお許しをいただきましたので、質問通告に従い質問いたします。質問の前に、8月の台風による豪雨、土砂災害により亡くなられた方々、住宅等を失われた方々に心よりお見舞い申し上げ、また、生活再建が一日でも早く実現されるよう祈っていたところです。当市におきましても昨夜は夜半から未明にかけて激しい雷雨があり、大雨特別警報が出されております。昼休みに外に出てみましたら、雲が大分なくなって晴れ間も見えておりますけれども、このまま警報で終わればよいなと願っております。それでは質問に入ります。一つは、大学連携事業についての考え方、効果についての分析、今後に向けての取り組みについてお伺いいたします。大学連携事業という名称に対して私の想像したことは、市内大学の研究室と市の研究課題担当部局とがともに研究・調査・開発をし、政策に反映できるものは取り込み、さらに連携しながら課題等研究を進めるといったものでした。人口12万人余りの江別市に大学が4校あるということは、それだけで当市の特徴と言えることであります。江別市で開校されたそれぞれの大学の持てる研究力、開発力、調査力、そして学生たちの視点をまちづくりなどに連携して計画づくりを行うとの考えを持つことは、自然の流れであると理解いたします。個々の事例・場面での連携や相談といった経過はあったのでしょうが、具体的に大学連携という事業の開始時期はもっと早くから始められていてもよかったかと思います。この事業がどのように展開されているのか、市とどのように連携しているのかについて、自分自身の勉強不足のせいで把握できていないことは反省しつつ、この事業が発展していくようにとの思いを持って質問に臨んでおります。昨日の一般質問の回答の中で、大学連携事業として取り組まれているものが多数ありましたけれども、伺わせていただきます。大学連携事業では何をしているのだろうかと考えておりましたときに、特別シンポジウム、大学との連携による江別市の可能性という新聞記事が目にとまりましたので、参加してみました。主催は一般社団法人北海道中小企業家同友会札幌支部江別地区会であり、パネリストは4大学の学長さんでしたが、時間の制約もある中では、私が期待をしておりました連携による可能性のところに行き着かなかったとの思いで帰路につきました。しかし、それから1週間後の7月25日に江別市大学連携事業報告会の開催を知り、参加をいたしました。平成25年度の江別市大学連携学生地域活動支援事業が1件、大学連携調査研究事業が4件の報告でした。1件1件視点を明確にし、効果、課題についても分析されており、すぐにも連携を始めて取り組みができるのではないかと思われるものもありました。研究報告はすばらしい内容でありましたが、江別市はこのこととどう連携するのかが把握できず、残念な思いをしたところです。活動報告会なので、大学側の発表だけでよしという考え方だったのでしょうか。それとも、連携事業は研究費を補助し、研究発表をすることで完了という考え方なのかと疑問が生じました。また、庁内においての本事業についての情報の共有、部局間の情報交換などはどうなっているのかと疑問に思いました。今回の研究内容だけを見ても、江別のまちづくり、障がいのある人の就業と福祉関係団体や行政との連携支援につながると考えられるものがありました。研究テーマは今後多数になるのでしょうが、大学や大学生による研究・調査活動を支援し、さらには江別市、商工業界、農畜産業界と具体的につながり、その成果や効果、課題などについて市民にPRし、課題によっては市民協働の開発研究も可能になるものも生まれるかもしれません。本事業に対する私の認識不足は反省しつつ、基本的なことについて改めてお伺いいたします。江別市としての本事業の実施目的、本事業に対する考え方、これまでに行われた研究と施策反映の有無及び現状における課題、今後に向かっての取り組み方についてお知らせください。続きまして、2番目の質問をいたします。学校教育における手話学習の導入の可能性について、考え方を伺っていきます。まずは、手話という言葉に対してどのように認識されているのかお伺いいたします。なぜそのような質問なのかを述べますと、長く聾者や手話、手話通訳とかかわっていることにより、一方的な考え方、思い込みや先入観を持っているのではないだろうかと危惧しております。日常の中で手話についての感想や認識を伺うことで、自分自身の考え方を修正していきたいと考えます。次に、今回の質問に至る背景について述べます。私は、手話は、聞こえない、話せない人、あるいは子供と聞こえて話せる人とが意思疎通をするために、音声によらない手で発信をし、目でキャッチする言葉であると理解しております。そして、聾者が社会の中で偏見や差別を受けずに生きて行くための命であると思っています。聞こえないことにより言葉の獲得ができず、それが原因で発声できない聾者は、教育の場でも、家庭でも、職業の選択や地域社会の中でも置いてきぼりにされてきた歴史があります。明治8年に聾学校は開設されましたが、教育方法は口話法を主体とする学校が多く、聾児にとって学習内容を理解することは非常に困難であったと聞いております。戦後69年目となりました現代においても、聾学校で手話による授業を行うところは少なく、手話学習をするところも少ない状況であり、これは聞こえないことへの無理解、言語は耳と口によるものとする固定観念、そして手話への差別観によるものと考えます。聾者団体の誕生により、差別・偏見の課題提起をする活動、社会に参加していくための活動が進められてきました。また、手話の会が昭和38年に京都府にて設立され、聾者の友として差別や偏見のない社会実現をするために活動をするとの目的を持って、現在まで活動を続けております。昭和45年に手話奉仕員養成事業開始、昭和48年に手話通訳設置事業開始、昭和51年に手話奉仕員派遣事業開始といった流れの中で、数多くの手話の会が設立され、江別市におきましても昭和51年にえべつ手話の会が設立され、昭和56年に江別聴力障害者協会が設立されております。聾者協会と手話の会との活動として手話を広めることで、聾者が手話を話して社会参加できること、聾者だからという理由で不利益や差別を受けなくなることを願いつつ、活動は続いております。身体障害者福祉法の中に手話通訳者の設置・養成・派遣が盛り込まれたことにより、手話についての認知度は拡大されました。あわせて手話通訳制度についても認められ、当市においても登録手話通訳者、専任手話通訳者の配置を見ております。平成18年12月に国連で採択された障害者権利条約に、翌年の平成19年9月、日本政府は署名をいたしましたが、批准については国内法の整備を行ってからということとなり、改正障害者基本法で言語に手話を含むとし、障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律の制定を平成25年6月に行った後、平成26年1月20日に日本は批准をいたしました。障害者権利条約では、全ての障がい者のあらゆる基本的人権が完全に、そして平等に共有されることが、今よりもっと促進され、確実に守られ、しっかりと実現されること、及び障がい者一人一人の人間としての尊厳が尊重される社会になることを目的とするとしております。障害者基本法の中で手話等の非音声言語を言語として確認するとしておりますが、手話を言語とする法的な位置づけを求める運動が展開されております。手話条例を制定した県や市もあります。また、国に対して手話言語法制定の意見書を提出した市町村の数も相当数になっており、当市議会においても意見書の提出を行っていただき喜んでおります。これだけ障がい者の理解を保障する動きのある中で、なおかつ要求をするのかと思われるかもしれませんが、長い間、聾者、手話とかかわってきて、まだまだ手話は言葉として認知されていないと実感するからです。卑近な例を申し上げしますと、9月6日、7日、函館市内で全道ろうあ者大会が開催されました。シンポジウムの発言者から、つい二、三日前に聾者数人で居酒屋に行き、耳が聞こえないので筆談でお願いしますとのメモをお店の人に渡したところ、対応できませんということで入店を断られた事例、また、開催地の函館市においても、手話で話をしながら入店を待っていた聾者3名が受付のところで入店を拒否されたとの事例が報告され、差別の深刻さを強く感じました。聾者と社会をつないでいくには、福祉関係の領域だけではなく教育の領域においても取り組んでいくことが重要との考えに至った次第です。聾学校における手話による教育及び手話学習の拡充を行うよう求める一方で、ともに暮らしていく地域で障がい者への理解、手話への理解を広める教育を学校で取り組むことが、人のことを考える、自分を大切にする、差別とはどんなことなのかなどに気づく人々を育てることにつながると考えます。障がいのある人もない人もお互いの存在を認め、ともに完全参加と平等の社会を求めていくことが実現に続く道であると考えます。江別市でも障がい者理解ということで学校ごとでの取り組みをしているところもあると聞いてはおりますが、障がいについての理解をテーマとする学習を全校で行うこと、また、手話、聞こえないことについても学習の中に取り込んでいけないのかということについてお伺いいたします。以上で質問を終わります。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

鈴木議員の一般質問にお答え申し上げます。私からは、大学連携事業についてお答えいたします。まず、その目的についてでありますが、当市の大学連携事業は、連携協力によるまちづくりや地域活性化、資源の相互活用などを主な目的としまして、平成21年2月に締結をいたしました江別市・大学・江別商工会議所による包括連携・協力に関する協定に基づき推進しておりまして、大学の柔軟な発想による研究を市政に役立てる目的で創設いたしました大学連携調査研究事業や学生の地域活動を地域活性化に役立てる目的で創設いたしました大学連携学生地域活動支援事業を実施しているほか、各部局においても個別の連携事業に取り組んでいるところでございます。第6次江別市総合計画におけるえべつ未来戦略の戦略プロジェクトには、大学が活躍するまちづくりを掲げており、大学と協働でまちづくりに取り組むことにより、大学の魅力をさらに高め、知的資源を地域課題の解決に生かしていくことが重要であると認識しているところでございます。次に、大学連携事業の現状分析についてでありますが、先ほど申し上げました大学連携調査研究事業はこれまでに23事業を、大学連携学生地域活動支援事業は12事業を採択しております。そのうち、調査研究事業の施策への活用事例について、4例を御紹介申し上げたいと思います。初めに、酪農学園大学の緊急地図作成チーム確立に向けた空間情報活用に関する研究では、職員災害図上訓練等において、災害箇所をより具体的に可視化する地図データ作成の実証研究を重ねているところでございます。次に、北翔大学の福祉施設における避難方法の調査研究や災害時要援護者の避難計画策定に関する調査研究では、その後、連携して研究に取り組む中で考案、作成されました段ボールハウスが、避難所のプライバシー配慮などの有用性から広く活用されているところであります。次に、札幌学院大学のファミリー世帯転入増加に向けての基礎調査研究については、子育て支援に関するPR戦略などに活用しているところでございます。次に、北海道情報大学の食を基盤にした国際健康都市づくりのための啓発活動に関する調査研究では、食と健康に関するニーズ調査の実施や市民への啓発活動の研究等を行い、これらを踏まえまして、立案された健康カード事業は、市が連携、支援を行っているところでございます。次に、調査研究をより行政課題に生かすための制度の運用見直しについてでありますが、研究成果を早期に施策に反映できるよう、大学連携事業報告会の開催時期を段階的に早めてきたほか、採択後は関係部局による相談、支援など連携調整に努めているところであります。さらに、本年度の調査研究事業の応募テーマをえべつ未来戦略に沿った内容に変更したところでもあります。次に、学生地域活動支援事業について、その一例でございますが、北海道情報大学の学生による江別駅前写真コンテストは、その後、江別中心街協議会との協力によりまして、撮影スポットをウオークラリー方式で散策する江別駅前まったりお散歩という企画事業につながっております。このように、市と大学が連携しまして研究成果を施策に生かす取り組みを進めているほか、大学生の自主的な地域活動にもつながっておりますことから、大学連携事業が大学の知的資源を活用したまちづくりに生かされているものと分析しているところでございます。一方で、大学連携事業の課題でありますが、今後は、大学が持っている知的資源を市の施策に反映させるだけではなく、民間企業の活動や地域活動に生かしていくことが必要だろうと考えております。このため、大学と企業、地域が連携協力できるよう、大学の取り組みを広くPRし、情報提供に努めていくことが必要と考えております。次に、大学連携事業に係る今後の取り組みについてでありますが、先ほどもお答え申し上げましたとおり、大学の活動を、今後は市の施策への反映だけでなく、市内企業や地域に広く知ってもらうことで、企業活動の支援や地域活性化等に役立てていく取り組みを充実させる必要があるものと考えております。このため、今後は、江別商工会議所などの協力も得まして、市内企業・関係団体へのPRを充実していくほか、本年度は、大学の研究機能を地域課題解決に生かしていく、大学と地域のつながりを強化する目的で大学版出前講座支援事業を開始する予定でございます。また、市・4大学・商工会議所の主催によります学生のまちづくり提案に係る学生コンペを開催しまして、コンペに先立ち、大学生により江別のことを知ってもらうため、市内企業や施設等を見学する市内見学バスツアーも実施する予定でございます。いずれにいたしましても、今後とも、大学の知的資源を江別市のまちづくりや市内経済の活性化に、また発展のために生かし、市、大学、企業、地域の連携を強化するため、より効果的な大学連携に取り組んでまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でございますが、ほかの質問につきましては、教育長からお答え申し上げます。

答弁 教育長 月田健二(教育長は2020年6月まで)

私から、学校教育における手話学習の導入について御答弁申し上げます。まず、手話の捉え方についてでありますが、平成23年に改正された障害者基本法の第3条におきまして、全ての障がい者は可能な限り手話を含む言語、その他の意思疎通のための手段についての選択の機会が確保されると規定され、手話は言語に含まれると明記されたところであります。このようなことから、手話とは、耳が聞こえない、または聞こえづらい聾者が会話するときに使用する言語であり、日常生活や職場などで大切な情報の獲得とコミュニケーションの手段として大変重要なものであると認識しております。次に、手話を学校教育の中に位置づける可能性についてでありますが、全ての人が障がいの有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会を実現する上で、耳が聞こえない、または聞こえづらい方との間でお互いの意思を伝え合うための言語である手話について、子供たちが理解を深めることは大切なことであると認識しております。江別市内では、これまでも手話に関する授業を総合的な学習の時間等において行っており、昨年度は小学校8校で、今年度は小学校10校で実施しております。学校の授業では、手話の専門家を外部講師として招き、聴覚障がいについての話を聞いたり、手話の実技をゲーム形式で行うなどの体験を行っており、子供たちは手話に興味や関心を持ち、意欲的に取り組んでいたと聞いております。教育委員会といたしましては、障がい者に寄り添った心の育成の観点から、今後におきましても、総合的な学習の時間等を活用して、手話についての理解を深める教育の取り組みを進めるよう、校長会などの機会を通じて、学校に周知してまいりたいと考えております。私からは以上であります。

出典:江別市議会 平成26年第3回定例会 2014年9月11日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる